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委員会会議録

質問文書

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平成25年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 澄美 議員
質疑・質問日:07/30/2013
会派名:自民改革会議


○宮沢委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。

○鈴木(澄)委員
 一問一答でお願いいたします。
 何点か質問させていただきます。
 まず最初に、6月補正予算の中から2点お聞きします。
 今回、私立学校地震対策緊急整備事業費助成ということで計上されておりますけれども、中身については、資料に説明がありますが、まず1点目は、補助要件が耐震診断の結果が要改築又は要補強でということなんですが、全貌をまず知りたいと思います。どのくらい対象になっているのかということが数値としてあれば、それを教えてください。

 それから、この制度が設けられる前と、この制度が今回、通ったとすると、活用の変化はどの程度、私学にとって優位に使えるのかというあたりにつきましてお聞きしたいと思います。以上です。

○長岡私学振興課長
 まず、私立学校の未耐震施設の状況でございますが、平成24年度末現在で、幼稚園では27棟、小中高では42棟、計69棟が未耐震施設で、耐震化が終わっておりません。

 今回、6月補正で制度拡充をお願いしているわけでございますが、これにおける前後の比較ということでお話をさせていただきますと、大きくは3点ほど制度拡充をお願いしているわけです。お手元の主要事業概要の2ページ目のところになります、2の概要の少し太い文字で書いてあるところが制度拡充になっておりまして、例えば耐震補強、非構造部材耐震対策、この非構造部材というのは、天井材であるとか、照明器具というものの耐震化ということになるんですが、この両方の耐震対策に係る実施設計の金額を全額補助対象とするというのが1点目にございます。
 例えば、これで言いますと、今まで1億円ぐらいの規模の工事でありますと、その実施設計の金額がその1%というのが上限になっていましたので、およそ大体100万円ぐらいです。これが上限がなくなりますので、実際大体150万円ぐらいかかっていると聞いておりますので、ここまで対象が広がるという効果がございます。
 2点目は、耐震補強と非構造部材耐震対策において、補助基準額の上限を、今までは例えば小中高であれば2億円、それから幼稚園であれば耐震対策では1億円と上限が決まっていたんですが、これを撤廃することによりまして、補助基準額を超えた大規模な工事の場合でも、制度を利用しやすくなると考えております。
 最後に3点目ですが、非構造部材の耐震対策において、今度は補助基準額の下限を撤廃するということで、小規模の工事であっても補助の対象となるということで、これにより小さい工事であっても活用しやすくなるという効果があると考えております。以上です。

○鈴木(澄)委員
 わかりました。ぜひとも早く解決してほしいと思いますが、1点、この主要事業概要の下段の非構造部材についてのところで天井材という記述がありますが、つい先日、県立富士水泳場の天井材の落下があったと、これが私の記憶が間違っていなければ、点検をする対象になっていたとか話を聞いたことがあります。そういう天井材だけではなくて、点検の中身について、先ほど教えていただいたような状況から、さらにそこは未点検で、もう1回点検し直さなければいけないという対象があるかないかについて、もう1回聞きます。

○長岡私学振興課長
 非構造部材の点検につきましては、幼稚園238園中、約7割で点検が終わっておりまして、小中高75校中では約8割の学校で終わっているという状況にあります。点検を実施していないところにつきましては、引き続き強く点検の実施を求めたいと考えています。以上です。

○鈴木(澄)委員
 わかりました。ありがとうございました。

 次の質問に行きます。
 次のページの私立幼稚園緊急環境整備事業費助成ということですが、まず、これ緊急という言葉から想像するのは、最近やはり防災上の視点からの思いが強いものですから、緊急とつけたその背景について、もしわかれば説明を受けたいと思います。

 それと、下のほうに、今回、平成25年度限りの事業として実施という単年度事業だということなんですけれども、せっかくこういうことで予算をとるということですから、有効に活用していただくための方法といいますかPRの仕方といいますか、現実、平成24年度補正予算ということですから、ことしの2月26日に成立した予算で、その後、県内のこれに該当する学校法人等にさまざまな呼びかけをして、有効に使っていただくような声かけもしていると思いますけれども、そのあたりについて説明を求めます。

