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委員会会議録

委員会補足文書

開催別議員別委員会別検索用


平成24年1月観光資源活用促進特別委員会
委員討議の開始 、委員討議の終了 【 討議 】 発言日: 01/17/2012 会派名:


○小野(登)委員長
 それでは、提言部分、あるいはそれ以外についても、御意見がございましたら、御発言を願います。自由討議ですから、順序にはこだわりなく、御意見を全員の方からお伺いいたしたく存じますので、挙手をお願いしたいと思います。
 いかがですか。順番にしようか。順番で、ではやらせていただきますけれども、9番委員からでいいですか。9番池谷先生からお願いします。

○池谷委員
 提言自体はよくまとまっているというふうに、報告書ですね、思います。
 ただ、当初ですね、調査の観点の中では、「隣接県を含めた観光圏域内の連携強化」ということが載っていまして、県では箱根、湯河原、熱海、足柄、こういう神奈川県と一緒の観光圏も認定を受けているという状況の中で、北海道のオホーツクに行ったときに、この報告書にもありますけれど、地域が有機的に連携して地域全体の付加価値を上げるというようなことが話されました。
 ということで、この提言の内容と照らし合わせますと、ちょっとその点が、静岡県内に固まっちゃっているのかなという気がしますので、どこか文言的に隣接県も含めて連携を図るというようなことも入れていただいたほうがよろしいんじゃないかなというふうに感じました。以上です。

○橋本委員
 この報告書を見させていただいて、非常によくまとまっているなというふうに思いましたし、大まかな、主要な部分といいますか、そこについてはきちんと整理がされているというふうに思いました。
 特に自分が感じたところは、インターネットの情報発信ということで、なかなか環境整備がおくれている部分、現地に行ったときにもそういう声もありましたので、その辺の充実ということについてどうなのかなというふうには思ったのですけども。ここに書かれている内容は、整備のほうはまたちょっと観点が違ってくるのかなというふうに思いましたので、これでとりあえずはいいかなというふうに私は感じました。

○小野(登)委員長
 そうですか。きょうは、自由討議ですから御意見を出していただいて、またそれについて意見がありましたら、挙手して意見を深めていこうかと思います。今、池谷先生、橋本先生の御意見がありましたけど、いかがでしょうか。どうですか。じゃ、また後ほど討議させていただきます。

○前林委員
 提言については、特にここはこうすればいいというような気持ちはないのですけども、私もこの特別委員会に入らせていただいて、先日、伊豆のジオサイトを回ったときに、旭滝って行きましたよね。あれ、私、本当に知らなかったのですね。県内に住んでいて、伊豆に何回も行きながら、あの存在を知らなかった。柱状節理の、まさにことしのたつ年にふさわしいような、竜が空に上っていくような、すばらしい滝ですよ。そういうものを知らなかったということが、私はショックだったのです。
 だから、静岡県民であっても知らない、提言の1にありますけども、地元にしか知られていない景勝地や名所というのは、恐らく物すごくたくさんあると思うのですね。そういう意味では、やはり観光資源の活用という観点で考えるならば、情報発信しかない。これを積極的にやることでもって、皆さんに知っていただくことも大事だと思います。
 あと、旭滝に関して言うならば、駐車場がないですよ。観光バスが何台も来てというような環境にないので、もったいないですね。あれだけの物がありながら。みんな伊豆半島に来れば、恐らく浄蓮の滝に行くぐらいで、滝といえば、あと万丈の滝に行くか行かないかぐらいで、知らないですよね。そういう意味では非常にもったいないということを今回の県内視察で感じたということだけ、ちょっと自分の気持ちを述べさせていただきました。

○小野(登)委員長
 それに、ちょっと意見を言わせてください。昔、ミニコミ誌に旭滝を取り上げたことがありました。周辺のお母さんたちで出している雑誌に私も参加していまして、そしたら本当に売れる雑誌じゃないのに、それを出してすぐは大変お客さんが来てくれましたから、やはり情報の発信というのはどんな形でも大事じゃないかなと、あそこに行って思ったわけです。ありがとうございます。

○中澤(通)委員
 今の旭滝じゃないけども、県内の観光施設への誘導というか、表示をある程度統一するということも必要なのかななんて思っているわけです。それぞれが自由にやって、統一性がないし、逆に言うと見落としも出てくる。そういう意味では、ちょっとしたインパクトを与えるような手だても必要なのかなと思っています。
 時之栖の社長さんが言われた、観光地で遠くにある場所で、しかも駐車場があるけども全部有料というのはどうなのという、細かい部分なのだけども、そういうところについても、地元も考えなきゃならないし、業者も考えなきゃならない。遠くにあるところは、逆にそういう受け入れ態勢の考え方を変えてもらうということも、どこかで言っておくことも必要なのかなと思ってはいるのですけど。
 全体的にそれが提言になるのかどうかわからんけども、せっかく来たのに、またそこで駐車場代を取られるということがウエルカムの態勢なのかなと、ちょっと考えます。それが提言にふさわしいかどうかは別としても、どこかで言っておくことも必要かなと。そうすれば、全体的に県内のそれぞれのところが、また新たな展望が開けてくるのではないかと勝手に思ってますけどね。いい悪いはあるでしょうけども、ちょっとインパクトを強くするには、そんなことも、静岡県に行くとそうなんだよねというのが口コミで広がるかもしれない。

