• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 委員会補足文書

ここから本文です。

委員会会議録

委員会補足文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年12月富士山静岡空港活性化特別委員会
参考人の意見陳述 社団法人静岡県商工会議所連合会富士山静岡空港利用促進協議会担当 常務理事 安本浩之氏、橋本空港企画室長(富士山静岡空港航空貨物利用促進協議会関連) 【 意見陳述 】 発言日: 12/19/2011 会派名:


○安本浩之氏
 皆さんおはようございます。ただいま紹介いただきました商工会議所連合会の常務理事、安本と申します。富士山静岡空港利用促進協議会のほうを担当しております。
 それでは、早速説明のほうに入らせていただきます。
 お手元の資料のほうですね、富士山静岡空港利用促進協議会、こちらでですね、平成22年度の活動の報告、それから現在やっている内容、こういったものを御説明させていただきたいと思います。
 お手元の資料の1ページ目でございますけれども、富士山静岡空港利用促進協議会、通常、促進協と呼ばれておりますけれども、こちらの協議会がですね、設立された目的といたしましては民間の団体、それと行政機関等が一体となりまして、空港の利用促進、それから需要の拡大、空港を活用した静岡県の産業経済の活性化、こういったものを目的として、設立されております。
 経緯といたしましては、当初空港をつくるかどうかというところで、まず平成元年、大分前なんですけれども、静岡空港建設促進協議会という形で発足しております。その後、空港ができるということがわかった段階で、今度は就航していただく航空会社、こういったところへの働きかけを目的としまして富士山静岡空港就航促進協議会という形で改組しております。
 それから、いよいよ空港が開港という手前の平成20年に今度は大勢の方に乗っていただくということを目的に富士山静岡空港利用促進協議会という形で改組しております。
 こちらの構成員なんですけれども2ページ目から4ページ目のところをめくってみていただきたいと思いますが、最終的に4ページのところに、まず会長でございますが、私の所属しております静岡商工会議所連合会の会長、現在、後藤康雄会長が、会長という形で就任しております。その他、副会長、こういったところのメンバーでございます。総勢206団体ですね。自治体、それから議会、それと経済団体、それから企業としましては主に旅行業の関係の方に入っていただいております。
 主な事業といたしましては、この後、細かく御説明いたしますが、主に5つの委員会で設立されております。
 事業としましては、就航促進・利用拡大事業、こちらが同じく就航促進・利用拡大委員会という名前で委員会立ち上げております。あと、教育旅行の促進事業。それから、いわゆる経済界を中心とした観光だけでなくビジネス利用を喚起しようということで産業交流促進事業ということも事業としております。それから、自治体の方たちをメンバーとしました自治体空港利活用促進事業。それと、空港のPR、いろんな面でのPR活動をということで、広報事業。この5つの事業が主な基本的な事業です。
 それから、その下に富士山静岡空港利用促進事業ということで、これは主に皆さん使っていただける方、それから旅行会社、こういったところへの補助事業でございます。
 それ以外には、会議、それから要望活動、こういったものを目的とした要望活動及び啓発事業、この形でつくり上げております。
 それぞれの5つの委員会の委員長には2ページの上のところですね、旅行会社では静鉄の川井会長になっていただいております。それから、教育旅行では静高の浅羽校長、産業交流委員会は私どもの杉専務理事、自治体のほうは県のほうの池谷局長になっております。それから広報委員会は空港の運営会社であります吉岡社長でお願いしております。
 それでは、5ページの活動報告でございますが、1つ目の就航促進・利用拡大事業でございますが、こちらも主に3つの事業を、大きな1、2、3ですね、定期便の販売促進支援事業、それから2つ目がチャーター便等、新しい定期便を誘致しようとする事業で、定期便誘致支援事業。それから3つ目が空港の需要拡大を目的とした需要拡大事業。この3本立てで運営しております。
