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委員会会議録

質問文書

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平成21年1月臨時会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:01/07/2009
会派名:自由民主党県議団


○天野(進)委員
 今回、雇用されていた人間が突然の首切りという、そういう労働災害に近いような被害をこうむった人間に何とか行政として温かい手を差し伸べようという、その御意思については十分理解はさせてもらいます。しかし、大分県のほうで2つの市が新しい雇用をということで始めたときに、私はその行為に対して大変に疑問を持って企画部に電話をかけたことを覚えております。
 一体そのことが本当に正しい選択だろうか。例えば今ここで具体的にそれぞれ6人の、都合12人の人間を、恐らくこの数字でいきますと約2カ月間雇用するということになろうかと思います。今ここで2カ月間雇用された方々はどうなるかといったら、自分自身の職業を選択する、あるいは今後職業を探す、そういう時間がとれないわけです。今、本当に彼らにとって一番必要なのは安定した職業を求めること、その努力をさせることが一番重要じゃないでしょうか。
 私たちの静岡市、このまちでも昨日、ようやく雇用の窓口をオープンしました。それは、今皆さんが考えているような方向で、臨時採用されてきた方々がここで急遽首になってしまった、そこで静岡市役所は事務職員に採用しましょうと。その給料は1カ月間で恐らく14万円ぐらいになろうかと思っております。大の男がそんな給料によって働いて、そして新しい職場を求める努力が続けられない状況が、私は本当に今なさなければならない行政の課題だろうかと思います。大変そういう疑問を持って、当時企画部のほうへ電話をかけさせてもらいました。要は、こういうときに当たって、ただその当該者、支援を必要とするそういう方々のためではなくて、多くの県民あるいは市民にこびを売るような政策はとってほしくない、私はそういう思いで話をしたんです。
 部長いかがでしょうか。本当にこのことが――例えばここで12人の人間を雇用しようという働きです。総勢で800人を県で考えているようでありますが――その数は一体何%達成されるでありましょうか。ここで計画したその心は多くの失業者に本当にプラスとなって、そしてそれに応募してくるんでしょうか。それについてどう思っているのかをお尋ねさせてもらいます。

○山村企画部長
 はい。なかなか難しい質問だなと感じております。
 委員のおっしゃっている前提条件と、現在のこの状況が多少違うんではなかろうかなという思いを持っております。と言うのは、職業を求める努力をさせる、それで安定した職業につくというのは、確かに今職のない人たちが一番求めていることだと思います。その安定した職すらない状況。要はそういう雇用先があれば当然そういう努力をされるでしょうけれども、現状ではどこにも行きようがないという状況が発生しているんではなかろうかなと、こんなふうに思っています。
 したがって、大変緊急的であります。先ほど委員はこびを売ると言いましたけれども、1つはそういう大変困っている方の数が少なければ、これはまた別な対応方法もあると思いますけれども、これだけある程度まとまった形で社会問題化した場合に行政としては手をこまねいていていいんだろうかという問題があると思いますので、県とすればできるだけ速やかに門戸だけは開く、チャンスだけは与えるということで、今回の補正予算も取りまとめたところであります。
 ただ、800人という数字が果たしていいのかどうかという問題もあろうかと思いますけれども、本会議で知事が答弁しましたように、今後国の補正予算絡み、それから県としても20年度の2月補正予算それから21年度の当初予算というふうに今後予算が続きますので、その状況を踏まえながら引き続き拡大をする必要があれば、その中で対応していくという形になろうかと思います。情勢によってはさらにもっともっと大きな数の雇用数というのが、場合によっては確保される可能性があるのではないか、こんなふうに思っています。

○天野(進)委員
 昨日、静岡市でわずか1名の応募があった。しかもそれは昨年の11月にいわゆる民間企業に勤めていた事務員の人が首になって職がないから市役所にお願いに行ったという、全く次元の違う職安対象者が静岡市に1人いただけであります。
 同じように大分県でもキャノンのたくさんの失業者に対して行政として率先垂範でやったところが、わずか一、二名しかいなかったという実態です。
 じゃあ、この社会に本当に職業がないんでしょうか。私はあるような気がします。
 実は私ごとで恐縮ですけれども、昔いわゆるホームレスの人間に声をかけられました。話をしたら、「職業が欲しい」と言うんですよ。それで私はその人の気持ちを大事にして、ある会社に勤めさせることに決めてきました。相手の社長も驚いて、「天野さんもおもしろい男だね。何でそんなことやるの。酔狂にもほどがある」と言いながら、「おれも酔狂になろう」と言って仕事をつくってくれたんです。そして、まずは日払いでいこうと。ところが残念ながら、その人は働く気がなかったんです。言葉だけだったんですね。
 私は非常に残念な思いでそれは終わってしまったんですけれども、今大阪ではMKタクシーが800人雇用って募集しても、来ないんですよね。静岡市内でもタクシー会社がたくさんの従業員を募集していながら、おりません。現実に今まで臨時雇用で採用されていた方々は非常にいい給料を取ってきたんですよ。こんな2カ月で30万円なんていうたわいない給料じゃ、全然なかった。30万円以上の給料を取ってきた方が圧倒的なんですね。
 そういう方々に今、行政として提案することが果たして受け入れられるだろうかなという疑問を持たざるを得ないですよね。本当に行政として考えたときには難しい問題でありましょうけれども、もしこれがうまくいかなかったら次なる善後策を積極的に考えて、もっと彼らが納得できる、そういうものをぜひ考えてほしいと思います。恐らくは当面企画部長として考えられることはこんなことしかなかった、どうせ来年やることだった、今のうちにやっちゃえということでやったんでしょうけれども、もっともっと根本的にそういうものが必要な時代になったのかなという感じを持って、質問させてもらいました。以上、答えは要りません。

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