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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成25年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:07/30/2013
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○宮沢委員長
 それでは、休憩前に引き続き、再開します。
 それでは、質疑を継続します。

○三ッ谷委員
 きのう、一問一答方式の仕方がわからないからあたふたしましたので、先に聞くところを準備してもらうように通告します。
 文化・観光費の第3項観光・空港振興費について伺います。
 それから、観光・空港振興費、石雲院展望デッキについて伺います。
 それから、グランシップの安全対策工事。
 それから、富士山登山における安全確保について伺います。
 それからもう1つ、“ふじのくに”海外誘客推進事業、それからあわせて、静岡空港の利用状況と外国人の出入国数等についてお伺いをします。
 それでは、通告したとおり一問一答方式で行きます。
 最初に、委員会説明資料1ページの第5款文化・観光費、第3項観光・空港振興費について伺います。
 今回、観光地防災対応力を高めるため、想定する危機の把握、避難ルート、マニュアル化、あるいは役割分担の有無等を県下の観光地の中で点検、検証し把握すると、こういう新しい事業が800万円計上されています。三・一一以来、規則、条例含めて、法律もそうなんですが、随分改正をされたと。先般テレビを眺めていましたら、今までは法律になかったような、特に、旅館にも拡大させるということで、これからは大変多額な投資がかかるため苦しい心情を訴えているシーンを拝見しました。
 今回は、想定する危機の把握とか避難ルートとか、それぞれの町の中を点検するということが主眼だろうと思うんですが、例えば、静岡県が現在行っています「TOUKAI−0」につきましても、営業体は入っていないんですよね。普通の一般家屋は当然適用になるんですが、やはり小規模な営業体で旅館とか、あるいはホテルに類似するようなものもこれから困るんじゃないかと思うんです。
 だから、こういう点検をしたあげくに、これからはもう一歩踏み出して、ことしすぐやってほしいとは言いませんが、そういうところにこういうものの検証結果を当てはめながら、そういうお店が対応できるようなことを考えていただくことはできるのでしょうか。まず、その点について伺います。

○植田観光政策課長
 防災の関係の耐震診断とか補強の関係の制度ですけれども、今、国のほうで制度の拡充について審議をして、ほぼ拡充が決まったというお話を聞いています。ただ、そのうちの細部の制度がまだ決まっていなくて、今後、省令等で発表されるというお話を聞いています。直接の県の担当は、くらし・環境部ですけれども、そちらと協力して、国の制度改正にどう対応できるか、今後一緒に検討していきたいと考えております。

○三ッ谷委員
 大変前向きでありがたいと思いますよ。やっぱりそこまでやらないと、せっかく、この点検結果が生かされない。旅館から、観光地のとあるお店から一歩、飛び出したところで、そのお店が先に傷んだら、いる観光客は大きなダメージ受けるわけですから、ぜひ、今後、国の制度が細かく決まりましたら、今おっしゃったようなことも部として対応していただくことを要望します。

 それから、委員会説明資料3ページ、石雲院展望デッキについて伺います。
 過日、当委員会で県内視察の折に完成後のデッキ、初めて私も行かせていただきました。床張りもノルディックタイプで、すごい建物だなあと。たまたま当日は雨が降っていて、服部理事が空港の話をしていましたけどね。残念ながら、100メートル、150メートル、あれだけの距離が離れていたら雨が降ったらお客さん行かないですよね。
 ですから、いろんな批判も聞いていますので、まずは、やっぱりあそこまでの誘導路の屋根とか、あるいは、それに伴う駐車場を含めて整備しないと所期のこの石雲院のデッキの目的が生かされないんじゃないかなあという気がします。
 それからもう1点、視察当日もお茶のおもてなしをしていただいて、おいしいお茶も呼ばれてきました。あれだけのデッキで、あの売店の面積では、私としては少ないんじゃないかなあと。まして、空港ターミナルビルの3階のおすし屋さん1軒で、お客さんも選ぶ側として、もう少しお店が欲しいというのはよく聞きますよ。そういうことを考えるなら、新しいターミナルビルができるのは、2年、3年後でしょうから、せめてデッキをもう少し利用できるように、やっぱり空港会社とも相談をしてやるべきだろうと思うんですが、この点、まず2点、伺います。

○広岡空港利用政策課長
 御視察ありがとうございました。当日雨ということで、皆様には傘を差していただく中で視察をしていただきました。
 私どもも空港ティーガーデンシティ構想の中で、この展望デッキを中核施設と位置づけて整備したわけでございます。空港ティーガーデンシティ構想の中では、空港ターミナルビルとそれから石雲院展望デッキを空中回廊で結ぶ、庭園なんかの絵も確かに委員の先生からはお示しいただいているところでございます。
 ただ、まず石雲院展望デッキをつくって、どの程度の利用があるのか、そういったものを見きわめながら、あるいは大分経済状況も回復しつつあるとはいえ、まだまだ社会情勢は平成20年当時のリーマンショック以前まではなかなか戻っていない状況でございますので、そういった経済情勢、社会情勢、あるいは見学者の状況等々を踏まえながら、今後のそういったペデストリアンデッキという言い方をしていますけれども、そういったものについては検討していきたいと考えております。
 それから、2点目のお弁当の販売とか、おもてなしの部分、これにつきましてお答えいたします。
 当初、石雲院展望デッキを建設するに当たりまして、地元の皆様も含めまして何度か検討会を開きました。そういった中で、空港ターミナルビルの中で販売していただいている3階の魚がし鮨だけではなくて、2階にある売店、あるいは1階にあるコンビニ、そういった方々とのお客さんの取り合いになるんじゃないかということも若干議論の中にもございまして、それではまず石雲院展望デッキのほうでは、無料で呈茶を、おもてなしという形でやろうということで始めさせていただきました。そういったこともございまして、石雲院展望デッキの呈茶コーナーを設計するに当たりましては、物販等を考慮しないでの設計になった関係もございまして、おおむね66平米、お茶とコーヒー合わせて、席でいいますと46席、そういった形の設計、建物となったと聞いております。以上でございます。

○三ッ谷委員
 ライバル店化させないという県の優しいお気持ちはよくわかりますよ、言っている意味はね。しかし、県民から見たら、せっかく空港に行って、県が発想しているように、ターミナルビルでお弁当買って、あそこへ行って、飛行機見ながら食べてくださいじゃあ、そこはやっぱり1度行って、2回行きませんよね。批判が多かった建物が建ったんですから、やっぱりある程度お客さんが喜んでくれるようなものに変えていかなくてはいかん。
 それから、ターミナルビルに入っているお店も、もともとは3年、5年赤字でも、やっていけるところを富士山静岡空港株式会社前社長が選んだわけですからね。説明会でも、やりたいところたくさんあったんですよ。しかし、資金力、経営力、あるいは、それに持ちこたえる経営体力を経営者側として選んでね、今のお店を入れたわけですから、余りターミナルビルのほうの話ばっか心配すると、本当に二足のわらじになっちゃいますよ。
 ですのでね、これからでしょうから、ぜひいろんな意味の批判をいい栄養剤にして努力をしてほしいなとお願いします。それ以上言っても今現在すぐどうのこうのとできるわけじゃありませんので、ただやっぱり行きやすいという意識をお客さんに持っていただくよう整備していくイメージは最後まで残してください。

 それから、グランシップにつきましてお伺いします。
 きょう、いただいたグランシップマガジン「G.」ボリューム59を持ってきました。神々の景色って書いてある。財団の職員が書いたのか、プロが書いたのか知りませんが、いいお話が載っていまして、私も初めて、ああ、そんなことでああいうデザインになったのかというのをこの本で知りました。
 ここでは、建築家磯崎新はグランシップを設計する際、京都や奈良にはないというようなことを財団の職員に言ったそうで、それがそのまま書いてあるわけです。ただ、うちの会派の仲間がこんな奈良の施設の資料を、これは奈良市の100周年記念のデザインです。全くグランシップと同じですよ。
 それで、いってみれば、これが1999年10月竣工ですから、ほぼグランシップと同じときに設計もしたし、つくり始めたんだろうと思うんですよ。さっき調べてもらったらグランシップのオープンが平成11年の3月ですか。だから、それからいくと大概同じころに着工している。デザインもこういう設計の先生というのは、どっちかというと芸術家に似ていますので太陽の塔のイメージ、万博のイメージあるでしょ。あの先生も、あれに似たような絵はたくさん描いているんですよね。だから、先生方の一つこういう固定のお気持ちがそこに集中すると、いろんな絵を見てもいろいろ似ていると。だから、設計も当然こういうのになったんでしょうけれども、ただ、文章は、この雄大な古代的な景観こそがデザインの手がかりになったと語っていたと書いているわけです。やっぱり文章の書き方をたまには部長、眺めてみるのもいかがかな。これは一つの提案ですよ。別に答弁要りません。

 それで伺うんですが、去年までは部から営繕担当の職員が行っていますよね、つまり、技術職の専門職員をグランシップに派遣して、あの落ちている外壁のスレートの対応をいろいろ考えたりなんかして、今回、いよいよ予算がついて始まっているわけで、この8月からですか、平成26年に向かって片方が4カ月、片方は7カ月休むわけですよね。今回は、営繕の専門的職員は、部として現地駐在型にするんですか。それとも部から通っていただいて、現場の指揮監督をするということになるのでしょうか。その点につきましてお伺いをします。

○京極文化政策課長
 グランシップマガジン「G.」の関係で、答えは要らないということですけれども、これは静岡県文化財団がグランシップの広報のために出している雑誌でして、このページはグランシップのPRのページでございます。内容の趣旨は、今回、富士山の世界遺産登録を機会に、グランシップの10階にあります展望ロビー、それから11階にあります会議ホール、そこから富士山の神々しい姿が真正面に見られるという建物の優位性といいますか、魅力をPRするという趣旨で、ここに掲載したものと理解しております。
 奈良に同じような施設があるということも承知しておりますけれども、奈良には富士山を眺めるような、そういう眺望のいい部分はありませんので、それがグランシップの1つの魅力だということで、今回PRをしたと理解しております。
 建築家の名前につきましては、こういう状況の中で上げるというのは、適切ではなかったのかなということで反省をしている次第でございます。以上です。

○大石文化政策課技監
 グランシップのスレートの安全対策改修工事の工事監理の関係についてお答えいたします。
 実は自分も建築の技師でして、今回のこの改修工事に当たって、設計・工事監理を担当するということで、文化政策課のほうにおります。
 昨年度も実施設計を進める、設計業務を進める段階でも同じ体制で対応しておりました。契約事務等につきましては文化政策課で直接対応しますけれども、設計業務、それから工事監理等につきましては、営繕部局のほうの協力を得て進めております。自分1人が今現在建築職ということで張りついておりますが、実際には営繕工事課の2名の職員につきましても兼務がかかっておりまして、建築職員でいえば3名体制で、設計・工事監理のほうを対応するという形になります。
 それから、今回の工事だけでなく、議会承認が必要な工事等についても同様の対応をしているわけですけれども、大規模プロジェクト等につきましては、委員がおっしゃっておられましたように、現場に駐在をするということもありますが、今回のような改修工事等につきましては、定例的に現場のほうに出かけて工事監理をするということが一般的ですので、今のところはそういう形になるのかなというようにはイメージをしております。以上です。

○三ッ谷委員
 工事が始まりまして基礎工事を何回もやり直して、当初予算よりも随分かかった建物ですよ。工期も延びちゃって、当時、私も1年生か2年生議員でね、補正予算で基礎工事に追加したのを承認したことを今でも覚えています。
 結構問題のあるグランシップでやっぱりヨーロッパのような気候とか風土とは違うんじゃないかと思うんですよね。石川前知事がああいうデザインが好きだということで決定したようですが、やっぱり普通の瓦、この紹介誌を見ますと、奈良は瓦なんですよね。こちらは石でしょ。だから、どうしても石そのものが瓦より重いんでしょうね。だから、どうしても、とめ金が腐食すると落ちやすくなって、今回のようなことが続いているんだと思いますが、ぜひ二度とこういうことのないように、デザインも変わらないで美しく仕上げるための御尽力をぜひやってください。やっぱり何度も指摘されると職員の皆さんも困るでしょうし、限られた予算の中で、しっかりしたものを対応していただければと思います。

 それから、委員会説明資料8ページの富士山登山における安全確保対策について伺います。
 随分、きょう午前中からいろんな質疑をしていただいて聞いておりました。これ新聞の見出しで、先ほど来、弾丸ツアーの登山の話からいろいろ出ていますよ。これは中日新聞でしっかり読ませてもらいました。
 その中で私は、富士山衛生センターの項目がここにありますから、それについて伺いたいと思います。
 正直言いまして、皆さんのいろんな御意見を聞いていても、各委員の話を聞いていても、世界遺産に登録されたことによって登山のお客はふえるだろうと、こういう傾向の答弁、あるいは我々の質疑が多いわけですよね。当然ふえるでしょう。ふえるから、やっぱり先ほど言ったように落石によるけがだとか、あるいは、夜来て休憩もしないで、そのまま登って、帰ってこれなかったとか、そういう話が多いです。この新聞記事によりますと、随分むちゃな登山が多いことは確かです。
 先ほど僕、うちの会派の議員の元テレビキャスターに聞いたんですがね。ブルドーザーで下からそのまま乗って頂上まで運んでもらって、ぱっとおりると、頭がはぜそうだそうですよ。やっぱり歩きながら体力が少しずつ自然になれていって頂上まで目指すことはできても、ブルドーザーで行って、そのままおりたら倒れると。そういうことを元テレビキャスターが、機材を積んでいくもんですから経験したという話を聞いてきました。
 特に、この富士山衛生センターについて伺うのは、山梨県には2つ救護所があるんですよね。山梨県が直接やっている救護所、それから、富士吉田市が行っている8合目の救護所が、2つあるんです。残念ながら静岡県は富士宮市にお願いをして、折半でこの衛生センターを運営していると、こういうお話であります。
 しかし、このところ、世界遺産になってからのいろいろなことを新聞で読ませていただくとね、先般も外国人の御夫婦が少し高齢の方でしたけれども、上がったけれども、おりてこれなくなってブルドーザーで運ばれてきたとか。あるいは、この新聞記事読めば、やっぱり仕事をして夜着いて、休憩もしないで上がったら帰りにおりてこれなかったとか、やっぱりブルドーザーでおりてきたということがいっぱいなんですよね。
 ちなみに、この富士山衛生センターには平成24年度で435人が運ばれているんですよ。あるいは、みずから行っているんです。それで山梨県側を見ますと、両方で583人がやはり救護所に駆け込んでいますよ。そうすると、世界遺産になってこれからふえるだろうということを考えると、この8合目にある富士山衛生センターだけで果たして、ここで言っている富士山における安全確保という意味からいくと、少ないんじゃないかなあという気がしますが、その点について、まず伺います。

○疋田交流政策課長
 富士山衛生センターの体制についてでございます。
 静岡県が建物を設置し、今、管理運営が富士宮市というスタイルでやっております。
 この衛生センターの運営につきましては、医師とインターンの派遣を浜松医科大学にお願いをしていると聞いております。やはりこの衛生センターの施設を充実させていくためには課題がありまして、医師の確保と施設の拡充の点がございます。そういった課題なども考えた上で、この衛生センターの機能の充実というものを考えていかなければなりませんので、ここら辺を関係機関と協議してやっていきたいと思います。

○三ッ谷委員
 地元の先生が1人、それから浜松医科大学の医学生が来ていると。2名体制で頑張っていただいているということですが、昨年の9月に元県会議員の須藤現富士宮市長から県に陳情が出ているんですよね。これ見ました。
 つまり、富士宮市だけではやっていけないと。だから、何とか県の補助体制の拡充をお願いしたいといって、陳情文書が昨年の9月25日に県に出ていますよ。その結果を僕は聞きに行ったんですよ。その後どうなったのと言ったら、もう県の大英断で補助金がふえましたよと笑いながら言うから、どのぐらいふえたのと言ったら、年間50万円。地元で半分負担をしている富士宮市からすれば、静岡県としては世界遺産の登録で一生懸命やっているさなかのこの衛生センターの診療所ですから、やっぱりもう少し、これはしっかり対応するべきだと思うんですよ。
 だから、今言ったような新しいものをどうするかということも含めながら、それから、確かに先生を送り迎えするんだそうですよね、8合目までブルドーザーで送っていくんだそうですよ。これも大変だと。ですから、そういうことを考えると5合目付近とか、もう少し二段構えぐらいのことを検討しなきゃいかんという時代に来ていると思うんですよ。
 確かに世界遺産ですから、むやみ勝手に建物を建てることはできませんけれども、でも、安心・安全を確保すると言っているんですから、やっぱり補助金等その対応について、これ下山部長から答弁をいただきたいですね。その考え方について。

○下山文化・観光部長
 富士山は我々静岡県民、山梨県民にとっても宝のみならず、国の宝になり、それから世界の宝になったということで、この山の頂上を目指す方たちの安全確保は最重点に取り組むべき課題だと思っております。そうじゃないと、せっかくの富士山の世界文化遺産登録が悲しいものになってしまうと思います。そういう意味では健康福祉部とも調整して、できる限りのことをしてまいりたいと思っております。

○三ッ谷委員
 僕、この衛生センターに入ったことがありませんから新聞の受け売りでごめんなさいね。5人入ると、この診療所が満タンなんだそうですよ。やっぱり倒れた人は二、三十分、最低、寝なきゃいかんだそうですね。横になって酸素吸入するなりいろいろするんでしょうけれども、手狭だと。だから、5人入ったら満タンで、先生がいる場所もないようなことが記載されていました。ぜひ今、部長から大変心強い答弁いただきましたので、それで打ち切りまして、頑張っていただくようお願いします。

 それから、海外誘客事業につきまして伺います。
 時間がありませんから、静岡空港の利用につきましてもあわせて伺いますが、政府観光局の発表によりますと、1月から6月、日本を訪ねた外国旅行者の推計は、前年より22.8%増の495万5000人だったと。これは過去最高だそうですよ。円安影響で手ごろ感というんでしょうか、よく業界でも言っているようですけれども、日本においでいただくお客さんがふえていると。大変うれしいことです。
 特に、静岡空港はだめなんですが、最も多い国が韓国なんですよね。132万人、前年度対比38.4%の増ですよ。次が台湾なんですよ。103万人、これは49.4%ふえているんですよね。一番やっぱり低くなっちゃてるのは中国で今までは3位だったんですが、27.0%減の53万人に減ったと、こういう発表がなされました。
 来るのも減りゃあ、日本の国から中国へ行く人も大気汚染の問題とか尖閣諸島の問題、関係悪化なんかを考慮して随分、日本人も中国に行かないということも書いてございますので、お互いにこれは相殺かなという気はしますけれども、そこで伺います。
 特にプロモーション含めて、随分東南アジアに力を入れていただいて、おかげをもってチャイナエアラインの空路もできて、平均70%近い搭乗率を誇る、今は静岡空港で一番ではないんですか、そういう成績では。こういう外国人のお客さんの数が知らされましたけど、県として、その来たお客さんが静岡県の中で泊まってくれたという数字を持っていますか。
 あるいは、そういうことを調査することがあったんでしょうか。事前にこれ、皆さんにもお願いしてありますのでね。わかる範囲で結構なんですが。
 たまたまきょうの朝刊に浜松市の例が出ていたんですよね。浜松は、2012年度末ですから1年前になりますけれども、外国人の宿泊数は11万8279人。アジアでは中国が最多の6万9257人、それにタイ、マレーシア、インドネシア、そして台湾と、こういう数字が載っていました。ですので、やっぱりしっかりデータを把握することもこれからは大事かなあと思うんですが、この点につきましてお伺いをします。

○掛澤観光振興課長
 外国人がどれぐらい静岡県に来られているかということです。
 観光庁が発表しております静岡県の外国人宿泊数の延べの調査がございます。平成24年度は、全県で31万4333人ということでございまして、最も多いのは西部地域で大体、約半分の47.4%、次に多いのが富士山地域で30.8%、次に伊豆地域で14.4%、それで、最後に中部地域で7.4%になっております。以上でございます。

○三ッ谷委員
 そういう数字を眺めますと、西部の浜松というのは、どちらかというと観光よりもビジネスが多いんじゃないかなあと我々は推測しますよ。でも、おっしゃるように、富士山周辺でふえているということは、やっぱり富士山を見ようという気持ちで来てくれるお客さんが多くなっているということだと思います。
 当局から平成24年度が3万8000人で今、8万1000人来ているという外国人についての資料をいただきました。震災前のピークの13万人にはまだ及びませんけれども、これは風評被害含めて、日本に行くのはしばらく危ないからやめようというお話で、お客さんが減ったんでしょう。やっと少しずつ上がってきたということを考えますと、この外国から来るお客さんのおもてなしをもう1度見直さなきゃいかん時期が来ているんじゃないでしょうか。
 特に、日本人には考えられないですが、茶畑を見て感嘆の声を出して拍手をするんだそうですよね。韓国、中国のお客様が富士山が見えるあのグリーンベルトを見てすばらしいなと。日本人じゃ、そんな拍手はしませんよ、きっと見ても、なんだ、お茶畑ばっかって言うけども、海外のお客様はそういうところに観光の視点を持っているということがわかっています。だから、おもてなしを含めて外国から来るお客様の対応、あるいはプロモーションも随分、台湾含めてタイでもいろいろやってもらうわけですから、それに応えるような、ウエルカムをこちらで用意しなきゃいかんと思うんですよ。その点につきまして、何か御意見があれば伺いたいと思います。

○加藤文化・観光部理事兼観光・空港振興局長
 観光につきましては今、日本全国総観光地時代と言われておりまして、どこでも受け入れ体制はウエルカムです。ただ、その中でやはり観光といえば、その光というものを自分のところでともさなければいけないということで、何か違うものを出したい。その中でやはり静岡県で一番できることは、9番委員おっしゃるとおり、おもてなしという部分をしっかりとやっていくことだとと思います。
 そういう中で我々今、県の今後の方針ということで観光のアクションプランをつくっているわけでございます。その中で目指す方向というのは、地域の本物の魅力を活用した観光地づくり、さっき言いましたように光を見せると、そういう部分に力を入れていこうということで、再度総点検という形で今後やっていきたいと思っています。重点セールスも大事でございますけれども、やはり受け入れ体制の整備も大事であり、これから多分、我々の目指す方向は、リピーターの確保がいかに大事かということになってまいります。そうなりますと長期滞在をして、その間にお金を消費していただく、いつまでも静岡県にとどまってもらうという、そこに集中をしていかなきゃならない。リピーター確保のためには、最初のときにおもてなしのしっかりした思い出の残る、そういう旅行をさせるということが大事でございますので、私どもとしては、そこについては市町、観光関係者、地域の方々と一緒になって連携をした形で、積極的に推進をしてまいりたいと考えております。

○三ッ谷委員
 やっぱりB&Bなんですよね。我々日本人というのは国内旅行もそうですが、1泊2日が大変多いわけですよね。ひょっとしたら私なんかもそうですが、温泉に入らないで飲食だけして帰ってくるというのが多い。
 海外のお客さんというのは、我々が海外へ行ったときもそうですけれども、やっぱりベッドとブレックファストがあればいいと。だから、ランチは好きなものを食べる。あるいは、夕食は、こんなお膳に10品も20品も並ばなくても、自分たちの好きなものが食べられるような宿泊施設をやっぱり県として指導しなきゃいかんと思うんですよね。
 だから、せっかく円安でお客さんが来てくれるんですから、宿泊業界もそれに呼応して、外国人スタイルのビュッフェでも、あるいは宿泊方式でも考えるような指導を県としてやっていただきたいと思うんですが、その点はいかがですか。

○加藤文化・観光部理事兼観光・空港振興局長
 おもてなしという先ほどのキーワードですけれども、やはり日本の文化の大事な部分というのはそのまま生かしつつ、新たな形というのは絶対必要になってまいります。そういう意味では、そのサービスの仕方、あるいは朝食をバイキング方式にするとか、そういう部分を旅館の方々に多く知ってもらって、そして自分のホテル、旅館にどれが合うのかというものをいろいろな形でお話をしながらやっていきたいと思っております。
 現在、私は各地域を回って、観光の地域のまちづくりトークをやっておりますけれども、その中でも多くのホテル、あるいは飲食関係の方々がいらっしゃいまして、そういう話をいつもしております。そういう中で皆さんの考え方が少しずつですが、ここ数年変わってきたと感じておりますので、我々もなお一層、強い力で邁進していきたいと思っています。

○三ッ谷委員
 それから、きょうの質疑の中でも出てきましたタイ路線ですよね。私も随分、関係各所に通って、何とか空路をあけてほしいというようなお願いもしてきました。僕思うんですがね、やっぱり静岡県が考えているように、台湾経由で行ける路線、ああいうのを早く、チャイナエアラインの話をするべきだろうと思うんですよね。それでバンコク行くのに直行で行くより、若干時間は多少かかるんでしょうけれども、台湾経由でバンコクへ入れるというのであれば、バンコクラインを直行で飛ばさなくても、お客さんがふえれば自然に直行便できますよ。そういうことをやりたいという意見聞いていますから、それについてもう1度、覚悟のほどをお聞かせいただきたいと。

○加藤文化・観光部理事兼観光・空港振興局長
 今、私どもの富士山静岡空港の時刻表にも載っておりますけれども、台湾便が静岡から出ますと50分でバンコクの便に接続ができます。これは航空会社としても異例な措置でございまして、それだけチャイナエアラインも静岡県の県民、あるいは、静岡県のポテンシャルというものを十分に感じていただいているところでございますので、なお一層、台湾のみならず、仁川とか、ほかの上海とかトランジットができるところについては服部理事ともども、空港、観光が一体となって、これからもやってまいります。

○三ッ谷委員
 大事なことですよね。やっぱりトランジットでなるべく時間が少なくて乗れればもうそれが一番いいことですよ。それから、やっぱり仁川もそうでしょう。でも、今のような島問題があってね、なかなか思うように行けないという状態がありましたので、ぜひ空港会社だけじゃなくて観光会社にも指導してくださいよ。別に名古屋から直行便で行かなくても、静岡からタイへは行けますよというような見出しがあれば、僕、タイ便は行けると思うんですよね。名古屋1便減らしましたけれども、夜出る便、あるいは朝着く便を含めてね、タイは結構ドル箱なんですよね、あそこ。だから、将来、地元のFDAがそういうところまで飛行機を飛ばせるようになれば大変、県民としても利便性のいい静岡空港になりますから、観光会社に対する、あるいは静岡からタイに行きましょうぐらいの、そういう見出しのポスターとかなんかの展開もやっぱり指導するべきだろうと思うんですよね。その点につきまして御意見があれば。

○加藤文化・観光部理事兼観光・空港振興局長
 現在、静岡県内にあります旅行会社につきましては、例えば、旅行会社さんの静岡支店には静岡空港発の旅行商品のラックを置いていただいて、そして、ここからどこへ行けるという、そういうものも今お願いをしているところでございます。
 それから、先日、私と服部理事でタイ国際航空のほうに訪問をいたしまして、そして御説明をいたしました。担当者のほうにつきましては、静岡のポテンシャルを重々よく知っておりまして、今後検討をするという話もございますので手を抜かず、今後もやっていきたいと思います。以上です。

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