 この1つ目の定期便販売促進事業でございますが、1つ目としまして航空会社とまず連携した販売促進、こちらのほうを実施しております。乗り継ぎ便を利用したモニターツアーこういったものを実施、それから県内及び就航先でラジオを通じたプロモーションを実施しております。
 それから、航空会社のほうで主に仁川経由、それから上海ですね、経由した新しい路線を開拓するには時間がかかりますので、韓国それから中国こういったところをハブ空港として乗り継ぎをできるということを広めるための乗り継ぎガイド、こういったものを作成しております。それと、利用促進キャンペーンというものを実施してまいりました。
 2番目の定期便の誘致、チャーター便のほうでございますが、今一番定期便に近いといわれてます台湾、こちらほうに力を入れてまいりました。イメージ広告、それから台湾へのチャーター便を利用しましてランタン祭りとか、台北の花博こういったものを交流事業、実施してまいりました。それ以外にもアウトバウンドのファムトリップこういったものを実施しております。
 (2)の県民交流団の実施ということで、まずタイへの県民交流団、それから韓国への県民交流団、百済展のほうに行っております。
 それから、大きな3番、空港需要拡大事業でございますが、こちらはセミナー、それからキャンペーン等を実施しております。
 まず、需要拡大セミナーとしましては、台湾の需要拡大セミナー、それから清水港のポートセールスということで毎年、山梨のほうで実施しております。こちらにも同じ港というようなつながりで山梨もやはり富士山静岡空港を利用していただけるところでもございますので、山梨でこういったセミナーも実施しております。
 それから、県民向けの交流活動セミナーといたしまして、静岡県の東中西、静岡市、浜松市、沼津市でそれぞれ旅行セミナー、こういったものを実施しております。それ以外にもふれあい体験ツアーという形で、県民の参加できるものも企画してまいりました。
 6ページのところで、それ以外にですね、(3)のところにございますが、航空会社の希望で主にこの旅行商品を表に出してほしいということで、新聞広告、これを30回つくっております。各航空会社それぞれ6回ずつ実施しております。それ以外に周辺のタクシーの協働事業、こういったものを実施してまいりました。
 第2の教育旅行の促進事業でございますが、こちらは修学旅行、こちらをまず静岡空港に取り込みたいという目的で実施しております。
 1つ目といたしましては、まず学校の空港を利用するか、どういった教育旅行を計画しているかというようなそういったものを調査いたしまして、それぞれやはり同じ時期に行かれるというのがどうしても学校の関係の場合ありますので、そちらのほうの調整等にも結びつけております。
 2番目のあとは教育旅行調査団の派遣でございますが、教育旅行を担当している学校の先生方に静岡空港から就航しているところへ連れていって、教育旅行のプログラム、こういったものを開発に向けて調査をしていただいております。昨年はふじのくに3776友好訪中事業もありましたので、上海、杭州こちらに派遣しております。
 実施したこういった調査の内容を次の3番の教育旅行説明会、ここで学校の先生方に説明していただいております。こういったものを実施しております。
 それ以外には、教育旅行を支援する策としまして、この後、また御説明いたしますが、補助事業のほうでもメニューがございますが、それ以外に障害のある方への補助、それから定時制への学生への補助、こういったものもメニューとしてそろえています。
 第3の産業交流促進事業でございますが、これは先ほど申し上げましたようにビジネス事業を喚起するために主に経済界のほうを中心として、委員会を立ち上げて実施しております。
 主な内容としましては、就航先との産業界、就航先の経済界の方たちと交流促進を図るために産業交流セッション、こういったものを開催しております。ことしの1月に北海道で産業交流セッションを実施しております。また、その前の年は福岡で聖一国師の関係のことをテーマに産業交流セッションを実施しております。
 それ以前は熊本で産業交流セッションもやっておりますが、そういったものが後で実を結んだものが一番下の(2)のところですね、熊本の鶴屋百貨店で物産展こういったものにつながっております。
