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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:諸田 洋之 議員
質疑・質問日:02/21/2018
会派名:無所属の会・責任世代


○諸田委員
 一問一答方式でお願いします。今まで質問を何回かしてきたこと、それと新たに幾つかをつけ加えながら質問させていただきたいと思います。
 まず、ウーバーテクノロジーズによる公共交通基盤施策についてお伺いします。
 本題に入る前に、少しお伺いしたいことがあります。建設委員会説明資料の115ページ、伊豆地域における公共交通網の再編のページですけれども、2の(2)アの下から2つ目のところで、交通空白地域となりうる地域に適した運行方式(デマンド運航、自家用有償運送等)の検討調査と書いてあります。この自家用有償運送が何を指すのか教えてください。

○大倉地域交通課長
 交通空白地域では交通事業者が営業を行わない場合も多いものですから、市町村とかNPO法人が自主的に運行を行うことができる制度となっております。お金を取って運送することができるものを指しております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
新聞の報道で聞きますと、ウーバーの技術をそういう空白の地域だったならば認める動きがあると聞きましたけれども、聞いたことはございますか。

○大倉地域交通課長
 ウーバーでの運行を認めるということは聞いたことはございません。ただ、ウーバーの配車のシステムを利用してNPO法人が運送を行っている例は京都の京丹後市にございまして、実際に配車のシステムを使って運行している例はございます。いわゆるライドシェアといったものではございません。

○諸田委員
 ありがとうございます。
私の認識が間違っていたら済みません。規制緩和が行われて、そういうことがウーバーで、要するにタクシーの業者がないようなところだったならばできるようになる方向で考えているのか、もしかしたらそういう方向に進んでいるのではないかと思いますので、またしっかりした情報があったら教えていただきたいと思います。

 本題に入っていきます。先週、海外視察の発表でアメリカに行かれた方々の中で、増田県議がウーバーのことを発表してくださいました。やはりアメリカでも物すごくウーバーが浸透していまして、私も先日アメリカに行ったときにウーバーはどんなものか、まずは自分が使ってみないとわからないなと思って、アプリを入れてウーバーを使ってみました。私の経験談を前段でさせてもらいます。
 今まで海外に行くと、私はまず移動手段が非常にネックでした。地下鉄とかバスとかありますけれども、それを調べなければいけないとか、また言葉の問題もあります。いろんな国がありますから、移動手段の面でハードルがすごく高かったです。その中でもタクシーが手っ取り早いと思ってタクシーに乗りますけれども、タクシーに乗るときに、まず一番最初に行き先を伝えますよね。行き先を伝えて、国によっては値段交渉を最初にしておいたほうがいい国もありますので値段交渉をします。それがうまくいかないときにはメーターを使わせたり、またメーターを使っても乗っているときにグーグルマップを見ながら、変なところを遠回りしているとばれるぞとプレッシャーを与えながら乗るとか、非常にハードルが高かったです。でも今回ウーバーを使ってみて、ものすごく簡単でした。
 まず、事前にカードは登録してありますので支払いはカードです。ですから交渉は必要ありませんし、支払いにお金を使いません。乗せてもらって、おりて、はい、ありがとうでおしまいです。また、かゆいところに手が届くんですね。まず、行きたいところを入れれば、そこまでの3通りぐらいの金額が出ます。シェアして走ってもいいのか、それから自分だけしか乗れないのかとかで値段が違うんですけれども、全然違います。自分は安いほうがいいからシェアを選んで、ピンと押して頼みますけれども、大体何分で来るかとか、地図上に今、車がここに向かっているのが載っています。ですから、そろそろ交差点のところまで来たなとわかりますし、また車種であったりナンバープレートが載っていますので、その人だとわかります。運転手は私の名前がわかりますから、「ヒロユキ」と言ってくれるので「私です」と言って乗るだけ。すごくハードルが低くて、海外に行ったときにウーバーを使う時代になってくるなと思っています。
 また、海外の人はそれになれていますので、日本に来たときにウーバーを使いたいというニーズは非常にあります。そういうところを見越して、今は日本では白タクができませんから、タクシー業者との間でウーバーを使ってやるという方向で、さまざまなところで研究開発されていますけれども、それはそれでいいと思います。まだ規制できませんから、タクシー業者と一緒にやればいいです。
 静岡県で考えたときに、まず空港周辺は物すごくインバウンドとしての需要もありますし、公共交通の施策もすごく問題視されていますね。せっかく空港ができたけれども、何も地域には恩恵がないのでどうにかしてほしいと。我が会派の大石裕之議員も一生懸命質問していますけれども、そのときにこのウーバーテクノロジーズが一助になるのではないかと私、すごく思っています。
 ウーバーを最初に使ったときには30%割引になりますよとクーポンが来たり、今でも新しい人を紹介してくれたらその方は1回無料になりますよとクーポンが来たり、今の技術を使えば簡単にできますね。何を言いたいかといいますと、高齢者ですとか低所得者、そういう方々は地域の足として、やはり公共交通機関がどうしてもほしいじゃないですか。ウーバーのシステムを上手に考えていけば、例えば運転免許を返納した人に対するインセンティブを与えるのは簡単です。また低所得者の方々に何かしらのというのも簡単です。行政とウーバーとタクシー業者で一緒に考えればいろいろな施策が見えてくることもあります。地図の中に商業施設も載せることができます。そういうところからの広告収入を運賃に反映させて安くする手も考えられます。そこら辺を考えたときに、空港周辺の施策もあわせてウーバーを利用した公共交通施策をどう考えるか、県の今のところの所見をお伺いします。

○大倉地域交通課長
 今、お話がございましたように、県内でも利用者が減少しているバス交通を維持することが困難なバス路線もふえておりますけれども、残念ながら道路運送法の規定によりまして、ライドシェアのような運行形態が認められていないのが現状でございます。
 一方、ウーバーテクノロジーズに限らず、日本の企業においてもICTを活用したタクシーの配車システムなどの開発が進んでおります。こういったシステムを導入したいという交通事業者も多くいるように聞いております。
 このシステムはタクシーに限らず、市町が過疎地域等で行っておりますデマンド交通にも応用できるということで、これを活用することを検討している自治体も出ております。最近では浜松市北区の引佐地区でこういったシステムを導入して、地域のデマンド交通を運行し始めたことも聞いておりまして、先般この浜松市の事例を県内の市町と交通事業者が集まった会議の中で紹介させてもらう取り組みを行っております。そういったこともございまして、新たなICTを使った配車システム等、積極的に皆さんと情報共有して広めていきたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
デマンドバス、いろんな場所で模索していますね。この延長線上に、私はウーバーのテクノロジーがあると思います。ですから、ぜひとも私はウーバーを基軸として考えたほうがいいのかなと感じます。新しいシステムをいろんなところで使ったとしても、結局は使い勝手が悪い、ここで開発したものはまたほかの人がアプリを見なければ使えないことになりますので、ウーバーだったらウーバーを入れておけば海外の人も使えるし、ほかの人も使える汎用性がありますから、ウーバーを基軸で考えたほうが、私は今後大きく飛躍するんじゃないかという感じがしますので、その点は頭に入れていただきたいことと、この質問をするに当たってうちの会派の大石裕之議員に、空港の周辺の公共交通を考えるときにウーバーを導入しながらやっていく施策も提案してもいいかと聞いたんです。大石裕之議員が今まで進めてきたのはバスとかデマンドを主体に考えていた。それと私が提案するウーバーが相反するところがあってはいけないので調整をしたら、大石裕之議員から言うと、目的は低所得者や高齢者の方々が使いやすいものになって、その人たちの足になる施策ならばそれは共通しているとのことだったので、ウーバーもありとのことでした。要するにインバウンドばかり言って海外の人が使いやすくなったけれども、地域の人たちは使い勝手が悪い、それは違うということですね。インバウンドで海外の人たちも使ってくれるけれども、地域の人たちも何らかの方法で使いやすくする、一番大切なのは値段だと思いますけれども、そこら辺を県と業界、タクシーだったらタクシー業界とウーバーと一緒になって開発して、使い勝手のいい公共交通網をつくってもらいたいと思います。
 大石裕之議員も心配していたんですけども、よくありがちなのが、ウーバーとタクシー業者がそうやってシステムをつくった。それでもう空港の周辺の交通基盤ができましたといって手を引いちゃう、それではだめだということです。それでは地域のお年寄りや低所得者の方々の足になり得ませんからね。ですから、県はそこまでしっかり入り込んで三者でしっかりシステムを構築して、足になるようにする。問題解決の一助になる可能性がすごくこのテクノロジーにはあると思いますので、それを県としてもできれば、せっかく空港がありますからインバウンドもとりながら、公共交通の施策にもつなげていっていただけたらと思います。

 では次に、関連していますけれども自動運転技術と公共交通基盤施策についてお伺いします。
 新聞によりますと、日産自動車とDeNAが無人タクシーの実証実験をもうやっています。これが実現化したら、本当にすごいことになると思いますね。
 まず、今後、タクシーの運転手の方々は高齢化が進んでいきますし、なり手がどんどん減ってくると思います。そういう中で自動運転のタクシーができたとしたならば、そのころには声で言ったら来るぐらいの時代になっているでしょうね。声で言ったならばタクシーがすぐ来てくれる。どこそこへ行きたいと言ったら来てくれて、乗せてもらって、おりてカードで支払いという形になるでしょうね。何年先かはわかりませんけれども、いずれそういう時代がやってくると思います。もう実際にこういうところで実験をやっているのです。
 知事も自動運転に関しては力を入れていく発言が今回の定例会でありました。また、静岡県といったらやはり車の産業は、大切な基盤の産業であります。しっかりと力を入れていきながら、最先端の技術を伸ばしていかなければいけない。あるテクノロジーとあるテクノロジーをくっつけたときに、爆発的にニーズが生まれることはあり得ます。要するにウーバーテクノロジーズと自動運転のテクノロジーをくっつけたときに、物すごいニーズが生まれると私は思います。そして、一生懸命これから目指していく連携集約型の都市づくりの一助になると思います。その大きな可能性を秘めている自動運転について県の所見を伺います。

○大倉地域交通課長
 高齢者など交通弱者と言われる方の移動手段の確保、それから現在いろいろ報道されておりますけれども公共交通の運転手不足の問題もございまして、公共交通はいろんな課題を抱えております。こういったものを解決する施策として、自動運転の実用化はその課題解決に大きく貢献するものだと考えております。そのため平成30年度の当初予算において、これは経済産業部の所管でございますけども、経済産業費の中にEV・自動運転化等技術革新対応促進事業費を盛り込んで、今議会にお諮りしているところですけれども、この事業費の中に自動運転の実証実験を行う費用も盛り込んでおりまして、将来の公共交通への導入を目標として、実証実験の実施に向けて、これから検討を進めて取り組んでいくところでございます。
 この実験につきましては交通基盤部で主体的にやっていく予定で、これを将来、公共交通に活用することを目指しまして、経済産業部とともに、さらにまた企業等関係者と連携して取り組んでいきたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
このテクノロジーが上手に発展していったならば、静岡県は物すごい可能性を秘めていると思うんですね。まずメーカーもありますし、それに付随するインフラ整備もできて、全国でいち早くできるようになれば、またインバウンドの絡みもありますし、すごくいい方向に進むと思います。ただ、もう一回立ちどまって考えると、まだまだ先の技術であることも、やはりそれはそうなんですね。
 今、県としてやらなければいけないのは、新聞にも書いてありますけれども、トヨタ、日産、ソニー、さまざまな研究に入っています。どんな研究をやっているのか情報収集を貪欲にやってもらいたいです。最先端のものを仕入れて、その上で何ができるのか、また県内の企業と一緒になってやってもいいと思います。これは将来的なものですけれども、静岡県の大きな、いろんなものにつながってくることですから、せっかく今回予算もついているとのことですので、ぜひともしっかりやっていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

○深澤委員長
 ここで、しばらく休憩といたします。再開は15時15分といたします。

○深澤委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開いたします。
 質問等を継続いたします。
では、お願いします。

○諸田委員
 それでは、引き続きよろしくお願いします。
 事業着手準備制度による県道大富藤枝線の整備についてお伺いします。
 県道大富藤枝線につきましては前回の委員会でも述べさせていただきましたが、新規事業化が認められました。関係する方々の御尽力に感謝いたします。本当にありがとうございます。
 そこで、まず前回の12月定例会から今日までの進捗を教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○青木道路整備課長
 県道大富藤枝線の進捗状況についてお答えします。
 県道大富藤枝線(焼津市中新田)につきましては、約250メートル区間について地元の皆様の御要望もいただきまして、事業着手となっているところでございます。
 10月末の事業着手決定後、現在、道路の詳細設計を行っております。これにつきましては来年度5月ごろまでかかる予定でございます。その後、また地元の方に説明をさせていただいて、その後の用地等の調査に入る予定で準備しているところでございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
詳細設計を踏まえて6月ごろに住民説明があると聞いていますけれども、もし日程が決まっていましたら。

○青木道路整備課長
 詳細設計はまだでき上がってございませんので、具体的な日程は決まってございません。

○諸田委員
 ありがとうございます。
詳細設計ができた時点と用地測量、用地調査を行った時点の2回、住民説明を行うのでしょうか。教えてください。

○青木道路整備課長
 詳細設計ができますと、図面上で道路の幅がどこまでかがわかりますので、その後、現場にどこまでかかわるかという幅杭を設置していきますけれども、詳細設計を説明させていただいて、皆さんに了解いただければ次の測量等の作業に入っていく形になります。まずは詳細設計の説明をさせていただいて、もしそのまま測量に続けて入ってよろしいと地元の方に合意いただければ、そのまま測量の作業にも入れると考えてございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
そうしますと用地測量、用地調査を行ったときにも説明はしてくださるのでしょうか。それとも、それはないということですか。

○青木道路整備課長
 まず、詳細設計の結果を説明させていただいて、その後、用地測量に入らせていただければ測量を進め、測量ができたところで皆様に実際に土地の面積がどれぐらいかかるという説明をさせていただくことになります。

○諸田委員
 ありがとうございます。
2回やっていただけるということだと承知しました。ぜひ地域の方々と歩調を合わせながら、丁寧に進めていただきますようよろしくお願いします。これは要望です。

 では、次にいきます。
 前回、前々回の答弁で、今年度内に新しい事業着手準備制度をつくっていきたいと考えていますと述べてくださいました。新しい事業着手準備制度はどこが改善されたのかお聞かせください。

○山本道路企画課長
 新しい事業着手準備制度はどこが改善されたかという御質問をいただきました。
 現在、こう改正したいというものを実務をやる事務所に投げている段階でございます。ですからまだ確定ではございませんので、一応、方針として考えている内容を御説明したいと思います。
 大きく1つは同意内容の明確化でございます。今まで同意書は計画に同意し、用地提供に協力しますという内容でございました。この内容が事務所のアンケート調査によりますと、どこまでなのか、これは契約書なのかと理解にいろいろ差があったかと思います。大富藤枝線の例でも、自由記述欄がございまして、同意をしておきながらそこに用地の提供はやはり難しいと書かれたものもございました。
 そのようなこともございまして、今回、同意内容の明確化で考えているのは、道路の計画に同意していただきます。それと事業着手後の測量設計、用地調査、調査関係に対して協力していただきます。
もう1つが、用地補償の交渉に応じていただきますという同意書に変えたいということで、今、事務所に意見書を出しています。
そしてもう1つは、同意を取りまとめる主体の明確化でございます。今まで事業着手準備制度は個別交渉のお話がございましたけれども、それをやってはいけない、あるいはやるという明確な記述はございませんでした。ただ、要望により始めた事業が、実際はいろいろ反対者がいてうまくいかないこともあったものですから、できたら同意書の取りまとめは地元にやっていただきたいという意識があったと考えております。
それらを今回、明確化いたしました。考えている方針としましては、地元住民が主体となって同意書を取りまとめるが、県は必要に応じて、要請があればその説明に協力するという内容。それと同意書に疑義があった場合、県はその内容について地権者に個別に確認する。これら2つの項目、同意内容の明確化と同意を取りまとめる主体の明確化を改善の大きな柱と考えてございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
いろんな問題が今まであったと思いますので、そこを改善できる形で変えていただいて、またそれも運営していく中で硬直化することも想定されると思います。完璧なことはありませんので、またフレキシブルに対応していただきながら、よりよい形に進めていただきますようよろしくお願いします。

