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委員会会議録

質問文書

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平成23年2月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司(牧之原市・榛原郡南部) 議員
質疑・質問日:03/01/2011
会派名:自民改革会議


○大石(哲)委員
 4点お聞きします。
 1点は富士見の祭典ですが、12月議会で補正予算に苦言を呈し、私どもが委員会では修正案を出して反対しました。しかし、本会議を前にして会派に諮った上で大局的見地から賛成させていただいたことも事実でございます。またその後、会派の合併もございまして、たまたま私が代表者を続けることになりました。そうした議会民主主義の責任もございますので、2月22日の知事の歓迎の宴、それから23日のイベントも、夜はちょっと私ごとで出られませんでしたが、昼間の式典には出席させていただきました。
 やはり、川勝知事のふじのくにづくりへの強い気持ちというのは伝わってきました。これは私は理解させていただきたいと思います。ただイベントの御報告をいただいたすべてに出たわけではありませんけれども、報道等参考にさせていただいて費用対効果についてはやはり若干意見が――またこれで意見がないほうがおかしいですよね――意見があってしかりだと思います。その辺、実は前石川知事も富国有徳の国づくり、県土づくりをやったわけですよね。だから、その原点が川勝知事さんの富国有徳だっていうのも有名な事実でございますので、その本家本元の川勝知事が知事になられたわけですので、そのことについても私ども十分理解しているわけですが、今までの知事さんがやられてきた富国有徳ふじのくにと、今回の川勝知事さんのやり方というか手法がちょっと違うというか、今までの知事さんだったらこうはやらなかったんだろうなというのはございます。やっぱりお金もかかっているわけですので。それで記者会見で知事さんもやはり県費を使った以上は検証するとおっしゃっていました。
 それともう1つは、そういう費用対効果とかお金の問題じゃなくて、人の心を動かす効果が大きいと――それは私もわかります――ということも強調されました。
 この2つの発言を受けまして、出野部長さんは担当部長としてこれからその検証に入ると思うんですが、どういう点についてどういう手法で検証するのか。端的に言えば事業仕分けに出すか、そういうことを含めて検証という言葉がいろんなニュアンスで使われることが多いんですけど、それはまだ知事の意向が伝わって来ないからと言えばそれまでですけど。やはり担当部局として補正予算をお願いしてあれだけ責任を持ってやられて、私は大変な御苦労だったと思うんですよ。部長さん以下スタッフの皆さん、本当に頑張ったと思う。だから、そういった点について御苦労するにつけ、この本当の意味での検証というのをどう受けとめているかということをお聞きしたいと思っております。

 それから次に、対外関係補佐官について、7番委員からも御質問がございました。
 私ども、昨日お電話いただいて、担当の方から、この方を選びましたということでファクスが来て、けさの新聞で東郷さんのことがわかったわけです。私もインターネットで確認しましたが、この方が有名な方でおじいちゃん、お父さんにそれぞれジャーナリストがいたり、外交官がいたりということで、大変な血統の方であり、また能力も我々が申すまでもなくすばらしい方です。そういう意味でああそうかと思ったのが第一でございます。
 先ほど、谷委員の御質問にお答えの中では具体的に幾つか例を挙げられて、経験豊富な方のアドバイス等が非常に重要で有意義であるということを言われておりましたが、現実には非常勤であって、それから報酬は60万円と県立美術館長並みとのことで、今後もまたお話し合いで決める可能性があるということですが、執務場所っていうのは、例えばこの県庁に来たときはどこかそういうお部屋があって、我々議員がちょっと会っていろいろ話を聞いてみたいとか、市民が、県民が、ちょっと会いたいとか講演をしてもらいたいとかっていうようなことで、気軽に応対していただけるオフィスみたいなものが設けられるのか。
 それから、御住所はどこに、住所というより住居はどうなのか。東京で知事さんが上京されたときとか電話でいろいろ聞いたり、イベントがあるときこちらに来ていただくことになるのか。非常勤というのはちょっと気になったものですから。
 それから、報酬は60万円ですが、それ以外にこの補佐官設定についての諸経費はどのように計上されているか、そのあたりをお聞きしたいと思います。
 それから、ふじのくに大使をつくると言ったんですけど、御本人の意向で知事の補佐官的な立場で活躍されるということです。とするとこれからふじのくに大使は別にまた設けられるのかどうか。それとも補佐官でいいのか。
 それから、人事権というのも知事の専権でございますので、そのことについては知事さんがそういう一つの目的意識を持って選ばれ、それも大変力のある方ですので、そのことについては我々はとかく言うことはないです。ただインターネットで調べましたら、お生まれになったのが長野県の軽井沢町で、その後外務省に入られて、どちらかというとアメリカ系じゃなくてロシア系のグループで、鈴木宗男さんとの深いパイプを持っていたので、そのことで2002年に外務省を罷免されているというのが出てきたものですから、その罷免にも政治的ないろいろいきさつがあったかと思いますが、ほぼ9年前に外務省の現場を離れていらっしゃる方に地域外交のアドバイスとかそういうようなことが果たして可能かどうか。もちろん御経歴からいけば当然可能だと思いますが、今やろうとしている地域外交というのはここで説明を受けたように、もっときめ細かな文化を、国の外交のアドバイスじゃなくて地域外交をやるってわけですから、いろんな地域の産業政策とか福祉、教育に至るまでを含めて知悉している方にアドバイスしてもらうというのが基本にあると思うんですが。
 だから、外交の礼式とか大使との接見とか、こうしたほうがいいよ、ああしたほうがいいよというだけなら、私は別にこれは設けなくていいと思うんです。本当の意味でのアドバイザーというか場合によっては知事にかわって出かけていくというような使命を持った方だというふうに思いますので、その辺の経歴の中でも決してそのことを非難しているわけじゃないんですけど、ただ地域外交の補佐官としてそういうものを一応チェックしたけど、何とも問題ないんだということでなったのか、それとも、きょう新聞で出ていましたけど、人事権を持たれる知事さんが3公社理事長さんも一本釣りをしないことには、人材を確保するためには多少年齢とかじゃなくて一本釣りをしないとだめだというようなことを言われていますから、そういう発想で選ばれたなら選ばれたで、それは一つの政治判断でございますのでわかるわけですが、そのあたりがどうなのかということをお聞きしたいと思います。
 それから、もう1つは、私がたまたま22日の歓迎の宴で、ああいう会合とは思いませんでしたけど、会派の代表で行ったら席があって、非常に格式の高い席でした。ほかの議員さんはいらっしゃいません、私らだけでした。それでお隣がモザンビークの大使御夫妻で、右側のお隣が南アフリカの大使御夫妻で、奥様は日本人でいらっしゃいました。そういう方と杯を重ねて話をしていくと、必ず出てくるのはお国自慢です。それから食べ物、静岡は何が有名ですかとか、うちの国はこうですよとか、それから文化とか、それから芸者さんの踊りではちょっと中国っぽい踊りが出てきたらあれは日本の踊りですか、中国ですか、静岡のどこの芸者さんですか、いろいろ聞かれるんです。で、私が思ったのは、地産地消っていう言葉がいっぱい出てくるじゃないですか。それで静岡県にはそういう国を代表して世界をまたにかけて活躍した大使級の人がいないというようなら私はわかるわけですけど、実は名前は特に言いませんけど、名字がOで名前がGという方が66歳でいらっしゃいます。この方は、瀬戸内晴美さん――寂聴さんが、外務省にもこんなすばらしい人材がいるのかってホノルル総領事のとき、まさに外務省の光源氏だねってある新聞で書いたぐらいの人物で、非常に特異なキャラクターを持っているものですから主流は歩けませんでしたけど、カンボジア大使とか、チリ大使とか、イラク特命大使を歴任して今はあるNPOをやっております。こういう方が、例えば秀麗富士を真下に見る――たまたま私は同じ高校なんですが――静岡高校出身で東京大学を出て、それで柔道はやるし、また今柔道連盟の理事、アドバイザーもやっている。その方を薦めているわけじゃないものですからね、私は。ただ、そういう方が地元に、まだ中米のほうのコスタリカ大使とかいろいろやった方もいるんですよ、いっぱい。
 ふじのくに大使あるいは補佐官だったら、知事さんが静岡県育ちじゃないんだから、その知事さんの補佐官をするんだったら静岡県出身者をなぜ補佐官につけないかなというふうに私は純粋に思ったんです。それで、今言ったように、食べ物とか、いろんな地域のお国自慢、伊豆半島ジオパークを進めている、それから方言の話とかいろいろそういう対外的な、場合によっては知事にかわってそういう席に出なくちゃいけない人が果たして静岡県を十分代表する地域外交の担い手と言えるかどうか。この方の相対的な外交官としての能力については我々申すまでもありません。とても雲の上の方ですので、そういう価値判断をしているんじゃなくて、もう少し現実にのっとった場合に、地産地消でふじのくに出身のそういう補佐官をなぜ選ばなかったのかなと。
 それとも、これもあくまで一本釣りですから部長としても知る由もないし、この人に決めたよってこう言われたと。そういうとき、具体的に名前が出る前にどこかいい人がいないかというような相談を受けたかどうかね。その辺も含めて、余り言いたくないことなら言わなくて結構ですよ。私の意見を含めて、そのあたり本当に私はちょっと危ないなと思っていますので。
 それから、任期1年というのもね。せめて2年ぐらいとか、知事の任期が終わるまでとか、それはまた1年ごとに更新していけばいいんですけど、基本的に1年というのは、なぜ2年じゃないのか、あるいは複数年じゃないのかということについてもう少しお聞きしたいと思います。
 岩城国際課長は非常に自信たっぷりにこの人でなけりゃということで言われましたので、その辺について御自身の気持ちの中に全く疑いもなくそういうふうに思ってらっしゃるかも。部長が適切な答えをしない場合はちょっとお伺いしたいと思います。

 あとは、簡単なことでございますが、空港のティーガーデンシティ構想について。
 私は、このデッキの問題とか楽座、それからティーガーデンシティ構想推進費がこういうふうに動き始めて、ティーガーデンについては物すごく動いているというふうに理解しています。ところが後のシティですが、シティーというのは、あくまで市というよりも自治体というよりも、その地帯を含めて臨空圏の地域づくりだというふうに理解しています。
 この部分がちょっと見えてこないというのは、交通基盤部との兼ね合いもございますけれども、空港をつくるときにお約束した隣接整備事業は、飛行機が飛ぶ地域に御迷惑がかかるからこれだけの仕事をやりますよと約束したことですよね。だからそれは積極的に、これはどうだという以前にやらなくちゃいけないことがあるわけですので、それとの絡みでこのティーガーデンシティ構想の空・茶・風・海は結構、海があるわけですからね、海まで含めて大分広くなりますが、その辺との整合性をあちらの交通基盤部と話し合っているかどうか。交通基盤部のほうのやっていることは、開港後5年といいますけども、絶対無理な状況になってきました。だからそのあたりのことを含めてそれにかわるものをここでやるのか。いやそれは約束だから、地元は大変ですよ、判こついた人たちはやってくれって言っていますから。だからそのあたりの隣接地の振興事業とその隣接の市、シティーのほうですね、このあたりをどう考えているか、それをちょっとお聞かせください。

 それから、最後に、富士山空港の県内経済波及効果。245億円の創出効果があるというのは非常に私どもにすればありがたいですよ。いい報告をいただいているなというふうに思います。
 それで、以前空港の本体の収支はその単年度でやると出し入れ数億円の赤字だと。ところが空港建設費用を含めた企業会計方式の複式簿記方式で償却したり留保資金をためたりということになると、17億円ぐらいの赤字空港だというようなことをぽんと出して、新聞がそれを報道したもので、おまえらそんな赤字空港をつくって弁償しろなんて、私のとこへ20ページぐらいの文書が宅急便で送られてきました。返事を書こうとしたらとても今の段階じゃ書けないもんで私は保留にしていますが、またそうしたらこのごろ電話がかかってきて、我々が出したものに対して真剣に対応しろということで、非常に地元はいいことばかりじゃなくて大変な思いもしております。
 そういう意味ですから、こういうタイムリーなものというのは、もっと前に発表したこととの比較で、例えば県民だよりでこういうことを出したけど、これはこういう視点で見たけど、だけど空港の持つ効果というのは有形無形こうなんだよというような意味で、例えば試算したらこれぐらいになったっていうのをもっと広報して目に見える形で進めていただきたいと思っております。
 そうすれば、245億円もあるんだったら、私は行政支援ももっとやってもいいかなと思ったり、そのままFDAがもし経営が成り立たないなんていって、ぽしゃになっちゃったら大変ですよ。だからそういう意味で次なる手を打つ、一つのきっかけになるのかなというふうに思ったんですけど、それイコール、即、直接支援、交付ということにつながるかどうかっていうのはまだ議論があるところですが、ただ245億円プラスと言って、そのままちょっとマスターベーションぽいなってところもありますので、そのあたり局長でも結構ですし、部長でも結構ですが、御説明いただきたいと思います。以上です。

○出野文化・観光部長
 まず、富士見の祭典の費用対効果という御質問にお答えいたします。
 本当にお忙しい中、議会の皆様には22、23日も含めて御出席いただきましてまことにありがとうございました。この場をかりましてお礼を申し上げたいと思います。
 富士見の祭典、ちょうどきょう24日の新聞をここへ持って来たんですけれども、やはり県民が富士山に対する思いというのをもう一度再確認した日なのかなというのが個人的な感想でございます。特に富士山が常々見える地域に住んでいる県民というのは、富士山があって当たり前の世界の中で富士山って何だろうというのをもう一度考える、思い直す日になったというふうな意味では非常に効果があったというふうに考えております。やはり今回の富士見の祭典、あるいは富士山の日、もとを返せば富士山憲章は、やはり静岡県民あるいは国民の富士山に対する思いをもう一度思い起こし、それを後世に引き継いでいこうという富士山の世界文化遺産登録も同様の趣旨ではございますけども、こういったものを進めるに当たってのいいきっかけになったのかなと。
 もう1つ、今回の富士見の祭典につきましては、新総合計画がスタートするという日でもございました。新しいふじのくにづくりを進めていくという意味のふじのくにづくり宣言というのもございましたけれども、いろんな意味で富士山に対する思いを明らかにするということが重要なことでございまして、これ今、委員おっしゃったように、いわゆる定性的な部分――富士山に対する思いであるとか考えというのをもう一度思い起こそうというのと、やっぱり定量的な部分でじゃあ効果はどうだったのかっていういわゆる経済効果的な部分の2面があると思います。
 やはり、効果は当然検証していかなくちゃいけないということで、今、具体的に考えているのは県内277カ所で、民間あるいは市町のいろんな事業を展開していただきました。例えば、2番委員の地元の牧之原市だと萩間小学校が全児童で富士山集会を開いてクイズ形式とかいろんなことをやったと。あるいは、磐田市では、全児童約300人が参加して富士山について学び、考え、思いを寄せる児童集会が開かれた。その中で富士山を題材に児童がつくった「富士山のてっぺん登って雲の上」、こういった俳句等ですが、「ぼんやりとうつる富士山光さし」と、とても小学生がつくったと思えないような俳句ですけども、こういった特に児童生徒、子供たちに富士山の思いをもう一度考えていただくいい機会になったというふうに考えております。
 277件の主催者に対してアンケート調査をやりまして、定性的な部分あるいは定量的な部分も含めて、もう一度そこは再確認して議会に対して御報告をしていきたいというふうに考えております。

 それから、対外関係補佐官についてでございますけれども、先ほど岩城国際課長のほうから御報告申し上げましたように、今までの経歴については、2番委員もおっしゃっていただいたように、非常にすばらしい経歴を持った外交のプロということでございます。
 本県が進める外交というのは今までの国における外交とは違って、国や地域による文化の違いを理解して友好的互恵・互助の精神に基づいてそれぞれの分野でこれから交流を進めていこうということで、地域外交と称しているわけでございます。特に本県の有するいろんな技術力を生かしながらお互いにメリットのある交流を生かしていく。そういう意味で本県が持っている技術力であるとか、そういったものは県内の人たちが十分承知していると。それを海外に対してどういうふうに売り込んでいくのか、あるいは交流の中でどういうふうに知らしめていくのかというような部分については、なかなか今、県内の方々では難しい部分はあるのかなということで、東郷氏を対外関係補佐官という形で任命したというふうに承知しております。
 来年は企画広報部に地域外交局を設置いたしまして、地域外交の中心的な戦略の柱としては、いわゆる東アジアを中心とする友好的互恵・互助の関係による交流推進ということとあわせまして、国際協力の推進、それからもう1つは多文化共生の推進、この3つを戦略の柱として地域外交を進めていこうということでございます。この3点につきまして、非常に見識のある東郷氏を今回、対外関係補佐官ということで任命したということでございます。以上でございます。

○若梅国際・交流局長
 対外関係補佐官に関するその他の質問に対してお答えいたします。
 まず、執務場所の関係でございますが、現在、東郷氏との調整の中では、ふじのくに大使館――東京事務所と静岡県庁とを例えば週に一、二回、これから調整でその曜日を決める等具体的な調整に入ってまいりますが、一応今のところでは一、二回来ていただくということで想定しております。
 それとその執務場所につきましても、県庁内、ただいま企画広報部のほうと調整しながら場所も含めて検討しておりますので、先ほど言われましたとおり、開かれたオフィスになるような形で進めていきたいなというふうには考えております。
 さらに、現在の居住地は東京でございます。
 また、報酬以外のその他の諸経費の計上は月額60万円の報酬が720万円、それ以外に旅費等で120万円、合計840万円の計上をお願いしているところでございます。
 それと、ふじのくに大使という使い方をこれからどうするのかということにつきましては、まだ協議が整っておりません。
 さらに、東郷氏が現場を離れてかなりたつという話がありましたが、現在、京都産業大学の教授をしておられまして、国際問題研究所の所長ということ、さらには外務省を退官された後も、プリンストン大学ですとか、カリフォルニア州立大学サンタ・バーバラ校ですとか、ソウル国立大学、テンプル大学等で客員教授という形で外務省における経験、知識等を活用しながら現役としてやっておられるということでございます。
 さらに、静岡県の出身者でない方をというお話がありましたが、その点につきましては、御本人も気にしておりまして、私どもまずは静岡県を知っていただくということから始めることとしております。今年度、県のリーディング・アドバイザーということで委嘱しておりまして、総合計画のほうも内容は承知しておりますので、あとは当面、県庁のほうに集中的にいらしていただいて、例えば県内の現場も見ていただきながら事業を進めていきたいなというふうに考えております。
 それと、任期1年の関係でございますが、こちらは次年度以降の採用につきましては、1年間やってみて、知事、東郷氏それぞれのお考え方もあろうかと思います。そこら辺を勘案しながら状況によりまして、継続も含めてしかるべき決定をしていくということで今考えております。以上です。

○君塚文化・観光部部長代理
 ティーガーデンシティ構想と隣接地域振興事業補助金の関係ということでございます。
 これは基本的に空港局のほうで隣接事業補助金を所管してございますけれども、今、地元市町と隣接ワーキンググループを立ち上げまして、執行率が平成21年度末で特に牧之原市が26%と低いということで、牧之原市からも、実施期間の延長と、やはり財政も厳しいということで、補助率をアップしてくれと要望がありますので、これは2市1町共通の課題として今ワーキングの中で検討しているというぐあいに聞いております。
 もちろんティーガーデンシティ構想の絡みで、先ほど委員のおっしゃったシティーのほうの絡みの整備に大きくかかわってくるということでございますので、これは今隣接ワーキングで検討していると。合わせて100億円の基金のうち、90億円は各市町への配分でございますが、特別枠として10億円あります。この10億円についても、ガーデンシティ構想も考慮しながらどういう使い方ができるか、これを隣接ワーキングの中で2市1町と協議をしているというところでございますので、その扱いについては今後地元と協議して検討していくというところでございます。

 それから、経済波及効果でございますけれども、まさに国の企業会計を取り入れた収支の考え方で、16億円の赤字という形で出ました。これに対して経済波及効果245億円、そのほかさまざまな効果は先ほどお話ししたとおりでございますけれども、こういった空港の開港効果、これを県民にわかりやすく伝えていく必要があろうかと思っておりまして、委員のおっしゃったとおりいわゆる県民だよりの活用、それからホームページ、あるいは市町の広報媒体なども活用しながら、県民にわかりやすく空港開港後のさまざまな効果を訴えていくことで、空港の理解とまた利用促進を図っていきたいと思っております。

○大石(哲)委員
 富士見の祭典については、わかりましたというよりも、知事の言われる精神的な効果、それからいわゆる後世に伝えるきっかけになるという意味では僕はわかります、ただすべて割り切っているんじゃないですよ。
 私はそれぞれの富士山があると思っているもので、伊豆から見る富士山、私どもの大井川の河口から見る富士山もあるし、富士宮、富士から見るあの迫力満点の富士もあるし、遠くのほうから頭しか出てない富士山もあるわけですから。そういうことの中で見えないところは見てみたいという、あこがれが出るわけですよ。だから静岡県民は今に始まったことじゃなくて、柿本人麻呂のもっともっと前の時代から、言葉のない時代から富士山を仰いでいたと思うんですよ。そういうことを考えると、それぞれの富士山が時代を超えてあっていいと思う。だから、富士山物語という本をいただいたでしょう。あれにかかった経費はあのイベントよりもうんと少ないと思うけれども、物すごく読みがいがある。人に見せたら人間ってそれぞれの富士山をみんなが誇りに思って、静岡県づくりをやるんですよ。ふじの国づくりじゃなくて、静岡県づくりを富士山を持つ喜びを持ってやると、私は思っております。ですからそれも私の考えですので、強制はしませんけど。
 そういうことで、ぜひ伝承するという意味で、やっぱり次年度も予算が出ていますけど、ああいうことやるのか、それとももう少し形を変えて進めるのか、知事さんの胸先三寸といえばそれまでかもしれないけども、今回のようなのをずっと4年も続けていたら、私はやっぱり県民からいろいろ意見が出ると思います。その辺言いにくいかもしれませんけど、担当部長としてのお気持ちを聞かせてください。それ以上どうこう言いませんので。

 それと、もう1つの地域外交の関係で、外交のプロで今度の提携外交というのは、単なる国の外交と違って地域の文化や歴史、あるいは産物やいろいろな生活を発信していくというメリットを持っているということで、海外へ売り込むこともあると。だからなかなか県内に人材を求めるのは、難しいと言ったでしょう。それで言うなら私はあえて言いますけど、例えば私の挙げた人は、高校時代アメリカに1年留学して、東大出て、外務省に入っていますよ。それからフランスのボルドー大学を出て、日本大使館フランス駐在3等書記官、フィリピン大使館、それからOECDの書記官、欧亜局西欧第1課長、ソビエト連邦日本国大使館参事官、大韓民国大使館公使、それからホノルル総領事、カンボジア大使、デンマーク駐在特命全権大使、リトアリア大使、それから特命全権大使イラク復興支援等調整担当、アフガニスタン支援担当大使等歴任して、イラクの担当大使のときにはゲリラから狙撃されて、ボディガードが死んだんですよ。そういう修羅場もくぐってアジア外交に物すごい人なんですよ。だからそういうのを人材がいないなんて言うと、僕は怒るんで。
 だから、そうじゃなくて、知事がこの東郷さんとは非常に親しくて能力も買っているから、あえて静岡県人じゃないけれど、1本釣りで私は連れてきたと思うって言ってくれれば、それでこれ以上人事の問題ですから質問しませんけど、いかにもこの人しかなかったというのをあなたたちに言われると、知事さんが人事権を全権持っていますから、それは県民が判断することであって、我々が否決したり可決したりする問題じゃありませんので。人事ですから私は賛成するつもりでいますけど、ただそういうのを担当部局は共有しないといけないですよね。困れば、知事が決めたことだと言うんじゃなくて、それなら知事がなぜこの人を決めたかというのをもう少し説得力ある言い方で言ってくれないと、私は気持ちとしては納得できませんので、もう1回意見を聞きます。
 それから、あと1年間の任期は、若梅国際・交流局長も気にしていて、これからレクチャーをやらないといけないときになって、私は月給60万円の補佐官というのはどうかと思いますよ。で、アドバイザーをやったといっても、これと同じような形で時々アドバイスしただけであって、静岡県民の、私たちみたいに方言をしゃべって、そうずらそうずらって言ってきた人、それから静岡県内をできるだけくまなく回るといったって、補佐官が来るといえばおいしいところばっかり見せますよ。県議会議員はみんな地域のおいしいところも、暗いところも知っていて、それで選挙があって入ってくるわけですから、そういう人たちから見れば、ちょっと甘いなあというような感じがどうしてもしてしまいます。その点、御意見を伺いたい。

 空港の関係は、ぜひそういうことでがんばってください。

○出野文化・観光部長
 富士見の祭典の来年以降の話でございますけども、今年は本当にスタートの年と言う形で、いわゆる式典という形でやりましたけれども、ふじのくに芸術祭というのは、今までの静岡県芸術祭をこれから年間通じてやって行こうというスタートの日でもあったわけでございます。
 来年は、例えば芸術祭の開会式とも絡めながら、静岡県内の文化であるとか歴史、そういったものを本当に静岡県ふじのくにの持っているいろいろな資源を皆さんにわかっていただくような形のイベントといいますか、集まりにしていきたいというふうには考えております。今年と同様のものをやるという計画では今はございません。

 それから、東郷氏の関係でございますけども、今2番委員おっしゃったとおりでございまして、静岡県内にそういう人材がいないというのは、私もちょっと言い過ぎでございました。
 静岡県内にもそういった外交にたけた方も非常に多いということは承知しておりますし、2番委員のおっしゃっている方も名前だけはよく承知はしております。ちょっと言葉として足らないところがあったということは、おわびして訂正いたします。

○若梅国際・交流局長
 任期の関係でございますが、やはりこの対外関係補佐官というのを設置する初年度といいますか、知事にしても、多分様子を見ながらという視点があろうかと思います。その中で先ほども申し上げましたけれども、静岡のことをしっかり熟知していただいてということは大変重要だと考えておりますので、4月と言わずに3月からも東郷氏と接触を図り、レクチャーをしながら進めていただきたいというふうに考えております。

○大石(哲)委員
 今の関係ですが、断っておきますが、私がこの問題を提起したのは、東郷さんと触れ合ったこともございませんし、またこれだけのお仕事をされた方ですので、人格、識見その他お会いしてみれば、すごい魅力のある方だと思っています。
 そういう意味でこの方を否定する意味ではないんですけど、ただ静岡県のふじのくにづくりとか地産地消とかという中で、もう少し選考の対象を開いて人材を選ぶ必要があったのではないかな思ったわけです。たまたま知事さんが非常に個性の強い方だし、また方向性をぐいぐいその目的に向かって引っ張っていく方ですので、ある意味ではカリスマですよね。私はどっちかというと菅総理大臣にかわってもらいたいと思っているんですよ、こういうタイプに。だけどそれは冗談としまして、冗談じゃない本当になるかもしれませんけど。
 そういう意味で、個性が強く進めていくのはわかりますけれども、時としておっしゃっている論理の中に矛盾が出てきますので、そういった点をぜひ皆さんがカバーして、私は万機公論に決すですから、アドバイスするときはどんどんしていいと思うんですよ。知事さんは静岡県をわかっていると思うかもしれんけど、まだ数年きただけだから、そういう面で幾ら知事といえども、知事も補佐官も地域外交を進めるのに、全部地元の人でないというのはどうしても私としては、残りますけど、これは人事案件ですので、おっしゃったことをそのままお聞きしておきたいと思っております。以上です。

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