 めくっていただきまして、7ページでございますが、それ以外にこの産業交流委員会のほうのメンバーで交流団への参加、こういったものも心がけて実施しております。昨年はふじのくに3776友好訪中事業、それからふじのくに交流団、こういったものにも積極的に参加していただいております。
 第4の自治体空港利活用促進事業でございますが、こちら先ほど申し上げましたようにメンバーが35の自治体で構成されております。主な事業といたしましては、各地域で実施いたします交流事業こういったものに対して、この1番にあります富士山静岡空港利活用促進地域連携事業という形で促進協議会といたしまして、その事業に協賛して補助をしております。昨年は11市町から29事業の事業に協賛しております。
 それから、各自治体で実施しておりますいろんな空港の利活用策こういったものをそれぞれ事例集にまとめまして各市町に配りまして、そういった事例の共有化といいますか、情報の共有化を図っております。
 それから、3番目でございますが、自治体の方に声かけさせていただきまして視察研修、こういったものを実施しております。就航先の先進事例、こういったものを視察を実施してまいりました。
 それから、4番でございますが、各市町の庁舎、こういったところで空港のPR、パンフレットを置いていただいたり、フォトコンテストこういったものも実施していただいております。
 それから、5番目、広報事業でございますが、こちらはいわゆる静岡空港のPRを目的として特に1つ目のところにありますITの活用広報事業として、まずホームページを私ども立ち上げております。そこで空港のPRを一般の方たちに閲覧できるような形にしております。
 それから、めくっていただきまして8ページでございますが、富士山静岡空港サポーターズクラブ、こちらを運営しております。これは現在、3万7000人ほど会員の方になっていただいておりますが、メールを使った情報の配信、こういったものを実施しております。広報事業それ以外にですね、時刻表を作成、それから各広告の掲載、FMまたはメディアこういったものを使った広報活動、こういったものを実施してまいりました。これは、静岡だけの放送だけでなく、あとここに(4)のところにありますように九州からのインバウンド対策としても実施しております。
 大きな3番でございますが、PR出展の事業としまして、いろんなイベントでのブース出展こういった形でPRを実施しております。
 昨年はそれに加えて記念事業としてまして開空1周年記念、それから100万人の達成式典こういったものも実施してまいりました。
 次に、第6でございますが、富士山静岡空港利用促進事業としまして、これが9ページ目の表にありますとおり、こちらがいわゆる補助事業でございます。利用者、それから旅行会社に対しての補助事業でございます。旅行商品のつくった際への航空会社の補助、それからチャーター便を実施した際の補助、これが167便補助しております。それからパック旅行の、よく聞かれると思いますがパック旅行の3,000円割引、こういったものも一般の方向けに実施してまいりました。それから、団体の利用の送迎バス、こういったものの事業についても実施しております。
 また、先ほどちょっと申し上げましたが教育旅行、こちらに対しても例えばセントレアとの差額の補助、こういった形で静岡空港を使っていただくように呼びかけております。
 それ以外にですね、5人以上の団体に対しての団体モニターキャンペーン、こういったものも実施しております。
 あと、昨年だけでしたが浙江省への訪問の支援事業、これはふじのくに3776友好訪中事業、これに対しての事業でございます。
 (7)の要望活動事業でございますが、昨年は民主党県連への要望文を提出しております。主に空港の運用の時間の延長こういったもの、それから空港新駅の必要性の検討こういったものを要望してございます。
 めくっていただきまして決算でございますが、収入のほうでございますが、まず会費がございます。206団体からいただいている会費、それから2番目の補助金。この年は主に2億の補助金いただいてますがふじのくに3776友好訪中事業がございましたのでその分が上乗せされております。
 当初予算が2億3700万円、途中で補正しておりますが、最終的な決算額が2億1790万円というような決算でございます。
 その使った内容でございますが、次の11ページにございます。
