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委員会会議録

質問文書

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平成29年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:相坂 摂治 議員
質疑・質問日:12/15/2017
会派名:自民改革会議


○相坂委員
 よろしくお願いします。一問一答方式で伺います。
 まず1点目は、委員会説明資料7ページの静岡県富士山世界遺産センターの設置について、下段に書いてある組織体制に広報担当が入っています。せっかく世界遺産センターをつくるわけですから、訪問客をふやすための営業をかけるとか広報やPR、営業についても人員体制を整えて最初はやったほうがいいという気がします。誘客促進を広報だけではなく別の方法でやるための組織体制の必要性を感じますが、お考えはいかがでしょうか。

○杉澤総務監
 静岡県富士山世界遺産センターの組織体制のうち、広報につきましてお答えいたします。
 広報担当につきましては、主にこれまで富士山世界遺産課で情報発信していました。例えば写真コンクールとかを担当するための広報と考えております。
 一方で、5番委員御指摘のとおり誘客促進は非常に重要でございます。現在、主に副館長がいろんな旅行業者等を訪問しまして誘客促進を図っているところでございます。新たな企画総務班におきましても誘客促進に努めてまいりたいと考えております。

○内野富士山世界遺産課長
 追加してお答えいたします。
 今、副館長以下でチームとして対応していくとの答弁がございましたけれども、そのほかにも県観光協会や地元の観光協会と連携した誘客を引き続き行っていきます。
 13日、14日と県内外の観光エージェントの内覧会等も実施いたしまして、県内48事業者、県外38事業者が参加し県観光協会と提携して実施しております。

○相坂委員
 ありがとうございました。
 副館長が訪問しているということでありましたけれど、大勢は予算やら人事の話になりますからこの場でどうこうということではありません。できれば静岡県富士山世界遺産センターの運用を今後進めていく当初段階で目標値を決めてはどうかと思います。
 例えば、訪問件数とか目標値を定めて、企業で言えば企画部門、総務部門、営業部門があるわけです。役所がやると営業部門は組織化されないので、営業部門がつくれないにしても目標値は設定して集約できるつくり方をしていただけたらと思いますので御提案申し上げます。

 もう1つですが、世界遺産センターに人が来るようになりますが、すぐ近くに富士宮浅間大社があります。現地を一緒に見させていただいたときその間に空間がありました。この空間をどうするかを一緒に行ってくださった方に伺ったのですが、この中間の空間利用をどうするかによって富士宮浅間大社に来た方がセンターに足を踏み込むかどうかが決まると思います。これについて富士宮市でどのような動きになっているのか、あるいは県が参画して何らかの連携をとっているのかについて教えてください、

○内野富士山世界遺産課長
 御質問の富士宮浅間大社との間の空間利用、それから大社の参拝客の取り込み等についての取り組み内容ですけれども、現在地元の富士宮市が世界遺産のまちづくり整備基本構想を持っており、富士宮浅間大社の門前市としての趣を生かしたにぎわいの創出をすることを基本方針の1つとしております。
 県といたしましては、推進体制である世界遺産のまちづくり推進会議に副館長がオブザーバーとして参画しており連携して取り組んでいます。

○相坂委員
 ありがとうございました。
 政令市の静岡市と県がいろんな連携をして何かやろうというのは日本平も含めてですけれど、やっぱり政策調整会議を設けてやりますよね。副館長がオブザーバーとしてということでしたけれども、結局のところ空間利用していくときに例えば土地を買収するとか空き家が出たときにどんな施設を入れ込むかという作業になっていくと思います。制度的に許すならば、県からの設備投資あるいは人材的なアドバイザーだけではなくて現場スタッフとのかかわりを深くするということになろうかと思いますが、ぜひ支援策を整理していただけたらと思います。
 東静岡の文化力の拠点もそうですが、箱物は県でつくるけれども、周りのバス交通とか、まちのにぎわいでどんなものを立地してほしいかは割と市町での行政任せになってしまって相乗効果がなかなか生まれにくく、グランシップがいい例です。
 富士山はせっかく世界遺産ですから、県が主導して世界遺産センターもつくって世界遺産に関する運動もいっぱいやってきたので、ぜひ富士宮市にお任せするばかりではなく何らかの財源支援も含めた支援策をまとめてやっていただけたらと思います。

 続いて、東静岡駅南口県有地への文化力の拠点の形成に向けた取り組みについて8ページです。
 先ほど、8番委員から立ちどまってみたらという意見がありましたけれども、ぜひ推進していただきたいと思います。
 ここの土地が幾らしたかわかりませんけれども、ローラースケート場ができている北側市有地は二十数億円しましたが、その土地に財政状況を見ながら静岡市役所はローラースケート場の完備に1億8000万円を投資しました。
 1億8000万円の投資しかしないのであれば、20億円の土地は逆に言うと要らないはずです。これは暫定的な使い方で静岡市はこれから構想を練ると思いますけれども、つまり東静岡の一等地を使うにはそれなりの覚悟をしながら使わなければいけなくて、安く済めばいいという議論ではありません。価値があるところに見合ったふさわしい投資で回収するというコンセプトで進めていただかなければいけないと思っていますから、我々の会派は精いっぱい応援したいと思っています。
 質問ですけれども、7つのタスク会議を行って課題が上がってきた中で7つのテーマが書かれてあります。ここに盛り込まれている拠点コンセプトは4点ありますけれども、全てを東静岡でやろうと思われているのか。現時点でのお考えをお聞かせください。

○松浦政策監
 5番委員にお答えいたします。
 現在、図書館を中心とした公的施設の先行整備方針のもと、どの機能を図書館と一緒に先行整備していくのかを整理して作業しています。
 委員会説明資料に記載させていただきました機能は、先行整備の候補として考えているもので、国際学生寮と大学コンソーシアムの拠点につきましてはグローバル人材育成懇話会の議論を経て、先行整備するのか否か検討してまいりたいと考えております。

○相坂委員
 決まった所もあれば決まってない所もあるということがわかりました。それはそれでいいと思います。私が申し上げたいのは、中央図書館が移転した跡地の問題について前回の当委員会でも申し上げました。文化力の拠点に全面的に図書館が入ってくるわけですから、ほとんど母屋を教育委員会に事実上とられてしまう側面があります。
中央図書館として教育委員会が所管している土地は大学に挟まれたいい所ですし、広さも確保できますから、放置しておくと地域の方々や市役所から緑地が足りないので緑地公園にしてくださいと要望が上がってきてなかなか動きにくくなります。質問ではなくて要望ですけれども、上がってきた拠点コンセプトに盛り込むべき内容に跡地も含めた張りつけをすることにより東静岡から山間部にかけて大学等の文化的教育拠点がつながっていく、機能分担をしたまちづくりへ導いていただけたらと思います。

 次は、ファンゾーンについてです。
 まず、予算規模、それから市町との役割分担について概略で結構ですから今決まっていることを教えてください。

○高倉ラグビーワールドカップ推進課長
 まず、予算規模についてお答えいたします。
 いわゆるファンゾーンとして今回2カ所を候補地として選定させてもらっております。それぞれのファンゾーンの費用については委員会説明資料の4ページに書いてありますけれども、準備状況としては運営計画書をつくる作業をしております。1月末に出すために県が両市と運営計画書の作成に入っていますが、実際に運営計画書を出してラグビーワールドカップリミテッドの承認を受けた段階でファンゾーンという形になります。その後、実際につくり込む機能として大型スクリーン、ステージ、物販施設について具体的費用や運営の仕方について両市と一緒に協議していくと思います。
 市だけではなくて、地元の商工業者、観光業者にも入っていただいて運営全体を構築することになってまいります。ファンゾーンも開幕戦から決勝まで45日間の長丁場での運営になりますので、今の段階では運営の経費についてまだ具体的には算定できていない状況でございます。

○相坂委員
 これからやられるということでわかりました。

 では、会議体について教えてほしいのですが、県と市で意見交換をする場を設定して計画書をつくるところからやっていると思います。これに参画を呼びかける外部団体はどのぐらいで、どんなところがありますか。

○高倉ラグビーワールドカップ推進課長
 これにつきましても、正直まだ具体的な名前を申し上げるまでには至っていないです。地域の特性を出すために各市の商工業、観光業者、地元の方々になるべく多く関与していただけたらと思いますので、両市の御意見を伺いながら具体的な運営体の組織を考えていきたいと思っています。

○相坂委員
 ありがとうございました。
 今回質問させていただいたのは、静岡マラソンのときに事前の準備がなかなか難しいところもあって、参加者でホテルがとれなくて富士市内のホテルに泊まってマラソンに参加している人も実際にいます。そういう事態になってしまうと、県全体のことですから県のほうではどこでもいいじゃないかということになるんでしょうけれど、早目に組織関係組織も含めて立ち上げてホテルの確保、移動する交通機関の整備、それから当日盛り上げる云々かんぬんは何とかなってしまうと思いますけれど、かつて呉服町通りでディズニーランドのエレクトリカルパレードを10分間だけやりましたが、そのときも関係の土産物屋はほとんどもうかりませんでした。10分間だけ人が集まってきて、終わるとすぐに人がいなくなってしまってはやっぱりいけないと思います。
10日間で5万人が来るイベントですから、1日に5万人が来るイベントよりも10日間で5万人来るイベントのほうが市町にとっては価値があると思います。ですからぜひ早目に組織を立ち上げて動いていただきたい。

 最後にもう1点だけ質問します。
 次期総合計画について、我々の会派から10項目の見直し意見に関する提言を文化・観光部に対して出しましたが、そのうちの6点について詳細をお伺いします。
 まず、海外大学との大学間協定の累積数だけが目標値になっていましたが、研究内容とか協定を結んだ相手先大学との研究の目標値とか研究でどういう効果を出すかという指標等も入れてはと提言しましたが、いかがでしょうか。

 それから、スポーツに親しむ環境づくりの中で施設利用者数の目標値についてはどのような修正をされたのか。

 次に、文化芸術の振興についてですが、文化活動参加の目標設定はすごく難しいですけれども、かつて提出していただいたものは成果指標として施設利用者だけが目標設定されていましたが、どのような修正を行われたのか。

 それから、スポーツの聖地について我々の会派からはオリンピック・パラリンピック後を展望した東京オリンピック・パラリンピックの開催地として受けとめたいとの記載があるんですけれども、年次計画を見ても2020年でストップしていて、オリンピックまでは頑張りますけれどその後の引き継ぎのことは年次計画にも何もない。レガシーを残すとさんざん言われていますので、この後の取り組みについてはどのような成果指標を設けていけるのかをお聞きしたいと思います。

 それから、観光について旅行消費額、宿泊客数、外国人宿泊客数が前回調整中で提出されていましたけれども、今回どのような数値をどんな根拠で出されたのか。

 最後に、富士山静岡空港の活用で航空産業、防災機能についても言及があり、いろんなところで知事がお答えになっておきながら富士山静岡空港の目標の中には盛り込まれてなかったと思いますけれどもいかがでしょうか。

○室伏大学課長
 新総合計画の指標のうち、海外大学との大学間協定累積数に関する質問で、御指摘といたしましては研究効果等についても活動指標に加えるべきではないかとの御意見だったかと思います。
 今回の御指摘を受けまして、まず研究効果とは何かと、そもそもそれをはかる指標があるのかどうかを検討いたしましたが、大学等に確認したところ研究効果をはかる指標そのものが難しいとのことで、我々といたしましては今回県内の各高等教育機関が行った受託研究、共同研究の件数を指標として新たに加え、これにかわるものとして置いています。

