本会議会議録


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平成21年7月新型インフルエンザ対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岩瀬 護 議員
質疑・質問日:07/13/2009
会派名:平成21


○岩瀬委員
 ありがとうございました。
 お伺いします。一番最初、我が国では、水際対策からということで徹底してやってきたんですが、私は、心配しておりましたのは、実はその前に入ってたらどうなるんだろうかということで、現実にはそうなってたんじゃないのかというふうに思えてならないんです。したがって、島国だから水際対策だとかというんじゃない、やっぱり全般に世界で起こったら、問題を共有するという意識で、対応策であるとか、その次に再来する予防策であるとか、そういう形で、一般的に入ってきているということを前提に考えなくちゃいけないようなのが今回の教訓ではないのかなというふうに思えてならないんです。そういう中で、いかんともしがたいというのは、先生の御指摘があった、10年も先に米国が1つのノウハウをつくり上げているのに、厚生労働省がなぜそれを活用しないかという、我々では手の届きかねるような、そういう対応の悪さといいますか、なぜ参考にしないのかという、そういうところが、我々の地方行政として国にもっと強く言わなくてはならない、そういう、参考にすべきものはもっと生かすべきだというようなことも上申していかなくちゃいけないと思うんですけども、先生のように、地域でこういうことに対応する医療側として、この地域行政が市民の生活の中で予防策を講じるだとかどうだとかという、情報徹底のあり方だとか、幾つか地方行政に期待する向きがあると思うんですね。その辺の幾つかのポイントがありますれば、地方行政には是非こういうところに力を入れて取り組んでおいてほしいという御要請があるのだったら、承っておきたいというふうに思うんですけれども。

○矢野副院長
 恐らくことしの冬に来る第2波のときに、大きなイベント主宰者は、やろうかやるまいか、きっと迷うと思うんですね。それで、もし開いたときに、それが流行の発生源になったときに、いろいろなところから責められるんじゃないかとか、マスコミのほうから言われるんじゃないかと恐れて、イベントをやめる可能性があると思うんです。でもそうではなくて、イベントはやめないようにというようなことを県のほうから言っていただけると、主宰者側はやると思うんです。そのかわりちゃんと教育はしましょうと。そうやってガイドラインをホームページに載せてるわけね、アメリカのほうは。そのようなことをやっていただければ、非常にありがたいかなと思うのと、もう1つは、一般市民に、我々が啓発するタイミングとか時間をいただきたいと思ってます。例えば、浜松市は、9月26日に浜松で、私、市民対象に啓発するんですね。そのときに肺炎球菌ワクチンのことを言いますし、過剰にならないことも言うつもりなんですが、そのチャンスをどんどん与えていただいて、我々も先生方同様に、啓発に協力したいと思っておりますので、そのチャンスをいただければなと思ってます。

○岩瀬委員
 インフルエンザの情報がテレビや新聞なんかで取り上げられると、自分の問題として過剰に反応して、いわゆる情報の量に比例して怖がったり、過剰反応したりということになりまして、それがなくなると、何か、過ぎ去ってなくなったかのごとくに思ってしまって、しかし、実際見てみると、浜北のほうでも出たそうだなとかいうような形で、どんどんふえているんですよね。しかし、意識はもう飛んでしまって、今回のように選挙なんかが入ってくると、それだけでもう飛んでしまって、インフルエンザどこへいったのという感じの、安心感のような、他人事のようなふうになってしまうわけですが、地域行政の主な仕事としては、本当に正しい情報を流して、生活の中に浸透させるということが非常に重要だろうというふうに思うんですけれども、行政のほうも、どうも力を抜いたり、過剰反応をして国のほうの指導に沿ってがっとやって、それでよしにしてしまうみたいなところがあって、心配なんですが、そういう情報については、いかがお考えですか。現実の、今回のことに対しての情報ということに対して、評価いただきたいと思います。

○矢野副院長
 私も、今、先生が言われたのと全く同感でございまして、最初に余りにも過剰な反応があって、最近はすっと消えて、これちょうどエイズも同じなんですね。エイズも最初ひどくって、今は余り報道されない。でも、エイズは私どもだけで110名来ております、私の病院に。ですから、こういったのは、本当に適切な報道をしていただいて、タイミングよくやっていただきたいと思いますので、これはぜひともマスコミ関係の方にお願いしたいと、常々現場は思っております。

○岩瀬委員
 今、先生から御指導をいただいて、本当に行政がやらなくてはならないことみたいなものが、ある程度あるような気がして、まさにそれは住民指導であるし、やるべきことはやって、注意しなくちゃいけないことは徹底して注意してくださいという、そこの色分けの指導だろうというような感じがしてまして、そういうところを、我々委員会の1つのテーマにしたりすることも、行政のありようを考えてみるというのもいいことなのかなというふうに思ったわけですけど、いろいろ今回のことを、やっぱり医療的なことですと、我々素人ですし、わかりにくくて、先生方からこうして情報をいただくことが、また行政のほうに伝える1つの、我々の研究するテーマが設定できるのかなという、そんな思いがいたしました。本当にありがとうございました。

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