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委員会会議録

委員会補足文書

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平成24年6月産業育成支援特別委員会
調査ポイント等の協議、委員会開催日程、視察日程の協議、協議の終了 【 協議 】 発言日: 06/08/2012 会派名:


○吉川委員長
 それでは協議に入りたいと思います。本日は第1回委員会でお伝えしましたとおり、当特別委員会の調査の方向性、ポイントなどについて委員の皆様の御意見をいただき集約していきたいと考えています。お手元に第1回委員会でもお配りいたしました産業育成支援特別委員会の運営についてを配付してありますのでごらんください。
 当委員会に付託された調査事項は成長分野の産業の育成、支援に関する事項であります。具体的には3の(2)の調査の観点にあるように、健康、環境、新エネルギーなどの新成長分野に取り組む企業や新たに進出を検討している企業に対しての育成、支援策、次世代産業の育成等を図るため、研究開発、事業化支援、人材育成などを効果的に進めていく施策などと記載してありますが、調査事項に基づき産業の育成支援に関して、ある程度幅広く調査していきたいと考えております。
 一方、原則として来年の2月定例会までに委員会としての提言を盛り込んだ報告書を作成することになっておりますので、本日、皆様の御意見を伺いながら、ある程度の調査範囲を決めていきたいと思います。
 また、調査方法ですが、4の調査スケジュールにありますとおり、第3回では執行部への説明を求め、9月の県外視察を挟みまして、第4回では有識者などの意見をお伺いしたいと考えております。
 それでは、調査のポイントや調査範囲、また調査方法など御意見がございましたら、よろしくお願いします。委員全員が発言するようお願いいたします。

○遠藤(榮)委員
 いいですか、年の順で。皮切りになるかどうかわかりませんが、産業育成の問題につきましては日本も韓国に追い越されたり、中国に脅かされたり、そういうことを考えたときに、確かに私たち静岡県は工業出荷高においては神奈川を抜いて2番目だという説もあるし、また神奈川にも抜かれてしまったという説もあるわけでありますが、ものづくりの県には違いないわけであります。そして、静岡県を見たときに西部と東部、中部それぞれ、変わった形の産業育成をされていると思うんです。そういうことも含めて東、中、西、特に西部と中部、東部との兼ね合いの問題もあると思うんですが、そういうことである程度その辺を絞った形で、しかしながら例えば私の富士なんていうのは大手製紙会社が撤退していく、薬品会社が撤退していく、そういうことで非常にいわば産業の過疎になってしまっているところもあるわけでありまして、新しい産業というよりか今の産業をどうやって守っていくかということが非常に大きな課題となっていることは確かなんです。そういうことも含めながら、新しい産業ももちろんやっていくことも必要かもしれませんが、今の既存の問題もやはり頭に入れて物事をやっていくことというのは必要じゃないかなと思いますので、そういうことも含めて幅広い形で産業育成というものを考えていただきたい。皮切りになったかどうかわかりませんが、以上であります。

○吉川委員長
 わかりました。そのほか。それでは、順番に。

○多家委員
 この調査の観点で健康、環境、新エネルギーと、それから次世代産業の育成等を図るための研究、開発、事業化支援、人材育成という非常にあいまいもことした表現ですが、お国、もしくは県がこのことについては積極的に関与して見守っていこうとか、応援していこうとか、県でもそういう施設、工業技術センター等にあるわけですが、具体的に新産業として調査の対象になり得るような頭出しというのはできるんですか、企業名で。と思います。したがって、そういうあんまり大きな範囲で抱えてやっても意味がないような気がしますんで、その点を検討願いたいと。

○藪田委員
 関連でいいですか。御答弁の前に質問するのは失礼ですが、私も同僚議員等の紹介で、例えば浜松ホトニクスの研究状況とか視察をさせていただいたことがあるんですが、そのほかエネルギー問題、あるいは医療とかいろいろたくさんあることは概略的にはわかっているんですが、第4回の参考人招致までに県庁で掌握しているいろんな、もう少し僕らが知らないようなこともあると思いますので、今、多家先生のおっしゃったように、いろんな情報をぜひ出していただいて、僕らも収集に努めますが、そうした中で支援のあり方、あるいは方向性をどうすればいいかということを検討する、まず素材を少し正副の方に御尽力いただいて執行部と例示していただいて、それを参考に膨らませていきたいと思いますので、これはお願いですが。