○長岡私学振興課長
 先ほどの主要事業概要の3ページ目が、今、委員のほうから御質問のありました私立幼稚園緊急環境整備事業費助成の説明でございます。
 この緊急という意味合いとしましては、1つは、先ほど委員のほうの質問にもありましたけれども、制度が今年度限りということが1つあります。それからもう1点は、これは遊具の、例えばジャングルジムや滑り台の更新とか、新規購入を想定しておりますが、そういうことをやることによって、園庭の一部に使用制限がかかります。したがいまして、幼稚園サイドからすると、夏休みとか、そういう休暇による休園の期間になるべく整備をしたいという意味で、緊急という事業の名称になってございます。

 それから、この今回の予算につきましては、前回は平成21、22年度の事業として実施していただいたんですが、今回は平成25年度の6月補正予算で要求をさせていただいているという状況であります。この予算が可決された以降に、実際には整備していくということになりますが、一応こういう制度がありますよという宣伝は、事前に幼稚園サイドのほうにはさせていただいておりまして、各幼稚園がそれに向けて準備をしていると、今、そういう段階でございます。

○鈴木(澄)委員
 よくわかりました。ぜひとも有効活用していただけるようにお願いをしたいと思います。

 次の質問にまいります。
 委員会説明資料の2ページ、報告第10号繰越明許費に関して、3観光・空港振興費についてです。
 この中に観光施設整備事業費補助金ということで、2カ所示されていますが、そのうちの白糸の滝整備とその下の水ヶ塚駐車場改修工事、富士山の世界文化遺産登録に絡んで特別な整備をしていくんではないかなと思いますが、その工事の詳細についてお聞きします。

○植田観光政策課長
 繰り越しの事業ですけれども、白糸の滝につきましては、幾つかの工事が合わさっています。まず大きいのはトイレの工事です。あと下へおりていく遊歩道の整備、橋梁の整備、ほかに市単独事業もございまして、総事業費は平成24、25年度を合わせて3億円ぐらいというふうに聞いております。
 もう1つの水ヶ塚の駐車場です。こちらのほうは県の直営事業です。平成23から25年度までの3カ年事業です。総事業費は1億7200万円を予定しております。マイカー規制を行う駐車場として今使っておりまして、舗装のし直しの部分と、あと舗装がなくて土だったところがあるんですが、そこを全部舗装しまして、全部で873台の駐車場となります。隣接して、まだ舗装はしていないんですが、134台の駐車場がありますので、合計で1,000台を超える駐車場となるという見込みとなっています。以上です。

○鈴木(澄)委員
 世界遺産の保全と活用という視点の中、特に今の2カ所ですが、その視点で恐らく工事をされていると思いますが、特筆すべきこの公園に対する工事の内容というのをもう1度整理していただいて、説明をお願いいたします。

○植田観光政策課長
 まず、世界遺産の構成資産である白糸の滝です。
 こちらのほうは、通常の観光施設整備の補助金から、去年から上乗せをさせていただいております。これは国の文化庁の補助対象として認められた施設整備について、市の負担分で、通常はここ国立公園の園地内ですので2分の1ですけれども、それを3分の2にかさ上げしております。そういうことで、県としてぜひ急いでこちらの整備をしていきたいと考えております。
 もう1つ、水ヶ塚駐車場です。
 これはマイカー規制の駐車場ということで、世界遺産登録で例年よりもたくさんの来訪者の車が集中するという予想見込みがありましたので、こちらを急いで7月までに合わせまして舗装の工事は完了したところです。

○鈴木(澄)委員
 わかりました。

 次の質問にまいります。
 委員会説明資料の4ページになります。
 富士山における利用者負担の検討です。
 先ほど午前中に、富士山保全協力金の社会実験の実施状況ということで、協力金についての資料はいただきました。それで、8月3日までということですけれども、アンケートもとられているということで、既に状況はマスコミ等を通して、どんな感想を持たれているかということは漏れ伝わってきます。現時点までに把握している利用者のこの協力金に対する考え方、これは8月3日までやって、最終的な取りまとめということになると思いますけれども、アンケートの実施状況を見ても、もう1,000件を超えているということなので、ある程度、方向性が見えているのではないかなと思いますので、わかる範囲内で結構ですから、そこの点につきましてはお聞きしたいと思います。

 それから、6ページに絡むところで、利用者負担の検討に係る組織体制図というのが載っています。やはり今回は静岡県と山梨県が一つになって、一つの方向性を出すということで、行政の境目はあっても、環境を守るということ、富士山という立場からすれば、そこに境目はないわけですから、当然同じ物差しを持って対応しなければいけないと考えます。そのすり合わせの中で、一番課題となるといいますか、1点というのではなくて、その代表的なものを幾つか、もしあれば御説明をいただきたいと思います。

○疋田交流政策課長
 利用者負担の協力金に対する協力者の考えということでございます。
 私ども、実際にその協力金をいただくところの現場で対応いたしますと、やはり皆さん、我々がお声をかける前から、もう1,000円を持って我々のほうに近寄ってきてくださる、この利用者負担のことについて、かなり関心を持っていらっしゃるというのが非常に感じられました。
 協力していただける方はもちろん協力したいということで、こちらにお見えになるので、皆さん肯定的におっしゃっていただけるのですけれども、その範囲も、いわゆる登山者ばかりでなくて、そこにたまたまお見えになった観光の方も、こういったものを見て、富士山を守るということに協力したいと、応援したいといってお金を寄附される方がいらっしゃいましたので、大変、好意的な印象を持っております。

 それから、もう1つ、山梨県と一体となった取り組みという中で、そのすり合わせの上での課題ということでございます。
 やはり山梨県と静岡県で一緒に協議をやっていくということでは、関係者の数が大変多いというのが一番課題でございます。関係者がそれぞれのお考えで、御意見を述べられる中で意見をすり合わせていくというところが、やはり時間がかかるところであろうと思います。
 そのため、静岡県と山梨県の事務局としましては、それぞれ意見を集約する場合には、それぞれの県の単位で、まずその関係者を集めて、そこで意見集約を図った上で、全体の会議に諮ろうという形で議論を進めております。以上です。

○鈴木(澄)委員
 非常に理解されているようだということなので、これは本格導入で継続していくということになれば、今は世界文化遺産に登録されたばかりで、いろんな関心がある中での、説明が十分通らなくても皆さんの気持ちが高いというところで御理解はいただいている雰囲気もあるかと思いますが、来年以降、本格導入になれば、利用者負担についてもう1度整理をして、アンケートもしっかり分析をしていただいて、皆さんに訴えかけをしなきゃいけないかなと思っています。

 そこで、気になるのが、委員会説明資料の7ページ、真ん中に富士山の写真が入った資料があります。左側の資産への影響及び負荷の軽減という枠の中の主な実施事業の下のほうを見ますと、富士山域における清掃活動、山麓における廃棄物不法投棄の防止、環境配慮型トイレの設置・管理と書いてあります。これは世界文化遺産登録をされる前から取り組んでいる事業だと思うんですね。
 したがって、もう1度、利用者協力金の整理になりますが、新しく何か保全をするために投入していかなきゃいけない施策があるのかないのか、あるいは、今ここに書かれているような施策をさらに高めていくための何か仕組みというものを考えていらっしゃるのかどうかについてお聞きします。

○疋田交流政策課長
 委員会説明資料の7ページにございます資産への影響及び負荷の軽減のところに記載があります主な実施事業につきましては、これまでも登山者に対する富士山への環境の負荷を軽減するための取り組みでございますので、これは引き続き実施していかなければならない。
 さらに、登山者がふえることによって負荷が高まる部分につきましては、さらにこの施策を強化していかなければならないと考えています。
 さらに、これ以外で新しい環境負荷への対応ということにつきましては、今、実際に登山者に対するアンケートで、こういったものに協力金を使うべきだという意見ももらっているところでございます。このアンケート結果を踏まえ、利用者負担の専門委員会、有識者の会のほうにお諮りした上で新たな使途につきまして御議論をいただくつもりでおります。

○鈴木(澄)委員
 わかりました。ありがとうございました。

 次に、富士山にかかわるところですが、委員会説明資料8ページの富士山における今夏の安全確保対策です。「富士登山における安全確保のために」というリーフレットを提出していただいて見させていただきました。
 一読して、遭難事故防止ということがまずあるわけですけども、この中でどんな事故が起きているのかというところ、先ほど、6番委員の質問で、どのぐらいの件数が発生しているという数字を出されましたが、事故の原因になるようなものは、一部触れていますが、一番大事なものが抜けているような気がするんです。その辺の状況分析をどのように見ているのか、お聞きします。

○疋田交流政策課長
 富士登山者の遭難事故の分析につきましてです。
 昨年1年間で富士山における遭難事故は70件ありました。その中で、遭難事故のうち約4割が夏山期間以外での遭難事故でございました。そして、夏山期間以外で発生する遭難事故というのは重大な事故に結びつきやすく、死亡者が昨年は7人おったわけですけども、この7人というのは全て夏山期間以外で起きた事故によるものでございました。
 したがいまして、こういった遭難事故を防ぐという取り組みにおいては、夏山期間以外における指導というものを強化していく必要を感じております。

○鈴木(澄)委員
 夏山期間以外に死亡事故に直結する重大な因子があるということはわかりましたけども、しかしながら、一番登山者が集中するのは夏の登山シーズンですよね、今の時期。
 私が知っている範囲内では、例えばルールを守らなくて落石事故を起こしたり、起こされたりということでけがをしたり、命を奪われるというケースもあるはずです。今のお話の中では数字として示されていませんが、私も地元に住んでいて、3回、4回と富士山に登っている間で、死亡事故の現場の近くに居合わせたことがありました。
 この中に入れてほしいのは、皆さん順番で登っていくんですが、登山者がふえてくると、どうしても上に登るにしたがって疲れてきて、ルートから外れて追い越すような形で行くというケースがあって、通常の山と違って防ぐものがないものですから、非常に落石が多いと。ちっちゃな石が転がっても下に与える影響は非常に大きいという現実が富士山にはあるわけですね。
 ですから、ルールを守るということ、これをもし安全確保という意味であれば、先ほどの冬か夏かという言葉ではなくて、一番人が動いている間に課題となっているものがこの中に入っていないような気がするんですが、まずは大きな事故を起こさないためにということではなくて、そういう視点のものもしっかりと入れていく必要があるんではないかと思っています。
 同時に、冬山のほうは特に、よく山登りの人たちが、どこで気候等を判断して下山するかどうかという、御自身の御判断というものもよく言われているわけです。まさに富士山はそういうところだと思っていますので、この中に、登山をするための知識という表現の中に含まれるのかもしれませんが、やはり、そこは異常気象ということをちゃんと判断して、無理な登山をしないということも盛り込む必要があるんではないかなと思っています。私の考えではそういう視点が欠けていると思いますが、ここはどんなふうに捉えますでしょうか。

○疋田交流政策課長
 まず、夏山のルールを守るということについて、これをリーフレットの中にも取り入れるべきだという御意見でございました。
 そちらにつきましては、私ども、ガイドラインをつくるに当たりまして、環境省が主催しております富士山適正利用推進協議会を母体とした形で検討を進めておりました。
 そして、富士山適正利用推進協議会とタイアップしましてこの夏山に対する対応、それから、夏山以外への対応ということで取り組みを進めてまいりました。
 この夏、6月になりますけども、富士山適正利用推進協議会のほうでは、富士登山オフィシャルサイトというサイトを立ち上げました。ここでは、先ほど委員がおっしゃいましたような夏山におけるルール、それからマナーを守ろうということ、あるいは、夏山といえども油断をすると非常に重大な事故に結びやすいという注意喚起、こういったものも詳細に掲載しております。
 夏山につきましては、こういった形での周知徹底を図ってまいるという趣旨のもとで、こちらのガイドラインにつきましては、夏山期間以外をメーンとしたものという位置づけで作成をいたしました。
 それから、もう1点の、夏山期間以外のいわゆる冬山における部分の自然環境の厳しさというものをもっと盛り込んでいくという御意見でございました。
 それにつきましても、オフィシャルサイトとタイアップしておりまして、オフィシャルサイトというのはシーズンが切りかわりますと中身を更新いたします。その中には、現時点での、例えば富士山の気温がどうであるだかとか、そういった厳しい条件であるという基本情報をきちんと伝えるということ、そして、それと富士登山における安全確保のためのガイドラインを組み合わせた形で、やはり冬山に対する注意喚起を行っていくという形をとらせていただきます。
 このリーフレットは、簡易版ということで、まずはこれを手にとってもらって、見てもらう。そして、詳細は今度、サイトのほうを見ていただくというような形で利用させていただきます。以上です。

○鈴木(澄)委員
 いろんな形で丁寧な情報をお伝えいただくというのは非常にありがたい話ですから、そこは、今後どんな形でやるのかというのは、また見ていきたいと思っています。
 リアルタイムでサイトにいろんな最新の情報も入れるということなんですが、今回は外国からの登山者もふえているということになりますので、サイトの中身が日本語だけではなくて、ほかの言語の表記があるのかどうか、その1点を確認します。

○疋田交流政策課長
 富士登山オフィシャルサイトにつきましては、日本語と英語で公開をしております。

○鈴木(澄)委員
 ありがとうございました。

 次に、環駿河湾観光交流活性化事業についてお聞きします。
 環駿河湾観光交流活性化協議会を設置したということなんですが、この協議会を立ち上げるのにどのような形で呼びかけをしたのかについて、まずお聞きします。

○宮ア交通政策課長
 環駿河湾観光交流活性化協議会につきましては、今年3月21日に設立総会を行って立ち上げたところでございます。
 これに当たりまして、事業の内容といたしまして、フェリーを活用して駿河湾地域を回っていただこうということもございます。その発着所となります、静岡と西伊豆の地域、それに加えまして伊豆半島全てということで、伊豆観光推進協議会、こちらのほうには伊豆半島の全ての市町が入っておりますので、そちらも御加入いただいて環駿河湾観光交流活性化協議会を立ち上げたところでございます。以上でございます。

○鈴木(澄)委員
 フェリーを1つのきっかけにしてという話はよくわかります。しかしながら、今回の富士山の景観の中でもし山梨と良い意味で競うのであれば静岡県側の特色としては、海の活用と海から見た景観ということは当然あるということで、フェリーだけではなくて、さまざまな海越えの富士山の景観というものの話が出てくるんではないかなと。これは手前味噌の話なんですが、3月に設立された協議会ということなんですが、私の地元の富士市でも6月の市議会で観光船の誘致であるとか、この事業に当然リンクしていくようなお話も出ていますし、富士市長がこの事業は積極的に取り組んでいくんだというコメントを新聞を通しても発表しています。ぜひとも、これでフィックスしないで、いろんな周辺市町の関係者にもお声がけをいただきながら、よりよく、やはり新しい観光の活性化になるような仕組みとして発展させていただきたいと思います。

 次に、委員会説明資料26ページから27ページに関連するところでして、平成25年度観光関係主要事業ということであります。
 27ページのほうは、富士山世界遺産登録に関連してという特化した形でのお話ではありますけども、いずれにしても観光関係の一環として質問させていただきます。
 今回の6月議会で私も代表質問で情報戦略ということにこだわって質問をさせていただいております。26ページを見ますと、ふじのくに観光ブランド創出事業費の中にメディアによる重点広報ということもありますし、27ページのほうにも、情報発信という項目があって、幾つかある中で、3段目には人気アニメを活用した広報とあるわけです。もしかしたら盛り込まれているのかもしれませんが、例えば、ここに表現をしていますが、アニメとか、フィルムコミッションなんかを通した形で第三者的に地域のよさを載せていただいて、メディアを通してPRをしていくということも必要なんじゃないかなと思います。ちょっとそこの部分が、観光戦略、情報戦略の中において特に観光分野の取り組みとしてはどうなのかなという感じがいたしますので、そのあたりについてお聞きします。

○掛澤観光振興課長
 海外誘客においてアニメを利用したPRでございます。
 これまで台湾で人気のあるちびまる子ちゃんを活用し、2009年には韓国でも静岡県、静岡市、浜松市共同でPRを行ってまいりました。また台湾ではラッピングバスにちびまる子ちゃんを起用して静岡県をPR行うなどしてまいりました。
 アニメのことについて、作者の思いだとか著作権の調整等課題がございますが、今後、アニメを活用した本県のPRというのは非常に大事だと思いますので、研究、検討してまいりたいと考えております。

○鈴木(澄)委員
 海外のニュースを見ていますと、若い人たちが日本の情報を観光であれ何であれ、アニメを通して知ったということがまず最初に上がってくる話でして、これを使わない手はないと思っています。
 著作権の話がありましたが、私が4月ごろお邪魔した岡山県のある地域では、、今世界的にも有名なナルトというアニメをラッピング電車にして町おこしといいますか、地域おこしに使っていたいうことで、4月29日ころのゴールデンウイークに、集中的にそういうイベントを打って、大勢の方が国内外から来るというお話も聞きました。先ほど、具体的に本県出身の作者の方のアニメの名前も出ているわけですから、素材があって、それを活用しない手はないと思うんですね。
 例えば、県外の方が静岡県出身の方に話をするということではなくて、私たち静岡県の関係する、縁のある作者の方に対してのアプローチですから、それはお願いの仕方によっては法的な保護の問題はあったにしても、さまざまな形で対応してもらえるということはあり得るんではないかと思います。
 12月の議会で私が緑茶の消費拡大のための質問をしたときに、有名な映画の中で静岡茶の名前が出てきたという話の中で、当時の知事の御答弁では、そういう機会を捉えてどんどんPRをしていくんだと、作品の中に静岡というような位置づけが明確に出るようなものをさらりと載せていくという戦略もあるんだと御答弁もありました。少なくとも、文化・観光部では国内外に対して観光という視点で静岡県を売るということであれば、まさにここの部分はもっと先導的な役割を果たしていいと思うんです。
 そういう意味で、観光面から見た静岡県の情報戦略という位置づけの中で、ぜひともその礎をしっかりやってほしいと思いますが、もう一歩踏み込んで、今後どんなふうに進めていくのか、もし案があれば聞きたいと思います。

○加藤文化・観光部理事兼観光・空港振興局長
 メディア戦略という関連でございます。
 観光には一番重要な視点だと思います。今、掛澤観光振興課長のほうからアニメの話が出ましたけども、アニメのみならず、例えばフィルムコミッション、映画を活用して地元をPRするとか、あるいはラッピングの電車を走らせるとか、そういう意味では、メディア抜きでは今の観光業は成り立たないと思っております。私どものほうは、潤沢な予算があるわけではございませんので、これはというものについては積極的に使っていきたいと。
 もう1つ、メディアファムトリップというのがございまして、これは海外の旅行社及びメディアの方々をこちらに呼んで、そして、実際に見てもらって海外で売っていただくと。
 これは、旅費等は持つわけでございますけども、作品等の作成費用は発生しませんので、まさに少ない金で大きな効果を得るという形でやっています。それで、メディアに対しての広報は頭に出てやっているつもりでございますので、今後とも世界遺産を見据えた形で、富士山と静岡県の全県のグルメ、あるいは富士山以外の名勝地、これらを組み合わせたメディア広報を積極的にやっていきたいと思っています。以上です。

○鈴木(澄)委員
 ぜひとも積極的に取り組んでください。
 静岡空港の利活用も、やはり施設の整備というところからではなく、まさに利用していただくというところで、特にインバウンドに関してはその可能性があるわけですから、国内でも県外から使っていただくという可能性も含めて、ぜひとも、積極的にそのあたりは一番早く効果的に情報が伝えられると考えておりますので、その取り組みに期待をしたいと思います。以上で質問を終わります。

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