本会議会議録


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令和3年11月25日脱炭素社会推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉山 淳 議員
質疑・質問日:11/25/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○杉山(淳)委員
 この木質バイオマス発電について、16ページに石炭火力発電の代替とありますが、輸送コストのことにたくさん触れられていると思うんですが、輸入に係る輸送コストは石炭と今主力の天然ガスと比べると価格的にはどちらが一番いいんでしょうか。比較して、安いものをつくっていかないとなかなか浸透しないと思うんですけれども、今どんな感じでしょうか。

○藤平慶太氏
 考え方としては1台の同じ船でどれだけのカロリーを運べるかという考えになると思っていて、そういう意味ではバイオマスは不利になります。なぜかというと、やっぱり石炭が一番密度が高いので、単にコストだけ見ると確かに石炭のほうが有利です。
 あと天然ガスがどれぐらい運べるのか、実は分からないです。

○三好創氏
 すみません、私も分からないです。

○藤平慶太氏
 石炭とバイオマスだけ考えると、バイオマスのほうがやっぱり密度は低いので、1トン当たりのカロリーが倍ぐらい違います。そういう観点では今申し上げたように石炭が有利です。

○杉山(淳)委員
 次に24ページで、またコストの話で申し訳ないのですけれども、原価構成の燃料費割合は68%となっていますが、ほかの発電と比べてどうなのでしょうか。これもやはり石炭と天然ガスと比べてどのぐらいというのは分かりますでしょうか。

○佐々木敏春氏
 実は我々の総コストのうちの半分は燃料費なんです。ですから、そういう意味では燃料費が半分ぐらいだと思って、そのほかのコストが半分ぐらいで、人件費なんて本当に僅かで実は大半は設備費なんです。そのネットワークの設備費などが入っているので、そういう莫大な総資産を抱えた事業運営の中の半分が燃料費となると、相当燃料費の構成が高いので同じような構図かもしれません。ですから、こういうもの自体はそういう特性を持った事業です。

○杉山(淳)委員
 脱炭素を考えていくと、輸送コストとか輸送による燃料消費とかいろんなことを考えていかなきゃならないことが分かりましたので、ありがとうございました。
 そう考えるともう1つの視点で、今日の皆さんから聞いたビジネスモデルのエネルギーの森は、場所を考えれば最も輸送コストがかからない、ある意味、コストを下げる本当の分岐点になるようなことだと思うし、早成桐はそれをさらに促進する、供給を短期間で増やす、すごく参考になるもので、こういうモデルが近くにまだないという話だったんですけれども、静岡県でこういうモデルをやろうという話はないんでしょうか。

○佐々木敏春氏
 そういう意味では、やれるんでしたらやりたいです。やっぱりこういうことは一例目で出ないとあんまり意味がないところがあります。

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