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委員会会議録

質問文書

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平成20年6月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:07/03/2008
会派名:自由民主党県議団


○小楠委員
 議案で1点だけ97号議案、8番委員からもありましたが1つだけ。この議案の提案については、1億3700万円余の予算の増額ということなんですが、予算議案として出てないわけであくまでも変更と。これはお金の工面はどうするんでしょうか。それだけ教えてください。

 管理事務所の議論もちょっとあったんですけれど、私ちょっと先走っちゃうかもしれないんだけれども、来年――平成21年度以降も管理事務所というのはこのぐらいの体制なのか。確定はもちろんしてないと思いますけれども、本庁内も今年空港部と企画部と観光局というところにそれぞれ同じような担当が分かれてわかりにくいということを私は盛んに主張したんですけれども、そういう中にあって来年3月の空港開港以降どんな組織になるか非常に関心を持っています。そういう中でそっちのほうはきょう置いておいて2月議会ぐらいにやらせてもらいますが、この管理事務所を今回10月に設置するということについては、来年4月以降もほぼ同じぐらいの陣容でいくというふうに考えていいのかどうかそれをお聞きしたいと思います。

 空港の完成前に非常にありがたい話ですね、見学したいという声が非常に多いんです。それで私もちょっとわからないところがあるんで確認をさせてください。
 今は空港西側の展望台と言ったらいいのかな、ビジターセンターから上がったところですね、まだありますよね。それと石雲院から見るところと2カ所で見られるようになっているわけですが、多分この西側の展望台は工事が進むにつれてなくなるんだろうなと。だから西側の展望台はいつごろまで見られるのか。石雲院については――私の想像というか聞いた話かもしれませんが――空港ができあがってもずっとそのまま残るのかなというのがあるんですがその辺の確認もさせてください。

 もう1点、ターミナルビルが1月完成予定ですよと。駐車場もそれに合わせて完成させるという説明がありました。開港前にターミナルビルから空港を見るというような見学コースを考えているかどうかということも教えてください。

 あとは定期便とチャーター便についてちょっと基本的なところを教えてほしいんですが、もちろん機材の大きさとかいろいろによって違うんでしょうけれども、定期便とチャーター便はどのぐらいコストが違うんですか。例えば客一人当たりの単価、旅行はパッケージになっているとさらにわかりにくいかもしれないけれども、チャーター便は何割増しぐらいなんだと。数字がもしあれば教えてください、多分あるんでしょうね。というのは16ページの空港利活用促進のところでさまざまな優遇策を書いてあるわけですから、こういう数字を出すについてはもとのデータがあるはずですので、定期便を使うのとチャーター便を使うのとどのぐらいの予算の違いがあるのか、かかる経費の違いがあるのか教えてください。

 それに続いて、13ページのところで教育旅行の促進というのがあります。実は私、学校もやっていまして一昨年までオーストラリアに行っていたんですが、燃料が高くなってお金が高いものですから去年から北海道に切りかえました。3年間はやるということでやっているものですから、来年ぜひ前向きに検討したいなと思うわけです。
この教育旅行についても定期便とチャーター便を使う場合と両方があると思うんですね。ただこの定期便は日本航空が150人クラス、ANAが120何人という機材だとちょっと中途半端というところもあると思うんです。そういう意味ではチャーター便を使うという場合も当然考えるわけでして、この教育旅行についての優遇策、今回は出ていませんが来年の教育旅行の予約がもうそろそろ始まってきます。そういう意味では早目にこの優遇策を出してもらいたいと思っているんですけれども、今の考え方といつごろ出せるのか、もしわかれば教えてください。

 それに関連してですけれども、ちょっとわかりにくいものですから――わかりにくいというか皆さんに聞くべきという話ではないのかもしれませんけれども――報道で三島信用金庫が研修でチャーター便を使うとかというようなものが報道されています。これは県内の企業や業界団体にお願いをして、それぞれチャーター便を飛ばしていくよというふうに言ってくれているわけですからありがたい話なんですが、静岡市さんがベトナムのフエへ飛ばすと、友好提携していらっしゃるそうなんですが、要は静岡市さんが事業主体になってチャーター便を飛ばすと。これは開港後も1年に複数回飛ばしていこうというような考え方で言っているものなのか、あるいは開港をするというセレモニー的な1回ものなのか。静岡市さんがやるはずだったのが島田市へ協力を要請したり、各市町の協議会もつくったりしているということとも連動するのかもしれないですけれども、この動きというのは、済みません私にはよく見えないんで、わかる範囲で結構ですので教えてください。

 もう1点は、先週の経済誌が空港とエアラインに関して特集を組んでいました。静岡空港の翌年に茨城空港も開港するわけですけれども、この茨城空港が具体的にローコストキャリアと話が進んでいるという記事が載っていました。燃油の上昇という中でローコストキャリアも勝ち組、負け組がはっきりしてきているというようなことも承知はしていますけれども、わが静岡空港に対してローコストキャリアからの働きかけ、あるいはこちら側からの接触も含めてそういう協議がされているのかどうか教えてください。以上です。

○勝山整備室長
 お尋ねの97号議案について御説明申し上げます。
 今回の議会に予算措置に関する議案がないが、予算措置はどのようになっているかというお尋ねだと思います。
今回お願いしています変更契約は、19年度から20年度にまたがる債務負担工事でございます。そこで今回の変更に要する約1億3700万円につきましては20年度の予算で対応をさせていただきたいと考えております。ただし、国庫補助事業につきましては既にもう予算の内示も受けておりまして、実はその使途の上限が決まっておりますので、具体的に申し上げますと約1億3700万円の増額のうち、約2700万円につきましては国庫補助事業費を充当しまして、残りの約1億1000万円につきましては県単独の空港周囲部整備事業費を充当して変更したいとこのように考えておるところでございます。

 それから見学施設の存続についてのお尋ねでございますが、5番委員からお話がありましたとおり空港の西側、ビジターセンターから通じております西側の島田展望台につきましては、これからアクセス道路であります島田ルートをターミナルのほうまで延伸していく工事の都合上、今現在その西側の展望台に上がっていく仮に取りつけてあります道路を撤去しなければアクセス道路の工事ができないものですから、今のところ8月ぐらいからはその工事に取りかかりたいと考えておりますので、ちょっと具体的に何日ごろからというところまでは今のところ申し上げられませんが、来月ごろから島田側の展望台は撤去と言いますか使用ができないような状態になることを御理解いただきたいと思います。
それにかわると言いますか代替の見学場所みたいなところが、どこか求められないかなということは、今現在検討中でございます。
 それから石雲院のほうの展望台につきましては、あれは開港後も石雲院さんの御協力もいただいて残したいと考えております。例えばターミナル地区と展望台、それから石雲院とこの3つと言いますか周辺を散策していただくとか、そういうようなルートも考えまして、時間のある方にターミナルから石雲院の見学であったりとか、そういうようなものに合わせて使えるようなことになれば利用者にとっても利便性が高まるものかな考えております。以上でございます。

○芝田総務室長
 空港管理事務所の来年度4月以降の体制についての御質問でございます。
 先ほど今回の資料にもお示ししてございますけれども、平成20年10月に事務所を設置、立ち上げは17名体制ということでございます。それと先ほど経営管理室長のほうから将来的に指定管理者との業務の円滑化が進めば見直しもあり得るという話もございましたけれども、一応今現在の予定でございますけれども、21年度の年度当初につきましては17名体制で臨みたいと考えております。以上でございます。

○白井経営管理室長
 ターミナルビルから空港を見る見学コースがあるかというお話でございましたけれども、ターミナルビルの3階には展望ロビーができますので、完成後には空港全体を見渡せるいいスポットになると思います。
完成前につきましては、1月にターミナルビルができまして、その後ターミナルビルに入るエアラインとテナントが内装工事に取りかかるということで、ターミナルビルの中に一般のお客さんも入れられるのは、ほとんど開港ぎりぎりということです。県のほうで予定をしていますイベントであります見学会、内覧会につきましても、運営会社のほうとして協力できるのは開港ぎりぎりのイベントでないとなかなか難しいですというお話をいただいておるものですから、開港前に見学コースができても、ほとんど開港ぎりぎりということになると思います。

○犬丸利用推進室長
 定期便とチャーター便の違いについての御質問でございます。定期便は名前のとおり定期的に、国際線であれば毎週何曜日何時に空港に到着して、何時間か後に離陸していくというようなことでございます。チャーター便はその都度、一般的には旅行会社が航空会社から飛行機を借り上げて運航するということで、1件ごとに関係当局の許可を得て運航されるというものでございます。
 コストの差については、チャーター便にもいろいろな形態がありますので一概にコストの差を説明することは難しいんですけれども、考え方といたしましては、まず定期便であれば例えばアシアナ航空は静岡空港のターミナルビルの中に職員が常駐をして、日々旅客の荷物を取り扱ったり、飛行機の簡単な点検を行ったりというような体制を組んでいるわけですが、そうでない航空会社が臨時で静岡空港に入る場合には他の航空会社にその辺の作業をお願いするということになりますので、その辺が臨時的な経費がかかるかと思います。またチャーター便の場合に日本人が利用するのか、外国人が利用するのかということでもいろんなケースがありますけれども、例えば静岡の方が台湾に行くためにチャーターをするという場合にまず飛行機が台湾から静岡に飛んできます。その飛行機が空で来る場合があります。空で来て静岡の人が乗って台湾に出発して、台湾で何日か滞在してまた静岡の人が台湾から静岡空港に戻ってくると。その後に静岡空港から台湾に帰る飛行機が今度は空になります。そのように静岡の人だけが使うチャーター便を2往復するわけですが、実質人が乗るのは1往復ですので半分はお客さんが乗らずに飛行機だけ来るということになりますが、運賃は片道だけ使う静岡の方がすべてを負担すると。単純に言うとそういうことになりますので、そういう形態でチャーター便を運航しますと往復の航空運賃を片道分の旅客が負担するという格好になりますので、かなり割高になるというのが現実ですが、今のようなチャーター便をやる際にも、台湾の方もあわせて静岡に来ていただくと台湾の方が静岡に来てその飛行機で静岡の方が台湾に行くと。帰りは静岡の方が台湾から戻って静岡から台湾の方が台湾に戻ると、こういうのがツーウエイチャーター――双方向のチャーター便と申しますけれども、そういうチャーター便をしますとそれぞれにお客さんがいますので、台湾の方、静岡の方それぞれから運賃を取って運航するということになりますので、その分コストは下がってくるということになります。
 また静岡の方だけが使うチャーターであっても、3泊4日で台湾に行くというのを何便か連続して運航しますと、静岡の方が行って帰って、行って帰ってというのを繰り返しますので、空になる部分が最初の1便と最後の1便だけということになりますので、チャーター便を連続して運航する本数が多くなればなるほど一人当たりの座席のコストは低くなるということもございますので、県としては双方向のチャーターですとか、あるいは連続したチャーターによってなるべく定期便に近いようなコストで運航できるようなチャーター便の運航を目指して旅行会社、航空会社にお願いをして調整をしているところでございます。
 委員から御指摘のありました16ページにチャーター便への支援策を今回具体化して金額を載せておりますけれども、こちらにつきましては他の空港で実際に同様のケースがございます。例えば能登空港であれば上限100万円というようなものもございますし、いろいろなケースがありますけれども、それらも参考にいたしまして、また県内の旅行会社の意見も聞いた上で、このぐらいの金額であれば旅行会社としても頑張ってチャーター便の実現に協力をしていただけるということでこういう額にさせていただきたいというものでございます。

 また、教育旅行における静岡空港の利用促進でございますが、こちらについても県としても積極的に取り組んでおります。委員御指摘のとおり定期便ですと日本航空が150席クラス、全日空は120席程度ということです。県内の高校は200人を超える規模の高校も多数ございますので、そういう規模の高校が静岡空港を使う場合には、同じ飛行機1機では乗り切れないということになります。ですから静岡空港を使うためには、例えば目的地を北海道に行く班と沖縄に行く班とに分けて、それぞれ100人あるいは120人程度以内の班にしていただくと。実際このようにこれまでもやっている高校も多数ございます。また同じ目的地であっても、空港を分けて静岡空港から出発する班とセントレアから出発する班と分ける。帰りの際には行きがセントレアの場合には静岡から帰っていただくというような使い方もあります。
 また、御指摘のとおりチャーター便で修学旅行に行くということもありうるわけですけれども、国内線におけるチャーターというのはJAL、ANAとも飛行機の数が限られておりますので、なかなか国内でチャーターに回す機材の余裕は余りないというように聞いております。国際向けのチャーターは日本航空などは積極的に取り組んでおりますけれども、国内向けには余り機材がないと聞いておりますので、実現する場合には機材の確保というのが1つの課題ですし、また料金的にも定期便と同じでおさまるかどうかというところも課題になってまいります。
 ただ、県といたしましても積極的に使っていただきたいと思いますので、例えば沖縄ですと12月に多数の高校が修学旅行で行っておりますので、そのピークの時期に飛行機の大きさをもう少し大きいものを臨時で特定の期間だけ持ってくることができれば、今予定されている以上の多くの学生を運ぶことができますので、そのようなことができないかということを航空会社に要請していきたいと思っております。
 それから、教育旅行に対する優遇策の件でございますが、現在20年度の予算では盛り込んでおりませんけれども、教育旅行は3月にはほとんど実施しませんので、21年度の予算では空港部として教育旅行への優遇策も盛り込みたいというふうに考えております。現在各高校等で21年度の修学旅行の行き先が決定をして、日程も大体固まっていて、飛行機の座席をそれぞれ確保されてるような状況だと聞いております。県のほうから各高校に静岡空港を使っていただきたいというお願いもしておりますけれども、そういう中で静岡空港を使う場合に課題というのが先ほどの飛行機の大きさということもございますので、どのような優遇策を用意すれば静岡空港の利用促進につながるのかということをさらに検討いたしまして、財政当局にも要求をして、委員御指摘のとおり通常の予算スケジュールよりも早目に決めることができればよりよいと思いますので、そのような方向で取り組んでいきたいと考えております。