 では、次に小石川の治水対策についてお伺いします。
 前回の質問で、第7号水門の撤去に関して、焼津市が主体となって、水門の撤去によって失われる機能についてそれを補完する方法などについて水路網の調査等をしながら協議を進めている状況だとお伺いしました。その後、何か状況について進展がありましたら教えてください。

○太田河川企画課長
 小石川の治水対策の7号水門の進捗状況についてお答えいたします。
 昨年末の12月28日に、正式に小石川・黒石川流域総合的治水対策アクションプランを決定しております。年が変わりまして、今年の2月9日、関係地区の自治会長等に計画の内容について説明させていただいたところでございます。
 焼津市が主体となって検討しており、それは継続的に進めております。
 今後、今月の22日に第5回目の流域総合的治水対策推進協議会を開催いたしまして、7号水門に限らずですが、各アクションのメニューの取り組み状況、進捗状況、実施内容、今までの状況についてそこで報告を受ける形になっております。そこで、改めまして7号水門については現状の水路の状況ですとか利用状況、どのような形で動いているか、そのようなことについても報告があろうかと思いますが、それらを踏まえまして調整を進めていきたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
いろんな関係する方々がいますので、いきなりざっくりやることはできないと思いますし、調整が大変だとは思いますけれども、慎重かつスピーディーという言葉になってしまいますけれども、今後ともよろしくお願いします。

 では、次に小石川の環境についてお伺いします。
 環境基準について前回の答弁で、指定基準の見直しについても関係部局と連携を図っていかなければと思っていますと述べていただきました。要望でも、小石川の基準のBOD8は周辺の河川に比べて非常に高いです。ほかの周辺は5なり3で突出して高い状況ですので、目標を立てて、いい河川にしていただきたいと述べさせていただきました。
 そこでお伺いします。その後、小石川のBODの件について関係部局との話し合いが行われたのか。もし話し合いが行われたのではあれば、どういう内容だったのかお聞かせください。

○太田河川企画課長
 水質の環境基準、認定指定の見直しの件についてお答えいたします。
 こちらはくらし・環境部が所管している事務でございますが、この見直しがどのような形で進められるかにつきましては、くらし・環境部に聞いたところ、水質の観測の結果、今までのデータの蓄積ですとか、市街化とかさまざまな流域の状況の調査結果を踏まえて、目標値の見直しに値するかをまず検討し、関係する市町の意見を聞いた上で県の環境審議会に諮って意見を聞き、その上で見直しを行う手続きの流れになると伺っております。我々河川管理者としても目指すべき河川の環境であるとか、地域の河川愛護の取り組みの状況など、くらし・環境部と情報共有して進めていきたいと思っております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
目標を厳し目に設定して、それをクリアするためにどういうものが必要かを落とし込んで施策をやっていただけるようによろしくお願いします。

 続きまして、現在、小石川流域で小石川をきれいにしようという方々が集まって会をつくる方向で動いています。早ければ来月、再来月ぐらいには立ち上げると聞いています。県と一緒になって小石川をよくしていきたいと思いますけれども、県としてはどういうことを一緒になってやってくださるのか、考えを教えてください。

○太田河川企画課長
 小石川流域の環境をよくしようとする団体の立ち上げ、これにどのような支援ができるかでございます。こういった流域の河川愛護活動団体は、県にとっても河川を管理する上でも非常に重要な団体、取り組みだと思っております。普通、河川美化の活動とか、子供たちとともに生物の調査をしたり、水質の調査をしたりといった取り組みを県と共同でやるといったことが一般的に他の河川でもやっている支援の内容だと思います。また団体の取り組みが主体的かつ継続的に行っていけるような支援が必要かと思っておりまして、立ち上げの段階では、例えば団体の方に環境とか、あるいは防災も含めてですが出前講座をしたり、他の地域で行っている模範となる取り組みの紹介とか、あるいは環境の専門家を御紹介するといった形で団体の支援ができるのではないかと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
小石川をきれいにしていきたいと思いますので、ぜひ地域の盛り上がっている機運に対し、継続的に県の協力をこれからもよろしくお願いします。

 では、次にいきます。
 焼津漁港の津波対策についてお伺いします。前回の説明では、12月16日から1月28日まで計8回、約600人を対象とした地元説明を実施してくださる計画だとおっしゃっておられました。
 そこでお聞きします。説明を実施してどうだったか感想をお聞かせください。

○古屋漁港整備課長
 焼津漁港の津波対策の地元説明会の状況と、感じたことについてお答えいたします。
 説明会の開催の状況は、昨年12月から1月にかけて9自治会を対象に全8回の地元説明会を実施いたしました。延べ405名の方が参加してくださいました。
 説明内容は津波対策の基本的な考え方、それから焼津漁港の津波対策検討委員会で平成27年度にまとめられた基本方針の説明、防波堤の粘り強い化、外溝水門の検討、胸壁の整備について、図や写真などでよりわかりやすい説明に努めました。例としましては第4次想定のレベルワンやレベルツーの津波の考え方、それから浸水エリアなどの基本的なものから、焼津漁港の津波対策で行っている防潮堤の粘り強い水門の検討、胸壁などの整備の説明を丁寧に行いました。
 感じたことといたしましては、405名の方に出席していただき、各自治会50名ぐらいの方に参加していただいたので、地元の方の津波対策についての関心が非常に高いと感じました。それから本格的な説明は今回初めてでしたけれども、アンケートをとったところ、6割以上の方が説明内容がわかった、もしくはよくわかったというので、予想以上に理解していただけたかと自負しております。説明の最後には、会場から説明に対するねぎらいの言葉ですとか拍手がわくこともございまして、説明内容の評価と県への整備の期待が感じられました。

○諸田委員
 ありがとうございます。
地域の方々はどれぐらいの津波が来るのかを漠然として恐怖を感じていましたので、それをしっかり説明してくださって、すごく安心したんじゃないかと思います。 
 前回の質問でもアンケートをして、アンケートで改良点があったならば改良してくださいとお願いしましたけれども、アンケートを踏まえて何か改良した点がございましたら教えてください。

○古屋漁港整備課長
 アンケートを踏まえた改良点や工夫について回答いたします。
 アンケートにつきまして分析したところ、同じ説明でも地区ごとに理解度が下がることがございました。要因は把握できておりませんけれども、今後の説明会ではアンケート結果を踏まえて、焼津市と協力しながら工夫していきたいと考えております。
 また、改善点、工夫点といたしましては、当初の説明からよくわかった、わかったという回答が大多数でしたもので、説明していく過程では本筋は変えないで説明いたしました。意見交換の中で、ハード整備をすれば安心感が増すという意見がありましたので、地震が起きたらまずは避難することが重要であることをつけ加えて強調する説明をいたしました。
 今後の活用ですけれども、アンケート項目の中に理解度の低い項目がございましたので、それについては次回の説明会の際に時間をかけて説明するとか、図表を引用して丁寧な説明会をする形をとっていきたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
アンケートをとって、そして改善することを続けていくことで、より理解が増すと思いますので、これからもぜひ丁寧な対応をよろしくお願いします。

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