○小野(登)委員長
 この意見に対していかがですか。今の御意見に対してどうぞ。

○森委員
 二、三、お話し申し上げたいのは、「伊豆半島における支援」というのが15ページに書いてあるのだけども、伊豆半島が今、非常に弱いのは、民間の力がなくなっちゃっている。民間というのは、旅館、ホテル、それから交通会社。今までは交通会社、伊豆箱根鉄道、伊豆急行、東海バスあたりが独自に宣伝をしたり、自分の独自の案内所が東京周辺にあるから、それを利用してやっていたのだけど、今はその力がなくなっちゃった。
 県にお願いしたいのは、誘客宣伝事業をもっともっと活発に県がやるべきじゃないのか。こういうのが1つと、先ほどの話のように、受け入れ態勢、これは県内どこでもそうだと思うのですが、観光施設整備事業をもっと予算の面でもふやす必要があるんじゃないのか。
 それから、次は、17ページに「情報発信の強化」だとか、いろいろ出てくるわけだけども、もう1つ提言に加えていただきたいなと思っているのは、交通アクセス。本県の観光振興を考えると、交通アクセスの利活用というか、例えば、まだまだ富士山静岡空港の利用を本県の観光振興のために強化する必要があると思う。それから、次はやっぱり駿河湾フェリーの利活用。これは、静岡方面にしろ、西伊豆方面にしろ、この駿河湾フェリーを強化する。
 そういうような交通アクセスの利用、あるいは交通アクセスの整備というか、提言の1から4まであるんだけれども、提言の5番目になるのか順序はともかく、提言に交通網の利活用というか、そういうものを入れたほうがいいような気がします。
 交通基盤部が、いろいろ道路だとか、伊豆縦貫道だとか、富士山登山口のマイカー規制だとか書いてありますけども、特に交通基盤部などの話なども入れながら、私は今言った、空港の利活用、あるいは駿河湾フェリーの利活用、それから道路関係の整備、伊豆については伊豆縦貫道ですけど、そのようなことをお願いしたいなと。

○小野(登)委員長
 ちょっと質問してもいいですか。これ自由討議だからいいとしましょう。
 中澤先生のおっしゃったことは、すごく大事だと思うのですよ。表示の統一性とインパクトを上げるということで、ウエルカムを示すということ、これについてはどこでどういうふうにしたらいいですか、事務局さん。表示の統一性を図るというようなことを意見として出すけれど、そういうことを担当するのはどこですか。

○事務局
 道路の案内表示等については、交通基盤部のほうでやっておりますし、その中で公共サイン整備ということで統一した観光案内看板等の取り組みはされているようです。あと、観光のほうでも、当然その取り組みには入ってやっていますので、両者かなと。ただ、民間の看板になると、当然、屋外広告物等の規制のみになってしまいますので、なかなか難しい面はあるという話は伺っております。

○中澤(通)委員
 たまたま具体的にね、うちの清水のほうであるのだけども、三保の松原へのアクセスが悪いもので、車が入ってくるのだけども、神社があって、神社の参道がずっと上のほうへ向かっていくのですよね。すると、そこの神社のところに一応看板が出ているのだけど、直進しちゃうのですよ、車が、そこに気がつかないで。僕もいつか見たのだけど、地元の人はわかっているから見るけども、遠くから来るとやっぱり見えないのかな。
 ちょっとしたインパクトがあるような看板があると、すっと入っていくのかな。ナビゲーターがある時代だけども、そればかりに頼っているわけじゃないから。表示板って、大体白っぽい、ネズミ色っぽい板にちょこっと字が出ているよね。あれが統一性なのかもしれないけども、あれは道路交通法か何かで色が規制されているのかどうかわからんけども、各地に行っても似たような看板なのか、それとも県内の観光地は違う色でインパクトをつけられるのか、そこら辺がわからないけども、そういうことだって、ちょっとしたやり方で変わっていくんだよね。
 そういう出し方というのは、現場サイドでやっちゃうのでしょうけど、むしろ観光地とかで、例えば、ジオパークならジオパークのところはこういう表示で行くよとか、世界遺産関係はこういう表示で行くよとか、それは余り細かくするとわからないから、何かしら1つつくったらおもしろいのかななんて思っています。それだってわかりやすい表示の仕方だと思うし。それが提言にまで入っていいのかどうかしらんけど。

○小野(登)委員長
 富士山のビュースポットとか、そういうところには、ほとんどトイレとかに「静岡県へようこそ」が入っていますよね。私は、あれは偉いなと思ったのですけれど。伊豆半島のそこここに「静岡県へようこそ」が入っています。たくさん入っています。本当ですよ。それは、どうぞまた見てください。
 交通基盤部の人たちは非常にユニークな発想の方が多いから、ユニークなものをやっていただけると思うのですよね。そのあたりを取り上げるかどうかということになりますね。表示についての1項目をお願いしますということですね。

○鈴木(利)委員
 ここの委員会は10名いまして、7名が東部、2名が中部、1名私だけが西部ということでございます。観光は東部が中心ということでございますが、富士山というのは、本当に富士山ブランド、ふじのくにといっても、西部のほうは何という話でございます、いまだに。
 ですので、富士山ブランドは結構でございますが、西部のほうの観光としては浜名湖がそうなのですが、一番最初に書いてありますが、浜名湖を取り巻く環境に伝統文化というのがございます。私のちょうど選挙区に、「おくない」とか「ひよんどり」というのがございまして、3日に「寺野のひよんどり」、それから4日が「川名のひよんどり」。これは国の指定無形文化財になっているのですが、このお客も名古屋方面からかなり来ておりますし、伝統文化もどこかにつけ加えていただきたいなと思います。
 それから、僕が見ました東部のほうは、やっぱり社会資本の整備、伊豆縦貫道を早期に開通していただかないと大変かなと思います。大型プロジェクトは――花博も全部終わりましたし――ございませんので、早急に通していただくのがいいのかなと思いました。
 それから、あと、空港のアクセス。やっぱり車だけじゃなくて、公共交通機関が早く欲しいなと思いました。
 全体的には、団体客が減ってきておりますので、個人客となると情報発信が必要かなと。この前も伊東で話をしたときに、いろんな努力をしていますが、まだまだこれは怠ってはいけないなと思っております。ただ、とるほうもとるほうで、マニアックな人と大衆観光というのがございますので、それも明確にしていったらいいのかなと思います。以上でございます。

○前林委員
 関連して、5番委員の御意見、私、同じことを言おうとしてたんですが、舘山寺の観光協会の方々とお話ししたときにも、やはり県の取り組みというのが伊豆へ伊豆へ向いていてしまって、自分たちのほうへ向いてくれないということをおっしゃっていました。
 私はそんなことないと思ってはいるのだけども、やっぱり舘山寺とか弁天島とか観光地もあります。私もざっと見たときに、これは東部に軸足を置いた内容で、そういう意味では5番委員がおっしゃったように、西部のほうの部分は浜名湖という言葉が入っているだけで、この一言だけで、その次が「伊豆半島における支援」となっちゃっているので、やっぱり西部の方々のことも考えて、提言にしたほうがいいなということを思いました。ぜひ、ちょっと工夫してほしいと思います。

○鈴木(利)委員
 観光資源ですので。食もそうだし、伝統文化でも、何でも資源ですので、県下全体に観光客が来ていただいて。特に伊豆には来ていただきたいのですが。

○森委員
 確かに、静岡県の観光と言うとやっぱり、伊豆、富士山、浜名湖だろうな。

○鈴木(利)委員
 花火もリレー花火があるじゃないですか。ああいうのも全部入れていったほうがいいです。
 最近、熱海なんかは冬もばんばん花火を上げるもので、すごいなと思っているのですけど。でも、夏の花火が主流ですけど、それも西のほうからずっとあるもので、そういうのもいろんな形で観光客に知らせるべきだと。

○石橋委員
 ただいま、伝統と文化というお話がありましたけど、私はそれに1つ加えて、他県と静岡県の違いはやっぱり歴史だと思うのです。歴史的な非常に重みのあるものがたくさんあるわけですから、観光の拠点といいますか、資源といいますか、我が修善寺には1200年の歴史がある、下田は開港以来の歴史がある、韮山はそういう形であるという、歴史を1つの観光の活性化の拠点といいますか、資源に活用するというのが大事ではなかろうかと。歴史と文化、伝統ですね。
 それが1つと、もう1つは、この間もお話ししましたけども、県下全体の、先ほどの旭滝の話じゃないのですけども、やっぱりパワースポットね。ここに来ると元気になる、ここに来るといい景色が見られるという、そういったパワースポットの一覧表というのかな、そういったPRをこれからしていくべきではなかろうかと思います。
 特に思いますのは、せっかく伊豆文学フェスティバルというのが始まって、今どこでやっているかといったら、静岡でやっているのです、グランシップで。とんでもないことだって、さっき呼びつけて言ったのですけど。全県下で集めるのはいいのですよ。全県下で募集はいいのですけども、やっぱりセレモニーは伊豆でやらないと意味がない。発信力がないということで、僕は先ほども申し上げたのですけども、そういうこととか、そういった歴史、伝統文化、教育、すべてのものをうまく利用していくのが大事じゃなかろうかと。
 最終的な結論は、今、申し上げましたけれども、製造業が新興国にやられている、観光で稼ぐ以外にないのだと言う割に、予算が全然ふえていないというのが、日本全体にも、静岡県全体にも言えることであると。最終的には人と金を投入しなきゃだめだということで、10倍の予算をつけろというぐらいの気持ちでやらなきゃいけないというふうに、私はそのぐらいの覚悟で観光に臨まなきゃいけないという結論をつくってもらいたいと思います。

○森委員
 交通網、空港の利活用、それは大きく言うと新幹線新駅なんかにもつながっていくのだけど、それと駿河湾フェリー。
 それから、今の3番委員の話のように、静岡県の観光予算というのは減っているのです、実は。一番多かったときは18億円ですね。今は15億円。15億円のうち、観光施設整備事業が10億円、平成23年度予算で。だんだん、これも減ってきている。
 それは市町の負担がなかなか大変だということがあって、減ってるんだけど、本当は熱海だって、下田だってやりたいわけ。やりたいけど、なかなか半分の、2分の1の負担がなかなか大変になってきている、だらしない話かもしれないけども。
 だから、今の3番委員のように、観光予算をふやすと。観光県、観光県と言っている割には、18億円が17億円、16億円、今15億円になっている。それは観光県、観光で静岡県の活性化を図るならば、やっぱりそういう予算措置の面でもふやさなきゃいかんと。端的に15億円の中身は5億円が誘客、10億円が施設整備、それだけだと。これがずっと減ってきているということ。これはゆゆしきこと。私はさっき申し上げたように、交通網の整備などもやらなきゃいかんし、今こそ県がやるべきことは誘客宣伝などをどんどんやってもらいたい。
 空港の利活用、それから、駿河湾フェリーというのは、富士山を眺めたり、あるいは西伊豆方面にとっても非常に有効な交通手段である。伊豆から清水方面、静岡方面に来るにも海の交通手段としてはもっともっと利用すべき。

○小野(登)委員長
 県のリードをしっかりお願いしますよということですけれど、御意見はありませんか。どうぞ、どんどん意見を出してください。

○前林委員
 3番委員の御意見、歴史という問題があったのですけども、やっぱりフィルムコミッションですよ。だから、大河ドラマをやれば、絶対人が来ますよ。例えばですね、さっき言った旭滝の話だけど、旭滝がテーマになって、全国にもし発信されれば、恐らく100倍の人が来ますよ、あそこに。
 そういう意味では、フィルムコミッション、そういう部分へのかかわりも大事にしていかないと、人は呼べないですね。いまだに鹿児島は篤姫をやっていますもの。だから、大河ドラマでもって扱われれば、5年、10年もちますね、それだけで、観光客は。ちょっと広げちゃって悪いのですけども、文化、観光への取り組みの中では、フィルムコミッションの取り組みは非常に大事だと。

○鈴木(利)委員
 食なのですが、食はしゅんを売るものなので、しゅんに合わせた観光の名所、例えば、河津町へ行けば桜がもう咲き出すという宣伝もございますが、そこのしゅんのときの食材を一緒にくっつけてやっていかないと。見る、食べるというのは観光の基本ですので。観光資源ですので、しゅんの食べ物もつけていっていただきたいなと。

○小野(登)委員長
 今回、食べ物のことについてはちょっと少なかったですね、時間を割くのが、全体として。

○鈴木(利)委員
 網走なんか行ったら、流氷もあったけど、あそこでは鯨のユッケがユッケの始まりだということを聞いたもので、やっぱりそういうのもあるなと思いまして。それと、やっぱり語りの人がいないとだめですよね。教えてくれる人が。

○小野(登)委員長
 そうですね、それがいなくては。それも大きいことですね。
 ほかに、いいですか。次に進んでよろしいですか。

○橋本委員
 森先生のおっしゃったことも関係するのですけど、情報発信の中で、インターネットによるということで、さらにその辺を積極的にということが、この提言の2に載っかっているのですけども、県のホームページを見ますと、観光というのがトップページにも出ています。それを何回かクリックしていくと、「ハローナビしずおか」という、静岡県観光協会のホームページに行くのですね。その中に熱海温泉だとか、富士山だとかが載っているのですけど、それをクリックすると熱海温泉から熱海の観光協会に行くのではなくて、熱海温泉をクリックすると熱海のホテル群が直接出てきちゃうのですよ。
 気持ちはわかるのですけど、やっぱりそういうところを寄り道するよりも、見てもらいたいところの選択肢というのをスムーズにしていかないと。無駄という表現は悪いですけど、今はもう、ほとんど携帯電話でパソコンのような内容を、皆さんどこへ行っても移動中に調べる時代になってきてしまったので、できるだけスムーズに情報が入ってこなきゃいけないと思うのですよね。
 ですので、そういうところをきちんと今、県のホームページも整理ができていないと思うので、ホームページも意外とお金がかかるのですけど、先ほど先生がおっしゃったように予算に関係することなのですが、もう一度そういう総点検をしっかりとしていかないといけない。できることなら、本来この委員会でそういうホームページのチェックなんかも行ってもいいのかなと思ったのですけど、今回はこれでということなので、今後は県にはそういうことも予算を含めて要望したいと思います。

○小野(登)委員長
 貴重な御意見をありがとうございました。大変、大事なことだと思っています。どうでしょうか。
 インターネットの情報発信につきまして、おもしろくないと言ったら失礼だけれど、もっと考えてやるべきだということは入れていただきたいなと思いますけれども、どうでしょうか。

○前林委員
 雑談で悪いのですけどね、3月25日から台湾便の定期便が飛ぶじゃないですか。あれ旅行社の話を聞いたら、向こうから来るインバウンドでもっていっぱいになるって言っていました。だから、日本から行かなくたって、向こうから来ると言うのですよ。その辺が今の話では、台湾の方々が静岡へ行って、目玉は富士山で、あと温泉にも行きたいと言ってるのだけども、台湾の方への情報発信って大丈夫なのかなと、ちょっと思いましたけど。

○橋本委員
 そういう方が来た場合に、台湾から静岡県の観光を調査するとき、やっぱりインターネットを使うと思うのですよ。そうすると他国語への対応、きちんと台湾の方が静岡県の観光がわかるように整備されているのかということも、また1つポイントになってくると思うので。なってますか、台湾語。

○前林委員
 中国語にはなっているけどね。

○小野(登)委員長
 観光に関するインターネット調査特別委員会というのを、やっぱり来年、やらなきゃいけませんね。

○中澤(通)委員
 韓国語と台湾語だろうな、やっぱり。3カ国語あれば、大体いいでしょうね。

○小野(登)委員長
 という提言もできますかしら。ちょっと考えましょう、後でね。これは大事なことですよね。
 きょうが第1回目だったらよかったなと、私はつくづく思います。きょうが1回目ならよかったなと。
 それで、森先生。確かに、伊豆の民間は昔、元気がよかったというのは、これは地域によって交通会社、交通機関が、どんどん開発していったわけですね。御殿場地域は小田急が開発、箱根はコクド、伊豆箱根。伊豆も伊豆箱根、プラス東急、伊豆急行、こういう会社が物すごく元気なときにはどんどん開発が進んで、そしてお客さんをたくさん導入してくれたわけですけれど。
 この部分が今、物すごく落ち込んでいるから、この部分を県のほうが肩がわりできるかどうか。そしてそれに駿河湾フェリー、それから空港。肩がわりできるものでしょうか、どうでしょうか。

