• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年11月臨時会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:11/06/2008
会派名:自由民主党県議団


○三ッ谷委員
 発言ではありませんが、委員長にお願いがあります。
 きょうは朝からの本会議も通じまして、あれだけの県民が傍聴にお見えになって、我々委員会も相当注目を受けています。先ほど冒頭で委員長から一問一答方式はやめようということでしたが、しかしながら、各委員の皆さんからは結構いろいろな質疑が出るんじゃないかと思います。その場合には少し分割をして発言する機会をいただきたいということを、最初に委員長にお願いをします。

○豊岡委員長
 今お話がございましたけれども、3問程度ずつにまとめていただいて、できるだけ簡潔に御質問していただくということで御了承いただけますでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 では、よろしくお願いいたします。

○天野(進)委員
 まず冒頭、私からは総論として以下数点にわたって質問をさせていただきます。
 考えてみますとわずか1カ月前のこの委員会では全く論及されてこなかった、言いかえれば報告されていなかった重大な瑕疵についてただすこと、これはまことに残念であると、申し上げておきたいと思います。
 また、ただいまの本会議場で、各会派の代表者から広範にわたってただされており、もとより、これからのお尋ねについても重複いたしますけれども御理解をいただきたいと思います。
 1900億円の巨費と20年に及ぶ歳月、さらにはバブル経済の崩壊、厳しい経済環境の中で、私たちは冷たい批判を背にしながら、次代の本県の飛躍的発展を願って推進されてまいりました富士山静岡空港が、開港直前に至って予想だにしない大事が惹起されたのであります。私たちが県政の与党たる立場でこれを応援してきたわけでありますけども、過日の全員協議会において、あるいはただいまの本会議場における石川知事の弁明は、率直に言ってむなしい感慨を覚えるところであります。本日配られた知事の説明要旨、さらには答弁を聞きながら、これからお尋ねをしてまいります。
 まず、暫定開港についてお尋ねをいたします。もちろん当局としては、これから総力を傾注して制限表面を超えている支障物件の除去に邁進していただくことは当然でありますが、不幸にしてこのたびの失態を全国にさらしたとして憤慨している県民。今、県空港部としてなすべき仕事は可能な限り早期開港を目指すことにあります。それがたとえ暫定2,200メートルの滑走路であれ、知事の言う遅くても来年の7月までの開港に不退転の決意を持って臨んでいただきたい。その決意についてまずお伺いしておきます。

 次に、暫定2,200メートルの滑走路で、現在就航を予定している航空会社の航空機が離着陸をするには支障がないのか、この委員会でもその点について御答弁いただきたいと思います。
 次に私が危惧するところは、開港後、現在予定されている路線が確実に実行されるか否かという点であります。既に韓国の仁川との間にはアシアナ航空が1日1便、さらには中国東方航空の上海便が週4便が開港時から就航する計画が進んでいると聞いております。このたびのこの一方的な開港方針の変更について、ぜひ御理解願うべき、早急に善後策を講ずるべきと考えますけれども、その点についてお考えをお尋ねいたします。

 4つ目として、同様に国内路線においては、日本航空、全日空などの地方路線が時代の波にさらされて、路線の廃止や運休が話題になり、他人事とは思えないところであります。それこそが富士山静岡空港の生命線でありますので、開港時期の延期が路線の確保に影響を及ぼさないのか心配しつつお尋ねをするわけであります。

 次に、先ほども本会議場で質問されましたけれども、例えばフジドリームエアラインズあるいはトラベルサービスや空港運営会社など、結果としては大変な御迷惑をかけるところとなったわけでありますけれども、こうした企業への対応についてお尋ねをいたします。

 また、こうした企業に対して一番重要なことは、本当にいつ開港できるのか、そのことを申し上げることが大事でありますけれども、そのいつという日をいつごろ決定できるのでしょうか。難しい問題があるかもわかりませんけれどもお尋ねをしておきたいと思います。

 最後に、このたびの不測のトラブルによって多くの県民や関係の方々に、富士山静岡空港のイメージダウンはもとより県政に対する信頼を損なうことになりましたが、信頼回復に向かってどのように取り組んでいくのかをお伺いいたします。以上、私からお尋ねをします。

○岩ア空港部長
 これまで私どもは、富士山静岡空港の予定どおりの開港に向けまして、さまざまな努力をしてきたつもりではございましたけれども、今般、支障物件が除去できない中で、今回対応策を講じさせていただくことを決定させていただきました。
 支障物件が残った原因といたしまして、県のデータ修正ミスなど非常におわびしなければならない点も多くありますし、また県議会を初めといたしまして県民の皆さんに御報告がおくれた点、また21年3月開港を期待されておられました皆様方に大変な御迷惑、御心配をおかけしたことにつきまして、改めて申しわけないとおわびを申し上げたいと思います。
 その上で、私どもとしては現在このような対応策を決定いたしまして、やはり空港という社会インフラが、この静岡県の発展のために極めて重要なかぎとなると。したがってその機能というものをできるだけ早く発揮できるようにする、これが静岡県の将来にとって極めて重要かつ重大な課題であるという強い意識は変わっておりません。したがいまして、今般決定いたしました対応策をしっかりと的確に講じていくことによりまして、可能な限り早期の開港というものについて全力で取り組んでまいりたいと思っております。また先ほど申し上げましたとおり、やはり2,500メートル滑走路として完全運用を早期に実現するということも喫緊の課題でございます。いずれにしても、この富士山静岡空港をしっかりと開港させ、しっかりと伸ばしていくということは、重要な責務だと思っておりますので、私ども全力で取り組ませていただきたいというふうに思っております。
 また、このことによりまして、新しい富士山静岡空港に対しましての信頼感というもの、これが県民の皆様からぜひ得られるよう必死な思いでやってまいりますので、ぜひとも御理解、御支援を賜れればというふうに考えております。

○岩瀬空港部理事(路線就航担当)(空港部部長代理)
 御質問のうち、今就航表明をしている航空機の機材の離発着に影響がないかということでございます。
 今、一般的な公表資料によりまして、就航の可能性について確認をいたしますと、就航表明をしていただいております各社の機材の離発着は可能だというふうに判断をしております。
 ただ、具体的には各航空会社さんの御判断によりますので、私どもは今の方針を、各航空会社さんを回って引き続き就航をお願いしたいということで御説明をしております。先ほど御指摘のありました外国路線それから国内路線ともに、各航空会社さんは前向きにとらえていただきまして、技術陣と相談をして回答するということで、正式な回答をいただいております。
 なお、中国東方航空につきましては、これまでもずっと、いろいろ説明をしてまいりました。過日、中国東方航空が中国国内で民用航空局に静岡への就航に向けて申請を上げているというふうなお話は聞いておりますが、これにつきましても機材は小型のものでございますので、就航は可能であるというふうに私どもは一応判断をしております。

 それから、各会社に対する対応ということでございますが、これまで立ち木――支障物件の状況を各関係者に御報告をして説明に回っております。また、先般全員協議会で県の方針を出してから、同じようにこの方針を持って回っておりまして、皆さんに理解をいただくように今努めておるところでございます。
なお、非常に範囲が広うございますので、私ども空港部関係者だけでなく他部局も一緒になりまして、各企業等には今回っているものもありますし、またこれから回る予定として、皆さんに理解をいただくように努めておるところでございます。以上でございます。

○勝山整備室長
 できる限り早くということで、いつ開港日を発表できるかという御質問でございますが、私どもの委員会の説明資料の2ページをごらんいただきたいと思います。ここに――2ページの下半分でございますが――開港までのスケジュールということで冒頭部長が説明をさせていただきました。
 この中で、今回この補正予算について議決をいただきましたら、本会議の御答弁の中でも申し上げたとおり、今回御説明しています追加工事に速やかに着手いたしまして、このフローに従って工事完成後国の検査を受け、合格通知をいただいた後、供用手続を経て開港というフローになってございます。
本会議の御答弁でも申し上げたとおり、現在遅くとも7月ということでのめどしか申し上げてございませんが、できるだけ早い時期に、少しでも前倒しして開港日をお知らせしたいと考えております。ただ、その中でも追加工事については今のところ約3カ月程度と見込んでおりますが、県のほうでもこれを一生懸命さまざまな工夫をして少しでも短縮できるような手法を考えたい、その次の完成検査とか供用手続については、これは国の検査を受けるわけですが、この辺についてもできるだけ事務手続をスピーディーにやっていただけないかというようなお願いを、これから国にも働きかけてまいりたいと考えております。最後に――ここに書いてありますが――供用に至るまでにAIPの登載手続ということがありますが、この辺の手続から供用までの間は法的、制度的に約2カ月程度は必要だということが定められておりますので、これらについては私どもで縮めることがなかなかできないので、この部分以外のところでできるだけ短縮するという努力をしておりますので、それらのめどが立ったところでなるべく早く公表してまいりたいと考えておるところでございます。以上です。

○天野(進)委員
 先ほどの本会議でも答弁をされている、その焼き写しのような感じもしないわけじゃありませんけれども、しかしそれしか回答がないとするならばそれをのむしかございません。
しかし、今私自身がここに立って、傍聴されている他の議員の方々からするならば、ここにいる議員もそうですけれども、今まで来年の3月開港、ときに3月12日というような日まで定めて、多くの議員が海外に出て、そして国内でも非常に営業活動をやってきたんですね。皆さんも一緒にやってきたんじゃありませんか。延びるということを百も承知の上にもかかわらず3月でやってきた。残念でありますけれども、その勇気には本当に私は感心しております。
それにもかかわらず、私が今回のこの1億1000万円の提案に対して、それをのむ理由は、今この空港部だけで年間に7億8000万円――約8億円の人件費がかかってるんですね。1カ月で6600万円ぐらいになると思います。それだけの人件費がかかって、実に2カ月の人件費で、今提案されている1億1000万円はオーバーするわけです。いわば行政というのは、一日も早く解決することが、県民の願う一番の理想じゃありませんか。もちろん空港が完成したからといって空港部がなくなるわけじゃありません。空港部としてはなくなるかもわかりませんけれども、部署は残っていくでしょう。けれどもこんな大きな人件費はかからないはずです。たった2カ月で今提案されているものが解決するならば、それを私たちはのみましょう、そういう思いです。もちろん、私たちであっても、地元へ帰れば、地域に帰れば、いろいろな方々からこのことについてクレームをつけられ、あるいは質問をされ御苦労なさってきているわけであります。そういう中で、なおかつ1億1000万円という大変に大きな金額を、それを私たちはのむのですから、その理由としてそういうことをあえて申し上げておきたいと思います。私からは以上をもって終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp