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委員会会議録

質問文書

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平成20年12月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:12/12/2008
会派名:自由民主党県議団


○天野(進)委員
 今、3番委員が質問された中でお話がありました、伊豆半島地域は30年後には30数%減るという話ですけども、どっこい私たち静岡市は――昨年の3月10日の記事でありますけれども――静岡新聞に「2050年、これから40年後、静岡市の状況というのを、静岡市が静岡商工会議所および静岡大学に依頼をして調査をしました。その結果、2050年には人口は現在の48%」と書かれております。例の道州制なしでですよ。道州制を考えないで48%になるということは、これは大変なことなんですね。それは、今、伊豆のほうでは30数%、私はそのころにはもっと下がるとは思ってますけども。静岡県全体がそういう傾向になる。この静岡県というのは、一体どうやって生きていくんだということをもっともっと真剣に考えなきゃならないときだと思っております。
 例えば、先ほど来メッセの問題が出されておりました。あの島田にメッセ会場をつくることがどうかという問題じゃなくて、今、富士山静岡空港が間もなく完成し、そこから新しい時代背景というのが生まれるという地域の皆さんの声をやっぱり行政としても無視はできないだろうという思いを率直に言って、私も持っております。でも、じゃ、そこにメッセが本当に必要だろうか。そうではなくて、あそこにすばらしいそういう土地があり、そして、市のほうから提案をされているなら、それを、例えば空港ができたその横に日本の花卉市場――お花の市場をつくることができないだろうか。ヨーロッパからアメリカから、あるいは中国からすばらしいお花をここに集めて、そしてここから鉄道なり東名高速なり、そういうようなものをもって、あるいは飛行機をもって全国にその花を持っていくというような、その日本を代表するような花卉市場を展開することも絶対に不可能ではないだろうと私は思っております。
 また、静岡県は、そういう意味では、花卉のまちでもあるわけであります。そういうような個性を持って考えるならば、一概にメッセという、その1つの考え方だけで対応するべき問題ではないというふうに思っております。ぜひ、大所からこの問題についてはこれから考えてほしい。慌てちゃいけないと思っております。

 さて、具体的な質問に入ります。
 そこで、まず、ここの最初の統計調査条例のことでありますけれども、大変にびっくりしたのは、一番最後、県民意見提出手続――パブリックコメントの提出者ゼロ。このことを単に制度としてこういうものがあるからやった、そんな思いでこれ実行したんじゃないでしょうかね、いわゆる県のほうとしては。もし本当に県民に御意見を伺いたいということであれば、提出件数ゼロということは私はなかったんだろうと思っております。
 要は、ゼロということは、県民ほとんどが知らなかったということのあらわれじゃないだろうかというふうに思っております。その点についてお伺いいたします。

 次に、韓国、中国、台湾、香港、マカオと、初めてマカオという字が入ってほっとしたところであります。
 でも、はっきり言って、マカオ便がもし本当に出たら、静岡空港のドル箱になりますよ。東京や名古屋からこのマカオ直行便を使う方は相当ふえる、そう思っています。香港なら中部国際空港でも、あるいはどこにでもあるわけですから、今、マカオに就航しているのは関西国際空港と成田空港、しかもそれはわずかです。そういう中で直行便を出すということは大変に私は大きな試みだと。
 そういうことはさておいて、そこで今、この就航先というものが、だんだんだんだんと決まっていく。大変に結構なことだと思いますけども、1つ疑問になるのは、日本航空や全日空は――いわゆる日本の航空会社は全部国内線だけですよね。中国や韓国、その他当該国から静岡へ来るということなんです。何で日本航空や全日空は、香港やあるいは北京へそういうような路線がつくれないんでしょうか。向こうから来るだけなんですか。それについて、ちょっと私はわからないもんで、教えてほしいんですね。
 何か、私たちお客様になっているのかという感じがするんだけれども、やっぱり積極的に静岡というものをこれから売ろうと思うなら、日本航空なり全日空なりに協力してもらってやるという方法もあるんではないだろうかというふうに思っております。

 そして、先ほど来、天竜浜名湖鉄道についてお話がありました。天竜浜名湖鉄道というのは、私は、結局は過疎地域のバスと同じだというふうに思っております。そこに生きる人たちにとって、そう残念ながら交通の便に恵まれない方々にとっては、この天竜浜名湖鉄道はやっぱり自分たちが生活していく上に必要なバスというふうに考えたらいいんじゃないでしょうか。もしそうなら、行政としてこれを応援することは、私は問題はないと思っております。
 最近、病院経営で、赤字病院を云々なんていっておりましたけれども、公的病院が赤字であることに何も疑問を持っちゃいけないと私は思っております。恥ずかしいことじゃありません。
 行政は、民間でできないことをやるのが行政の仕事なんですね。民間でできることなら、要するにもうかることなら民間がやっているんですよ。民間がやってくれないから行政がやらざるを得ない。そういう解釈をすれば、私は天竜浜名湖鉄道に対する考え方も、おのずから変わってくるだろうと思っております。そういう意味で、これを先ほど沿線の市町それぞれにさらに協力を求めてその地域の過疎バスと、そういうような意識の中でこれを継続していったらいいんじゃないだろうか。質問というよりも提案ですけれども、その提案に答えてください。

 ところで、実は、先日私たち数人で岡山へ行きました。そして、倉敷のチボリ公園を訪ねました。なぜ申し上げますかいうと、この12月31日をもってチボリ公園は終わります。実に今から10年前に岡山県が400億円余のお金をかけてつくったチボリ公園です。大変高い入場料をとって経営してまいりました。初年度300万人入ったそうです。岡山県の人口がそのまま入ったようなもんです。そして10年たったら70万人になっちゃったんです。だから、今回、このチボリ公園は廃園となるわけでありますけれども、ここに私は行政のやるべき仕事とやってはならない仕事の区分けがあると思っております。そう、あの富士山こどもの国、まさにそうだった、同じことでありました。たくさんのお金をかけて、ついには民間に売ってやった、あれはくれてやったようなもんです。
 そういう意味で、今後の新たな物を、あるいはメッセ会場もそういう判断でものを考えなきゃならない部分があるかもわかりませんけれども、ぜひ、そういう意味で、行政がやるべき仕事と民間にやらせるべき仕事と区分けをしていただきたいなというふうに思っております。以上でお願いいたします。御答弁よろしく。

○大石統計利用室長
 条例改正についてのパブリックコメントに関してお答えいたします。
 全国でも、現在同じように条例改正を行っておりまして16府県でパブリックコメントが行われております。今まで結果が出たところが9府県あります。そのうち7府県についても同様に意見提出なしという状況になっていて、意見提出があったところは2県という状況です。
 ですから、全国的に見て意見提出がうちだけないというような状況にはないということです。それだけ御報告いたします。

○杉山静岡県理事(国際戦略担当兼空港需要担当)
 国際便への日本航空、全日空の就航のお話の件なんですが、私は余り詳しくありませんので、空港部に確認していただけると本当にありがたいのですが、ただ、今までこういうふうにいろいろ空港部の方たちとお話ししていて感じますのは、日本航空、全日空――日本の航空会社と中国の航空会社とは全く競争力が違います。チャーターするにも中国の飛行機のほうが安いですし、それともう1つは余力という観点でいくと、やはり日本航空、全日空のほうは今、物すごく撤底した合理的な運用をやる必要性に迫られてまして、新規の路線に的確にチャレンジして、こういうふうに応募していくという余力が非常に少ないと。
 そういう中で、そういう余力があるのはやっぱり中国。中国とアメリカとの合意で、飛行機を250機とか300機とか過去5年間ぐらいにわたって購入したとかですね、そういう機材の余力の面でも中国のほうがまさっているというふうに聞いております。
 そういったことから、今、海外路線を考えるときに、向こうのほうが積極的でして、アシアナ航空のアプローチとか中国東方航空とかに見られるように自分たちの機材で飛びたいという意欲があるというふうに聞いております。以上でございます。

○山村企画部長
 天竜浜名湖鉄道については、継続すべきということで、ありがとうございます。
 皆さんからいろいろな御意見をいただいております。それぞれいろいろな視点から御意見をいただいておるものですから、ただ先ほどから何回も繰り返しますけども、やっぱり利用者が160万人あって、あの地域としてはどうしても欠くべからざる足であるというふうに考えますと、我々は何とか残したい。そのための支援はしていきたい。ただし、経営はシビアにやっていただかなければいけないという意味ですので、またぜひ御支援のほうをよろしくお願いをしたいと思います。

 それから、チボリ公園については、我々も大変注目しておりましたけれども、今、委員から行政のやるべき仕事とやってはいけない仕事という規準――メルクマールでもって区分けをすべきであると。肝に銘じながらこれから……。
 ただ――脱線してしまいますけれども――多目的産業展示施設が果たしてどちらにいくのか、私はやるべき仕事だと思って、今、答えておりますけれども、県政全般にわたって、これからいろいろなプロジェクトを考えていく際に、今言ったようなこともきちっと念頭に置きながらやっていきたいなと思っております。以上でございます。

○天野(進)委員
 最初にパブリックコメントについては他県でもゼロだと。このゼロだっていうその判断の中に結局はパブリックコメントに対する姿勢が共通して問題じゃないのか。この情報社会の中で、もし県から県民に向かってどうだろうかと言ったら、答えてくる方はたくさんいると思うんですけども、恐らく、その声を聞く姿勢に私は問題があったんだろうと、多分そうだと。その辺についてぜひ私は、もう一度――答弁しなくてもいいですよ――考えてみてください、反省してほしい。それで、恐らくもっといい方法論があるはずだと、私は思っております。あえてそのことについて申し上げさせてもらいます。

 次に、確かに航空業界の状況についてはそうでありますけれども、何か、私たち静岡県は富士山静岡空港というものを、長期にわたって一生懸命努力し、そして県民の非難を受けながら、しかしやらなきゃならないという思いの中でいよいよ完成にこぎつける、そのプロセスの中で最後にどうも就航についてはあくまでも受け身というのがどうも気にくわんですね。これは、あした聞けって。わかりました。あした聞きますけれども、そういう点では、私本当に聞いてみたいと思います。
 国内を受け身の航空会社だけがやってくれるじゃ悲しいですからね。そうしたら、やっぱり、この際、鈴与さんに頑張ってもらって、全日空に取ってかわってやってもらったほうがいいのかもわかりません。

 天竜浜名湖鉄道についてはぜひ地域に優しい目を持ってやってください。それが私の願いです。そう思っています。以上です。
 そして、最後に先ほど答弁の中で「しまち」という言葉がありました。もう一度申し上げます。静岡県内で、市町村という区域の名称で今、「まち」というところありますか。もう今では全部「ちょう」じゃないですかね。森町が残っているだけか。まあ、あれは例外的なもので、あとは全部「ちょう」でしょう。例えば、これはその下にいきますと「ちょう」も「まち」もいいかげんですね。例えばここは追手町。向かいは呉服町ですから、それは市町村の中ではいいかげんですけれども、ほとんど……。
 それと全国にまだ村が残っているんだったら、市町村という名称があるはずです。だから、市町村といっても何も差し支えないものを、やたら最近「しまち、しまち」なんて言ってね、重箱読みの非常に変な日本語を使っているようですけれども、ぜひ、日本語については、総理も注意されておりますから、皆さんも気をつけていただきたいと思います。よろしく。

○豊岡委員長
 休憩をとりたいところですけども、続けてまいります。

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