 チャーター便の件で、静岡市がベトナムのフエ市へのチャーターを検討しているということでございますが、5月の新聞報道によりますと、静岡市長の定例記者会見の中で来年中に1回渡航したいという発言をされているというふうに承知をしておりますが、空港部としては詳細についてはまだ聞いておりませんので、これから具体化していくものと考えております。以上です。

○岩ア空港部長
 ローコストキャリアについてのお尋ねでございますけれども、これまで意見交換をしたことはございますけれども就航に向けた協議はまだ行っておりません。
 ローコストキャリアとの関係につきましては、幾つか頭の中に入れておくべき課題があるものと思います。1つはそのローコストキャリア会社が静岡県がエアポートセールスをしている大手航空会社とどういう関係に立つのかというような点。それからいつごろ日本に入ってきたいと思っておられるのか。それから何と言いましても2国間の政府間協議。国によりましてはまだ自由化されていないところもあります。そもそもローコストキャリアが日本に入るということについての合意を両国間でとらなければいけないというような問題もございます。
さらにローコストキャリアでございますと、当然コストを抑えるために日本側の手厚い支援策というのを求めてくることも十分想定されます。そういうことを十分に踏まえた上で、今後個別具体的なお話がございましたら適切に対応してまいりたいというふうに考えております。

○小楠委員
 ありがとうございました。大体的確なお答えをいただきましたけれども、ターミナルビル完成間近ということなんですが、多分県民の方々は早く行きたいとか、県民以外も含めてそういう方が多いと思いますので、その辺のスケジュール的なものの告知を含めて十分検討をしておいていただいて、トラブルはないんだろうけれども、ますます空港ができるということが日一日と近づいてくるとその前に見てみたいという声もまだまだふえてくると思うんですね。そういう意味で空港西側の展望台も別の位置に移せないか検討中だということなんだけれども、8月中に撤去するわけですから早目の結果を見ていただかないと。特にお年寄りは石雲院はつらいと言うんです。そういう声も具体的に届いておりますので、そういうことも含めて見学のできる体制について改めて要望をしておきます。

 教育旅行とチャーター便の関係はよくわかりました。チャーター便はいろんな複雑なパターンがあるということもよくわかりますし、国内の航空2社の機材がなかなか難しいということもあります。現実に行き先を2つに分けているところはそんなに多くないような気がするんですが、日にちをずらしているところは結構あると思いますね。そういうようなところを考えながらやっていくと思うんですが、今、犬丸室長がおっしゃったとおりある一定の期間に集中します。ですからその辺で機材を大型化するとかそういったようなことは本当に効果が大きいと思いますので、せっかくの静岡空港ですから、県内の学校がより多く使っていただけるような工夫をしていただきながら、間に入る旅行会社とも密接に連絡をとって進めていただけたらありがたいなというふうに思います。

 最後のローコストキャリアですけれども、いろいろ部長がおっしゃったこともわかるし、ローコストキャリア側も羽田、成田にも入れないことはわかっているわけで、だけども首都圏に行きたいと。そんなことで茨城空港あたりと調整をしているということだと思います。それについては格納庫とか機体の整備をするようなそういう場所まで求めてきているというようなこともちょっと聞いています。それが静岡空港で対応できるかどうかという難しさの面はあると思うんですが、もし国内航空会社との関係なんかがうまく整理できて、力のある勝ち組のローコストキャリアの拠点空港になるとしたら、これは非常におもしろいというふうに思っていますから、さまざまな角度から検討を進めていただければと思います。質問はありません。以上です。

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