○森委員
 言葉が余り適切じゃないな、肩がわりなんて。かつてはそういう伊豆急の親会社といったら東急、伊豆箱根の親会社というのは西武とか、それから東海バスは小田急とか、そういう首都圏の力のある親会社が伊豆の観光に大いに協力的にやってくれたわけ。
 しかし、今、地元の伊豆箱根にしろ、伊豆急にしろ、東海バスにしろ、なかなか自分ところの経営が非常に厳しくなってきている。むしろ、それぞれの本社のほうが合理化、合理化で、いろんな面で引き上げている。それはなかなか出先がもうからなくて、赤字ばかり出しちゃうから。
 そういう意味合いから、ホテル、旅館もそう。熱海の大きい旅館はみんなそれぞれ、例えば、東京案内所、名古屋案内所、大阪案内所があったわけだね。熱海の大きい旅館、下田もそうだけど、そういう状況ではもうなくなっちゃった。自分のところの独自の案内所なんか持っているのはほとんどない。
 そういう状況であるから、今こそ県あたりが誘客宣伝事業などを、さっきの話じゃないけども予算が減ってきているが、これをもっとふやして、むしろ積極的に誘客に力をもっともっと入れるべきじゃないのかな。それも有効なやり方で。私も素人かもしれないけど、もっと有効な県の誘客宣伝のやり方があるにはある。私も時々、出野部長らに申し上げることも多いわけだけども、もっともっと効果的なやり方があると思う。
 例えば、この間伊東に行ったとき、もう既に半分以上はインターネットのお客さんだと、こういう話もされていた。いろんなやり方があると思う、県がやるべきことは。そういう意味で、県の誘客宣伝事業の予算をもっと伸ばさなきゃいかんとか、受け入れ態勢を考えるとか。伊豆の受け入れ態勢はまだまだこれから手直ししないと。外国から来てくれる人たちに対する受け入れ態勢ということも考えていかないと。

○小野(登)委員長
 その手直しという言葉がいいですよね。手直しをしていかなくてはというような、いい言葉だなと思いますけれど。森先生の御提言に対しての質問はありませんか。

○橋本委員
 先ほど先生がおっしゃった、18億円が15億円に予算が変わってということですけども、それは、2分の1を自治体が補てんしなくちゃいけない、3分の1を出さないとその事業はできない、その補助率を変えるということは非常に難しいことだと思うのですけど、可能性というのはあるのじゃないかなと思うのですよね。というのは、もう自治体が独自に観光財源というのを出しづらい状況まで来ちゃって、窮地に立たされているわけですよね。
 観光資源を活用しようと思って、インターネットやいろんなこともやるのですけど、さっきおっしゃったように、もう財源に頼るしかないし、補助金に頼るしか、もうなかなか手がないという中で、2分の1、3分の1って非常に難しいのじゃないかなと思うのですけど、そのことを変えるということは、根本的なことなんですよね。これにメスが入らないとなかなか観光地を再生できないのじゃないかなと思うのですけど。
 自分なんか、ですから、開き直ってカジノなんて言ってますけども、それこそ財源を確保するためにそういう観点、意識改革をしないと。だから、補助制度はあるのだけど、お金ないからできないよというのは、よく聞く話なので、これにメスを入れない限りはなかなか観光地というのは難しいと思うのですけど、先生はどういうふうにお考えかなと。

○森委員
 有効な、効果的な宣伝事業だとか、施設整備だとかというのはあると思うのね。私たちも意外と現場の観光協会や旅館組合だとか、そういう人の意見をよく聞く、そういう機会が少なくなってきているのかなと思ったりもね、そんな気がしないでもないのです。
 というのは、やっぱり今、観光業者の皆さん、人どころじゃない、自分の店の経営で四苦八苦しちゃって、観光協会だとか、旅館組合の仕事どころじゃないよという、そういう状況も出ているのじゃないかと思うのね。だから、私たちも、もっともっと生の声を聞きたいなと。この間伊東に行っていろいろ参考になったけどね。

○小野(登)委員長
 皆さんにお聞きします。では、地元との観光に関して意見交換をする機会をどれくらいお持ちでしょうか。9番委員からお答えください。

○池谷委員
 一応、観光の、例えば賀詞交換会もあるし、そういう中ではしょっちゅう聞いていますよ。案内所もしょっちゅう行っているし。

○橋本委員
 ふだんが、観光に接することがほとんどなので。何か会に行けば、忘年会も新年会もみんなそうですけど、総会に行けば観光の話に必ずなってくるので、ほぼ毎日と言ってもおかしくないぐらい、観光の議論はしますよね。

○前林委員
 業界団体とのおつき合いはありますよね。

○中澤(通)委員
 うちのところは観光資源のことは言うけども、誘客なんかは、スポーツイベントをとらえた誘客が比較的多いのですよね。旅館業とは、そういうことでやっていくのだけども。観光だけというのはちょっと薄いのかな。個々にはやっていることは私も知っていますけど。
 やっぱり自分たちで発想して何かをやりたいというのは比較的薄いような感じがします。新しいもの、観光資源を何かしようと言ったら、補助金のこともあるけども、要はそのまちの熱意なんだよね。県が勝手に思って100%やりますよ、ただ、それが市とタイミングがうまいこと合うかどうかというのは、また別問題だから。やっぱり地域の盛り上がりというのがなければ、県が100%つけるよと言ったって、それもなかなか難しい話だよね。
 そりゃ、思うところはあるのですけどね。地元の人は比較的知らない、遠くの人が知っていることを何とかできないかねと言っても、やっぱり地元は知らないから着手しないという形になっちゃうんだよね。

○小野(登)委員長
 先生の地元は、駿河湾フェリーの大きな会社がありますけれども。

○中澤(通)委員
 あれはもう、業者サイドというか、個々の考え方でやっていることだからね。地元の人が利用するのは別に観光じゃないのでね。

○小野(登)委員長
 少し助けてあげようとかそういうものはない。

○中澤(通)委員
 みんなそれは行くよね。土肥で花火大会があれば、夕方に乗って行って、花火を見て帰ってくるツアーなんかは結構人が乗っている。

○小野(登)委員長
 地元ツアーですね。地元の観光どまりと言ったら失礼だけど。

○中澤(通)委員
 伊豆の人が清水に何かしに来るかというのは、どうなのかなと思ったりするけどね。

○鈴木(利)委員
 僕らのところは政令市になったもので、旧の浜松市は商工会議所でしょ。周りのほうの郡部のほうは商工会連合会でしょ。商工会も含めた観光をやっていますよね。
 それと、政令市になったもので、財源がどうなっているかわからないのだけど、やっぱり自分らがやらにゃいかんというのがすごく大きくて、そんな形でその場所場所によって、観光をみんなで力を合わせてやっているのですけど、よくやってるなって思います。
 ただ、もう少し宣伝してやりたいなというのはありますよね。ですので、その観光の場所場所によって違うなと。浜松市一括のところというと、観光というのは案外、舘山寺ぐらいのものだけれども。あと郡部のほうへ行くと伝統文化も入れてやっていますので。

○小野(登)委員長
 商工会が中心ですね。

○鈴木(利)委員
 商工会ですよね。

○小野(登)委員長
 大抵そうですよね。

○石橋委員
 観光の中で生活しています。

○小野(登)委員長
 2番委員さんも毎日ですね。

○四本委員
 私のところは、観光協会を中心に4月だったか5月だったか、1年間のスケジュールをみんな業界の人が集まってキック・オフというか、スタート式なんていうのを毎年やっています。1年間こんなようにやりますよというようなことを観光協会から、関係の人たちにみんな集まってもらって、出発式を浅間大社でやったり、あるいは開山式なんかも当然、7月1日はみんな集まってやっています。どうしてもやっぱり富士山を中心にということになるのですけども、業界の方の話を聞くというのも大事だと思いますけど、お客の声を聞くというのが大事だと思うのですよね。
 観光資源、たくさんあるなと本当に改めて思うのですけども、自分では思っていますけど、相手がそう思っているかというのはわからないし、私は思わなかったけども、お客さんはすごく価値をというものもたくさんあると思うのです。
 ですから、お客さんの目線ということを常に考えていかなきゃいけないのかなと思います。この庄司さんのところでも、ホテルはただ泊まるだけじゃないよというような、そういう時代になってきているということは、お客さんがそういうことを求めていることだと思いますし、先ほどの旭滝なんていうのもそういうことだと思います。
 あと、さっき看板の表示がありましたけども、屋外広告物は業者のほうが何とか人に来てもらいたいから派手なものをばんばん出す。反面、お客さんはこんな汚いの何だろうな、統一性がないなというふうに思う。
 今度富士宮市では、市の条例で屋外広告物の規制が1つ入りました。それは、よく電柱に案内板があるじゃないですか、どこどこのお店何百メートル、電話番号何番。富士宮ではもう住所と電話番号がだめなのですよね。案内板はそこへ行くのにどこをというだけで、電話番号は案内に必要なしということで、今度、規制されちゃうのです。
 きちっとやっていた広告業者にとってみては、大変な痛手になっちゃっているのですけども、悪い業者、悪い業者というとおかしいですけど、ルールを守らない人に対してそういうことを求めていくということで、やり出しました。やっぱり、お客の目線ということをもうちょっと強調していったほうがいいんじゃないのかな。

○小野(登)委員長
 それがすべてだと思うのですけどね、お客様の視線。

○小野(達)委員
 伊東も入っていますが、伊豆観光推進協議会というのが、伊豆半島の各観光協会が集まったような会があるのですが、なかなか一枚岩になれなくて、いろんなさまざまな事業がてんでになされているものですから。伊東の市役所の会議室で、代表で伊東の方が皆さんにお話ししたときも、何か陳情を受けているような、意見交換というものとは変わった形になったような気もします。
 例えば道路でいうと、道路公社が県にあるわけですが、県の観光協会がありますけど、例えば新しく観光公社みたいな形で、もっと観光に力を入れる体制をつくっていくことも1つの案じゃないかなと思っています。今、民間では、例えば、伊東の観光協会の会長が、その伊豆観光推進協議会の副会長にあて職みたいになっているものですから、なかなか事業じゃなくてたまに会合をやる、そんな形で動いていますので、そんなことも県が主導していったらいいんじゃないかなということを1つ思っています。
 この提言に入れるかどうかは、きょうの討議の後に委員長にお任せするようなことになれば、私も副委員長として、そのことも入れ込めればと思っておりますので、それが1つ。
 それから、来年の夏には東駿河湾環状道路といいまして、沼津インターから函南の県の伊豆中央道までが高架でつながることになります。自分の質問のときにも知事に言ったのですけども、そこから伊豆縦貫道という形で、下田から工事が始まりますけども、それへのアクセスをもうちょっとしなければいけない。前向きに考えるという話はいただいてますけども、そういうものも、観光の予算なのか何なのかわからないのですが、道路整備とかそういうものをしっかり提言の中に入れていったほうがいいかと思います。
 それと、さまざまな委員からお話がありましたけど、文化、伝統とか歴史。私、ある方からお手紙をいただきまして、伊豆半島歴史遺産群、こんなものを、例えば伊豆の中央に、委員長のお住まいがある韮山とかに1カ所置いて、そこから枝分かれして伊豆半島を結んでいく。そんな形がとれると、先ほどの情報発信のインターネットなんかもそうですが、拠点として中央に、中央というのは中伊豆あたりに置けたらいいんじゃないかなということを考えました。
 それから、昨年の夏、東京で7月、9月に名古屋で、「ふじのくにしずおか観光大商談会」というのを県が初めてやりました。観光のエージェントとか交通機関の会社とか、そういうものを呼んでプレゼンテーションをやりながらいろいろやって、それなりに効果が上がっているということは聞いています。一方で、旅館組合が独自で「ゴーゴー!キャンペーン」というのをやりまして、結構、県の職員の方も伊東あたりに来てくれた方が多いのですけど、それは全く民間主導でやって何のお手伝いもしていないのが現状ですので、もうちょっとそういうものを、プロジェクトを組んでやっていければと思います。
 もう1点ですが、ジオパーク構想がかけ声ほど、何と言いますかね、1つ事業をやったのはジオガイドの養成講座。これだけをやってくれて、あとは伊東の市役所に職員を1人置いて、その人の人件費しか予算に上がってこないものですから、全く地元の地域の方が、ここで例えば隠れたジオサイトとか、そういうものをもっと発信したほうがいいという話を皆さん言ってくださっても、市とか町では全くそういうことを考えていない。何か遠い存在になっていまして、言っちゃ悪いですけど、学者の自己満足みたいなことに、今なっています。
 ですから、こういう提言に富士山の世界文化遺産登録のこともあるように、県で主導してやるのであれば、ジオパークのことを、極端に言えば1項目つくってもいいくらい、大きなことにしていく。同時に、先ほどのいろいろなお話があった予算も、そのことについて、新たな事業ですからつけていけるようにしていったらいいんじゃないかなと思います。

