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委員会会議録

質問文書

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平成25年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司(牧之原市・榛原郡南部) 議員
質疑・質問日:12/13/2013
会派名:自民改革会議


○大石委員
 大きく2問、分割質問方式でいたします。
 まず、質問に入る前に、ただいま5番委員とのやりとりの中で、海野情報政策課長が市町を「しまち」と言ったり、「しちょう」と言ったり、御苦労されておりました。私はお見かけのとおり、一番年長者でございまして憎まれることを少し言わせてもらいます。最後は御本人の判断ですから別にこれは懲役何年とか、条例上の罰金がかかるという話ではありませんけれど、最近、美しい日本語とよく言われます。これは重箱読みといって、訓読みなら「いちまち」と言うのですけど、音読みなら「しちょう」ですね、今までは市町村といっていて、村がなくなったから、途端に口から出やすい「しまち」になっちゃったんだけど。
 牧之原市の職員が福島県に派遣されて今行っているのですけど、口癖で「しまち、しまち」と言ったら、福島県には村があるから何のことかさっぱりわからないと。だから、県に対して地方という意味で、「しまち」というのを当たり前のように使っていると違ってくる。市長のメイヤーと間違われるから、「しまち」のほうがわかりやすいってよく弁解する人がいるけど、やっぱり公の場の用語としては「しちょう」と言っていただいたほうがいい。それで市長と間違うというのなら「し、ちょう」と言えばいいんだから、そのあたりは吉林部長ぜひ、知事戦略監として徹底していただいたほうが、聞き耳がいいかなと思います。余りこんなことを言っていると、本来の質問から外れますので。

 1点目をお聞きします。空港とか、新幹線というのは、当委員会の所管する文化・観光部にも大いに関係がありますし、交通基盤部にも関係があるし、あらゆるジャンルで、多くの部局に関係してくると思います。ですから、ここで申し上げるのは総合計画の問題もあるし、それから各部局にわたる戦略的中枢である知事戦略監である吉林部長初め、池谷県理事、若梅県理事初め、こういう素晴らしいスタッフ、また皆さんがいらっしゃるわけでありますので、総体的な意味を込めて、質問をさせていただいきますが、富士山静岡空港新幹線新駅の問題です。
 一般論的に、今まで新幹線新駅の問題は、陸・海・空一体の地域づくり。それから、もう1つは、空港臨空都市づくりの構想の中で、このレールウエー――鉄道と直結する地域づくりが結ばれると三位一体の素晴らしい簡潔されたアクセスが完成するということで、ずっと言われてきたわけです。だけど、ダイヤの関係とか、構造上の問題とか、いろんなことで遠い先ではないかなと思いましたが、昨年でしたか、リニア中央新幹線の関係で交通政策審議会が開かれて、リニア開通の折には、空港新幹線新駅のことも俎上にのる可能性があることが示唆されました。そうすると、にわかに現実味を帯びてきたわけですよね。加えて東京オリンピック・パラリンピック、それから富士山世界遺産という追い風がでてきたわけですので、川勝知事のその前向きの気持ちというのは、よしとします。私は、そのものを実現できたらいいなと思って、ずっときたほうですから、そういう早期実現のトーンが俄然高まってきたわけですよね。
 ですから、知事の発言が最近にきて、ちょっと微妙に変わりつつあるとことを踏まえて申し上げるのですが、当初は、前述のような臨空都市の核だという位置づけ。それからどなたが本会議で質問したかは忘れましたけど、JR東海との関係について今のJR東海のK会長さんとは、まことにいい関係であって、前政権――石川前知事のことですよね。平成12年当時のことを例に出されまして、あの当時と違って、今、極めて良好な関係にあると、わざわざその会長は静岡まできて、一緒に会食したら、私の会食分まで払ってくれたと、そういうことも本会議の席上で川勝知事は言われているわけです。そういう説明を受ければ、これは可能性がありかと、我々は思いましたし、地元へ行って、いろんな会合でぜひ、そういうことで知事も言われているから進めようと何度も私は言いました。そういうトップの方との会合で、ある程度の感触を得ているということになりますと、まず駅づくりの工法。位置もそうですけど、毎日「のぞみ」や「ひかり」が超特急で5分置き、10分置きにびゅんびゅん走っているところへ、両サイドからプラットホームをつくって、それから地下へいろんな配線をしたりしながら、待避線をつくらずに路上駅をつくると知事はおっしゃっているわけですので、そういうことになると、ある程度JR東海と打ち合わせをして、そういう良好な関係にあるのだったら、タイアップして、外構部の路線上につくる駅について、ある程度の合意があって、それを議会の場やいろんな講演をされる場所でばんばん言ってらっしゃるというふうに思いました。記者会見でも言われて、地元の県議や市議がその気になってくれないと困るというようなことでありましたので、実は交通基盤部空港局の石田局長からも知事も言っていますから、地元で機運を盛り上げてくださいということでしたので、実は、島田市側では同僚県議が旗を振って署名運動が始まったということでございまして、実は私どもも、これからどうやって対応をしたらいいかということで、今月末に市長を初め、いろんな立場の人で、私も入れてもらって協議をするというところまで、私どもはきております。
 ところが、最近、知事のおっしゃる中では、東海・東南海・南海の三連動地震を前提とした防災機能を持った空港としては、静岡空港はほかにかえがたいものをもっていると、首都圏第3空港だということも言われています。有事に備えての補完駅をつくるということを今度は言い始めました。例えば、天皇陛下がお乗りになるお召し列車用の原宿駅があるわけです。通常は使っておりません。そういうお召し列車が使われる場合のような駅をつくっておけば、これはいざというときの補完になると、緊急避難駅にもなると言われていて、今までは最低毎日1時間に1本ぐらいはとまって、日ごろの空港機能を高めて、臨空都市をつくるための最終的な決め手は、この新幹線新駅だと発言を繰り返していた知事が、だんだんトーンダウンされてきたと思っていたところ、きのうテレビに出たようですが、JR東海の社長のお話がありまして、そんな仮定の話にはとてもじゃないけどおつき合いできないと。ミカン箱を重ねたようなものを両サイドでつくられて、それで駅ですと言われても、そんな簡単な問題じゃないよと。それから、ただでさえ静岡県は――この発言は静岡県民をばかにしていると私も思うのですが――静岡県の東部に短い距離で3つの駅をつくったことが、非常に我々の輸送力をダウンさせる失敗だったと。これは民間会社の社長が始めからそんなことをいったら不買運動です。あれ、国鉄だったから、国がやってやって、おまえらを乗せて運んでやるんだからという、「汽笛一声新橋を」というあの明治時代のころから変わらない、いわゆる鉄道行政の名残を言っているわけですけど。それにしても、そんな静岡県に駅をつくり過ぎたので、それに加えて空港新幹線新駅なんてとんでもないということをいわれているわけです。そうすると、今度はそれを受けて知事が、空港の基幹的防災機能を高める、これは国家有事のための駅だと、JR東海の社内論理だけで言っては困ると。JR東海は社会的責任があると。これは良好な関係じゃなくて、けんかだよね、まるで。それと知事は、今度国内線ターミナルをつくるけど、それは地下駅との接続を想定してつくりますということをきのうはっきり言われているようです。
 そうなってくると、片一方はどんどこどんどこ進める、片一方はそんなものは知らんと言い始めると。その中でも有事の際の駅をつくったけど、あした東海・東南海・南海の三連動地震がくれば、すぐ使えるけど、千年に一遍と言われている可能性もあるので、そうすると、想像上の仮定のためにつくった駅が、1度も使われずに避難タワーと同じように、百億円以上をかけてつくったけど、1回も使われなかったねという駅になる可能性もある。ということを考えると、お互いに両者の言い分の中に矛盾とか、もう全然かみ合わない点が、物すごい出てきているわけです。
 リニア中央新幹線の開通時といっても、名古屋まで開通しても開通って言わないんだよね。「のぞみ」があそこでとまっちゃうわけですから、大阪までいって始めて、リニア中央新幹線が「のぞみ」、「ひかり」機能を発揮できるということですので、そうすると、ここにいる若い人を含めて、大体この世の中にいないころ、空港新幹線新駅が利活用されるという可能性も出てくるわけです。そういうことを考えると、私にとっては、いずれは近い将来やめていく人間として言わせてもらえば、次の世代へ政治家というのは遺言を残さなくても税金のかからない遺産は残しておくべきだと思うもので、わあわあ言っているわけですけど、早くできるのにこしたことはないですけど、現実のやりとり見ていると、雲をつかむような話で、果たして、この静岡県総合計画後期アクションプラン(仮称)で、わずか5年間の中でどういう進展をしようと思っているのか。皆目ぴんとこない状況なのですが、そのまま空港新幹線新駅をつくって、静岡県の陸・海・空一体となった発展を期すという記述をして、そのままいくつもりなのか。その辺は、行間にいろいろあるから、多目に見てくれという、そのあたりについて、少しうんちくを述べていただきたいと思います。

○吉林知事戦略監兼企画広報部長
 空港新幹線新駅があるということは、空港の機能を高める上でも地域の発展のためにも私は必要不可欠であると基本的には考えております。
 ただ、時期、あるいはそれを実現するための手法は、いろんな形で考えていかなければならないと思っていますし、JR東海という事業主体があり、それから、認可する国という機関もございます。そうしたところに、どういう形で県のほうから新幹線新駅を実現するための行動を起こしていくかというやり方が1つあるかと思います。そのやり方をどういうふうに戦略的に考えていくという中で、社会的な状況も変わってきておりますし、遠い話だと思っていましたリニア中央新幹線の話が、昨年、具体的な話も見えてまいりました。そうしますと、今までやっていた県の提案の仕方、陳情という形のやり方がいいのか、それとももう少し前に進める。こちらから、むしろこういうことはどうかと提案をする方式、待ちではなくて県のほうから情報発信をして、こういうことならできます。こういうことが用意できますと戦略を変えていこうという意図が、私は知事にはあるのではないかと解釈しております。今まででも、具体的に幾つかの絵がございましたが、その中で、もし経費も考え一番早くできるとすればこういう案があると考え、それを提示していくと。それからオリンピックもございますので、その中で実現するために、こういうことが1つの可能性としてあるのじゃないかということ。新幹線新駅が静岡県の発展のための重要な大きな材料になるという中で、今、戦略の1つとして提案型、もう1つは南海トラフ巨大地震対策は、本当に県としては最大の課題となっておりますので、それに対する空港の位置づけと新幹線新駅の位置づけ、こういったものを勘案した中で現在のとるべき戦略の1つとして知事は提案したと私は考えております。

○大石委員
 ありがとうございました。
 今までは運動を盛り上げて、県民的な要望をしてつくってもらうということだけど、知事のニュアンスは国家戦略として捉えてということで、ちょっと変わってきたですよね。それはいいのですけど、走らせているのはJR東海です。さっき言ったように、JR東海とかつてはすばらしい人間関係で、飯までおごってもらったと言っている知事が、手の平を返したように、今度は社会的責任があるんだから、あんたらこのくらいのことを理解できなくては困るんじゃないのかと。国土交通省にも言ってあるけど、国土交通大臣もわかってくれているよと。
 それでは、例えば技術的な打ち合わせ。仮につくるとしても、トンネルを掘るのだったら、トンネルをドリルで穴をあけりゃ粉も出るし、瓦れきも落ちる。それをやらない地上駅にしたって、プラットホームとの間が10メートルも開いていたら、これは駅にはならないです。だから少なくとも鉄板か何かでカバーできるぐらいの距離へ、あの永久建築物のすごいやつを地下配管をしたり、いろいろなことをしながら、両サイドにつくらなくては路上駅はできないわけですので、そういう工事をしているとき、単なるシートを張ってやっていたって、これはできない。振動とかに対して、あるいは外構部が一種のトンネルのような構造になるということを前提にして、JR東海が通行するところで工事をすることを認めてくれなければできない。
 ついでに言うと、今だったら必ず地権者が文句を言うと思うのですけど、空港よりもっと早い時期でしたから、あのあたりは新幹線が物すごいスピードで走るとトンネルに入るとき風圧がすごいんです、バンと音がして瓦がずれる、ガラスが振動するというお宅があのあたりに何軒もあるわけです。それから夜中になると保線の調査がすごい。マイクを使って「おーい」とやっている、ちょっと神経質な人は眠れません。だからもし新幹線新駅の工事をやるとすれば夜中の新幹線が走っていないときの夜間工事になる。そうすると、今のリニア中央新幹線どころではない、大工事になる可能性があるので、そういうことを考えると、私はやっぱりJR東海と、お互いに遠くのほうからぼんぼん大砲を打ち合うのではなくて、本当に飯が食える間だったら、実はどうだという話を直接知事にやってもらって、その上で、南海トラフ巨大地震の対応駅というけど、南海トラフ巨大地震が千年後か二千年後に来るかもわからないし、映像を見ればあした来るかもしれない。そのために新幹線新駅をつくっておくというのは、もしかしたら使わない可能性が出てきます。だから、我々思うのは、やっぱり日常の中で、新幹線から例えば、エスカレーターで移動するほどで来て、東京からも新幹線で1時間できて、それから飛んでいくことを選択してもらう多彩な駅でなきゃ、本当に意味がないと思いますから、その辺についてどうですか。

○吉林知事戦略監兼企画広報部長
 JR東海との関係につきましては、知事が個人的にコンタクトをしていると思います。正式なJR東海の見解としては、平成12年に見解が出ましたけども、県には新駅は不可能であるという旨の文書をいただいています。この前のJR東海の社長の定例記者会見の発言はそれをもとにした発言と思っておりますので、正式なJR東海の方針は、社長が発言したことではないかと思っております。
 しかしながら、県としてJR東海が一切拒否をしているから、何も行動を起こさないかということになれば、県として主張は続けていくべきだと思っております。その中で、特に国のほうに御理解をいただいて、県だけではなくて、先ほど大石委員からもお話がございました国家戦略としての位置づけがあるというのは、非常に公的な意味でも、事業主体を動かすための、1つの後押しの材料になる。あるいは国家戦略になれば、非常にその周辺状況が変わってくるのではないかと思いますのでJR東海に対するある意味での後押しになるかと思います。
 そうした中で、実際の施工の立場、事業主体であるJR東海が必ず委託施工とかをやりますので、具体的な工事に入る段階の課題は、たくさん多分あると思いますけども、まずは県として絵を描いて、しっかりこういうことはやりたいと、あるいは、できるんだということを、まずはお示ししていくところから、だんだんステップアップしながら、将来、新幹線新駅として、皆さんも使える形になるためのステップだという形で捉えていきたいと考えております。

○大石委員
 この仮定の話で、ずっと議論をしていても、あすの朝になってしまいますから、意見だけ申し上げます。
 知事は、オリンピック等を前提にした場合に、世界各国からVIPが千人ぐらいは来ると。そういうときに首都圏補完空港として使えるということは言われている。僕は、そのとおりだと思う。例えば、雪が降ったときに着陸できないとかはよくわかる。だけどお召し列車のように、その人たちを乗せるために、その日に5分置き、10分置きで猛烈な何百キロのスピードで走っているダイヤを変えて、よく大雨になったとき新幹線がおくれます。ああいう2次、3次、4次のダイヤを組んで、果たして、緊急の用事がある人たちを待たせても、空港新幹線新駅ができたから、そこでアメリカ大統領がおりたから、とめるというようなことが、現実の営業上の問題として、私はJR東海に相談なしで勝手に議論しても、何を言っているのかで終わっちゃう気がするんです。だから、その辺を課題としてして綿密に議論してもらいたい。それと東南海トラフ地震に備えてというけど、空港はわかる、空の道を使っておりてくるのだから、新幹線は路線だから、東南海トラフ地震でここの駅にとまる前に、浜松市や浜名湖のあたりで橋脚がポキッと折れちゃったり、津波があったり、小田原市のあたりで、地震で大事故が起こったら、とてもじゃないけど新幹線はもたないです。そのために、富士山静岡空港へ駅をつくっておくというのは理屈としては、ちょっと弱い。
 だから、掛川市の人には申しわけないけど、掛川駅へとめる分を1回間引いてもらって、空港駅にとまって、あるいは新富士駅へとまるのを間引いてもらってとめるとかということでやれば、今のダイヤで、実をいうとできる。1時間に1本とか、2時間に1本ぐらい。空港へそんなに毎日1時間1本とめなくていい。そういうことを含めて、知恵を働かせれば、また違う考え出てきますので、どうも、相撲取りが土俵に入る前から塩をかけっこしているような感じがしますので、ぜひ吉林知事戦略監初め、池谷県理事、若梅県理事は、これは大事なことですから、次の人へいずれバトンタッチしていくにしても、これは今の代でしっかり議論していただきたいと思っております。

 2点目です。先ほど6番委員から、静岡県モンゴル連絡員のことで質問がありました。海外駐在員事務所のことについても5番委員から、高い見識の中でお話がございました。大体わかったのですけど、委員会説明資料3ページ、3の静岡県モンゴル連絡員の配置に関する検討についてです。
 モンゴル側から要望のあった駐在員事務所の開設には、経費面や現地における機動性などを考慮して、日本の文化・習慣にも精通している現地在住の人材を連絡員として配置し、事務所に準ずる機能が期待できる体制を確保すると。先ほどの松下地域外交課長の答弁を聞いていると、端的にいって日当3万円または費用弁償3万円、月に3回から4回の業務で、日本円で大体月額10万円ぐらいを予定していると言いましたよね。そうすると、その仕事の内容というのは、例えばこちらからの派遣団が行ったりとか、事務所がないわけですので、その人が個人で動いて手配しておやりになるかと思うのだけど、事務所もなくて補助者がいるのですか。

○松下地域外交課長
 これまでモンゴルにつきましては、ソウル事務所に今2名の県職員がおりますので、そのうちの1名がモンゴルとの調整、あるいはアテンド等の対応をしておりました。その事務所経費として300万円近い予算を計上しております。ですので当然、モンゴル連絡員を配置したとしてもソウル事務所駐在員との連絡をとる形でやっていくことになります。

○大石委員
 一問一答質問方式になっちゃったけど、いいですか。

○宮沢委員長
 はい。いいです。

○大石委員
 モンゴルについていろいろ僕らが聞かされていることは石炭の輸入、モンゴル側からいえば輸出のような高度な政治性のある外交から、通訳だけに近い仕事もたくさんあると思うのです。電話1本だって重要な話だったら、それは業務だよね。それから自分が車に乗って官公庁を回ったりしても業務だし、月3回というのはどういう基準でやるのですか。場合によって毎日になったら、1日3万5000円として、10日やれば35万円だよね。1年だと400万円、500万円に近いお金になると思ったので、判断基準が曖昧なら、私は、いわゆる業務委託とか、日給、月給で決めてやったほうがいいのじゃないかなと思っておりますがどうですか。

○松下地域外交課長
 当然、非常勤特別職日当の3万4900円という金額は、日本で行う場合においても高額でございます。モンゴルでやっていただく場合には、単に電話1本で3万4900円という考え方ではなく、基本的には8時間の業務に見合う内容をやっていただいて、その都度3万4900円を払っていくという考え方で、モンゴルから今推薦が出ておりますので、そういった方々と調整していく予定でございます。

○大石委員
 節約意識があっていいと思うのですが、別に4時間働こうが、5時間働こうが、業務内容についての基準というか、事務所がなくて、事務を兼任でやっているような人で、向こうの連絡員になる人は全く見当がつかないのか。これから公募をするのか、それとも大体こういう人という見当がついているのか。それを聞きます。

○松下地域外交課長
 業務的には、調整をやっていく中で、その調整をした人間がついていかないと困るということでアテンド業務、あるいは通訳では日本の文化を理解してモンゴル側に伝える方が連絡員をやっていただきたいという要望も含めて推薦依頼をしております。調整業務をやることに加えて、通訳の能力を持っている方、あるいは政府の有力な人脈を持っている方とか、そういった方々が、今モンゴル側からの推薦が出てきて検討しているところでございます。

○大石委員
 そうすると、これから公募するという話ではなくて、モンゴル側から自薦、他薦といってはおかしいけど、こういう者はどうかと候補者があるということですね。

○松下地域外交課長
 はい。

○大石委員
 日本でいう月10万円から15万円は、貨幣価値からいうと、他の国へ行けば数倍になると思うのです。連絡員となる方は、例えば立場のある方の御夫人だとか、それとも別の仕事をしながら兼任をするという方か、それとも静岡県とモンゴルとの友好推進のために、それを業として、毎日8時間働かないにしても、専任して取り組む方なのか、それはどう考えます。

○松下地域外交課長
 まず、一番重要なのは、モンゴル側との調整の中で、日本のことをわかってくれて、その意向をモンゴル側に伝えてくれる方であるということを考えると、我々のほうで要望を出しているところは、例えば日本の大使館等に勤務して、日本の事情に精通して、なおかつ、通訳の能力を持っていらっしゃるとか、あるいは、有力なさまざまなネットワークを持っている方とつながりがあるとか、そういったところの中から御推薦を出してもらいたいと推薦元のドルノゴビ県側とモンゴル政府に要望しております。また推薦の出てきた方について、東京にあるモンゴル大使館のほうに問い合わせをしたり、御意見を伺い最終的に決定していきたいと考えております。

○大石委員
 これ以上、余り細かいことを言うと、私が今度、モンゴル行ったときに入国禁止になっちゃうと困りますので、ここで終わりますけど、要は、巷間伝えるところによれば、あの国会議員の奥さんじゃないかとか、あの有名な方のお嬢さんじゃないだとか、3つ4つ、どこかでどう聞こえたか、広まったか知らないけど、そういう説が、実は私どものところに情報がくるもので伝わってきました。ですから、松下地域外交課長がいわれたように、あるいは後藤地域外交局長もいらっしゃいますけど、私はモンゴルとの交流を反対といっているのではないです。賛成だけど、そういう駐在員事務所じゃなくて、いわゆる連絡員というと、何となく公私混同しているようなところにも聞こえるもので、多い少ないを別として公金を出して、友好のきずなにしていくというのだったら、やっぱり納得がいくような選考と、それからこれこれこういう人だからというのを、次の2月議会ぐらいには、ある程度名前とか、待遇はこうですよというのがわかるぐらいにしておかないと来年度の予算ですのでお願いします。終わります。

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