○吉川委員長
 わかりました。

○東堂委員
 調査の観点ということですけども、3点ほど自分の考えというか、希望的なものも含めてでありますが、1つはやはり内陸フロンティアということで県としても力を入れるということで、各市町においても非常に関心が高いというふうに見ておりますので、ここにどういう芽があるかという調査、内陸フロンティアということですよね。それが1点目。
 2点目は成長分野ということでありますが、その反面、非常に疲弊している業界もあると思いますので、その転換ですよね。産業の、仕事の、業種の転換をしたいと思っている方もたくさんいるわけでありますので、そういう観点を新しい産業育成支援の中に盛り込めないかということですね。それが2点目。
 3点目は例えば県内の企業というわけではありませんが、家電なんかにおいては韓国勢、あるいは台湾勢に非常におくれをとっているという現状があります。どこが違うか、日本が決して技術で、私、劣っているとは思っておりませんが、結果として差をつけられ始めているということ、どこに原因があるかというようなことも調査する必要があるのではないかということを常々感じております。以上、3点、調査の観点の中にこういうことを盛り込んでいただければというように思います。以上です。

○遠藤(行)委員
 調査の方向性ということですけども、新しい産業の育成では3つポイントがあると一般的に言われています。1つはものづくり産業なのかサービス業なのか。2つ目は強みを生かすのか、足りないものを補うのか。そして、3つ目は雇用を創出できるか。この3つがよく言われていることなんですけども、私の意見としたら、やはり静岡県、本県の場合は新産業集積クラスター、10年前から取り組んでおります。西部ではフォトンバレー、中部ではフーズ・サイエンスヒルズ、そして東部ではファルマバレーと。やはり地域の強みを生かす、さらに生かすということを考えると、やはり今まで10年間培ってきたものがあるわけですから、やはりさらにそれに対して強みを生かしていくということをまずやっていったらいいんじゃないかなというのが1点。
 それからもう1つ、やっぱり重要なのは雇用を創出できるかということだと思います。雇用創出できるかどうかが産業を誘致する1つ大きいポイントなんで、そうなるとやはりものづくり産業は今、雇用創出できない現状ですよね。やっぱり雇用をつくれるというのはあくまでもサービス業なんで、そうすると分野を絞るとやはり医療、それから福祉、教育、こういった分野でやはり雇用創出していくのがベストかなというふうに思っております。ですから、そういった観点でこれからの調査の方向性をぜひお考えいただければというのが私の意見になります。

○橋本委員
 皆さんがおっしゃったこととほとんど同じことなんですけども、まず今まで産業育成をしてきた総括といいますか、効果がどうだったのかと、そのことをしっかりと受けとめた上でこの特別委員会を進めていかないことには、あれもこれもという話になると思いますので。今、7番委員もおっしゃったように、静岡につきましては新産業集積クラスターということで、先ほどおっしゃったファルマバレー等をやっているわけですので、その辺の流れの総括を当局がどのように判断しているかと、ここをしっかり皆さんで1回確認した上で進めるということが大事じゃないかなと思っています。よろしくお願いします。

○源馬委員
 私も大体皆さんがおっしゃったとおりのことでいいと思うんですが、やはりこういう産業支援とか、産業育成というとどうしても、例えばここに書いてありますけど、県内産業に対しての育成支援策と書くと県内産業を守るという方向に走りがちなところもあると思うんです。なので、せっかくのこの特別委員会ですので、県内産業を守っていくという守りの姿勢ではなくて、やっぱり新たなことに挑戦してもらうという積極的な支援策が打ち出せるような、そういう検討内容にしていけたらなというふうに思っていますので、その辺も御配慮いただければと思います。

○佐野委員
 今、皆さんの御意見を聞いていて、やはり産業育成で新産業育成ではないんですよね。そこのところをどっちにするかということをしっかりと、遠藤先生がおっしゃった今の産業を守って育てるというのも大事だし、そうでなくって新しいものを開発することが大事かという委員会の目的を絞る必要があるなと思いました。やっぱり今、新しいものというと医療かエネルギーかどっちかという感じで、私も昨年度、新エネルギーの特別委員会で結構それももう言うところまでは出尽くしたというか、きょうの新聞を見てもバイオがあって地熱があって太陽光があって、もうちょっと出尽くした感があるんですよね。それを産業とどういうふうに結びつけるか。そして、医療では神戸に産業都市がありますが、静岡県にはファルマバレーがあって、集積クラスターがあって、それ以上のものをどうやっていくかという仕掛けがちょっと今やるところはやっちゃったなというような感がしています。ですので、この委員会として何が投げかけできるかということが大事な議論になると思います。
 あと、やっぱり雇用がないととにかく1つの企業がもうかるためじゃなくて、目的はやっぱり県内の雇用を広げるというところの観点が大事だなと、それは本当に思いました。以上です。
 
○竹内委員
 それでは、一言。産業育成支援特別委員会を開催して、基本的には常任委員会で産業委員会というのがあるにもかかわらず、この特別委員会をつくった意味というのをもう1回各委員の皆様方が認識しなければいけないと思っています。具体的には先ほどの10番委員の佐野先生がおっしゃったとおり、新たなものを県下に持ってくるのか、あるいは産業育成というのは言ってみれば企業育成という類似語になっていると思っています。小さな芽を出させる起業化支援というのも新たな産業支援になるのかなと思っていますので、まだ企業化されていない、土の下にまだ発芽の前の企業化なんかの支援をすることも、ひいては産業育成につながるのかなと個人的には思っております。その点を御配慮いただけるとありがたいと思います。以上です。

○吉川委員長
 ほかに何かありますか。どうですか。

○遠藤(榮)委員
 さきに話したもんですから少し幅の広い話をしてしまったんですが、今の率直にいって、果たして新産業かどうかということじゃないんですが、電力問題がこれから非常に大きな問題になってくると思うんです。うちは浜岡も抱えているということ、この問題をここでやるべきことはないと思うんですが、電力問題、特に静岡県は中部電力と東京電力と境目、私たちの町なんて真っ二つなんですが、そういうことを考えたときにやっぱりエネルギーという問題に対しての、問題をある程度考えていかないと産業育成という形の中で必ずしもそれが産業だけにつながることはないんですが、非常に大きな問題になってくると思うんです。それで、もう東電は家庭の電力の値上げ問題も出してきている。これは果たしてこの委員会から離脱するかもしれませんが、やっぱりそういう問題も片方にあるということを認識しながら物事をやっていかないとなかなか難しいかなというような感じがいたします。

○吉川委員長
 ほかに何か。

○多家委員
 心が揺れるのは新産業を育成すると、新しい産業を立ち上げる、支援すると、これはこれでいいと思うんですが、結果的にそれは私のところの地域の産業を見ていると、企業が成り立つと外へ出ていっちゃうんだね、今。銀行さんが皆さんを連れてベトナムへ行きましょうとか、どこ行きましょうとかと言って。そうするといわゆる土着化するというか、地元に残り得るような新産業を育成するというふうな心構えがないと、ファルマバレー構想も例えば、インフルエンザの識別の製品をつくった会社が沼津にあるんです。とてつもなく24時間やっても間に合わないようなときがあるんですね。果たしてそれはそこに残るかというと、ベトナムで同じものがつくれる。タイでやればできるとかという話になっちゃうと何かトンビに油揚げをさらわれるという話じゃないけど、そのことが進むと静岡県の場合、そういう心配があるんで、もう1つ新産業はいずれにしても地域に根を張れるような産業という視点を1点持ってないと、やっていったはいいがみんな出ていっちゃったという話になっちゃいけないなという感じが今しますね。