○小野(登)委員長
 何か全部まとめてくださったような感じですけれど。御質問はございませんか。

○鈴木(利)委員
 さっきちょっと言い忘れたのだけど、道路整備の話で、ことし新東名が開通するって、知事がそこらじゅうであいさつしているのだけど、そうすると観光もすごいのじゃないかと。アクセス道路ができないと、新東名が開通しても、それからのアクセス道路が大事なもので。先ほど言ったとおり、アクセス道路を伊豆縦貫道も含めまして、やっていくべきじゃないかなと。

○小野(登)委員長
 1項目に、やはり入れなきゃならないことですよね、道路は。

○鈴木(利)委員
 前倒しで新東名が通っても、おりてどこも行けんというのはね。

○小野(登)委員長
 ほかにはよろしいでしょうか。
 では、今回は私も、自由討議ですからね、言わせていただきます。
 15ページを開いてください。もう、これ大変だから、復習。今までの皆さんの御意見をどんなに盛り込むかということも考えて。15ページの「提言1多様な観光資源の活用」、「(1)地域にある名所等の活用」ですけれども、ここには広く情報を収集する仕組みをつくるということが書かれています。それから、積極的な広報を行う必要があると書いてありますけど、これは先ほど8番委員に主にお話しいただいたことと思います。皆さんもそうですけれど、これをどこでやるかということを入れなくていいのかなと思っています。「どこでだれがどんなふうに」を入れていかなきゃならない。「これはこういうふうに必要がある」だけではちょっとわからないから、これを入れなくちゃいけないなと思ったわけです。
 次、「伊豆半島における支援」ということですけれども、最後のほうに「誘客の流れをつくる社会基盤整備をさらに推進する必要」とあります。これはまさに5番委員が先ほどおっしゃってくれてます。道路整備の点検、そして新東名のアクセス道路の充実というか、やり始めなのですけれど、こういうのも提言の中に入れていかなきゃいけないのじゃないかなと思います。現状をやはりここに書く必要があるのではないか、今の現状を書く必要があるのではないかと思っております。
 それから、「(3)食の活用」です。この中の食の活用に関しましては、このとおりなのですけれども、大事なのはもてなす人なのですよね。地域に行ったら語り部が必要、やはりもてなす人のほうがむしろ大切であり、雰囲気づくりということを怠ってはならないと思うのです。
 それは、次の2の(1)に書いてあります。「提言2人材育成の充実」の(1)、この中の「旅館や観光施設の経営者が観光業の基本を学ぶ仕組みをつくるべきである」、これらも提言の中ではっきりと打ち出していいと思います。大学や高等学校において、観光科の設置というようなことを出していくべきではないかと私は思っておりますけれども。
 次に、「(4)教育旅行、ニューツーリズム等への対応」。これはまさに5番委員の浜松のほうでは非常に産業観光というのが盛んで、これは目的があるからのせてしまえば、比較的観光としては楽なのじゃないかと思うのですけれども。不特定多数の人をいかに呼び込むか、そっちが物すごく難しいわけで、教育旅行、それから産業観光、こういうのは比較的やりやすい分野ではないかと思うのです。
 それから提言の2です。「人材育成の充実」です。この「旅館や観光施設の経営者が観光業の基本を学ぶ」、これが意外にできていないのではないかと。行って不愉快な目に遭うと、リピーターはありませんよということで、これをもうちょっと大きく取り上げていかなきゃいけないかと思います。
 次に、「観光に関する青少年の体験学習の推進」ですけど、これはもう、ちゃんとしたことを教えるための先ほどの語り部、こういう方たちの育成がこれにも関連してくるのではないかと思っています。
 4番の「富士山ブランドの活用」。富士山は、実際気まぐれですから1年の3分の1しか見られない。そのときの案内する人の惨めな気持ちを考えますと、御殿場市にできた富士山交流センター、ああいうものをもう少しつくっていかなきゃならないのではないか。富士山は見えないけど、ああいうもので富士山のことを学ばせたりすることが必要だと思います。
 それは、ジオパークにも言えることだと思います。先ほど1番委員がおっしゃったように、事務所が1つで1人しかいないなんてことじゃ、これは観光ではないから、ジオパークの交流センターというようなものも提言の中に入れていくほうがよろしいかと思います。
 幸い、先ほど5番委員が、もう花博、空港、大プロジェクトが終わったから、そろそろということですので、その御意見をいただきたいと思っております。
 それから、「世界文化遺産登録への対応」ですけれど、これは全く富士山ばかり10年も20年もやってきている。伊豆半島は、そのままでも立派な自然公園、文化遺産になることができますから、もうちょっと切り口を別につくらなければいけないと思っております。
 そのためには、伊豆半島の歴史遺産群の拠点づくりはやらなきゃならない。森先生のいらっしゃる南伊豆ですね、あのあたりは奈良時代の賀茂族が京都、奈良からやってきてつくったわけですよね。ですから、一条竹の子村を初め、昔の名前がいっぱい残っている。これらも立派な歴史遺産ですから、そういうものを集積して1つの拠点を三嶋大社の近くにでも、またもうちょっと南というと、私の韮山になってきますけど、そういう拠点をつくりまして、そこに行けば伊豆のすべてがわかる。そして賀茂のこともわかる。土肥のこともわかる。では行ってみましょう、松崎に行ってみましょう、棚田を見に行きましょうという、伊豆半島周辺の人たちがすべて潤うような拠点づくりをしていかなきゃいけない。
 これは早急にやらなきゃならないこととして提言の中にぜひとも入れていただきたい。幸い、1番委員にもおっしゃっていただきましたので、そのジオパークも含めて拠点づくりということを考えていただきたいと思いますけれど。
 1つ、池谷先生にお聞きしますけれど、御殿場の富士山交流センターがありますよね。あの巨大なセンターというのは、どこからの提案でできたのですか。

○池谷委員
 提案は市のほうで。お金は25億円のうちの18億円を防衛補助で。

○小野(登)委員長
 ほとんど、自衛隊が75%ですよね。そういうことで自衛隊からの75%の補助金だと。自衛隊が主催の事業でもいいんじゃないかと、私は思いますけれども。昔、伊豆急、東急、今は自衛隊というのかなと、つくづく思っていますけれど。
 そういうことで、お金の生かし方、引っ張り方というのが、また1つ物すごく大切になってくると思います。森先生、いかがでしょうか。

○森委員
 富士山については、今の委員長からのお話のように、御殿場にあるビジターセンター的なもの、ああいうものを、世界にもっともっと売り出すべき富士山だから、本当は国あたりに、外国の人たちも対象にしたようなビジターセンターをつくってもらうほうがいいんじゃないのかな。
 というのは、我々が知床に行ったときに、環境省がつくってくれたとかって、そんな説明があったような気がするけど。やっぱり、文部科学省がいいのか、観光庁がいいのかわからないけれども、国の内外、特に外国の人たちにも、さっきの委員長の話じゃないけども、曇りの日に来ても富士山がわかるような、そういうビジターセンターを、しっかりしたものを国でつくるべきだと。

○小野(登)委員長
 それで、最初に9番委員から出ました、隣接県との提携ということも大切ではないかと思います。どこかに入らないかしら。例えば、5番委員のおっしゃいました浜松の「ひよんどり」のほか、伝統文化、横尾歌舞伎、引佐歌舞伎、これらが南アルプスを越えて長野の大鹿歌舞伎と結びついているとか、すごく夢があるから、ああいうものも隣接県との交流ということで、1つ記しておいたほうがいいのじゃないかと思います。
 一応、皆様の御意見をお伺いいたしましたけれども、8番委員、提言3で「インターネットによる情報発信の工夫」ということが、大きな項目として出してあるのですけれど、これにつけ加えることは、つくる人がもっと楽しい人でないとおもしろくないということですね、わかりやすく言えば。

○橋本委員
 実際に県から補助金が出て、県の観光協会がやっているホームページは非常に充実しているものがあるのですけども、そこに行くまでのアクセスの問題とか、各自治体の観光に関してのリンク、このことを指摘しているだけであって、そこの字句を整理してもらえれば、これでいいと思いますけど。

○小野(登)委員長
 これでよろしいですか。やっぱり、委員だって妥協しないでね。さっきおっしゃった、それを言わなきゃだめですよ。

○橋本委員
 ボリュームを少しつけ加えてもらいたいとは思いますけど。

○小野(登)委員長
 まとめるけれど、意見は出していただきたい。意見を出してください。まだ、時間はありますから。午前中で終わりにしますか。

○石橋委員
 事務方と委員長でまとめればいいんだよ。

○小野(登)委員長
 いや、いいです。私は意見を聞きたいです。いい意見がたくさん出ました。

○鈴木(利)委員
 余り幅広いと、まとまり切れんと思う。

○小野(登)委員長
 そうですね。だから、今、復習をして、どこにどう入れますかと聞いているわけですけれど。

○鈴木(利)委員
 インターネットはヤフーに負けないようなインターネットをつくれと。みんなが見る。

○小野(登)委員長
 はい。どうですか、御意見も出尽くしたといっていいですか。まだ御意見もあろうかと思いますが、この辺で委員討議を終了したいと思います。
 本日、各委員からいただきました御意見を参考に、報告書の修正をいたしますが、最終的な取りまとめは、正副委員長で協議させてもらいますけれども、どうしても小項目のほう、あるいは大項目のほうに入れたいという意見が3つぐらいあったのですけど、それらは反対ではありませんね。よろしいでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 よかった。わかりました。では、御一任いただくことで、御異議ありませんね。
(「異議なし」と言う者あり)
 御異議ありませんので、そのようにさせていただきます。
 正副委員長で取りまとめたものにつきましては、皆様にお届けした後、当委員会の調査報告書として議長に提出します。
 また、2月定例会で調査報告書を議場配付の上、私から報告する予定ですので、御了承願います。
 私からは以上でありますが、委員の皆様からは何かございますでしょうか。
 それでは以上をもちまして、当委員会に付託されました調査を終了することといたしますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と言う者あり)

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