○都築スポーツ振興課長
 総合計画の目標設定のうち、スポーツに親しむ環境づくりの新たな施設整備の必要性を加味した目標設定の見直しについてです。
 所管施設は、県立水泳場、富士水泳場、県立武道館になりますが、当初目標として60万人を設定しましたが、現状の施設を前提とした稼働率や利用者の特性、利用者動向を加味した結果、目標値を60万人から62万人に修正したところでございます。

○紅野文化政策課長
 総合計画の施設利用に関する評価についての対応でございますが、県内文化施設の利用者数に加え県民意識や参画状況をはかる指標として文化芸術鑑賞活動を1年間に行った割合を新たに設定することといたしました。3年ごとに調査している文化に関する意識調査で数値を把握していきたいと考えております。

○山本オリンピック・パラリンピック推進課長
 スポーツの聖地づくりに関する指標で、東京2020オリンピック・パラリンピック後を展望することにつきましては、オリンピックを契機に県内施設を利用していろんなスポーツ大会を見ると。当然それは2020年東京オリンピック後も一応継続して指標を捉えていく視点で設定してございます。

○永井観光政策課長
 県内旅行消費額につきましては、まず国の計画がございまして、外国人消費額を2020年に8兆円、年に直してみますと18%ずつふやしていくことになっております。
 国内につきましては、2020年に21兆円、年0.6%増です。国内は人口減少により伸び率としては外国人と比べるとかなり少ないです。いずれにしましても、国も特に外国人については意欲的な高い数字を出していると理解しております。
 県でございますが、基本的にはまず国の計画に従って率を18%で外国人消費額を伸ばしていこうと数値を出しました。そうなりますと外国人消費額は現在の229億円が474億円になります。
 国内旅行消費額につきましては、現在の2016年6659億円が2021年には6847億円となります。合計しますと7300億円ほどになりますが、もうひと踏ん張りということで7500億円に設定いたしました。
 宿泊客数につきましても、同様に国の計画がございまして、2020年に1億4000万人で年16%ずつふやしていく計画になっており、これに従って県の数字を出しますと2021年に299万人となり丸めて300万人としております。宿泊客数のうち、今外国人客の数字が出ましたが、日本人客は国の具体的な目標がありません。過去3年間の直近の本県の宿泊客数の伸び率が大体0.4%ですので、これに来年から3年間かけてデスティネーションキャンペーンの展開による誘客分を加味して0.8%です。具体的に言いますと、デスティネーションキャンペーンを実施する第1・四半期の4月から6月の期間につきましては10%ふやし、3年間で10%ふやそうということでございます。これを1年に直しますと3.3%で、さらに4で割ると0.8%です。もともとの100.4%に0.8%を足した101.2%で見込もうということで、日本人宿泊客数と外国人宿泊客数を合わせて2021年に2200万人にしようという計画です。

○大橋空港運営課長
 富士山静岡空港の活用についてお答えいたします。
 まず、航空関連施設等の立地件数を活動指標に位置づけて記載いたしております。また経済産業部が航空関連産業の振興として工程表に富士山静岡空港を持ち込んだと聞いております。
 また、防災機能につきましては危機管理部が大規模災害時の空港運営体制に万全を期す旨を記載させたと聞いております。

○相坂委員
 最後にコメントだけさせていただきます。
 今回、総合計画の70項目の全分野で提言させていただきましたが、数字についても丁寧にお答えいただき、全般的に非常によく受け取っていただきました。修正を全部かけていただけたと伺っていますので本当にありがとうございました。
 ただ、今お聞きしていると、ひょっとしたら途中で下方修正ではなくて目標の追加をしてもいい分野があるのではないかという印象を受けましたので途中見直しも含めて当委員会で申し上げておきたいと思います。ありがとうございました。

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