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委員会会議録

質問文書

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平成27年5月臨時会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:05/20/2015
会派名:富士の会


○中澤(通)委員
 中澤です。よろしくどうぞお願いします。きょうはありがとうございます。何点か一問一答方式で質問させていただきます。
 先ほど来、木苗先生から抱負等を聞かせていただきました。非常にエネルギッシュに取り組みをしたいという気持ちを感じるんですけども、オールラウンドに少し広げ過ぎているのかなという感じがいたします。それは幼保から大学院までトータルの人材育成という話。理想像としては理解します。
 県の教育長としては、ある程度焦点を絞らざるを得ないということが現実ですので、気持ちはわかるんですけども焦点を絞っていただかないと限られた時間で、限られた期間で実務を担当するということですのでその点をどこに焦点を絞られていくのか、先に聞かせていただきたいと思います。

○木苗参考人
 今、中澤委員がおっしゃられたように私は3年間と聞いていたものですから、いろいろなテーマについて、1人で決めるわけではないのですが、優先順位が必要だと思います。1つの戦略だと思います。皆さんの御意見をいただき、いろいろな委員会等もありますし、議会の議員の方の御意見もいただきながら、東部・中部・西部がありますので地域性も考えながら、優先順位をつけてやるべきではないかと。ただ、今の段階では実は教育委員会に行ったことがないので、資料も少々しかいただいていませんのでその辺を勉強してやりたいと思っております。
 ただし、引き受けさせていただけるのならば責任を持ってやるつもりでおります。そういう点で議員の先生方とのコミュニケーションをとらせていただければありがたいと思っております。

○中澤(通)委員
 今までの教育委員長、教育長のどちらに本来の責任があって、主体があるのかが曖昧なところがありました。新制度になりましてそれが一体になりますので、新教育長に全責任が一本化されたということを確認していただくことがまずスタートだと思います。
 木苗先生のお話ですと過去の経過の中でそれぞれの場面で講演されて、あるべき姿、理想像を訴えられたことは理解できますが、これからは理想像を実施していく立場になります。ですからそれについては理想像と現実の問題とのギャップが当然ありますので、その点についての覚悟があるかどうかを伺わせていただければと思います。

○木苗参考人
 今の件は非常に大事なところで私は教育長としての経験はないので学長としての経験で話しをさせていただきます。
 6年間やってきましていろいろな問題点をまず出してみて、それに優先順位をつけて戦略的にいかなければならないということ、みんなが気持ちを一つにするということ、もちろん生徒さんは生徒さんで1つの指標があったらばいいなということ、それももう考えてもいるんですが、みんながこちらを向いてくれるような物差しというか、何かを持ってやっていく。それからいたずらに高い理想像ばかり掲げるのではなく、短期的にできるもの、中期的にできるもの、やはり3年かかるよというものを含めてそれを整理する必要があるのかなと思っています。6年間の経験でいろいろとやらせていただきましたし、今実際に県立大学のほうで動いていると思うんですけども皆さんの御意見をいただきながら。
 今ばっと並べたような感じに委員の方は思われたかもしれませんが、優先順位をつけてやっていきたいと思っております。ただ私、全部こうやるんだとまだそこまでの答えを持っておりませんので、これから勉強していきたいと思っております。

○中澤(通)委員
 いずれにしても、理想像を求めれば、かなりのボリュームになって、時間的には結果何も手がつかないということにもなりかねないので、木苗先生がおっしゃったように、どこから手をつけていくのか、よくお考えいただいて実施をしていっていただければと思います。よろしくお願いいたします。

 次の質問です。
 静岡県内には政令市が2つございます。教育行政も政令市に移管をされています。県の教育長になられても、現実に政令市の教員の身分は政令市になります。いわばアンタッチャブルのような、それがいいかどうかは別ですけども現実はまさに2元制みたいな形で中で割れています。政令市の児童生徒であっても県の人材には違いありません。理想とされるものに政令市との関係をどういうふうに構築していくのか。あわせて通常の市町の教育委員さんたちとの関係をどうされるか、この点についてお聞かせください。

○木苗参考人
 35市町のうち2つの政令市がある、人口減の問題もあるんですけども、静岡市の田辺市長、浜松市の鈴木市長とはいろいろな会議で御一緒しているし、もう1つは私が委員長を務めさせていただいたんですが、たしかに2つの政令市が出席していないこともあったんですが、できるだけオブザーバーで出てくださいと常にお願いをしていたんですよね。オール静岡でやろうじゃないかと。今皆さんもそうだと思うんですが政令市であるから無理だよと言われちゃうとできなくなってしまうもんですから、先生方にも御協力をいただいてオール静岡でいきましょうよということと、いろんなことで意思の疎通を図ることが大事ではないかと思っております。そうしないと静岡市も70万人くらい、浜松市は80万人くらいいらっしゃいますので、370万人から150万人が抜けたらたいへんなことですよね。
 僕はフーズ・サイエンスヒルズを中部地域でやっていますが、この間も西部と東部も一緒にしてオール静岡にして皆さんの賛同を得ましたので、そういう形で教育のほうもオール静岡でいけたらいいかなと、いろいろ意見交換が必要でありますけどもそういうようにしていくと、別に静岡だけでやらなくていけないわけじゃないですけど、グローバルに物事を考える必要がある部分とローカルに考える部分があると思います。ぜひこれから皆さんと意見交換してある方向を出したいと思っております。できると思います。

○中澤(通)委員
 木苗先生がおっしゃったようにそういう形でぜひ進めていただきたいと思います。お互いに変な牽制をしてしまって、目標が全然決まっていなくてばらばらというのは県内のまとめとするとちょっと違うのかなと思いますので、ぜひ諸会合に政令市の担当者も入ってくると、そこで意見交換をすると。垣根のない教育行政を私は理想としますので、ぜひそういう形で、これまではとかくそういうことが少し垣根があったかなという感じがしますので新しく就任された場合にはそういう形でやっていただければと思っております。よろしくお願いいたします。

 知事との関係ですけども、総合教育会議が新しくなって今まではどちらかというと任意に会合があって、これからはオフィシャルに意見交換することになります。
 知事は知事なりのスタッフ、検討会をつくられた中で、そこへ意見を持ってきますけども、教育委員会として、教育長としてそこに入っていくときにかなり情報のギャップが出てくるのかなということがありますが、その点について、木苗先生のほうで違うスタッフをそろえて、何かしら情報を掌握できるものを今考えていらっしゃれば言っていただきたいし、将来的にどうなるかということもあわせてお願いたします。

○木苗参考人
 ちょっとその前の御質問に対して言葉が足りなかったので、実は浜松市でPTAの方々に話してほしいということが6月にありますのでそちらでは意見交換ができると思います。たまたまこの教育長のお話が出てきたので辞退しようと思いましたが問題はないということですのでお話してみたいと思います。

 それから、川勝知事との関係です。
 川勝知事は物事をローカルにグローバルに考えられていらっしゃいますし、いろいろな分野の専門家の方との交流も深いですし、ちゃんとした御自身の哲学をお持ちで――ちゃんとしたなんて言うと怒られちゃうかもしれませんが――哲学をお持ちの方ですし、いろいろな分野で静岡県を日本一にしたいとやられていらっしゃいます。
 川勝知事が静岡文化芸術大学の学長をされていたとき僕は途中までは県立大の副学長だったんですが、学長になったということで、ついこの間まで私は参与をしていたものですから、いろいろな形で知事と意見交換ができたということ、世界お茶まつりや健康増進に関しても、いろいろと知事との意見交換が多いので、知事とは自由に意見交換ができるということ、そして知事のほうもいろいろな委員会などをつくられておりますので、私も参加させていただくなりして余り対抗して何かをつくるのではなく、むしろ融合させる。できるだけ完結型というか、早く何かをすると。むしろその方がいいのかなという感じがする。場合によってどうしてもこの人、この先生をお願いしたというときには知事とお話をしてやりたい。意見交換ができる間柄だと思っていますので、その辺は余り心配しておりません。

○中澤(通)委員
 本当に私が言うのも何ですが、とかく木苗先生が入られて感じられたと思うんですが文部行政というのは官僚的なところと今でも私は感じていますけども、木苗先生も入るとかなりギャップがあると思います。ですからそういうカラーを破っていただいて、木苗カラーでいろんな行政を進めていく。しかも制度が変わったときですからむしろそれがやりやすいときだと思います。現場に行かれるにしてもそれぞれの情報を得るにしてもフットワークよくやっていただいたほうが私は生の声が聞かれると思いますし、それがまた1つの参考になってくると思いますので、ぜひそんな形で新しい静岡県の教育行政を進めていただければと思っております。ありがとうございました。

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