 まず、事業費といたしまして、それぞれの先ほど申し上げました事業ごとの組み立てになっております。決算の額でございますが、就航促進・利用拡大事業では4350万円、教育旅行のほうでは250万円、それから産業交流委員会で330万円、自治体のほうで970万円、広報事業で3360万円ほどですね。
 それから、先ほどの補助事業、6番が補助事業でございます。こちらが1億530万円ほどでございます。そのほか、管理費のほうは事務局の費用でございます。約400万円、トータル2億1350万円ほどでございます。
 それでは、めくっていただきまして、今年度、平成23年度の活動内容でございますが、先ほどから説明いたしました5つの委員会の事業、この基本構想は同じでございます。
 就航促進・利用拡大事業では主に新しくしている内容といたしましては、1つ目が(1)のところ航空会社との連携、こちらをさらに大きくしまして各路線ごとの使っていただける補助額といいますか、航空会社と連携して使える金額をふやしました。
 それから、定期便の誘致支援事業、こういったものは引き続き台湾を中心に実施しております。
 空港の需要拡大事業でございますが、同じくセミナー、それからキャンペーンこういったものも今年度も実施しております。やはり、基本的には航空会社、それからもう1つは観光の関係の方との連携、こういったものを強化して実施しております。
 教育旅行のほうでございますが、こちらにつきましても引き続き各学校からの利用の意向調査を実施しておりまして、そちらで調整のほうを図っております。今年度は、教育旅行調査団、こちらは引き続き今度はシンガポールと九州、この2つで実施しております。シンガポールにつきましては韓国の仁川経由でこういった形のものも使えるということでかなり好評でございました。こちらにつきましては、教育旅行説明会、来年の1、2月に予定しております。そこでまた学校の先生方に説明していただく予定でございます。
 3つ目でございますが、産業交流促進事業、こちらについても産業交流セッションを基本としまして、経済界を中心に実施しております。本年度は9月14日に北海道の十勝、帯広、ここで産業交流セッションを実施しております。静岡県と北海道での開発されましたコラボ商品であります抹茶オーレ、これをPRさせていただきまして、新たに静岡県との交流の可能性というものを説明してまいりました。
 2番目の産業交流に向けた各団体の活動促進ということで、それぞれの経済団体が個々に空港を使って活動をしております。それに対してもこの産業交流促進事業で協賛してその交流の拡大を図っていただいております。
 めくっていただきまして、自治体の委員会でございますが、やはりこちらのほうも事業が一番大きいのは1番目の地域連携事業でございます。こちらについては現在実施して各地域ごとにいろんな経済団体または自治体で実施していただいております。本年度は12市町、23事業に協賛してございます。
 それから、やはりこの事例集につきましても本年度も作成してまいります。3月ごろに完成してお手元にとどくような形で予定しております。
 それから、視察研修につきましても本年度は2月に各市町の職員の方に、鹿児島を予定しております。現在その予定であります。
 それから、第5の広報事業でございますが、引き続きホームページ、それからサポーターズクラブ、こちらを対象にPR活動、それといわゆる広報企画・政策事業としまして、広告のグッズの作成またはいろんな場面での広告の掲載、それとメディアを活用したPRこういったものを実施してまいります。記念事業でございますが、今年度は2周年記念ということで記念事業を実施しております。
 第6の利用促進事業でございますが、こちらは先ほど説明いたしましたように、旅行商品、パンフレットの補助、それからチャーター便への定期便誘致支援事業、それからパック旅行こういったものも実施しております。
 特に、ことしは震災の影響があって出足がにぶりましたので、このパック旅行につきましては途中からかなり力を入れまして、昨年4,000人ほどでしたが現在今年度は1万1500人の方の利用が見込まれております。それからバスへの補助、教育旅行への補助、団体モニター補助こういったものについても実施しております。
 本年度新たに実施いたしますのは、その下の、下から2つ目、旅行会社、静岡空港利用した旅行商品の販売を行っている旅行会社に対しまして、販売支援金の交付の事業を実施しております。
 それから、12月から立ち上げました企業のサポーターズクラブ、こちらへの補助も12月から実施しております。
 要望活動等につきましては、従来同様、実施してまいる予定でございます。
 それでは、予算でございます。
 17ページでございますが、昨年と変わっておりますのはふじのくに3776友好訪中に事業費が削られておりますので、補助金、それから会費、こちらでさらに5月補正がこの中には2000万円のっております。その上で予算が2億4940万円で立ち上げております。
 支出の部でございます。18ページをごらんになっていただきたいですが、就航促進・利用拡大事業が主にですね、そのうちの定期便販売促進支援事業が前年の予算に比べてふえております。それから、需要拡大事業、この2つですね、1600万円昨年よりもこの事業でふえておりますが、これはやはり震災の影響がありまして、緊急対策ということでこの事業について増額しております。
 教育旅行、産業交流、それから自治体については昨年同様並みです。
 広報事業でございますが、広報企画・制作事業費が増えておりますが、これは本年度から空港利用者向けの広報誌ということで「ソラシド」こちらの制作費がこの分、のっております。
 それから記念事業でございますが350万円減っておりますが、これは初年度と違って2年目ということで減額してございます。
 それから、6番目の利用促進事業費、これは補助事業でございますが、この710万円減っておりますがこれは先ほど申し上げましたふじのくに3776友好訪中事業がなくなっている分の数字でございます。それ以外は昨年同様の予算でございます。
 私からの説明は以上でございます。

○伊藤委員長
 ありがとうございました。続きましてそれじゃ。

○橋本空港企画室長
 富士山静岡空港航空貨物利用促進協議会の事務局を、空港企画班が所管しておりますので、私のほうから御説明をさせていただきます。
 それでは、お手元の資料19ページをごらんください。
 貨物の促進協議会は、静岡経済同友会からの提言、これは平成19年9月に富士山静岡空港への期待ということで静岡経済同友会からさまざまな提言をいただきまして、その中に物流問題を専門に取り扱う協議会の設立をという提言を受けまして、それから1年半後になりますけども、平成21年4月に貨物協議会を立ち上げたという経緯になっております。
 平成20年はですね、富士山静岡空港を活用した航空貨物の需要調査というものをやっておりまして、この調査、周辺山梨県、それから神奈川県等を含めまして二千数百社を静岡空港についての利用実態ということで調査しまして、こういった基礎調査をもとにこの協議会でのいろんな議論の基礎資料としたという経緯がございます。会長は利用促進協議会と同じ連合会の後藤会長にやっていただいておりまして、構成につきましては経済団体、それから物流関係――これはフォワーダーといいまして、貨物上屋から企業へ、企業から貨物上屋に荷物を届ける業者のことですけれどもフォワーダー中心に――それから航空会社等々含めて20団体ということになっております。
 事業につきましては、そこに記載の解決方策の検討、それからPR活動、それから4番目には貨物チャーター便や貨物専用便の誘致とこういったことも事業に含まれております。
 この平成21年4月に組織化されましていろんな議論を経てですね、その翌年度、平成22年度にはこの協議会の中で議論されました補助制度、これは貨物上屋への補助という形で初めて予算措置されました。平成22年に決算ベースで620万円ですけども、貨物上屋への補助というものが貨物に対する事業費として初めて予算化されたのが平成22年度からです。
 これは開港に伴いまして旅客ターミナル同様ですね、富士山静岡空港株式会社におきまして旅客ターミナルの西側のところに138平方メートルの貨物上屋を整備しまして、そこで取り扱いを始めたと。これは旅客ターミナルと同じスキームで株式会社がエアラインのその貨物に対する取り扱いのヒアリングを行いまして、開港当初から貨物を取り扱うというのが全日空さんだけだったということもありまして、全日空の貨物担当と協議の上、大きさを決めて株式会社の中でその減価償却費を上屋の賃料として全日空から徴収すると、そういうスキームで始まりました。
 この協議会のですね、メンバー構成は20ページのとおりでございまして、経済同友会の西代表幹事にも入っていただいておりますし、県内を代表するフォワーダーさん、日本通運、郵船航空、それから鈴与さん等々入っていただいております。
 それから、航空会社も一通り入っておるんですが、もちろん現在やっているのは全日空さんとアシアナ航空さんと中国東方航空さんと、フジドリームエアラインズさんは御存じのとおり、ERJというリージョナル機ということでですね、80人乗り前後の機材ですので、その機材で旅客のバゲージ以外のスペースという非常に少ないものですから、なかなか航空貨物の取り扱いはできないという状況にございます。
 それから、大韓航空につきましては、アシアナの状況を見ているんですが、基本的には大韓さんは世界のエアラインの中でも非常に貨物専用便を保有しておりまして、大半が成田に専用便を飛ばして航空貨物の取り扱いをしているとそういう状況ですので、なかなか静岡まではシェアに入ってきていないと。
 中国東方航空につきましては大変に熱心でですね、昨年の10月から初めて航空貨物、輸入ですけども始めてくれましたが、これ非常にスキームとしては非常にいいスキームでして、輸入貨物について静岡空港への就航便のベリー部を月間単位で貸し出してそのあいているスペースを使うと、そういうスキームなもんですから荷があればとにかく向こうからこちらには入ってきておりまして、今月10月にはこれまでの最高の22.5トン、月間であったという状況がありまして、この利用としてはやはり成田が非常に税関でありますとか、通関業者の手続が非常に時間がかかるものですから、また混雑しているということで静岡から一たんおろして、成田に持っていっても、横持ちの時間を含めても静岡空港のほうが有意にあると、そういう状況の中で価格と相まって使っていただいているというふうに聞いております。
 それから、静岡エアポートサービスはハンドリングを行う業者でして、これが要するに貨物上屋からエアラインへの取り扱いをやっている業者です。ここも非常に取り扱い量がまだまだなかなかふえない中で、現在は初年度は富士山静岡空港株式会社から全日空さんが上屋を借りて、そこに貨物を運んで取り扱いをやってたんですが、やっぱりその取り扱い量だけではなかなか上屋の賃料に対するコスト的に見合わないということで平成22年度からは、この静岡エアポートサービス――SSにはかわっておりますけども――そこが借りて、それによって共同上屋という形になりまして、要するに中国東方航空であっても、アシアナ航空であっても、そこの荷を預かると、そういう制度になっておりまして、今、全体としては初年度が86トン、それから平成22年度が201トン、現在は10月までで285トンと、今年度多分500トンぐらいいくと思いますけど、順調にふえてきているんではないかなというふうに思っております。
 21ページがですね、平成22年度の事業報告ということでワーキンググループというのがこの20ページの会員の方々に推薦いただいた実務担当者、この方々によってですね、ワーキングを開いておりまして、平成22年9月に国際線の貨物取扱を開始したいということでいろいろ相談をしまして、その後、やはりフォワーダーさんもいろいろありますし、航空会社もたくさんあるということで、ワーキングだとなかなか利害関係もあって意見が分散するという状況がございまして、具体的な目的に沿ってワーキング分科会というのを設けまして、例えば9月29日には中国東方航空の国際貨物開始に向けての中国東方航空とその扱うフォワーダーさん、そういった関係者を集めた分科会、それから平成23年1月には今度アシアナがですね、2月から今度は輸出を始めるということでそういう分科会をやって関係者の調整を図っているという状況がございます。
 2はイベントPR活動ということで、国際物流総合展とかですね、航空では清水港のポートセールスに合わせてプレゼンをさせていただきまして、山梨県の企業に対しても利用促進を図っているという状況があります。
 プレゼンの内容としては当然ですね、静岡空港の有意性ということで当然新東名が来年には供用されることや陸・海・空の物流ネットワークが充実していると。特に世界との航空ネットワークという意味では仁川へですね、ダブルトラックで毎日就航しているという点と、あとアジアへのネットワークという意味では沖縄のANAのハブの貨物の拠点を使えるということで全日空さんが毎日運行していると、この東アジアへのネットワーク、それから世界のネットワークという意味では非常に路線が確立されていますので、そこを活用できるということをPRしてきました。
