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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年9月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:石橋 康弘 議員
質疑・質問日:10/07/2008
会派名:自由民主党県議団


○石橋委員
 それでは、二、三質問させていただきたいと思います。
まず、先ほど来、いろいろ検査飛行に対しての質問があったわけですけれども、主にこの飛行検査というのは県民にPRする面におきましても内容ですね、どういうことを検査するのか。それと電波とか、無線とか、照明とかいろいろあると思いますけども、もう少し具体的に御説明をいただきたいと思うわけでございます。
 それと同時に着陸・離陸、こういった訓練というのは別にする必要はないのかどうか、先ほどちょっとおっしゃっておりましたけれども、そういったものは必要ないのかということと同時に、これは昼間だけ検査するということになっておりますが、夜間は照明とかそういったものの検査をする必要がないのかというようなことも含めまして、この検査飛行について御説明をいただきたいと思います。

 それから、2番目でございますが、8月1日に航空各社における国内線の大幅減便、廃止方針について、新聞で報道されているわけであります。
 特に、空前の航空機燃料高騰を受けて、航空各社の国内線の大幅減便、廃止方針等が出たわけでありますけども、特に最近、経済の悪化、深刻化というようなことをかんがみますと、富士山静岡空港にも非常に経済的な悪条件にさらされるという可能性があると思いますけれども、来年3月に開港する富士山静岡空港の路線の今後の見通しがどのように推移するだろうかということを心配しております。その点について御説明をいただきたいと思うわけでございます。
特に、就航便数に対する影響はないのかどうなのかということにつきまして、お伺いしたいと思います。

 それから、このような状況の中にあっても、我が静岡県はさらなる利用者をふやすための努力は必要であると考えているわけでございます。特に私が住んでおります伊豆地域を初め県内各地に観光地があるわけでございまして、そういった観光客の誘致に積極的な支援を行うべきであるというふうに考えておりますけれども、その辺につきましてもお伺いしたいと思います。

 続きまして、富士山静岡空港から県内各観光地へのアクセスでございます。8月4日に駿河湾の地域の観光客誘致推進委員会というのが開催されまして、富士山静岡空港と伊豆市土肥を結ぶバスとフェリーの運航計画が発表されたわけであります。
先ほど来、神奈川や山梨に観光客をそのまま持っていかれるのが大変心配だというような御意見で、心配している方が多々あるわけでございますけれども、富士山静岡空港と県内各地の観光拠点とのアクセスについて、どのようにお考えになっているのかということを御説明いただきたいということと、それに付随しまして、過去にございました伊豆半島への空のアクセスとしてコミューター空港という計画があったわけでございますけども、この計画について県は現在どのようにお考えになっているかということについて、お伺いしたいと思います。以上、とりあえず。

○勝山整備室長
 まず、第1番目の御質問であります飛行検査の内容ということで申し上げます。
 きょうお手元に配付させていただきましたこのチラシをごらんいただきたいと思います。
 裏側に「空港施設の内、飛行検査の対象となる主な施設を紹介します」と書いてございまして、ここに今回の飛行検査を実施するに当たって、対象となる施設を記載してございます。
 基本的には、飛行検査の主な対象と言いますのは、国が整備をいたしました無線施設、それから航空機と地上との間の対空通信施設、これらが十分に機能を発揮できているかという検査になります。その対象の施設は、上半分に図面で書いてございますように、VOR/DME(ボルデメ)と書いてあります――富士山静岡空港の場合、北側にこういう施設がありますが――そこから発信しています電波を飛行機が受信することによって、自分の飛行機の方位、それからここの施設までの距離、飛行場までの距離、これを察知することができるようになっております、これの検査。それから図面の右側にありますけど、ILSと書いてありますが、航空機が精密進入――我々の富士山静岡空港の場合には、東側の駿河湾のほうから着陸してくる場合に、この計器着陸装置を利用することができるわけですけれど――精密進入を行うときに、滑走路のいわゆる中心をあらわす装置――ローカライザーと呼んでいますが――滑走路の中心をあらわす電波を滑走路の後ろから発信しているわけですけど、それを受信すること。それから滑走路への進入角度を発信していますグライド・スロープという装置がございますが、その角度を示すグライド・スロープ、これらを合わせてILSと呼んでいますが、これらの装置の検査、これが無線施設の検査となります。それと先ほど申し上げました庁舎管制塔から航空機に向かって無線を発して、航空機との間で無線交信をして、その交信が十分機能しているかどうかというものを検査するということが内容ということになります。
 下に中段のところにありますVOR/DME(ボルデメ)については、この絵にありますように、飛行場の回り、基本的にはこのVOR/DME(ボルデメ)の中心からここにありますような円を描いて航空機が上空をぐるぐる回りまして、電波が良好にキャッチできるか、できないところはないかというようなものを検査することが、このVOR/DME(ボルデメ)に対する飛行検査でございます。
 下段にありますのは、ただいま御説明しましたILSについてですが、上空から滑走路のほうに向かって降下してきて、途中のポイントでそのグライドパスなりローカライザーの電波を良好に受信できるかどうかをチェックする、こういうようなものが内容となります。これは国が整備しました航空保安施設に対する検査ということになります。
 ただ、1つだけ、この中にはちょっと記載してございませんが、県が設置しました航空灯火のうち、進入角指示灯という灯火がございますが、その灯火は上空からその灯火がある一定の角度のところに良好に光っているかどうかというのを検査する内容も含まれていますので、飛行検査の中ですべてが国の施設を検査するものではなくて、県が整備した施設につきましては、進入角指示灯1つだけが飛行検査の対象になるということでございます。
 それから、離発着の訓練につきましてですが、先ほど8番委員からの御質問にもございましたが、御説明申し上げたとおり、特にエアライン等の訓練というもの、離発着というのは基本的にはないというふうに考えています。ただ、聞くところによりますと、ターミナルビルの部分のパッセンジャーボーディングブリッジについて、着陸してエプロンと飛行機とボーディングブリッジとの間のいわゆるアタッチメントと言いますか、接合ぐあいを着陸して確認するということが必要になる場合もあるということですが、それは必要不可欠というわけではないと。エアラインによって、場合によっては着陸して、その辺のぐあいを確認するということもあるということは聞いておりますが、特に訓練ということはないものと考えております。
 それから照明については昼間の検査ということだが、夜間照明をつけての検査はないのかというお尋ねだと思いますが、これは昼間においても照明を点灯しまして、上空から確認をいただくこと。進入角指示灯の検査のときにそれは実施しますが、特に夜間に実施しなくても上空から確認はできますので、昼間の検査の中で実施が可能と考えております。以上でございます。

○岩瀬空港部理事(路線就航担当)(空港部部長代理)
 大幅減便の中での考え方はどうかということでございますけども、全国的にかなり燃料の高騰とか、あるいは機材の修理とか、そういうことがありました中で、減便されている報道を当然ながら私どもも耳にして実際に目で見ているわけでございますけども、なかなか気をもむ状況で、緊張感を持ってそういったことについて情報を収集していかなきゃならないと思っております。
 ただ、そうした中でも、今7路線11便の就航の表明をいただいておりまして、これについては着々と進めるということで話が進んでおりますので、厳しい中にあっても非常にありがたいことであるというふうに感じております。
これがしっかりと地につくように需要の喚起をいたしまして、さらに機材の大型化につなげていけるように頑張っていかなければならないと思っておりますし、さらに先ほどちょっと部長のほうから冒頭説明をいたしましたように、中国と定期便の就航を目指して私ども取り組んでおりますし、さらに台湾、香港、タイといったところもチャーター便を飛ばしてもらえるように具体的な協議を進めておりまして、そういったことを皮切りにして、それが将来的に定期便につなげていけるように、頑張ってまいりたいというふうに思っております。

 それから、観光への支援策ということでございますが、私どもことし予算をいただいて支援策のほうを設けておるわけでございますが、それは県下あまねく空港を利用していただくために支援をするということで、例えばパック旅行をする場合の旅行代金の一部を利用者に還元したり、あるいは団体で空港を利活用していただける場合に、バス料金を一部助成するということでございまして、当然遠隔地からバスで移動していただける場合には、そうした経費の補助をするということでございます。
 さらに、これはエージェントのほうでございますが、空港利用の旅行商品をつくる場合には、こういった広告費についても助成をするとか、あるいは定期便につながるチャーター便を台湾とか、香港とか、そういうところで実際にチャーター便を飛ばしていただける場合には、そうしたもののチャーター料と広告宣伝費の一部を助成するとか、そういうような予算をいただいて、今具体的な実施方法につきまして、旅行会社等と詰めている段階でございます。
 それから一方で、県内で自治体研究会というのを設けまして、ことしの1月からいろいろ協議をしておりまして、市民、町民の皆さんにどういうふうに空港を使ってもらおうかというふうな取り組みも検討をしております。私どもと連携して、また来年度以降、これに乗ってもらう場合に、どういう支援ができるとかというふうなことも、今検討しているところでございます。

 それから、委員のお話にありましたコミューター空港の関係は、これはいろいろな調査をしているというふうに伺っていますが、これは申しわけございません、企画部のほうですべてやっておりますので、そちらのほうでちょっとご確認いただければと思います。

○白井経営管理室長
 観光地のアクセスについてお答えいたします。
 去る9月19日に開催をされました富士山静岡空港アクセス協議会におきましては、バス事業者2社から静岡・島田・掛川・浜松の4路線の運行とか、また旅行事業者による清水港へのツアーバスからフェリーを使った伊豆へのアクセス、さらにはタクシー・レンタカー業者の空港への乗り入れ計画等がそれぞれ発表されたわけでございますけども、そのうち観光地と空港を結ぶアクセスにつきましては、御紹介のありましたフェリーを使って土肥に入ってから、その先につきましてもフリーパスのルート等を設定して伊豆を周遊していただけるような取り組みを今後進めると。
さらには富士山エリアにつきましては、富士登山や山ろくでのゴルフなど富士山の魅力を満喫していただけるような旅行商品の開発、そういうふうなものも進めていく。
 それから、奥大井のほうでありますと、金谷からSL列車やアプト式鉄道を利用して奥大井へのアクセス、これを整備していこうという地元の取り組みとか、それから浜名湖エリアにつきましては、バス事業者が浜松駅までの路線を引くのに連携をして浜松西インターから舘山寺、奥浜名湖方面へのルートを開発して、アクセス構築を図るというような、今後さらに進めていかなければならないような取り組みの紹介もございました。
空港部といたしましては、これのような旅行商品の開発とか、地元の取り組みが円滑に進みますように企画部、産業部とも協力をして取り組んでまいりたいというふうに考えております。

○石橋委員
 ありがとうございました。厳しい経済環境の中での富士山静岡空港の開港になると思いますけれども、やはり静岡県が20年間かけて開港する一大事業でございますので、ぜひ自信を持って取り組んでいただきたいと思います。以上。

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