○吉川委員長
 産業の空洞化の問題は、それだけじゃないいろんな要因があると思うんですけど。

○東堂委員
 多家先生と全く私は同じ意見を持つわけでありますけど、先ほどもちょっと言おうと思って言い忘れましたけど、新産業か産業か、私は最初は産業という言葉で見たもんですから、新という意識はなかったんですが調査事項に成長分野と書かれているもんで、そこまでは納得するにしても、いずれにしても県内の企業、県内に根を張ってもらうということは、その観点は絶対必要だと思います。雇用という御意見もありましたが、当然これはそうでなければ雇用も発生しないわけでありますし、県内の経済ということを考えた場合に空洞化を起こすような成長戦略ではだめだと思いますので、そこの観点はぜひ取り入れる必要がある。県内経済、県内産業、県内雇用を守るという中での成長分野である。あるいは成長分野でなくても構わないかもしれませんが、そういう育成支援策を考えるべきである。そういう中においてさっき言った内陸フロンティアとか、場合によっては雇用とも関係するんですが不況業種からの転換というような、例えば人の移動というようなことも観点に入れる必要があるんじゃないかと申し上げたのは実は根底にはそういう考え方があるわけであります。ですから、県内産業をしっかり、根づく産業を支援するという観点は、これはぜひ盛り込まなければならないと考えております。

○吉川委員長
 なかなか不況業種からの転換って難しいですよね。

○東堂委員
 ただ非常に雇用とも連動してくるんですが、例えば人の移動ということも含めてでありますけど、全体を活性化するにはそういう観点も必要じゃないかなというふうに思っているわけであります。

○吉川委員長
 どうでございましょうか。まだ、言い足りなかった部分がありましたらお願いいたします。
 いずれにせよ、新成長分野ということに特化して産業育成支援をしていこうということですもので、その辺はしっかり明確に、もっとも何をもって新成長分野と言うかということは極めて漠としている部分はあるのかもしれませんが、そこでいずれにせよ今回この委員会では健康、環境、エネルギーに特化していこうということで考えているわけでなんですが、そのあたりはどうでございましょうか。

○佐野委員
 静岡県はファルマバレーとかがあって、健康関係は先進はいってるんじゃないでしょうか。まだこれ以上にこの委員会をもってさらに推進する必要があるんでしょうか。

○吉川委員長
 どうでございましょうか。

○佐野委員
 がんセンターとか、私も見学に行ったり、沼津高専とか、最近もあの辺に行ってきたんですが、さらにこの委員会でやるべきなのか。当局にも聞いてみないとわからないですが。

○源馬委員
 その調査も必要だと思いますけど、まだまだそこに、その産業に入ってくるということは可能性は僕はあるんじゃないかなと思いますけど。

○佐野委員
 この委員会でやるのですか。

○源馬委員
 県として、行政としてやることということよりも、その分野に新しい産業が入ってくるとかという可能性はまだあるのかなと。

○佐野委員
 何かファルマはやり尽くしたね。

○遠藤(榮)委員
 発言ばかりして申しわけございません。その中で今、新産業というたぐいのものが静岡県にどういうものがあって、あとはホトニクスがそうなのか、医療産業がどうなのか、薬品製造じゃ日本で2番目の、いわば地場産業だと言われている県でありますが、そういうことによってさっき言ったように東、中、西の中のバランスを考えると、特に東部は観光的な要素が強い、ファルマバレーの関係もありますが、がんセンター、遺伝学研究所等々の問題もあるし、中部はさっき言ったように、西部は自動車産業を中心としてそういう形になってきて、ホトニクスなんていうのは非常にすばらしい、光を瞬間的にとめるような研究もやられているということもありまして、そういうことを考えたときにある程度どういうものがあるのかということを絞っていく必要があるかなと私自体は思うんですが、委員会、委員が変われば考えって変わっちゃいますからね。だからやっぱり継続的な、ただ特別委員会のあり方について議会運営等改善検討委員会で、これは私の委員長のときだったと思うんですが、1つの結論を出すための1年間の方向づけということで常任委員会との違いはそこだということがありますので、ある程度みんなで現実に今、この委員会に該当するようなものは何があるかということをある程度掘り分けていったほうがいいんじゃないかなと私は思います。

○遠藤(行)委員
 そのファルマに関して言うと、私も佐野先生と同じ疑問を確かに抱きました。今回ちょっと三島周辺の関連の企業の方とお話しさせていただいたんですけど、確かに静岡県の場合は医療関連機器、断トツ1位ですよね、全国で。断トツ1位なのにさらにこれから調査、研究する必要性があるのかどうかというところなんですけど、企業の側から言うとやはり1つの産業というのはその地域に集積していないとだめだと言うんですね。せっかくファルマでこれだけ静岡県東部に医療健康産業が集積しているんだから、それをさらに生かすことがやはりこれからさらに成長していくんだと。だからせっかく全国1位になったんで、さらにそれを伸ばして断トツの1位にしていくということがよりよい産業の育成につながるんだということを企業側の人たちはおっしゃってました。だからこの委員会として、私はさっき強みをさらに生かすということを申し上げたんですけど、さらに強くなって断トツの1位になるのか、それとも足りない部分を補うのかというのは議論の余地がたくさんあると思うんですけど。ただ集積していないと産業というのはだめなんだよというのが企業側の経営者の方々の意見ではありました。

○佐野委員
 地元だからね。

○竹内委員
 発言させていただきます。今、各委員の先生方からお話を聞いていると強いところをより強くすることも大事でしょうし、マイナスのところを何とか行政の力でもう1回復活できるようにしていくのも1つの手段だというような気がしています。ただ、産業というのは資本主義の社会の中で民間がやるべき仕事と行政に携わる我々がやるべきことはやはり似て非なるものだと私は思っていまして、このペーパーを見ると新産業に特化する成長分野というふうにうたっていますけど、新産業育成支援特別委員会ではないものですから、もう少し幅広く現行の県内企業、さまざまな産業、いろいろあるかもしれませんけど、先ほどの意見を聞いていると現状認識をもう1回して少し厳しいところに対しても何らかの支援を、それをさらに転換させるための育成支援をしていくことも調査の観点に入れるべきではないのかなと個人的には感じております。

○佐野委員
 がらっと変えて、遠州織物、今やっていますよね、伝統産業とかそういう見方もありかなという、丸ぽつの2番目のほうの観点のほうだけをとると、そうするとまた変わっちゃうかもしれないけど。

○吉川委員長
 なかなか獏として絞りがたいところがあって、活発な議論ができるかという、非常に皆さんの意見を聞いていて思いました。ですからもう少し絞り込みをしていく必要性があるのではないかと思いますがどうでしょうか。
○遠藤(榮)委員
 全く脱線するのが専門だから、申しわけないけども、結局静岡県のいろいろな研究機関でしょうか、そこで酒の酵母の河村傳兵衛という男がいたんですが、僕らと同じぐらいの年かな。もうすごく変わった人で、だけれども静岡県の酒がここまで上がってきたのはやっぱり河村さんのあれですよね。そういうのも1つのあれかな、県政の中でそういうものに関して彼に研究をさせたということ、また物すごい変わり者、変わり者なんていうと、マスコミがいるからあんまり余分なこと言えないけど。この人は酒だけじゃなくてかつおぶしの、いわば酵母もつくって何年かかかるやつを半年にするとか、いろんなことをやったことは静岡県の機関の中でやった例だと思うんです。いろいろなことがあるんですが、それは特例的なことだと思うから、やっぱりある程度この委員会でやっていくのは、さっき委員長が言ったような形で私も言ったような形の中である程度絞っていかないと静岡県、物すごくたくさんいろんなものがある。僕らの地区なんて地震の関係やら、津波の関係でみんなよそへ行っちゃうんだもん、そっくり。やっぱりそういうことを考えたときに、それじゃそれをとめることができるかというと、とめることはできないわけです。そういうものはそういうものの中で企業が考えることですから、それに行政がおまえらこうしろということはできないもの。そういうこともあるし、我々としてこういうことにやることによって、委員会でやることによってそういう方向づけを1つでもできれば僕はあれだと思うし。ただ、欲をかくと全部だめになっちゃう可能性もあるからね、絞っていただければと思いますが。やっぱり河村さんなんて本当に伝説に残るような、余りこれ以上言いませんが。

○吉川委員長
 各企業の経営者の方々というのは既存の産業に取り組みながらも、どこかにビジネスチャンスがないかということを虎視たんたんとねらいながらいろんなことを研究していると思うんです。そのことが1つの産業につながっていくということだと思うんです。不況業種からの転換もそうですよね。ただ、そういう方々をいかに支援していくかということを県として、行政として考えていくということだと思うんです。
 私がかかわっている業種の中に福祉があるわけですけど、この福祉の産業も小泉構造改革、官から民へという流れの中で民間が参入してきまして、今では有料老人ホームというくくりなんですけど、もう上場企業もありますから。北海道から沖縄まで展開しているようなベネッセもそうですし、ツクイとかワタミとかまさしく巨大企業になってきております。ですから、そういう分野もありますし、今後、時代の流れとともにまだまだ大きく発展していく産業を我々が支援していくということが大事ではないかと思うんですけど。もうワタミとかツクイとかあのあたりは10年前じゃ考えられなかったでしょ。ここわずか10年の間ですからね、上場してしまったというのは。教育産業から転換してきたのもありますね、ベネッセとか。セコムもそうですよね。

○佐野委員
 ニチイだっけ。

○吉川委員長
 ニチイもそうですね、ニチイも教育産業からですね。

○藪田委員
 皆さんからお話がありましたように、本当にこの分野は対象が広いわけですが、1年間という制約の中でどういうものにしていくか、絞るということでいいかどうかを結論とってもらって、それで絞るならどうしていくかという方向性を検討していただきたいなと思います。

○吉川委員長
 はい、わかりました。ありがとうございます。では、どうでございましょうか、5番委員の発言の中に絞るということでいいかということの発言なんですが、どうでございましょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 じゃ、絞っていきます。それではどういう分野に、成長分野といっても先ほど申し上げましたように、大変獏としているわけでございまして、しかしながら委員会の中で議論を進めていく上でやっぱり絞っていかなければ議論にならないと思いますので、どういう分野をということはどうでございましょうか。
 このレジュメでは調査の観点の中で健康、環境、新エネルギーということである程度特化させていただいたんですが、これについてはどうでございましょうか。それらの中で、次のぽつの研究開発・事業化支援・人材育成といったようなことを盛り込みながら、この3つの産業に対して、福祉も含めて4つならば、4つの産業に対して調査していくといったような形ではどうでございましょうか。

○遠藤(榮)委員
 医療、環境の関係もあるとかなりあるね、新エネルギーは別としてね。

○多家委員
 難しいよね。

○吉川委員長
 難しいですね。

○多家委員
 静岡県は後進県だね、新エネルギーについては。波にしろ、地熱にしろ、風力にしろ、トリウムがどういうふうになっているか知らないけれども、もうどんどんほかの県はやってるわね。ここで目的になると思うんだけど、育成支援策だよね、新産業と称されるものに対して育成支援策がどうとれるかということであるんで、やっぱり特化させていかなければ具体的な話にならないと思うんだけども、ここで言う新エネルギーって何だというと、太陽光しかり全部それぞれがやっちゃって、静岡県の独壇場なんていう雰囲気が想像つかないね、この新エネルギーについて。

○遠藤(榮)委員
 あえていえば、地熱のあれが伊豆でどの程度あるか。

○多家委員
 地熱。地熱だと九州ではとんでもないことをやっているわけだから、おくれているわけですよ。

○遠藤(榮)委員
 ニュージーランドなんてすごいあれだったね。

○源馬委員
 今、先生がおっしゃっていたことでちょっと思ったんですが、静岡県がちょっとそこの分野でおくれているということであれば、逆にその分野でほかの県がかなり成長産業としてやっているところがあるんであれば、そこの事例なんかも我々で調査して静岡にそれを生かせるような支援策があれば、そういうことを提言していくというのも1つの委員会としての方向性になるのかなと思ったんですが、そういうのは難しいですか。

○多家委員
 否定していない。この3つ出てきたくくりがあんまり幅が広いんで、冒頭言っているように。

○吉川委員長
 いずれにしろポイントを絞り込まないと議論になりませんもので。もっとも絞り込んでも、またどういったような育成支援策があるかという問題も1つありますよね。どのように育成支援していくかといったような。その施策の方向性の問題もあります。

○佐野委員
 委員長がいるから福祉ですよね、福祉に特化しますか。

○吉川委員長
 この健康、環境、新エネルギー、この3つに絞り込んでやっていくということでどうでしょうか。そしてどのような育成支援策があるかということも議論の俎上にのせていただいて。

○藪田委員
 新エネルギーも環境問題と少しダブる面もあるもんだから、正副の皆さん煩わせて、健康、環境、新エネルギーという分野を拾っていただいもんだから、この3つの中から、そして私が冒頭言ったように、参考人の中でいろんなものが出てくると思いますので、大きなくくりとしてはこの辺でやっていくという方向にして、そういう勉強をしていく中で研究していくという方向性がいいのではないかという感じが私はしています。

○橋本委員
 以前にも新エネルギーの特別委員会というのがあったと思うんです。そこでどういう結果、そういう結論を皆さんでしっかり認識しなきゃいけないという意味で先ほど私は総括が必要なんじゃないかと思ったんですけど、じゃないとスタート地点というかその辺が始まらないかなと思うんで、それは当局側からきちんと資料をいただいてもらえば。

○藪田委員
 この時点で外すこともないし。

○橋本委員
 ええ、また一からやり直しということもね。

○藪田委員
 その辺を聞いてね、環境と新エネルギーの関係があるんだから。

○橋本委員
 それはもう委員長にお任せして。

○吉川委員長
 じゃ、いいですか。それでは本日、皆様の御意見を伺いながら、ある程度の調査範囲を今後も決めていきたいと思います。それは正副委員長に一任ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 さて、調査方法ですが、4の調査スケジュールにありますとおり、第3回では執行部への説明を求めます。
 次に、委員会の開催日程と内容についてであります。次回の第3回委員会につきましては7月30日月曜日の10時半から開催し、調査事項に対する関係部局からの説明と質疑応答を実施することが前回決定しております。当日の関係部局の説明員についてはお手元に配付しております説明員のとおりとしたいと考えておりますがいかがでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 それでは、そのようにさせていただきます。また、第4回目以降の内容につきましては次回の委員会でお諮りすることとさせていただきます。

 次に県外視察についてであります。日程につきましては9月4日火曜日から6日木曜日ということで前回決定しております。皆様、県外視察への御出席をよろしくお願いいたします。具体的な視察先案を事前に作成してありますので配付いたします。韓国へといったような案もあったんですが極めて日程がタイトになるということと、国内産業、県内産業の育成支援ということに絞っていきたいと思いますので、まことに申しわけないんですが国内ということにさせていただきました。それではその案を見ていただきたいと思います。どちらの案がよいか、さらには調査箇所、方面等で御意見がありましたらお願いいたします。

○多家委員
 机の上に草の根交流、韓国忠清南道云々てね、県のでかい視察団の日程が組まれていて、それが9月6日からになっていて、地域外交課がどういう観点で選んだのか、議会にそういう相談をしているのか、それとももう勝手にやるから向こうは向こうで、議員さんみんな特別委員会の視察に行ってくれと言っているのか、それがちょっと気になったんですよ。

○吉川委員長
 どうですか。事務局、そのあたりは聞いています。

○事務局
 日程はこの間、地域外交の者から少し聞いたんですけれども、重なるところはこちらのほうを優先していただく。

○竹内委員
 こちらというのは。

○吉川委員長
 特別委員会のね。これは我々だけじゃないでしょ、4日から6日というのは、この委員会だけじゃない。

○事務局
 ほかのところは月、火、水で行くものですから、もしかしたら月、火、水だったらかぶらないかもしれないです。
○吉川委員長
 どうでございましょうか、皆さん、もしかぶるということで支障があるようでしたら、月、火、水に変更しますか。
○遠藤(榮)委員
 余り内容をよく見ていないからわからんのですが。

○佐野委員
 あれは、議員も行くの。

○多家委員
 結構、大がかりな交流団で。

○佐野委員
 議員も行くのかな。県内の文化、芸術、何とか、そっちの団体の代表とかという。

○多家委員
 議員も行きます。議員に参加してくださいって来ている。じゃなきゃ机の上に置いてないからね。

○遠藤(榮)委員
 どこの主催になっているか。

○多家委員
 地域外交課です。

○多家委員
 少し気になるのは、忠清南道等、既に友好提携条約を結ぶという前提の覚書の段階に入っているんだね。入ってるんです、もう。だから、そこらあたりが議会は議会でいろいろ言ってるんだけれども、それに参加。だけど、我々だけだったら別に問題ないね。2つの委員会はかぶらないよね。我々だけかぶっている。

○事務局
 そうですね、ここの委員会だけがかぶっています。今の日程でいきますと、木曜日ですね。

○吉川委員長
 ですから、私が今申し上げましたように、月、火、水に変更しますかということでどうでございましょうか。しておいたほうがよろしいでしょう。まだ、できるでしょう、事務局。
○事務局
 できます、はい。先生方が月曜日、よろしければ。

○吉川委員長
 かぶらないようにしておいたほうが、それぞれ地元の事情もあって行かざるを得ない方も出てくるのかもしれませんし。それでは、視察の日程を9月3日の月曜日から5日の水曜日までと変更させていただきます。
 それでは改めてどちらの案がよいか、また調査箇所、方面等で御意見がありましたらお伺いしたいと思います。

○竹内委員
 月曜日でもA案は大丈夫なんですか。

○事務局
 A案は大丈夫なんですけれども、すいません、鹿児島便が火曜日なものですから、そうするとちょっとこの案がまた、行程をちょっと変えればいいと思いますけれども。

○竹内委員
 A案にしときゃ問題ないということですね。

○事務局
 そうですね、A案にすればですね。B案ですと飛行機が関係してきます。

○佐野委員
 福岡から韓国へ行けばいいじゃない、そのまま。

○竹内委員
 いいねえ。

○佐野委員
 近いじゃん、そのほうが。

○源馬委員
 A案はほとんどが医療の分野だと思うんですが。スーパーコンピューターはあれですけども、先ほどのお話のどういった分野にしていくかということを決めてから中身を決めていただかないと。

○吉川委員長
 私としては基本的には健康、環境、新エネルギー、これらの分野についての議論を深めたいと思っておりますもので。

○源馬委員
 それでしたら、多少、環境や新エネルギーの方面の視察先も検討していただければなというふうに思います。

○吉川委員長
 事務局どうですか、そのあたりはこのA案の中で入れられますか。これはあくまでも案ですから。

○事務局
 これはあくまで案ですので。一番最初のスプリングエイトというところの概要の下から2行目のところに、一応ここも環境、エネルギー等とありますけれども、それで網羅することはできますし、あと先ほど委員長もおっしゃっていた福祉分野も入れても構わないと思います。

○佐野委員
 行き先はこれからまだまだ。

○源馬委員
 それによって変わるんじゃないですかね、行く場所が。

○吉川委員長
 それでは、最終的な視察先の決定は正副委員長に一任とさせていただきたいと考えますがよろしいでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 それでは、そのようにさせていただきます。私からは以上です。
 委員の皆さんから何かございますか。
 1点、まだ7月30日に最終的なこの話はできますね。県外視察の。

○事務局
 調整して、またお示しします。

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