 特にアシアナにつきましては通常の中型機以上に使われるコンテナの大きさよりちょっと小さいコンテナでですね、仁川から荷を積みかえるときにそのコンテナをそのまま中型機には乗せれないと、要するに中型機はもう一回り大きいもんですから、一たん荷をそこから出して、また中型機用のコンテナに積みかえると、ここが非常にトランジットのネックになっているんですが――デメリットの部分もありますけども――アシアナ便の場合は例えばタイでありますとか、ロサンゼルスとか、非常に貨物の取り扱いが多い国へのトランジットは非常に時間的にはいい便がございますので、そういい時間帯があるよというPRもあわせてしていると。そういったPRを中心にしているところでございます。
 では、平成22年度はある意味では非常にいろんなことが進んだ年でございまして、例えば税関さんも、CIQさんには大変な協力をいただきまして10月から中国東方航空が始まるということでなかなかCIQさんもすぐにはエアナックスの導入というのは難色を示したんですが、アシアナも始まるということで昨年暮れにはエアナックスという――要するに、ものを送るときのいろんな送付内容を事前にお知らせすること――ネット上でお知らせするエアナックスを導入してくれましたし、富士山静岡空港株式会社もANA専用であった上屋プラス200平米の貨物上屋の増築を平成23年3月にはしてくれたと。それからことしの7月にはSSさんにおいては通関士という要するに、さらに税関の業務を助けるような通関士を置いてくれたという状況があります。
 それから、最後22ページがですね、平成23年度の事業計画ということで静岡経済同友会の提言にもいろいろありまして、個別の企業にと、さらに平成20年には2,000社をやっているもんですから、まず企業に直接出向いてという話も当然ありまして、その前段階として今年度はすべての商工会議所とか、SIBAというあれですね、静岡県国際経済振興会ですか、そこのとこと協力しまして14会場、約400法人を対象に富士山静岡空港の航空貨物の利用促進について、PRをさせていただいたとそういったこともありまして、現在ANA便の沖縄はほぼ昨年度比3倍以上ということで非常に沖縄もふえておりまして、沖縄便のベリー部活用はほぼいっぱいという状況がありまして、新たな取り扱いができないよというフォワーダーさんもありますので、こういった部分は引き続き利用促進してまいりますけれども、今、足りない部分としましてソウル便の輸出と輸入とそういう部分がございますので、現在輸出につきましては、先ほどの協議会メンバーのフォワーダーと組みまして、特にベトナムは静岡県企業が非常に進出しているんですけれども、そこのハノイ近郊にタンロン工業団地という非常に大きな工業団地がございまして、そこはヤマハさんでありますとか、TOTOであるとか、キャノンとかですね、日本を代表する製造メーカーが進出しているんですが、そこで生産されたものをこれまでは成田とかセントレア経由で入っていたものを静岡、仁川経由で運ぶ取り組みを今やっておりまして、もう二度、三度トライアルとしてはきているという状況がありまして、そういった取り組みで輸入をふやすということです。
 それから、やはり輸出につきましては、東部の医薬品メーカーがやっぱり仁川経由で――これも基本的には成田から行っていると思いますが――ロサンゼルス等の北米にですね、アメリカに輸出している実績がありまして、それも今、トライアルで何度かやっていただいておりまして、こういった基本的にあまねくすべての企業に使っていただくというようなキャパシティではないものですから、やっぱり西静岡経済同友会代表幹事もおっしゃるようにですね、個別企業、特に静岡から東南アジアであるとか、静岡から南米、北米に輸出されている企業をですね、直接PRしてぜひ使っていただくように今後の活動をしてやっているところでございます。
 以上、簡単ではございますが、貨物の説明とさせていただきます。

○伊藤委員長
 ありがとうございました。
 以上で意見陳述は終わりました。
 それでは、これから質疑応答をしてまいりたいと思います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp