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委員会会議録

質問文書

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平成29年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:多家 一彦 議員
質疑・質問日:07/25/2017
会派名:自民改革会議


○多家委員
 分割質問方式で3点質問します。
 まず、平成29年度知事戦略局当初予算のうちの県民広報推進事業費2億2500万円の内容があり、県民だより、テレビ広報番組とあるわけですが、余り知られていないのが折り込み広告だと思うんです。折り込み広告は比較的年齢を問わず効果が高いと言われていると思います。
 県民だより、議会だよりの場合は、折り込みで入れているわけです。伝えたいターゲットにより、広報媒体をどんなふうにしているかだと思うんですが、折り込み広告をもっと活用したらどうかと思うわけですが、どんなお考えでしょうか。

○杉山広聴広報課長
 2番委員御指摘のとおり、折り込み広告は新聞購読者であれば日常目にする効果の高いメディアであると認識しております。
 現在、主要9紙の県内の新聞発行部数は約106万部です。新聞折り込み広告を活用すれば、県内の世帯数が145万4000世帯ございますので、7割以上をカバーできると考えております。
 実は昨年度、知事広聴の実施に当たりまして知事広聴を開催する該当の市町を範囲として、A4判1枚程度になるんですが、開催告知を折り込みした実績がございます。ちなみにその際の1部当たり配付単価が3円ちょっとという実績です。
 ということで、新聞折り込み広告が限られた情報であって限られたエリアとかの場合には、非常に活用の可能性が広がるすぐれた広報手段になり得ると考えますので、今後各部局に対して周知していきたいなと考えております。

○多家委員
 折り込み広告が、どの程度の世帯に行っているかを分析されて利用されているということがよくわかりました。
 7月7日付で知事の名前で、平成29年度人権啓発活動における広告媒体の施策等に関する事業委託という業務名の委託が出ているんですが、こういう文章がさまざまな媒体に流れていったんです。それによると業務の内容は、テレビのスポットCM、ラジオのスポットCM、新聞広告、ポスター作製及び提出、インターネットを利用した広告、啓発物品作成で、約990万円の契約価格で応募してくれという話がありまして、今私が尋ねた折り込み広告はこの中に入ってないんです。
 したがいまして、静岡新聞、読売新聞、朝日新聞はそれぞれ折り込み広告の子会社をみんな持っているわけですが、ひょっとすると県庁は折り込み広告をやめてしまうんでないかという心配をされて相談があったわけですが、どんなふうにお考えでしょうか。

○杉山広聴広報課長
 多分今のお話ですと、契約の仕様書の中にそういったことが盛り込まれているんじゃないかなと思われます。私が先ほど御答弁させていただきましたけれど、情報量がいっぱいじゃなくてある程度少なくて、折り込んで効果的に発信できるような、例えばものを周知するビラとかでしたら効果があると思いますから、折り込み広告も仕様書に入れるとかといったことも、また広報の担当者会議で周知したいと思います。

○多家委員
 自分が、そういう年になったわけじゃありませんけれども、新聞等から情報を得るときに折り込み広告を抜き出して、何がどうあるかがよくわかるんです。将来オリンピック・パラリンピック、ラグビーワールドカップなどさまざまなイベントや慈善事業があると思うんですが、それらについては折り込み広告にしていただければ、しっかりとそのことがわかる気がしますし、例えば7月7日、8日、9日に伊豆ベロドロームでトラックの選手権をやりました。それも折り込みが入っていた気がするんですが、今後ともそういうことをよく考えながら、折り込み広告という方法もとっていただきたいと要望しておきます。

 それから、先ほど6番委員、7番委員から知事広聴平太さんと語ろうについて質問がありました。
 私も同じような感覚を持っておるわけですが、委員会説明資料によりますと、既に8年間で50回平太さんと語ろうをやっているんです。現実に50回あれば、全県を網羅してもう2周目もしくは3周目に入っていると思うわけですが、多分に知事の自分の我が意を得たりの独演会だったかもしれませんけれども、講演活動が徹底してやられていると思うんですが、どのような成果が出ているのか。また今後開催していく上で見直し等があるのかどうか、教えてください。

○杉山広聴広報課長
 成果につきましては、基本的にまず6人のオピニオンリーダー――地域で活躍している方を選ばせていただいて、その方が知事と話し合いをすると。その中で出た御意見とか御要望について、その場で知事がこれやりましょうというものもありますし、少し持ち帰らせてくださいということで持ち帰って、部局できちんと練って反映しているものもあります。
 反映できなかったとしても、発言した方に会ってきちんとお話させていただきまして、御納得いただいているということで、県民の皆様に知事と話し合う非常に大切な機会だと考えております。
 今後の開催につきましても、知事3期目になりますが、1期目、2期目でそれぞれ全地域を一巡しています。今度は三巡目になるんですけれども、やっぱり非常に大切なものですから、同じように今度の任期の間でも全市町一巡できますように計画してまいりたいと考えております。

○多家委員
 先ほど7番委員からありましたけれども、首長の特権みたいなもんで、やたらどこ行っても俺の言うことを聞けというんで、事前に質問を出しておけという傾向がある気がします。
 しかし、これからどう展開していくのか。熱狂的なファンや追っかけもいるようでして、そういう意味では選挙が終わって雰囲気はわかるわけですが、何か成果が聞こえてこない気がしますが、どんなふうにお考えか1点聞きます。

○杉山広聴広報課長
 とにかく発言された方に対しては、きちんとお返ししているのは、先ほど申し上げたと思います。
 平太さんと語ろうにかかわらず、いろんな個別広聴もやっています。その中で意見を反映しているものもあるんですが、反映した事例等についてはインターネットで県のホームページに公表しています。意見を言っても反映してもらえないとか、聞いてもらえないんじゃないかということのないようにきちんとお聞きして、ホームページで公表して周知してございます。

○多家委員
 わかりました。
 次に3問目ですが、地域外交の展開についてお尋ねします。
 先ほど3番委員、9番委員から地域外交に対する基本的な考え方が述べられました。中国、韓国、モンゴル、台湾、東南アジア、米国、南米と展開しているわけでありますが、相手のあることですし過去の経過もありますんで、深く触れずにおきます。
 ところで、委員会説明資料にある重点国・地域で、私は1つ大事な国が抜けている気がします。BRICsという言葉がありましたがBRICsはBRICsでどんなふうに展開したかわかりませんけれども、南アジアにインドという大国がありますが、インドという大国が地域外交の展開の中でなぜ入っていないのかについてお尋ねします。

○長谷川地域外交局長
 インドは、非常に大事な国だという認識がございます。前回の重点国、基本方針を定めるときにもインドをどうするかという話は議論の俎上に上がったと聞いております。
 基本方針の中身を見ますと、その他の国の中でインド、ブラジル等には注目していくという扱いをしていたと聞いております。
 現時点でも、今回基本方針の見直しを考える中で、重点国は今6カ国・地域でありますけれども、インドも踏まえて検討しているところでございます。

○多家委員
 今さら言うまでもありませんけれども、スズキ自動車はインドで生産販売をしておりますし、新たにマルチスズキという工場を一昨年つくりまして、生産の半分をインドにシフトもしくはヤマハもインドに生産拠点を移すと。静岡県もしくは愛知県のなじみの深い自動車メーカーは、インドを生産拠点にしようという動きがあるわけですから、ぜひしっかりと考えていただくことが必要ではなのかなと思いますんで、あえて言っておきます。

 そして、この地域外交の展開の中で観光交流の拡大と新たな交流の促進、経済交流の拡大と通商の促進、教育文化の交流、促進とあるわけですが、現実に今、展開している六つ、七つの国々とインドとを比較した場合に、どんなふうにお考えでしょうか。先ほどモンゴルの話も中国の話も韓国の話も出ました。私は撤退して引っ込んでいる会社がよほど多いような気がします。
 そういう中で、インドにはこれからどんどん出ていこうという機運があることをお考えになったことはないんでしょうか。

○長谷川地域外交局長
 今、手元に資料がないんですけれども、毎年時点で海外展開状況調査を経済産業部で行っておりますが、その傾向を見ましてもインドは年々企業数、事業所ともふえている認識を持っています。
 したがって、地域外交の基本方針の柱で挙げてる3本の中で、2本目に当たります経済交流の拡大では、県内企業が投資する先としてインドは非常に注目すべき、今伸びている認識は持っているところでございます。

○多家委員
 別に、今つき合っている国のことをどうこう言うわけじゃないですけれど、中国は一人っ子政策をおやめになったそうでありますけれども、現実に13億人の民がいると。インドは10億人を超える民がいると。恐らく2024年にはインドが中国の人口を追い抜くだろうと言われています。
 もしくは、学研が出している日本PTA全国協議会推薦の「インドの秘密」というマンガ本ですが、インドと日本は非常になじみが深いという表現をしている本ですが、例えば唐天竺、天竺模様は、いわゆる遣唐使、遣隋使の時代にもうインドから入っていて、インド文化が日本にまさしく来ています。
 それから、例えば平家物語の冒頭に「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」という有名な琵琶で語る物語があるわけですが、こういう長い歴史を持っていてインドと友好関係が少ない。
 ところが、「インドの秘密」という本の中に、日本が戦争に負けたときに戦勝国が日本を裁くと、しかしインドは戦勝国が日本を裁く価値はないと。戦勝国はインドを200年間も統治しながら、何の償いもしなかったと。戦争の悲惨さはそういうことであるならば、パール判事は日本の裁判で戦勝国が日本を裁く権利はないという有名なことを言っているわけですし、さらに日本が戦後最も疲弊したときに、インドからネール首相の娘のガンジーという名前をつけたインド象を寄附してくれて、日本国民に大きな勇気を与えてくれた。
 さまざまなインドとの交流がある中で、ここで言っている教育文化の交流促進、留学生の交換、相互派遣等による教育文化交流の促進、推進について、本来ならもう少しやってもいいような気がします。これが中国等に偏っていると思いますけれども、どんなお考えかお尋ねします。

○長谷川地域外交局長
 教育文化交流ということで、事例は非常に少ないんですけれども1つ挙げさせていただきますと、一昨年になりますがインド日本国大使館からの要請がありまして、インドのバンガロールで行われたサティヤサイ大学の卒業式記念式典に県の教育長が参加させていただきまして、交流を深めました。
 その際に、先方の大学等からインドとの教育分野に関する交流をしていかないかという申し出、御提案がございまして、考えていきましょうという話をその場では伝えたと聞いております。
 そのほか、いろんな大使館からも個別の州を挙げて交流をとか、先ほど2番委員からもお話ありましたスズキの第3工場がグジャラート州にできますが、そのグジャラート州のセミナーが実はあした浜松市で開催されます。この委員会があるもんですから私どもは参加できないんですが、その席には吉林副知事に出席していただくことで、グジャラート州政府の方もお見えになりお話をする機会を持つということがあります。
 もちろん静岡県は、インドに関して注目といいますか、ないがしろにしていることはございませんので、一言申し上げさせていただきたいと思います。

○多家委員
 そういう理解をしていただけてありがたいと思います。個人的にいつも思うんですが、名だたる世界企業の経営者の多くにインド人がいますね。
例えばグーグルのCEO、マイクロソフトのCEO、日本のソフトバンクの副社長はみんなインド人ですね。それからアップル社もインド人だと思いますよ。IT企業の経営者、オーナーはインド人ということがあるわけですが、2桁掛け算、3桁掛け算をやる国ですから、そういう意味では非常に頭のいい人たちがいる国だと思いますんで、インドからの留学生を受け入れて、両国のかけ橋になり、お互いに大きな利益を生むという発想を地域外交の中でぜひ持っていただきたい。
 そして、なおかつ重点国、重点地域にインドを入れる思いになってほしいと思います。これは要望です。
 私が考えるにはもう1つ、今の日本の総理大臣は、国の名前は言いませんけれども、外交に非常に強い意志を示しています。今の総理大臣の時代、我々の時代で孫子に負を残すような交渉事はやめると。したがって欲しければ10億円やるから変な人形を置くことはやめようと。何かがあれば南京虐殺の話が出て、雲霞のごとく船が日本に訪れる。
 しかし、そういう強い意志を示している総理大臣がいるときに全く逆に、日本はインドとは天皇陛下が2012年に10日間も行ったりしている環境があるわけですから、ぜひそんなことをお考えになって、地域外交の中でインドの位置づけをしっかりさせてほしいと。そんなことを言って質問を終わります。

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