• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成24年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:和田 篤夫 議員
質疑・質問日:07/05/2012
会派名:自民改革会議


○和田委員
 3点だけ質問をさせていただきます。
 まず、第98号議案「コンベンションぬまづの設置及び管理に関する条例」についてでございます。
 この条例によりますと、この施設を指定管理者によって管理すると規定しています。この件に関しては本会議でも質問がありましたけれども、答弁の中で県の会議場施設、それから沼津市の展示イベント施設は同じ指定管理者で行わせるとの答弁があったと理解しております。恐らく、同じ指定管理者に行わせるということを決めた以前に、県の施設は県直轄で管理したらどうかというような検討もされたと思いますけれども、市の施設あるいは県の施設を同じ指定管理者とするねらいについてお伺いいたします。

 2つ目は、第105号議案と第106号議案についてでございます。
 これについては、先ほど説明があったように、県有地に民間業者が会議場、ホテル、駐車場施設をつくって、民間事業者がその施設のうち、会議場と駐車場の持ち分の一部を県に引き渡して、県は土地の持ち分の一部を引き渡すとなっております。
 この契約体系については、県有地と同価格分については交換として、差額分については金銭による売買ということであります。この契約のやり方で県はどのようなメリットがあったのか。これもほかの方法を検討した結果、このような契約スキームにしたのだということだと理解しておりますけれど、どのようなメリットがあるのか、お聞かせ願います。

 3点目は、新東名高速道路をテーマとした観光誘客の取り組みについてです。説明資料の23ページです。
 私は、新東名の開通は東部地域にとっても地域の活性化に非常に大きなインパクトを与えてくれるということで大変期待をしており、そうした関連で、昨年の12月定例会において富士山周辺の観光振興について質問いたしました。
 このときの当局の答弁については、富士山周辺と一体となって新東名の開通や世界文化遺産登録を最大限に利用して、誘客に生かす取り組みを推進するという答弁をいただきました。私はこの配付資料に目を通したのですが、何となくわかる内容もあるのですけれども、よくわからないものもあります。いま一つポイントが理解できない部分もありますので、改めて新東名をテーマとした観光誘客について、主なターゲットあるいは工夫している手法などについて、説明を願いたいと思います。

 あわせて世界文化遺産登録を誘客にどのように生かすのか、その取り組みについてもお伺いいたします。よろしくお願いします。

○神戸ふじのくに千本松フォーラム整備課長
 同一の指定管理者にすることのねらいなどでございます。
 「プラサ ヴェルデ」は先ほどの説明にございましたように、会議場と展示場、それからホテルが一体となった全国でも数少ない総合コンベンション施設でありまして、国際会議、各種学会、展示会などに対するニーズが非常に期待される施設でございます。
 そうした強みを発揮して、多くのコンベンションを誘致するということにおきましては、会議場、展示場、ホテルを一体としてPRした誘致活動を行っていくということが有効であると考えておりまして、とりわけ会議場施設と展示場施設については相互に連携して運営を行っていく必要があると考えております。
 例えば、会議場施設で学会を行いまして、展示場で、その関連機器の展示またはポスターセッションを行う。あるいは自動車産業、住宅産業などの大きな展示会を展示イベント施設で行い、商談会を会議場で行うという利用やニーズが期待されているところであります。
 こうしたことから、沼津市と共同しまして、会議場施設と展示イベント施設について、同一の指定管理者を選定し、一体的広報、誘致活動、それから運営を行わせるということで、一体的な管理を行わせることといたしました。
 
 次に、契約の手法についてでございます。
 このコンベンション施設の整備に当たりましては、それぞれが施設をその場で建設するというようなこともあろうかと思いますが、県で整備する会議場、それから市で整備を行う展示イベント施設、これだけではコンベンション施設としては不十分ではないかというふうに思われます。ホテルなど施設全体の効用を高める施設を民間の力を借りて誘導する必要があると考えております。
 「プラサ ヴェルデ」が建ちます土地は沼津市と県が土地を所有しておりまして、市の土地には市が展示イベント施設、県の土地には民間の力で、民間事業者が会議場と民間のホテルを建設するというものであり、市の施設も含めて同じ設計者が施設全体を担当して、デザインの統一を図っていくということで、統一した景観への配慮、にぎわいの創出ということを目指しております。
 また、こうした手法をとることによりまして、沼津駅北口にあります県有地を有効活用しまして、民間の設計力それから民間のコスト縮減ノウハウも十分に活用することで、総合コンベンション施設の一体的な整備が可能になったと考えております。
 さらに、先ほどの説明でもございましたが、県の土地と民間の建物の交換をするということで、事業費の縮減を考え、県有財産の活用手法としても有効であると考えております。以上であります。

○植田観光振興課長
 新東名高速道路をテーマとした誘客活動ですが、説明資料の23ページに誘客の手段について記載しています。新東名高速道路が開通して、特に首都圏、中京圏、関西圏からのアクセスが非常によくなりました。この3地域で県内の宿泊者の8割を占めますので、そういった方々をメーンターゲットにやっていくと考えております。
 また、そのほかにも富士山静岡空港、新幹線、民間鉄道、フェリーなど静岡県全体でアクセスが非常によい県であると、遠隔地や海外に向けて情報発信していこうと考えております。
 また、新東名の開通により、内陸部の観光地へのアクセスが大変よくなったということですので、富士山周辺、奧大井、奧浜名湖とか、そうしたところの観光地にスポットを当ててやっていこうと。
 先日も首都圏で商談会をやりましたけれども、NEXCO中日本やJR東日本に来ていただきました。NEXCO中日本のほうからアクセスの改善状況について説明していただくなど、さまざまな機会を活用してアクセスの改善や静岡県というものをアピールしていきたいと考えております。以上です。

○藤原観光政策課長
 富士山の世界文化遺産登録を誘客に生かす取り組みについて、お答えいたします。
 最近の登山ブームなどから富士山地域では国内外から年間約30万人前後の山頂まで登山される方がおりますし、また、ふもとにおいても多くの観光客が訪れております。こうした増加する来訪者の登山に伴う事故がふえているのも事実です。 
 こういったことから、世界遺産登録を見据え、庁内の他部局や関連の市町と連携し、富士山の環境や景観の保全と観光資源の活用の両立を図る必要があって、持続可能な富士山の観光振興に取り組むことが重要だと考えております。
 本年度は交通基盤部と連携し、ウオーキング等で富士山の信仰の山ですとか、芸術の源泉、こういった側面を理解してもらえるよう構成資産等をめぐるモデルコースを検討し始めました。
 また、観光施設整備事業補助金を活用し、構成資産に係るトイレ、駐車場などの便益施設を市町と連携し、計画的に整備して登録に見込まれる来訪者の増加に対応していきたいと思います。この意味で構成資産に係る駐車場、トイレ等の便益施設の整備につきましては、観光施設整備事業の補助金の補助率、通常2分の1は3分の2に、3分の1のところは2分の1にというふうに加算いたしまして、市町と連携してやっていこうと思っております。
 あるいは登山対策としては、案内標識の統一化、多言語化、登山の装備について6言語によって安全な登山を促すような映像を流しております。
現在も英語、中国語、韓国語が話せる通訳案内士等を富士山の各登山口5合目等に配置いたしまして、富士登山ナビゲーターとして登山指導や観光案内を行い、快適で安全な登山になるよう4月1日からやっているところです。以上でございます。

○和田委員
 ありがとうございました。
 富士山世界文化遺産について、御殿場市にも構成遺産があるのですけれども、地元でそれを抱えている、例えば神社仏閣の方とか登山道を持っている山小屋の方であるとか、そうした方から、世界遺産に登録されたら勝手な整備や改修はなかなか難しい、制限があるんじゃないかというような心配をされている声が、ちょくちょく聞こえてくるのです。この辺のことについては、所管事項じゃないのかもしれませんけども、もしそういうことについて答弁できる人がおられればよろしくお願いします。

○杉山世界遺産推進課長
 先ほどの6番委員からの再質問ですけれども、富士山世界文化遺産というのはあくまでも保護をしていくということがあります。保護することによって文化の資源として磨きをかけていくということです。規制が強化されるということは決してございません。今現在かかっている文化財保護法だとか、あるいは自然公園法という法律の枠組みの中で適切に文化資源として、あるいは自然環境の整備をしていくということでございますので、決して規制を強化していくということではなくて、保護するためにそういった施策を展開していく、それをすることによって磨き上げた観光とするということができると。
 それから、先ほどの藤原課長のほうから答弁しましたけれども、テーマとしては持続可能な観光という形なのではないかなと思っております。現在は駐車場の整備やトイレ整備が追いついていない小さな村の鎮守みたいなところがあります。そこに人がどっと来ることによって、逆に文化的な資源が無秩序のような形になることを防ぐという観点から今ある文化財保護法とか自然公園法に基づき、きちっと整備した上で進めていくことが保存管理と活用の両立を図ることじゃないかなと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。以上です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp