• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年2月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:03/02/2009
会派名:自由民主党県議団


○小楠委員
 幾つかありますが、7番委員と同じように福岡便への支援策、特に搭乗率保証について先に聞いておきます。
 今7番委員の質問に対して、犬丸室長のほうから経過も含めて御説明がありましたので、それに入っていなかったことについて幾つかお聞きをしたいと思います。
 17年5月に、県と日本航空との間で包括提携が結ばれたと。これについては就航表明をしてくれたということと同時に、空港運営会社の立ち上げにも協力してもらうということが書いてありますね。これは素人ながら思うんですけれども、空港建設では、滑走路だとか管制塔だとかというのは別でしょうけれども、特にターミナルビルの設計等に関しては、やっぱり実際に利用する航空会社の助言というのは必要なんだろうなと、素人ながらも考えるわけですよ。
 もちろん県が直接依頼をするのか、あるいは設計会社というか、コンサルタントみたいなところが依頼をするのかというのはわかりませんけれども、そういうところを含めてこのターミナルビルの設計等に関して航空会社の協力は得ているのかどうか。
 もしそれがあるとしたら、それはこの17年5月の包括提携で協力を表明してくれた日本航空なのかどうか、それも伺っておきます。

 この17年5月に至る以前の話として、当然のことながら日本の国内には2大航空会社としてもう1つ全日空があるわけですから、日本航空との包括提携を結ぶ以前の段階として、全日空とどんな話し合いをしてきたのかということもあわせて伺います。

 19年7月に、全日空さんが就航表明をしていただきましたと。そのときの翌日の報道によると、全日空の副社長さんはインタビューの中で、「富士山静岡空港への就航には補助金をもらうことを前提とはしていない。補助金がないからといって就航をやめることもない」というふうにおっしゃったと新聞には書いてあるんですけれども、全日空の就航表明のときのこの発言については事実かどうか、改めて確認をしておきます。

 もう1点は、先ほど搭乗率70%ということについては7番委員から議論がありましたので、これはやめます。
 1座席あたり1万5800円という数字なんですけれども、これもどこから出てきたのかさっぱりわからない。今現在、まだ静岡―福岡間の正規料金も当然発表されていないわけですよね。もちろん、他空港との路線を参考にしてということになるんでしょうけれども、そこら辺も含めて、この1座席1万5800円の保証額というのは妥当な金額なのかどうかということを伺っておきます。

 それと、搭乗率を保証していく場合の座席数ということなんですが、今現在は日本航空のほうで朝と晩の便が同一の機材、昼の便がエンブライエルかな、というようなことで2種類の機材を使って3便を置くということをおっしゃっているんですが、もし日本航空側の事情で機種を変更するというようなことになった場合には、この70%の数字の算定も当然変わってきちゃうわけですよね。そういうようなことがないような形で協議を進めているのかどうかということも聞いておきます。

 ナイトステイについての補助も出ているわけですけれども、これは今議会だけでなく、先ほども説明があったように、去年のうちからナイトステイの補助については出ているわけですので、これについて確認ですけれども、たまたま今回は日本航空の福岡便だけがナイトステイを使うということへの補助ということで、今後ほかの航空会社がナイトステイをするという場合には、すべて同様の措置が適用されるということで考えていいのかどうか、確認をしておきます。

 それともう1点、日本航空も全日空も各地方空港の路線の減便やら廃止やらをすごい勢いで進めている中で、事の経緯はどうであれ、今現在、国内大手航空会社が2社とも就航を表明してくれているということで、非常にありがたいと思うわけですよ。
 福島空港のように、利用者が伸びていたところで、日本航空が全部撤退してしまうというような空港も現実に近くの例としてあるわけですから、そういうことがないように――外国の航空会社のことはきょうは申しませんけれども――全日空への支援策というか、十分な協議というのも当然していく必要があると思っていますが、その辺のところ、どのようにお考えになっているのか伺います。搭乗率保証関係は以上です。

 それ以外に、幾つかお聞きします。
 ふるさとづくり推進事業費ということで、平成20年度補正予算で8億円、21年度予算で4億円の貸付金が議案に出ています。フジドリームエアラインズさんの飛行機購入にかかわる支援ということですけれども、2機目がことし6月以降と。3機目の発注は今年度中じゃないのかな。ごめんなさい、ちょっと自信がない。
 それはいいんですけれども、フジドリームエアラインズさんは当面5機までふやすというふうにおっしゃっているわけですが、この貸付金の制度は22年度以降はどうなっていくんだろうかということをお聞きしておきたいと思います。

 2月に完成検査が行われたということです。私は12月議会でも申し上げたんですけれども、「暫定2,200メートルの開港をするわけですけれども、2,500メートルの完全供用をするときに、もう一度検査をしなくていいようにちゃんとやってもらえるんですよね」ということを質問しました。まだ完成検査後の回答というか、検査合格通知というのはまだ来ていないわけですね。その検査合格通知も来ていないわけですけれども、私が申し上げたとおり、2,500メートルのときにはもうやらなくてもいいということで、きちんと検査をしていただけたのかどうか、それを伺っておきます。

 もう1点は、アクセス道路の整備についてです。
 一昨日ですね、土曜日の日にフジドリームエアラインズさんの1号機の披露に、空港までどのぐらい時間がかかるかなということを確かめながら自分で運転して行ったんですけれども、非常に近かったです。私は浜松ですから浜松インターチェンジを経由して相良牧之原インターチェンジでおりて、新しく供用開始された金谷御前崎道路の一部を使って空港まで行ったわけです。
 最終的には、空港西側のメーンアクセス道路が3月の下旬に供用開始されるということですので、それを考えると、浜松インターからはゆっくり走っても30分でターミナルビルに着いちゃうんですね。大型バスがゆったり行っても40分はかからないというぐらいの近さで、非常に驚きました。
 逆に心配になったのは、吉田インタールートですね。吉田インターを使って空港に入る路線は、相良牧之原インターを使って入る路線とは全く違って、しばらく既存の道路を使わざるを得ない。あるいは、既存の道路をもとにしてバイパス等の交差点を上手に迂回するというような、そういう手法をとっていますよね。これで静岡方面からの交通量がきちんとさばけるのかどうか。
 むしろしばらくの間は、静岡方面から来る方々も吉田インターを通り越して――余分に高速料金はかかりますけれど――相良牧之原インターを使ったほうがスムーズに行けるんじゃないかと思うぐらいに雲泥の差なんですね。
 吉田インターからのアクセス道路の整備について、どういうふうに考えているのかお伺いしたいと思います。

 もう1つは、空港ターミナルビルの運営についてなんですけれども、委員会で視察に行ったときの議論にも出ていたんですが、また改めてちょっと伺いたいんですけれども、今のダイヤ――まだ全部確定していませんけれども――エプロンの駐機スペース5機が全部埋まってしまう時間帯があるんじゃないかということが言われているわけですね。そのときに、本当にスムーズな搭乗客のさばきができるのかどうかということが、現実に空港ターミナルビルを見せてもらってもちょっと心配になりました。
 もちろん、最初からお金をかけないということで民間の皆様方にターミナルビルをつくってもらっていますから、多少の不便さは我慢しなきゃならないところはあるのかもしれませんが、今後さらに富士山静岡空港の需要がふえていくと、就航便数がふえていくということを期待している一人としては、本当にこのままで大丈夫なのかという不安があります。ターミナルビルでの乗降客のさばきについて、どんなふうに考えているのか。
 また将来的に、知事の発言などにもあるようにヘリコプターが云々とか、ビジネスジェットが云々とか、そういうような議論もされています。空港の能力というのかな、の拡大等についても今後どのように考えていくのか、あわせて伺っておきます。

 最後に済みません、これも同じように視察中に出た質疑と同じなんですけれども、やはり空港開港時からしばらくの間の空港への――実際の搭乗客は当然空港へ来てもらう必要があるわけですけれども――見学客などについてはやはり少し御遠慮願うというか、規制をするというか、そういうことが必要になるんじゃないかなという心配をしています。
 飛行機は定時離陸が基本でしょうから、万が一利用客が交通渋滞等で到着できないと、あるいは駐車場がいっぱいで駐車場に置けないというようなことが起こり得ると思うんですね。
 この間、岡山空港の話を披露してくれたのは吉岡社長だったですかね。岡山空港も3,000台の無料駐車場のうち、今現在3分の2が常に埋まっていると。平常時でも3分の2が埋まっているというような状況を考えると、空港開港時から空港を見学したいという方々がどっと押し寄せるということを考えると、何らかの規制をせざるを得ない。
 ところが、今は航空券、搭乗券はチケットレスですので、入ってくる車の方に、「空港利用客ですか、見学者ですか」と聞いたってわかんないんだよね。そういうような中で、特に空港見学者の方々に対して開港時からしばらくの間どんな方策を考えておられるのか、お伺いをします。

○岩ア空港部長
 全日空との協議状況でございますけれども、平成17年の5月に日本航空と包括協定を締結する以前から、全日空のほうにも就航をお願いしておったということでございます。ただ当時は全日空としてはなかなか路線を就航するということについて具体的な感触はなかったというふうに承知をしてございます。
 その後、平成17年の5月に日本航空と、就航表明をするということで包括協定を締結いたしましたが、私ども県といたしましては、日本航空も来ていただく、さらにもう1つの会社も来ていただければありがたいということで、引き続き全日空に対しても接触はしておったところでございます。
 平成18年になりましてからは、知事みずから全日空の社長にトップセールスをやるというような貴重な機会もいただいたところでございます。そうしたことが、19年の7月の全日空の就航決定に至ったのではないかというふうに考えてございます。

 また、19年の7月に全日空が就航を決定していただいたとき、全日空のほうからは特別なインセンティブ、補助金というのを前提とした就航ではないということを対外的にも私どもにも御説明をいただいていたところでございます。
 県といたしましては、こうやって大手2社ともに就航していただき、非常にありがたい状況になっていると思っております。日本航空だけではなくて、全日空さんも就航を決定していただいていると非常にありがたいことでございまして、私どもといたしましても、日本航空、全日空、相隔てなく、今後それぞれの路線というものを育てていく必要があると思っております。
 そういう考え方から、今後全日空さんの御意見でございますとか、また全日空さんの就航いたします路線の特性というものを十分に踏まえて、需要喚起策、需要促進活動、支援策等について検討していく必要があるというふうに考えてございます。

○豊岡委員長
 それでは、質疑の途中ですが、ここで休憩としたいと思います。
 再開は、13時30分といたします。
( 休 憩 )
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続いたします。
 それでは、5番委員への答弁をお願いいたします。

○犬丸利用推進室長
 搭乗率保証の関係についてお答えいたします。
 まず、1万5800円という数字がどこから出てきたのかという御質問でございます。
 まず、静岡―福岡路線の正規運賃につきましては、航空会社のほうでまだ発表されておりませんが――3月中には発表したいという予定だと聞いておりますが――県と日本航空とでこの1万5800円を協議する中で、正規運賃についても県のほうから確認したところ、日本航空としては3万2000円〜3万4000円程度で検討しているということでございまして、仮に3万2000円だといたしましても、1万5800円というのは正規運賃の半額未満であるということになります。
 この1万5800円の根拠ですが、まだ富士山静岡空港で実際に運航が始まっておりませんので、どのような形でお客さんに御利用いただけるかわからないわけですが、参考となる東京―福岡、あるいは名古屋―福岡といったような新幹線との競合がある類似路線を参考にして、東京―福岡の路線でも正規運賃と比べ、実際に御利用いただく運賃の平均はかなり低くなっているというような実態もあるということで、そういった類似他路線の正規運賃と実際の航空会社の収入との乖離も見て、静岡にもそれを当てはめた上で1万5800円としたということでございます。
 この1万5800円という数字自体につきましては、能登空港の羽田―能登の初年度の保証単価が1万6200円でございますし、また静岡から博多まで新幹線で指定席で行くと1万9200円というような数字もございまして、それらの数字は直接関係あるわけではありませんが、そういった参考となる数字と照らしても、1万5800円という数字は妥当な水準ではないかというふうに県としても判断したところでございます。

 次に、搭乗率保証の計算の対象となる座席数について、日本航空が機材を変更した場合どうなるのかという御質問だと思います。
 現在予定されております機材は、朝と夕方がMD81、163席を想定しておりますが、このMD81と、もう1つMD90という機材がございまして、MD90は150席でございますが、この2つの機材は一体的に運用されているということでございますので、静岡―福岡路線についてもMD90が使われるケースは多々想定されると伺っております。ですから、朝と夕方については、MD81またはMD90のどちらかを基本として考えております。また、昼の便につきましては、ERJというエンブライエルの飛行機で、こちらは76席を想定しております。
 ですから、朝、昼、夜、3便については今申し上げた席数を基本に想定しておりますが、例えば修学旅行の需要で、県がお願いして航空会社のほうで大型の機材を用意すると。そういった場合には、その大型化された機材についても保証の対象にしてもいいのではないかと考えております。一方で、そういった県の要請と関係ないところで、日本航空側の機材繰りの都合で、たまたま大きい飛行機を静岡―福岡で運航する必要があると。そういった場合にまで県のほうで70%を保証する必要はないのではないかと思いますので、今後県議会で御承認いただきましたら、その後に県と日本航空で、今御質問いただいたような細部も含めて両者で合意したいと考えておりますので、その際には、日本航空の都合で一方的に機材が必要以上に大きくなることがないように制限をかけたいというふうに考えております。

 次に、ナイトステイへの支援ですが、現在予定されているナイトステイ便としては福岡便ということになりますので、日本航空の福岡便を対象にしておりますが、今後全日空あるいは外国の航空会社が富士山静岡空港にナイトステイをしていただけるということになりましたら、県としては当然対象にしたいと考えております。
 ただ今年度の予算上は、福岡1便だけを想定した額になっておりますが、今後出てくれば、その分も含めて予算に盛り込んだ上で議会にお諮りしてまいりたいと考えております。

 次に、全日空への支援策につきましては、午前中に部長からも答弁申し上げましたが、県の考え方としては、基本的に路線ごとに必要な施策をとるということでございます。
 午前中の質疑で日本航空との協議の経過についていろいろと御説明をさせていただきましたが、最終的に県の考え方としては、日本航空とのこれまでの協議の経過も踏まえつつも、福岡については1日3便と新幹線競合というその路線の特性にかんがみて、搭乗率保証とナイトステイへの支援をするということでございます。
 ですから、全日空の路線についても、例えば沖縄便については修学旅行が非常に多いという特性もございますので、今議会にお諮りしている修学旅行の支援策もお認めいただければ当然全日空に対する支援策というような形にもなりますので、今後全日空と県の間でいろいろと協議をした上で、路線の特性に応じて必要な支援を検討してまいりたいと考えております。以上です。

○白井経営管理室長
 初めに、搭乗率保証のうち、平成17年5月に日本航空と静岡県との協定の中で、空港運営会社の立ち上げに向けて、これに協力をするという項目でございますけれども、17年5月、この時点で運営会社はまだ設立されておりませんけれども、その取り巻く状況がどうであったかということにつきましては、まず平成15年に富士山静岡空港戦略プロジェクト会議から民活導入を図るようにという提言をいただいて、県としては経済界の皆様方に空港運営会社の立ち上げを働きかけ、16年の9月には県内の企業10社の代表者による運営会社の設立検討会が開かれていた、その中で各社の担当の方たちが集まってワーキンググループを立ち上げていたそういう時期に、日本航空と県との協定が結ばれた。
 以降、運営会社がターミナルビルを主体的に建築するに当たって、航空会社からの御意見も伺いながら、ターミナルビルに必要な機能、規模、このようなものについて御意見を伺いながら進めてきて、18年の2月に運営会社は設立されました。
 それ以降、ターミナルビルの基本構想、基本プランの取りまとめに対しまして、日本航空からはさまざまな支援をいただいたところでございます。
 その後、19年の7月に全日空の就航表明がありましたものですから、基本設計を一部手直しする形で、県が使用を予定しておりました公的利活用スペースを見直すことによって全日空のスペースを確保し、支障なくターミナルビルの整備が行われることとなりました。そのような経緯でございます。

 それから、2点目のふるさとづくり推進事業費、こちらにつきましてでございます。
 今回総額12億円の貸し付けをするに当たりまして、フジドリームエアラインズから地域総合整備財団に出された申請書では、事業計画としては3号機を購入する部分まで入っております。それまで入った中で、事業費の20%以内という規定に従いまして、12億円ということでございます。もし、事業費全体の20%を借りようとすれば、もう少し大きな額になるかと思いますけれども、一応12億円というのはそのような積算になっております。
 したがいまして、またさらに4号機以降でふるさと融資を活用したいというお話があれば、それはまた県としてお伺いしようというふうに思っております。

 それから、ターミナルビルの運営についてということでございますけれども、委員会資料の15ページにもありますとおり、航空会社が現時点で公表しておりますダイヤというのが重複しているところもございます。委員御指摘のとおり、5つのスポットがすべて埋まるという状況が発生する可能性もあるわけでございます。
 この場合の搭乗客のさばきということでございますけれども、国内線につきましては3社とも自前のカウンターを持っておりますので、チェックインは支障がなく、就航する機材も小型の物ですので、ダイヤが重複すると搭乗待合室とかが若干混雑するおそれはありますけれども、国内線につきましては搭乗待合室からの搭乗口が2つありますので、3番スポット、4番スポットで同時に搭乗案内する。そのようなことも可能ですので、国内線についてはそのような運航の仕方ができるかなというふうに思います。
 それから、国際線につきましては、5つあるスポットのうちの東側の1番、2番のスポットを予定しておりますので、2機同時に富士山静岡空港に入ることも可能であります。こちらも小型機なので、国際線の搭乗待合室約170席を用意しておりますけれども、搭乗待合室など大体支障がなく対応できるだろうというふうに考えておりますけれども、開港時に国際線3社が定期便を就航するということでありますので、現在運営会社のほうで各社の意向をお伺いして、国際線のカウンターについては少し手直しをするというようなことを検討されているということでございます。
 多少の混雑はあるものの、何とか運営をできるのではないかとは考えておりますけれども、ただし、余りにダイヤが接近しますと、特に国際線の場合に出入国の審査でありますとか、搭乗待合が混雑するおそれもありますので、県では1月に国内線、国際線のすべての航空会社と、それからCIQ、さらには空港の管制を行いますCAB静岡出張所、この関係者が一堂に会しまして、富士山静岡空港における施設の状況、管制から提供される情報、さらにはCIQの体制、これらを航空会社の皆様に御説明をし、そのような中で利用者の皆様の利便の確保を最優先に、運航ダイヤについては円滑な空港運営ができるようなダイヤにしていただくように要請をしたところでございます。
 将来的には、ごらんいただきましたとおりターミナルビルは東西への拡張性も残して今整備をしておりますので、状況によりましては、また運営会社とも協議をした上で、利便の確保のためにターミナルビルの拡張等についての検討も進めてまいりたいというふうには考えております。
 さらに空港施設の能力拡大についてでございますけれども、国際ビジネスジェットで来日をされたお客様がヘリコプターに乗りかえて東京へ向かわれるとか、そのような活用の御希望とか構想というものは、関係する企業の皆様からもお聞きをしているところでございます。
 県としても、富士山静岡空港をビジネスジェットの利用で活用できるような空港として使っていただくということは、空港の魅力を高めることだというふうに考えておりますので、そのような施設整備を図りたいというふうに思っておりますが、当面は御指摘のとおり、5つのスポットの中でかなり多くの定期便が就航されますので、ビジネスジェット等につきましては一番西側の5番スポット――小型機用のスポットを予定はしておりますけれども、例えばフジドリームエアラインズが来年3機目を購入されて富士山静岡空港に置かれるようになりますと、そのようなビジネスジェットを入れられるスポットというのも非常に厳しい状況になります。
 このため本年度当初予算に、ターミナル地区の西側の余剰地を将来の小型機用のエプロンに整備をしようということで、基盤整備費として1億8360万円、これを予算に計上してお諮りをしているところでございます。21年度で基盤整備をし、22年度にエプロン等、さらには格納庫等が整備できるような用地を整備できるようになりますれば、フジドリームエアラインズの3号機が入ってしばらく後には、また小型機をそちらのエプロンのほうで受け入れるというようなことに展開していくことも可能かなというふうに考えております。以上でございます。

○勝山整備室長
 お尋ねをいただきましたうち、完成検査につきましてでございます。2,500メートルの滑走路運用となったときに、再度完成検査が必要なのかというようなお尋ねだったかと思います。
 もちろん完成検査につきましては、設置許可に基づいて検査を受けるわけでございまして、今回私どもは、空港等の設置許可に基づいて2,500メートルの滑走路に対応した施設についての完成検査を受けております。ただし、2,200メートルで運用することについても支障がないかどうかということをあわせて確認いただいているという位置づけでございます。
 それから、航空灯火につきましては2,500メートルと2,200メートルと両方の許可をいただいていますので、その施設についての検査を両方していただいたところでございます。
 したがって、私どもとしては――合格通知をいただければですけれど――その後、2,500メートルの滑走路としての運用を図るに当たって、新たな完成検査というものは必要ないものと考えております。ただし、何らかの例えば確認作業のようなものですね、例えば西側のいわゆる支障物件という物の除去についてと、確認作業みたいなものが必要であるかどうかということについては、今後国土交通省の航空局とも協議をしてまいりたいと、このように考えております。

 それから2点目、アクセス道路の整備についてのお尋ねでございます。
 現在私どもは、開港時相良牧之原インターチェンジからは空港まで約10分程度、それから吉田インターチェンジからは15分程度というようにおおむね所要時間を算出しております。これは、両方のインターチェンジからの道路規格が違いますので、委員がおっしゃいましたとおり、確かに相良牧之原インターからのほうが、いわゆる定時性ですとか快適性というような面では空港まですぐれているのかなというように感じておるところでございます。
 しかしながら、現在吉田インターチェンジから空港へ向かう主要地方道の島田吉田線についてはバイパス工事が進められておりまして、今現在ネックとなっておりますのは、色尾南交差点というところが一番ネックであろうと私どもも承知しておるところですが、実は島田吉田バイパスも、本日3月2日に阪本工区と呼ばれている工区の供用開始をいたします。そこが供用開始になりますと、その色尾南交差点の混雑も若干緩和されるものではないかというように期待をしているところであります。
 それから、その色尾交差点を過ぎて空港へ向かう途中の新幹線をアンダーしている部分――市道でございますが――その部分についても建設部のほうでつけかえ工事を実施しておりますが、この道路についてもミニバイパスですが、3月中――今月中に供用できるものと建設部からは聞いております。そのようなことで、それらが開港時までに整備ができれば、交通については大きな問題はないと我々は考えています。
 さらに開港後ですが、数年先には先ほど申し上げました島田吉田線バイパスの阪本工区より南の部分ですが――そこの部分の工区も現在事業中でありますが――これが数年先には供用できるものと建設部のほうから聞いておりますので、その区間が供用できるようになれば、さらに吉田インターから空港までのアクセスはスムーズになるものと、このように考えております。以上でございます。

○芝田総務室長
 一番最後に、6月4日の開港からしばらくの間、見学者の車両による渋滞を御心配する向きの御質問がございました。
 私どももその点は十分承知しておりまして、6月4日の開港日、またその後、しばらく土曜、日曜を中心にして見学の方の車両によるアクセス道路、その他近々の道路等における渋滞ということが十分危惧されるという認識は持ってございます。
 空港でございますので、航空機に乗るために駆けつけたお客さんが乗りおくれるということがあるということはあってはならないことでございます。その辺の認識は十分ございます。
 まだ、これとこれをというきちっとしたプランは持っておりませんけれども、今現在考えておりますのは、基本はまずは開港後しばらくの間につきましては近隣の道路等の混雑が予想されますので、「空港の見学につきましては、車での御来場は御遠慮いただきます」というようなメッセージをいろいろな形で出していくことが基本かなと考えています。
 また、その前提としましては、最寄りのJR駅等から――今もイベントの開催等については対応しておるわけですけれども――臨時に見学者用のバスを出すであるとか、また近隣の民地等を手当てして、パーク・アンド・ライド方式の、極端な話、空港まではバスで御来場いただくような手段を考えるといったことをベースに置きまして、そういった状況でございます。
 それと、空港ターミナルビル内も航空機を利用されるお客さん方で非常に混雑するという状況で、見学者の方に来場いただいてもターミナルビルはそういう状況ですので、空港施設の見学等については、ターミナルビル内の西側につくります展望広場というのがございます。そこで見ていただくことになります。
 こういった情報を県民の皆さんにしっかりとお知らせして、先ほど申し上げましたように、「車での御来場はしばらくの間控えていただきます」といった――言い方は難しいですけれども――そういったメッセージを出していきたいということを基本に考えてまいりたいと思っています。
 それとあと、こういった考え方に基づいて、今部内でも、近々対策チームのようなものをつくりまして、またあわせて企画部の交通政策室であるとか、また警察の関係部署それと運営会社も含めて、そういった方々とも十分調整して、しっかりしたしかるべき対応をとってまいりたいと考えております。早急に作業に入っていきたいと思っております。以上でございます。

○小楠委員
 一通り伺いました。
 搭乗率保証に関しては、自由主義経済社会の一員としては、原則的には余り好ましい制度ではないと思いますよね。ただ、今当局側の説明――質問にお答えいただいた説明を聞く中では、過去の経緯等からしてやむを得ない部分はあるなというふうには思います。
 そういう中で、全日空を初めとする就航表明をしてくださっている各航空会社があるわけですから、バランスを欠くような、日本航空だけへの支援というようなことにならないように、先ほど部長の答弁にもありましたけれども、全日空その他各航空会社の路線ごとに考えていくというようなお話ですので、その辺のところは十分申し上げておきたいというふうに思います。
 それ以外の質問については結構です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp