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委員会会議録

委員会補足文書

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平成21年7月富士山特別委員会
調査事項に関する説明 【 当局側説明 】 発言日: 07/14/2009 会派名:


○塚本企画部交通政策室長
 おはようございます。企画部交通政策室長の塚本でございます。
 それでは、建制順に従いまして、私から御説明申し上げます。
 お手元の委員会資料、企画部の1ページ、「富士山への公共交通によるアクセス」をごらんいただきたいと思います。
 富士山への公共交通によるアクセスにつきましては、7月から8月の登山シーズンを中心として、須走口五合目、御殿場口新五合目及び富士宮口五合目のそれぞれの登山口とふもとの鉄道駅との間にバス路線が開設されております。
 平成21年における各登山口へのバス路線の概要につきましては、2に記載のとおりであり、(1)の須走口五合目には御殿場駅と新松田駅から、(2)の御殿場口新五合目には御殿場駅から、(3)の富士宮口五合目には、三島駅を初め新富士駅を起点として、富士駅、富士宮駅を経由する路線のほか、2ページにございますように、静岡駅との路線も開設されており、運行期間、本数、運賃等の詳細につきましては、表に記載のとおりであります。
 また、3にあります「他県との公共交通アクセス」につきましては、さきに御説明しました新幹線や在来線の鉄道によるアクセスのほか、富士登山のアクセス拠点としての御殿場駅及び富士宮駅には、首都圏との高速バス路線が開設されており、運行期間、本数、運賃等の詳細につきましては、表に記載のとおりであります。
 さらに、4に記載の富士山静岡空港との公共交通アクセスにつきましては、現在、最寄の富士宮口五合目との主な公共交通アクセスとして表に記載をいたしました。
 以上、私からの御説明を終わります。

○丸山県民部長
 県民部長の丸山でございます。よろしくお願いいたします。
 県民部関係の所管事項につきまして、説明資料に従いまして、御説明を申し上げます。
 なお、環境局の所管事項につきましては、後ほど環境局長の方から御説明いたします。
 それでは、お手元の資料の県民部の1ページをごらんください。
 資料1、富士山総合調整の推進についてであります。
 富士山に関連する施策は、歴史文化、自然環境、景観形成、観光交流など多様な分野にわたりますことから、県全体として富士山の保全と適切な利用が図られるよう、市町、庁内、山梨県などとの施策相互の連携・調整などを進めております。
 今後、富士山静岡空港の利用促進や世界文化遺産登録への取り組みなどにより、国内外からの訪問客の増大が予想されますことから、富士山の情報発信機能の強化策について検討を進めるほか、登山者などの安全と利便の確保及び風致景観の維持を図るため、環境省、山梨県等と連携して、案内標識の総合的整備に向けた調整を行っていくこととしております。
 さらに、民間団体等との効果的な連携を図りながら、富士山と中国山東省にございます泰山との友好山提携、これに基づく交流を促進するなど、富士山を媒体とした情報発信や交流拡大にも努めてまいります。
 2ページをごらんください。
 資料2、富士山総合案内「富士山静岡ナビ」の開設についてであります。
 富士山に対する関心の高まりを踏まえ、富士山に関する担当窓口を明確にし、的確な情報提供等を図ることを目的に、県民部管理局政策監に富士山に関する県民等への情報提供や問い合わせに対する総合案内窓口「富士山静岡ナビ」を本年4月1日から開設をしております。
 窓口には、専用ダイヤルを設置するほか、専任の相談員を配置し、広く情報提供や相談への対応を図っているところであります。
 開設から3カ月の相談実績を見ますと、相談件数も徐々に増加をしており、特に最近は、夏の登山シーズンに向けて富士登山や旅行関連の相談が多くなっております。
 相談者は、県内のみならず県外からも多数の問い合わせがあり、中には韓国からの問い合わせもございました。
 今後とも、庁内関係部局はもとより関係団体等と連携をして、国内外へ富士山の魅力を発信してまいります。
 次に、3ページをごらんください。
 資料3、富士山世界文化遺産登録推進に向けた取り組みについてであります。
 富士山の文化や自然環境、景観を保全し、人類共通の財産として後世に継承していくため、山梨県や関係市町と連携し、早期の世界文化遺産登録を目指した取り組みを進めております。
 本年度は、富士山の顕著な普遍的な価値を「信仰」と「芸術性」の観点から証明するとともに、富士山の価値と関係が深い構成資産の確定や、これらの構成資産の国の文化財指定、さらに適切な保存管理計画の策定などを行い、文化庁に提出する登録推薦書、これの原案作成を着実に推進してまいります。
 また、本年の9月には、国内外の世界遺産に関する専門家を招聘した国際専門家会議及び国際フォーラムを開催し、文化遺産としての富士山の顕著な普遍的価値と保存管理について御議論いただくとともに、富士山世界遺産塾や公開講座などの啓発活動を積極的に行うことにより、地元理解の醸成と機運の盛り上げ、これを図ってまいります。
 以上で、私からの説明を終わります。よろしく御審査のほど、お願いいたします。

○石野県民部環境局長
 環境局長の石野です。よろしくお願いいたします。
 私からは、環境局関係の資料について御説明申し上げます。
 4ページをお開きください。
 初めに、資料4、富士山の環境保全対策についてであります。
 県では、日本のシンボルである富士山の貴重な自然環境を後世に引き継いでいくため、昨年、10周年を迎えた「富士山憲章」を理念として、県民を初め企業やNPO法人等と行政が協力して、「富士山の環境を守る取り組み」を進めております。
 まず、富士山の環境負荷を軽減する取り組みであります。すべての山小屋にし尿を放流しない環境に優しいトイレを整備したほか、ごみ対策として、公募ボランティアや山岳関係者等の協力を得ながら、山ろく及び山肌の清掃活動等を実施しております。
 次に、環境保全意欲の高揚への取り組みであります。
 「富士山憲章」の趣旨に賛同し、環境保全活動を行う団体や企業等で組織する「ふじさんネットワーク」の活動を支援するほか、富士山静岡空港の開港等により増加が見込まれる登山の初心者や外国人の登山者向けに、5カ国の言語に対応した「マナーガイドブック」を作成配布するなど、登山ルールやマナー遵守の周知を図っております。
 次に、富士山にふさわしい豊かな森林を創造・保全する取り組みであります。
 「富士山100年プロジェクト3776構想」に基づき、ボランティアや企業等との協働により、風倒被害地への植栽の実施、植栽した広葉樹林のシカの食害対策として有効な防護さくを設置するほか、フジアザミ等の植えつけによる自然植生の復元を実施しております。
 6ページをお開きください。
 次に、資料5、富士山ろくにおける産業廃棄物の不法投棄防止対策についてであります。
 広大な山林原野が広がる富士山ろくでは、人目につきにくい場所が多いことや道路網の整備により交通アクセスがよいことなどから、産業廃棄物の不法投棄が多く発生しております。
 このため、県では富士山ろくを重点地域として職員による監視活動や民間警備会社への委託によるパトロールに加え、富士山麓不法投棄監視カメラやヘリコプターを利用した監視を行うほか、不法投棄監視委員や富士山麓不法投棄防止推進ネットワークを設け、広く県民や関係団体の参加を得た監視体制を整備するなど、対策に取り組んでいるところであります。
 今後も、富士山ろくの自然環境や生活環境を守るため、産業廃棄物の不法投棄防止に向けて取り組みを強化してまいります。
 7ページをごらんください。
 次に、資料6、富士山周辺の湧水の保全についてであります。
 湧水の保全のためには、水源である地下水を広域的な観点から適切に管理することが必要になります。このため、岳南地域では、静岡県地下水の採取に関する条例により、また東富士及び黄瀬川地域では、行政指導により、それぞれ地下水の揚水規制をしており、地下水の適切な管理が行われております。
 資料の中段の年次別湧水量の推移をごらんください。
 富士山周辺の湧水量のうち柿田川については、平成に入って以降、1日当たり100万から110万立方メートルとなっており、直近3年間においては、1日当たり108万立方メートル程度の湧水量で落ちついている状況であります。
 また、平成20年度には、富士山地域地下水湧水調査事業を行い、富士山周辺の湧水271カ所を現地踏査し、電子湧水マップとして整理するとともに、それぞれの湧水の混合率、涵養域、滞留時間を試算するなど、富士山周辺の地下水系を科学的な見地から検討しました。
 8ページをごらんください。
 次に、資料7、桜で彩る富士の景観づくりについてであります。
 伊豆半島を含む富士山ろく地域を全国でも有数の新しい桜の名所に育て、日本を象徴する景観を創出することを目的とした「桜で彩る富士の景観づくり構想」を平成21年1月に取りまとめました。
 この構想では、地域を一体的な桜の名所としてとらえ、長い期間にわたり桜が楽しむことができる12の桜道からなる「ぐるり富士・伊豆桜道」の形成や、国立遺伝学研究所の構内に遺伝子資源として保存されている桜の品種を活用して日本のさまざまな桜を見られるよう、「日本の桜の郷づくり」を地域住民等との協働で進めていくこととしております。
 今年度も、引き続き財団法人静岡県グリーンバンクや静岡県さくらの会との連携により、市町や地域住民等による既存の桜名所の充実整備や新たな桜名所づくりを支援していくとともに、観光局、関係団体等と連携して情報発信を進め、構想の実現に努めてまいります。
 なお、添付資料といたしまして、富士山環境保全ガイドマップ、日本語、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語の5カ国の言語で書かれた「富士登山のマナーガイドブック」及び「桜で彩る富士の景観づくり」のパンフレットをお配りしております。
 以上で、環境局関係の説明を終わります。よろしく御審査のほど、お願いいたします。

○出野産業部観光局長
 観光局長の出野でございます。よろしくお願いいたします。
 お手元の産業部関係の資料1ページをお開き願いたいと思います。
 まず、富士山登山道等の統一案内標識の整備について御説明申し上げます。
 最近の富士山人気の高まりや富士山静岡空港の開港に伴い、増加が見込まれる国内外からの登山者が道に迷うことなく安全に登山を楽しんでいただくため、平成21年3月、環境省、静岡・山梨両県、地元市町村などで構成する「富士山標識関係者連絡協議会」を設置し、総合的な標識整備を検討しております。このたび、新たな多言語標識を制作し、6月下旬から順次暫定的に設置しているところであります。
 新たな標識の概要は、表記載のとおりでございますが、特徴といたしましては、2ページ目をお開きいただきたいと思いますけれども、上段の図にございます色分けのとおり、登山道ごとの色分けを初め表示方法の統一など、登山者にわかりやすい標識といたしました。
 また、外国人の方にも対応できるよう、2ページ下段の標識例のとおり、英語、中国語、韓国語、日本語の4言語表示とし、あわせて案内用図記号を表示いたしました。
 さらに、景観に配慮するため、茶色の板面とし、静岡県・山梨県共通の統一デザインといたしました。
 今後も、協議会での検討を進め、総合案内地図標識の設置や老朽化標識の撤去など、総合的な標識整備に取り組んでまいります。
 続きまして、3ページの富士山を生かした観光振興の取り組みについてであります。
 世界じゅうの人々から愛されている富士山は、本県を代表する観光資源であることから、県では、昨年度に引き続き富士山と四季折々で楽しむことができる花をテーマとした大型観光キャンペーンを展開しており、ガイドブックによる本県観光の魅力PRや富士山パズルスタンプラリーなどを実施しております。
 また、県では、県内の観光関係者が各地域の魅力を生かしてみずからが企画する着地型旅行の商品化を支援しており、これにより「表富士おもてなし向上企画委員会」が企画した「標高差日本一チャレンジ“富士山の恵み”自然、水、食丸かじりツアー」などが商品化されたところであります。
 さらに、本県の空の玄関口となる富士山静岡空港に多言語の観光案内標識を設置したほか、富士山の知名度を生かし、ポスターやパンフレットなど各種ツールを利用して、本県の観光魅力を国内外へ情報発信するとともに、山梨県及び神奈川県とも連携し、富士山を中心とした広域的な観光情報の発信や旅行商品の造成にも取り組んでいるところでございます。
 今後も、国内外からの多くの観光客の皆さんが本県に訪れていただけるよう、富士山を生かした観光振興に積極的に取り組んでまいります。
 以上で、私からの説明を終わりますが、よろしく御審査のほどお願いいたします。

○梅田建設部道路局長
 それでは、資料の説明に先立ちまして、昨日、夜8時ごろ発生をいたしました富士宮口新五合目駐車場の落石事故について御報告を申し上げます。
 一般県道の富士公園太郎坊線、―通称―富士山スカイラインでございますが、富士宮口の新五合目駐車場におきまして落石がありました。
落石防止さくを突き破りまして駐車場にとめてありました車2台に衝突し、車内で休んでおられました1名の方がお亡くなりになったという事故でございます。慎んで御冥福をお祈り申し上げます。
 事故直後の状況でございますが、新五合目レストハウスから県の富士土木事務所に夜8時23分ごろ、落石があったという連絡が入りました。職員が現地に向かいまして、2台の車両が破損しているということを確認いたしまして、警察に通報いたしました。警察が持ち主と連絡し、そのうちの1台、キャンピングカーの方でございますが、仮眠をとっている可能性が高いということで、車内を詳細に確認をしましたところ、人がいることが確認されまして、救急隊の要請をしたところでございます。その後、救急隊により車内から搬出されましたが、残念なことに0時20分ごろ死亡が確認されたというものでございます。
 それから、現在の対応状況でございますが、事故のありました駐車場付近を立入禁止とし、五合目の駐車場に進入いたします県道の通行規制につきまして、どのようにしたらいいかということを警察と協議中でございます。
 また、本日午前7時から職員によりまして事故が発生いたしました付近の斜面、それから安全確認のために、登山道にもう一度現地調査を行っているところでございます。
 続きまして、資料の御説明を申し上げます。
 まず、建設部資料の第1ページ、資料1をごらんください。国道469号の整備についてであります。
 国道469号は、国道138号、139号と連結し、富士山を周遊するルートを構成しており、地域の産業を支える基盤であるとともに、観光交流を促進することによる地域振興への寄与が期待される道路でありますことから、大型車のすれ違いに支障のある区間など、緊急性の高い区間から順次整備を進めております。現在、富士宮市村山から山宮地内におきまして約2.7キロメートルのバイパス整備を実施しております。
 資料の2ページをごらんください。資料2でございます。
 富士山周辺の景観や環境の保全に向けた道路の取り組みについてであります。
 道路局では、景観や環境の保全を図り、富士山の魅力の向上を果たすために二つの取り組みを行っております。
 一つは、夏季の登山客や観光客の集中期における交通渋滞解消と富士山の自然環境保全を目的とした富士山登山口のマイカー規制であります。富士宮口と須走口において、登山客にマイカーからシャトルバスに乗りかえていただくことによりまして、規制期間内の渋滞の解消に加えCO₂の削減を果たすなどの成果を上げております。
 二つ目は、道やその周辺地域を舞台に、地域住民やNPO、企業、行政など、多様な主体による協働のもと、景観や自然、歴史・文化、観光資源などの地域資源を生かし、美しい風景・景観の創出や地域の活性化、観光振興を図る「日本風景街道」の取り組みであります。
 本県では、山梨県側を含み、富士山ろくを環状に取り囲む国道138号、139号、469号の周辺地域が「ぐるり富士山風景街道」として登録をされております。
 今後も、国や関係市町と連携しながら、地域主体の活動に対して行政連絡会の開催や県ホームページでの広報などの側面支援を行ってまいります。
 3ページ、資料3をごらんください。
 富士山周辺地域における公共サイン整備の推進についてであります。
 富士山静岡空港の開港により、国内だけでなく海外からもこれまで以上に観光客が多くなることが見込まれるため、わかりやすく景観に配慮した公共サイン整備を県下全域で推進する「静岡公共サイン整備アクションプログラム」に平成18年度から関係部局が連携し取り組んでおります。
 この取り組みの一環として、富士山周辺地域における「地域別公共サイン整備行動計画」を策定し、道路案内標識等の整備を計画的に推進しております。
 4ページ、資料4をごらんください。
 県内の富士山登山ルートには、富士宮口、御殿場口、須走口の三つがあり、五合目から富士山頂に至る登山道につきましても、県道として管理しております。
 三つのルートとも、五合目までは車両による通行が可能で、例年11月下旬からゴールデンウィーク前までの積雪による冬季通行どめ期間を除き、ドライブなどを楽しむ多くの行楽客が訪れます。
 五合目から富士山頂までの登山区間につきましては、夏季に集中する登山客の安全を図ることを第一に管理をしております。
 昨年度は、静岡県側の三つの登山口の五合目への来訪客数は、前年度比14%増の約56万人と、昭和46年度以降、過去最高を記録いたしました。
 今年度は、富士山静岡空港の開港もあり、国内外からのさらなる来訪者を期待しております。
 道路局では、登山を安全に楽しんでいただくため、登山道の管理に万全を図るとともに、通行規制情報などを県のホームページなどにより県民にお伝えできるよう努めてまいります。
 以上、道路関係の説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

○森委員長
 以上で、当局の説明は終わりました。
 これより調査に入ります。
 委員の先生方にお願いをいたします。
 当委員会は、富士山の持つ大きな価値を総合的に生かしていくために、文化、観光、広報などの分野における活用方策について調査・提言をすると、第2回委員会において決めていただきました。当委員会の使命を達成するために、調査項目に重点を置きました御質問・御意見などをお願いいたしたいと思います。
 それでは、順次、御発言をお願いをいたします。

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