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委員会会議録

委員会補足文書

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平成23年12月観光資源活用促進特別委員会
委員討議の開始 、委員討議の終了 【 討議 】 発言日: 12/01/2011 会派名:


○小野(登)委員長 
 本日は、今まで委員会において、調査してきましたことを踏まえまして、どのような提言を盛り込んだ報告書としたらよいかについて、委員の皆様から忌憚のない御意見をいただきたいと思います。
 今までの調査概要につきましては、各委員に事前に送付いたしました資料にまとめてございます。
 それでは、以上の資料を参考にしていただき、自由に御発言いただきたいと思います。
 御発言をお願いいたします。端から全員一人ずつ、簡単でも長くてもいいから言っていただきたいと思います。

○前林委員
 情報は大事なのですけれども、情報が余り多過ぎても消化不良になるわけですね。例えば、「この伊東の特徴は」とさっきおっしゃったけれども、正直言って伊東温泉の特徴ってわからないです。熱海と伊東とで温泉地としてどういう特徴があるのかというのを、逆にむしろそういう特徴をつくってくださったほうが。
 一県民としては、伊豆に行きたいなと思ったときに、例えば、おいしいものを食べてみたいからここに行こうとか、今回は疲れているからゆっくり温泉でもって疲れを癒やそうとか、あるいは、レジャーでも何でもいいけれども、こういう遊びでもって楽しみたいからという、そういうような特徴がそれぞれにあったほうがありがたいです。
 そういう意味では、すべての人をターゲットにした観光地ではなくて、例えば、団塊の世代が来てお金を使ってくれて、おいしいものを食べてくれるような場所もあってもいいし、例えば、若い人で泊まるにはお金をかけないけど、遊びにお金をかけたいという人もいても構わない。そういう意味で、やっぱり私としては、情報の出し方をもう少し工夫すべきだということを今日改めて感じました。以上です。

○中澤(通)委員
 ターゲットをどこに絞るかというのもあるけれども、例えば、静岡県全体の観光地のページがあれば、そのときに、まず旅館で選ぶのか、地域によっては花で選ぶのか、レジャーで選ぶのか、いろんなジャンルをつくって、そこで全県のものが全部拾えると、選ぶ人はその中からチョイスできる。また、その中に何かモデルコースみたいなものが入ってくる。そういうページがあると、静岡県に行くという意識が出たときには、お客が定着できるのではないかな、そんなような1つの情報だけだったら。だから、食だって同じだと思うのですよ。いいところ、悪いところをうまくやっていけば、静岡県は約1億人という誘客があるのだから、それをもう一度見直したらどうなのかな。お互いに変なけんかをしていてもしょうがないと思うのですよね。

○石橋委員
 先ほども理事長さんが言っておりましたけど、東部地区の案内図をつくりたい。その案内図の中に観光資源――きょう見たね――これを入れるということがいいんじゃないかということ。もう1つは、やっぱり情報発信が弱い。今のままでは弱いと。だから、伊豆観光推進協議会かな、そこでもう徹底的に伊豆全体を売り込むと、これしかないと考えます。以上です。

○橋本委員
 本当に、前林委員のおっしゃるとおりだなというふうに思っていまして、観光というのは全国総観光地、もう全世界がですね。先日もフィリピンで6メートル、7メートルのワニが捕獲されたら、それを資源にして誘客なんて話になっていますので、そこに打ち勝つにはどうしたらいいか。資源の資質をもちろん向上させていくことは大事なのですけれども、なので私はもう「静岡にカジノが必要だ」くらいに訴えているのですけれど。
 やっぱり、世界に比べて日本の魅力にもっと磨きをかけるというのは、これは商売にもかかわりますけれど、国の魅力を高めることだと思います。それが静岡のすべての魅力にもつながると思うので、やっぱり意識を変えていくこと。今日聞いたお話も、みんな同じことを言うんですよね、どこのまちでも。だけど、もうそこから脱却していかないと、いつまでたってもよくならないと思うので、自分は総じてそういうふうに感じました。

○池谷委員
 今、皆さんがおっしゃったとおりなのですけれども、インターネットのホームページで、県のほうで観光のワンストップサービスをやってはどうか。これは合うかどうかわかりませんけど、今おっしゃったように、例えば、スポーツとか食、ヘルスとか温泉、こういうところをクリックしていくと、そこにいろんな場所が出てきて、それとまた旅館とホテルとかがリンクしているというような、そういう大きな観光に関するワンストップサービスのホームページは、県でやってもいいのかなというふうな感じはしました。それと、それは日本語だけではなくて、英語、中国語、韓国語、最低この4カ国語でいけるというもの。
 それと、もう1つ、気になったのだけど、ジオパークでああいう発言が出るというのは、ちょっとマイナスだなというふうに思ったので、ジオパークを推進することについては、しっかりと課題を把握して、動機づけというか、皆さんでジオパークを推進するというところへ持っていくような試みをしていかないと、うまくいかないのではないかなというふうに感じました。

○四本委員
 まさに地域間競争に勝っていくという中で、いかに静岡県に来てもらうかということですね。東部、中部、西部、伊豆、いろんな特徴がある中で、お客さんが西に行くのか東に行くのか選ぶわけでありますから、まず静岡県に来てもらう。
 その中で、やっぱり静岡県の最大の資源は富士山だと思います。富士山とどう連携していくかというようなことも必要ではないのかなと。きょうは伊豆の皆さんから富士山と一言も出なくて、どう連携していったらいいのか質問しようかなとも思ったのですけど、いずれにしても、何かと富士山に絡ませていったほうが、特に外国の人なんかにはわかりやすいのではないのかなと思います。

○鈴木(利)委員
 今やっぱり団体客から個人客になってきているので、観光は変わるわけですよね。ということは、インターネットでの販売というのが中心になるのだけど、もうブログの中でいろんな情報、個人個人で「ここはよかったですよ」「これはよかったです」とか、結構みんながそれを見ながらやっている。もう個人への販売が中心の観光になってきていますので、先ほど言ったとおり。
 僕はよく考えるのだけど、九州のこの温泉は炭酸泉、ここは硫黄泉だとかといろいろあるのだけど、前から伊豆の温泉って何、熱海は何の温泉なんてことをいろいろ言うんだけど、効能の話が出ていない。それから、それに付随して食べ物の話も、先ほどの「ちんちん揚げ」の話も、もうひとつ伸ばしていただきたいなと思うのだけど、やっぱり温泉があって食べ物があって、それで娯楽はゴルフかなとか思いました。
 道路整備の話もありましたが、やっぱり伊豆縦貫道の整備とかはすぐやっていただきたいなと、この地区はね。先ほど行ったジオパークも、あんないい滝があったのだけど、あそこは観光バスも入れない。ああいうのも、ジオパークを進めていく以上は、どんどんやっていって、人が入れるような、我々が迎えるような施設整備もしなければいけない。
 団体客、個人客いろいろありますけど、これからは構成的に個人客が多いので、その対策をしっかりこれから講じていただきたいなと思いました。

○小野(達)委員
 私の地元でやったものですから、伊東の方ばかり来て申しわけなかったです。それでもいろいろなことを考えますと、文化・観光部とかそういうふうにしないで、いろいろ横断的に県の行政の中でも観光については考えるべきだなということを考えています。道路のこともそうでありますし、いろいろなことがあるかと思いますので、ぜひそのことも提言していっていただきたいと思います。
 それから、反対の話になってきますが、今年やった「ゴーゴー!キャンペーン」も、あれ自主的にやったわけでして、お金を県から入れたわけでもないですけれども、ああいうことを努力していっていただいたりすることで、私たちももうちょっとやることがあったかなということも感じましたので、また各委員の皆さんにもその辺も御協力いただきたいと思いました。以上です。

○小野(登)委員長
 では最後に、森先生、まとめてください。

○森委員
 それでは、少し時間をいただいてね。静岡県の観光というのは、浜名湖観光、富士山観光、伊豆半島の観光、大きく分けるとこの3地域です。全体的にやっぱり静岡県は観光県、これをもっともっと強化していくには、静岡県観光協会と伊豆観光推進協議会の強化をすべきである。
 かつて30年前、いや20年ぐらい前までは民間の力が強かった。きょうは熱海の橋本君も伊東の小野君もいらっしゃるけれども、地域の観光協会、熱海の観光協会、伊東の観光協会は、「県の予算、そんなものは要らないよ」「市の予算、そんなものは要らないよ」と。みんな旅館も強かった。交通機関も力があった。だから民間だけの力で観光協会の運営もできた。PRもできた。
 ところが、もう30年、20年、10年、現在、だんだん観光が不況になって低迷が続いてきている。だから民間の力が極端に小さくなった。かつて伊豆半島の誘客宣伝なんていうのは、伊豆急行の親会社の東急グループが、伊豆箱根鉄道の親会社の西武グループがみんなやってくれた。「静岡県の金なんかは必要ないよ」と。「伊東市の金なんか必要ない」「下田市の金なんか必要ない」「我が伊豆急に任せておけば東急グループが全部やってくれる」「我が伊豆箱根鉄道に任せてくれれば、西武グループが伊豆半島の誘客を全部やるから、もう口も金も出さなくて結構だ」と。こういう状態だった、かつては。
 ところが、今、非常に民間が厳しくなってきている。しばらくは、県あたりが、観光県というならば、予算措置もしなければいけない。10年前は一般会計予算1兆3500億円ぐらい。今、今回の12月の定例会で186億円の補正を入れても1兆1600億円余り。少しずつ減ってきている、相対的に。観光予算も、かつて10年前は17億5000万円ぐらい、今は15億円。この5月の補正で1億円入れて16億500〜600万円。観光の予算も観光静岡という割には、一般会計予算に並んで減ってきている。
 これは、めり張りがないんだ、めり張りが。だから、めり張りをつけるには、観光県というならば、今こそ静岡県の観光協会にてこ入れしたり、この伊豆観光推進協議会みたいなところにてこ入れしたり、そうしないとめり張りがついた観光政策というのはどうしてもできない。そういう意味で、静岡県観光協会や伊豆観光推進協議会というのを、もっともっとてこ入れしなければいけない、これが一番です。
 それから、附帯的にちょっと皆さんに聞いてもらいたいのは、さっきの当初予算15億円を大きくくくると、10億円は観光施設整備事業。もうこれはずっと変わらない、10億円です。10億円を県が出して、伊豆半島の市や町がまた10億円を出して、20億円で毎年観光トイレをつくったり、遊歩道をつくったり、公園をつくったり、これはそれなりの効果が出ているには違いないけれども。
 一方、観光誘客の宣伝は、県の空港利用政策課かな、今あるのは、これに毎年3億円前後の空港利活用促進費、それで国内の就航先の北海道、九州、こういうところで交流会をやっている。外国でもやるわけだ。韓国のソウルでやったり、台湾の台北でやったり。この予算というのは、ほとんどが民間の商工会議所連合会の組織へ補助金として委託金的に出しているわけだ。実は、空港の論議があったとき、率直に言って県民の皆さんでも反対論はかなりあった。それで県民世論をなだめるためというようなことで、私や石橋さん、期数の多い中澤さん、前林さんなどで議員連盟をつくった。議会も推進という立場で、空港をつくろうと言った人たちを応援しようではないかと。民間の皆さん、商工会議所や商工会の皆さんも、県民挙げて県民空港をつくろうじゃないかと。そういう意味で、今まで建設賛成、開港を目指して、3億円前後をこの商工会議所の連合会へ、名前は富士山静岡空港利用促進協議会だったかな、そこへ出してきた。
 しかし、この役割はもう終わった、この役割は。今年の当初予算にも入っていて、商工会議所連合会あたりが、その交流会的なものをやるんだけれども、所詮、正直言ってこういう人たちは観光には素人。有効的に金を使うには、こういうお金を本来的な文化・観光部に振り分けて、空港利用促進協議会よりも観光政策課、観光振興課の方がプロだから、こっちでより有効的にこの金を使うべきだと。こういうように私はこれから動いていかなければいかんかなと思っていますので、このことについても、皆さんもぜひそれぞれの中で研究してもらいたいと思います。これは余談の話だけどね、ぜひこれはまた皆さんも考えてもらいたい。
 もう民間の役割は終わったよと。民間に委託するお金3億円は、もうこれは空港利用促進協議会ではなくて、プロの観光局の方へ向けろと。それで、観光局が交流会だとか、例えば、ソウルへ行って韓国の旅行社との懇談をやる、台北へ行って台湾の旅行社と交流会をやる。というのは、空港利用促進協議会の職員よりも観光局のスタッフの方が、正直言って韓国にも香港にも台湾にも人脈を築いている、人脈を。加藤局長なんかは――あれらはもう半分以上台湾に行ってるんじゃないかな1年のうち――韓国や台湾の旅行会にもかなり顔が売れているわけだ。空港促進推進協議会の職員が行ったって何の役にも、そんなことを言っては失礼だけれども、役に立たないといえば変だけど、役に立っているのだろうとは思うけれども、より効果的に使いたい、効果的に。それはぜひ皆さん研究してください。そういうことです。

○小野(登)委員長
 ありがとうございます。
 時間となりましたので、これで終わりにしてもいいですか。

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