• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年9月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:09/30/2009
会派名:自由民主党県議団


○中澤(通)委員
 空港関連のことについて聞かせていただきたいと思います。
 まず、通常ではあり得なかった監査委員からの指摘事項があって、それに対する当局側のお答えがありました。その後また通常監査の中で指摘事項等、意見等があったわけですが、指摘されて改善、検討をしたとして、新たに出されたお答えですけれども、1項目は測量の実施について、もう1項目は地権者との交渉についてのことが新たに出されております。
 前の検討結果とどこら辺が具体的に変わったのかなと、余り変わっていないのかなという感じがむしろ私はするんですが、いずれにしても非があったということでお認めになったのかなと感じるわけですが、やはり監査委員に通常の監査と違う形で指摘をされたということは重大なことだと思うし、また皆さん方もそのことに対して責任を感じなければならないことだと思いますが、このことについてまず御意見があれば聞かせていただきたいと思います。

 それから今回8月14日の監査の中で、意見として出ているのは、開港後に発生している諸課題への適切な対応ということで、富士山静岡空港の開港後、制限表面を超える支障物件の除去、空港へのアクセス向上や騒音対策など継続的に検討すべき諸課題が生じていると、今後も空港を円滑に運用できるよう諸課題への迅速かつ適切な対応に努めてくださいと書かれております。
 冒頭、部長は完全開港直前にササ竹の繁茂があって、そのことが支障物件ということであり、関係者の協力によって解決し、完全運用に間に合ったということを言われておりました。
 開港は8月27日でしたか。一体いつの時点でこのササ竹の出現をキャッチしたのか。そしてその間、最終的に除去が終わるまで、どういう交渉をして対処が終わったのか。日を追って説明をしていただきたい。どういう方がどのような行動をとって、最終的に除去が終わったのか。そのことについてお聞かせをいただきたいと思います。

 日本航空の社長と知事が会われてその後の知事のコメントの中で、空港部に言わせますと唐突な全く予期しない発言だとして、空港部を廃止と知事が発言されていたということを私も伝え聞いております。
 7月5日でしたか、知事が当選してから完全開港までの今回のササ竹のことでありますけれども、どのように静岡空港の現状について知事に説明をされてきたのか。知事の意見と皆さん方の対応についてのそごがなかったのか。その点についてもお聞かせください。できればそれも頻度がどういう形であったのか、お聞かせください。

 知事が今回機構改革案として空港部の廃止の議案を出しておりますけれども、空港部としてはこの廃止を知事が提案してくるに至った主たる原因は何だと思うか。その点についてもお聞かせをいただきたいと思います。

 それとあわせて、ササ竹ということであれば、当然1回刈ってそれで終わりじゃないんですよね。今後も当然あり得ると思うんですが、その対応策はどうなさるのか。

 それから、これ以外に将来支障物件になり得るような懸念されるものは全くないのか、あるのか。それについてもお聞かせください。

○石田空港部理事兼空港管理室長
 まず、行政監査の報告改善措置についての再提出についてでございますけれども、8月14日の空港部の定期監査の中で、監査委員のほうから指摘をいただきまして、その指摘の中で6月に提出した我々の改善措置報告について不足の点があるということを考えまして、再提出いたしました。
 その不足の点につきましては、6月に改善措置を報告したものの中では、平成15年当時の測量の問題あるいは平成20年までの地権者との交渉についてやむを得ない点があったということでのみ報告をいたしましたが、8月14日の監査委員からの指摘においては事務の改善、今後の将来にわたっての事務の効率的な観点からのものが不足しているということで、我々も検討したところ、それが不足しているということで、一番目の測量の実施につきましては、我々が今まで事務を進める中で地権者の理解を得るということに欠けた点があったということについて、今後我々が事務事業を進める上ではやはり関係者の理解を得た上で進めていくということについて申し上げました。
 それから2番目の地権者交渉につきましては、やはりこれも当時の状況ではやむを得ないという報告でございましたが、地権者の交渉の中でも県の情報公開条例におきまして、個人情報、特にプライバシー等の点につきましては、限定的なところで非開示といたしますが、そのほか県民にとって大きな情報とかそういったものについては、それを十分勘案した上で情報公開あるいは情報提供に努めていくということで、御報告を申し上げました。

 それから次に、ササ竹の繁茂の経過について御説明を申し上げます。
 これにつきましては、ことし5月18日に現地につきましては雑草だとかやぶ、それから支障となる立木についてはすべて一度除去いたしました。それから次に6月19日に空港建設事務所のほうで現地に新たにササだとか草が生えているということを認識したので、地権者のほうにその除去についてお願いを一度いたしました。
 そのときにはそのうちというようなことでありまして、次に7月7日にまた空港建設事務所長のほうから地権者に対して、さらに伸びてきたので除去できないかということでお願いをしたところ、地権者のほうから、県有地のほうにも同じようにササだとか草が生えているものですからまずそれを除去してくださいというお願いがあって、7月23日までに県のほうでは県有地に生えているササ竹だとか草について除去いたしました。
 その後8月に入ってすぐ、空港建設事務所長のほうから地権者に、県有地のほうはきれいにしたので伐採をお願いできないかということを言いましたけれども、そのときには確たる返事をいただけなかったということで、8月5日の日に空港部のほうに空港建設事務所長のほうから現地を見てくれということで話がありまして、現地を見に行ったところ、もう明らかに制限表面を超えているササ竹、これ二、三メートルぐらいは高いのがありまして、これがあるということを認識いたしまして、改めて8月8日の日に地権者にもう一度きちんとこれについては除去してくれないかということをお願いしたところ、同意をいただけなかったということでございます。
 そしてその後県としては、8月27日の完全運用を控えているので、これについてのいかなる措置が考えられるかということを大至急検討いたしまして、それを持って8月12日に知事に報告をいたしました。
 その後、8月16日に知事が直接地権者に会われ、それから8月17日に部長が地権者と会って、それから翌8月18、19日の2日間をかけて伐採と、それからそういった支障物件が搬出されたということでございます。
 基本的には我々5月18日にすべての支障物件の除去をしたときに、地権者との間では今後伸びてくる立木であるとかそういったものについては、伐採のための協議をするということでお互いに了解をし合ったという認識でおりましたので、そういったことでずっと8月まで来たということで、認識としては若干甘いというところはあると思いますが、そういった中で事は経過してきたということでございます。

 それから今後のササ竹等の成長への対応でございますが、その後9月に地権者とはきちんとお会いをして、今後また支障になりそうなときには切らせてくれということで御了解をいただいた上で協議をしております。

 それからあと、これ以外に将来的に支障となる物件はあるのかないのかという御質問でございますが、基本的には今地権者が持っておられる西側の少し飛び地のところに吹木という地区があるんですが、そこにつきましては平成19年までに一応伸びてくるものよりもさらに低いものもすべて木を切らせていただいて、県で補償した上でそのエリアに地役権を設定してやっておりますので、当面5年から10年についてはその他のところの立木についてはクリアランスは確保されいているということでございますけれども、今後国の定期検査が何年かに一度あるものですから、その前には一応そういうものがないかどうかについては、また県として調査をして管理をしていくということになっております。以上でございます。

○岩ア空港部長
 空港部の廃止に至ったその主たる要因は何かというお尋ねでございますけれども、もともと空港部はサンセット組織、いわゆる特設部として空港建設局から空港部に格上げされたという歴史的経緯がございます。
 そういうことからいいますと、当然サンセット部でありますので、一定の使命を終えた段階で廃部ということになります。それが今回は9月定例会でお諮りしているこの時期になります。
 私どもとしましては、一応空港部は空港建設局から空港部に格上げされて、空港の建設に向けての主たる使命を担った部であると。この建設が成った暁には、やはり県民の財産であります社会資本を十全に活用していく使命があると。そのためには、やはり空港部だけではこの使命は担っていくことができないというふうに知事が御判断されて、今回の廃部に至ったものと私どもは受けとめております。
 ですからこれからの使命は、私どもとしましてもやはり利活用を十全に図って、県民の共有の財産であるこの空港という社会資本を十全に使って、やはり県政の発展につなげていくというのが、私ども静岡県にとっての大いなる使命であるというふうに受けとめております。以上でございます。

○伊藤委員長
 答弁漏れはありませんか。
 空港の現状を知事にどのように説明したのかという質問についてはどうですか。

○岩ア空港部長
 大変失礼しました。
 ちょっと手帳を見ないとわかりませんけれども、7月5日に当選されまして、7月8日だったと思うんですけれども、第1回目の事業概要に対する知事レクがございまして、その段階で第1回目の空港部の現状、抱える課題と今後の方向性について知事に御説明申し上げました。
 何分当選直後でお忙しい段階でございましたので、その後はちょっと定かではございませんけれど、一応案件が発生するたびには個別的には知事に御説明申し上げております。
 ですからそういう意味からいいますと、いわゆる空港部の私どもの抱えている課題と知事との間に大いなるそごがあったかというお尋ねでございますけれど、私空港部長といたしましては、詳細なことをすべて御説明し切れたというふうには思っておりませんけれども、大筋においては御理解いただいているものというふうに理解しております。以上でございます。

○中澤(通)委員
 ササ竹の件ですけれども、時間的な経過は今説明ありましたのでわかりましたけれども、知事に報告したのは8月12日ですよね、8月12日。完全開港は8月27日でしたよね。
 このとき何て言って知事に説明したんですか。事の経過はわかります。何回かお願いしたけれどもだめでした。知事に報告した8月12日から考えたら2週間ですよね。2週間の時間しか猶予がない。この段階にどういうことを持って知事に説明したんですか。こういう問題はあるけれども、解決しますということで言ったんですか。解決できないということで言ったんですか。
 その間、当然副知事には以前に話もしていらっしゃるでしょうけれども、部としてはこういう問題があるけれども完全開港はできますということで言ったのか。できることは大変難しいということで言ったのか。
 結局ただ現状説明で行ったんじゃないと思うんですよ。問題をどうするか。知事これでいいですねということを言ったんでしょう。その答えは何だったんですか。どういう結論を部として持っていったんですか。
 知事就任後、何回とお話をしているということでありますから、意見の行き違いはないということでありますけれども、結局は事の経過の中から最終的に知事がサンセット方式ということもあるでしょうし、そういうことを言われればそういうことで認めることもあるんですが、しかし今回の一連の流れを見ていると、必ずしもそれだけではない、そんなように私は感じているところです。
 現実にこうした支障物件が立木の問題からずっとあるんですけれども、地権者との窓口交渉がどういう形になっているのか。部長を初め部の人たち全員が地権者との交渉をスムーズにできる人間的な関係になっているのかどうか。なっていればもうちょっと違う展開はできると思うんですが、どうもそこらに問題があるように感じるところですけれども。
 翻ってまた違う観点から言いますが、監査委員から再度求められた改善状況、検討結果ですけれども、地権者との交渉についてというところで、最後に出てきた言葉は、条例上の個人情報保護等に該当するものを除き業務の性質や重要性を勘案しながら、できる限り情報公開に努めていきますとあなた方が言っているんですよ。今回のササ竹のことについては、どこで情報公開したですか。少なくとも完全開港して式典が終わっても、直前にこういう問題がありましたなんて聞いていませんよ。随分時間がたってからですよ。実はあの時点の完全開港が頓挫する可能性があったんですよというのは、後から聞いたんですよ。情報公開するってあなた方が言っているのにもかかわらず、その直後にあったこのことさえ情報公開していないんですよ。
 だって何にも変わらないじゃない。ただ単に監査を受けて、ちょっと違うんじゃないですかってもう一度改めて報告を求められた結果、書いてあることすら守っていないじゃないですか。こういう監査というのはただそのとき終われば何ら支障がないということなのか。あなた方自体がそういうふうに考えている。一過性のものだと考えているんですか。このことについてお聞かせください。

○岩ア空港部長
 ササ竹の報告について部としての考えはというお尋ねでございます。
 記憶をたどってみますと、8月11日はたしか地震がありまして、災害対策本部が設置された日だったと思います。その前日に私どものところでは庁内的には四役会議と言いますけれど、副知事、企画部長それから総務部長を入れた会議がございまして、これが知事の最高決議機関に次ぐ内部調整機関でございますけれど、そこに御報告申し上げました。その際に私どものほうから、現状をまず御報告申し上げるとともに、地権者との関係では、その段階では8月17日に地権者交渉を行うということを合わせ報告しました。
 当然交渉事でございますので、交渉が100%成るということは予見できませんので、その段階では全力を傾注して部として交渉いたしますと。もう1点は、では交渉が成就しなかった場合はいかなる代替案があるやということを一応知事には御説明いたしました。
 この経緯につきましては、その前の10日の四役会議でおおむねの方針を御了解いただいて、その方針に基づいて御報告したところでございます。
 今回の案件につきまして、情報公開が足りなかったんじゃないかという御指摘でございます。確かにそういう御指摘は甘受せざるを得ない部分があると思いますけれども、ただ監査にも申し上げたんですけれども、用地交渉はすべてのことがいわゆる県民の皆様に白日のもとで行われるという代物ではなくて、一定の場合にはやはり情報が保護されなければならない案件もございますので、交渉として行われる場合という原則を申し上げまして、それはあくまでも地権者としての権利が保護されるというふうに私どもは回答申し上げたつもりでございます。
 ただ今回の案件は、例えば方針がおおむね定まった知事に報告した8月12日には公開してもよかったんではないかという御意見もあろうかと思うんですけれども、私どもとすればそれは8月17日の交渉に全力を傾注する覚悟でございましたので、その段階では公表という判断は至らなかったということでございます。
 これがいわゆる情報公開に関する決意に対して、空港部として欠如したものであるということであれば、それはおしかりとしてきちっと受けとめ、今後の判断の1つの基準としてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

○中澤(通)委員
 8月10日の四役会議で話をして、17日に部長交渉があるということで、12日に知事に報告をしたと。そうですね。
 後ろが決まっていたことですよね、完全開港日が。しかもそのことは空港という性質上、国際的なことですよね、国際的な約束事。時間的には限られているんですよ。それが10日に会議があって、しかも今度は17日の部長交渉だと。その間には知事に報告して、知事がここで何もしなかったら、17日はどうなったかわからなかったんじゃないですか。事前にもう国土交通省には、あなた方言っていたでしょう。完全開港が難しいという状況を言っていたんじゃないですか。だからこういう安易な考え方で来るんですよ。
 そういうところに今回の機構改革で、知事が空港部としての体をなしてないじゃないかという、言葉としては出てないけれども、これまでの本会議の答弁を聞いていると何かしらあるなというふうに感じるんですよ。部長、あなた方の考え方と知事の考え方に必ずしもそごがないというふうにあなたは考えているかもしれないけれど、大きな隔たりをむしろ私は感じています。
 8月10日の四役会議の後なのか前なのか知らないけれども、8月27日の完全開港、当然それまでに国土交通省だって最終的に全部クリアできたかの調査があるわけでしょう。26日かな25日かな、決まっていたですよね。決まっていたということは、17日にもし交渉してだめで、ずっと延びて延びて直前にあした中止ですよと言うわけにはいかんですよね。2,500メートルじゃなくて2,200メートルでそのまま継続しますとね。そんなことできるわけないでしょう。だからそれ前に当然言っていたわけでしょう。
 国土交通省にいつ言ったの、これ。国土交通省には最初の除去のお願いから、その間の経過について逐一報告して、これは無理かなと。向こうにも理解を得られるような形になっていたんですか。それとも8月10日の四役会議で、もうこれはひょっとすると危ないぞという判断で、その時点で国土交通省にあらかじめの報告というか、そんなことがあり得るかもしれないということで言っていたんですか。時間的な経過はちょっとここら辺はわからないですよ。ただ少なくとも知事に言ったときには、もう国土交通省にはそういう手配済みだというようなことを言っていたんじゃないのか。
 結局最終的には、あなた方の結論は今回いろいろと地権者とやっているけれども、大変難しい状況だと、完全開港難しいですねと。ですからそういうことでその後の違う形の準備に移ります、移行しますということを知事に持っていったんでしょう。だけどそのときに知事のほうで、そういうことで間に合うのかと、そういうことでいいのかということから、御本人が直接交渉をしようという決断をした。いろいろと時間的なこともあったでしょうし、また後のなりも直さなきゃならないことはあったでしょうけれども、それぞれの人たちに御理解をいただいて、そして最終的にササ竹が除去されて、完全開港の日を迎えたというのが実情なんでしょう。
 私が伝え聞いているところに違うことがあるなら訂正してください。また、つけ加えることもあれば言っていただきたいと思います。もしそういうことであれば、あなた方がこれまで言われていることに対しては非常に違う形の理解をせざるを得ないことも感じるし、確かに空港部廃止のことについては、もともとがサンセットということもなきにしもあらずで、私は企画委員会の担当のときもう随分前の一般質問で、空港ができる前のときに、陸上交通と海上交通と空路のこの3つを取りまとめる1つの部のセクションがあってもいいんじゃないかということは、本会議か委員会で言ったことがあるんです。随分前ですけどね。この前も6月議会のときに委員会でもちょっと発言させてもらいました。また次年度の全体の計画にそういうこともあるかというふうに聞いていますけれどね。
 それはそれなんだけれども、余りにも今回のことは、ある一面唐突に出てきた空港部の廃止で、それぞれ表向きにいろいろ理由を聞いても、うんそういうこともあるかなと、ただしちょっと時期的にどうなのかなと、それぞれ意見が錯綜していますけれども。ただなぜこういうようになったかということをいろいろと見ると、空港が完全開港になるときの事の経過を見ていると、やっぱり空港部そのものに限界があったのかな、そういうことを知事が判断したのかなと、そこまで考えちゃうんですけれどね。
 あなた方がそれぞれのセクションで最大限の努力で職務に務めていらっしゃることは理解しますけれども、しかし現実として答えがしっかりと出てこなければ、どこかに問題があるんですよ。一生懸命やっているということはわかっていても、答えがしっかりと出てこなければ、それは業務が完全に遂行していたということにはならないということにも私は感じますけれども、先ほどの1点については正確に教えてください。

○岩ア空港部長
 今回の事案に際しましては、一応5月の段階ですべて制限表面下の支障物件が除去されまして、これで確認されております。その後の成長に伴う除去につきましては、現行の法体系の中では航空法による除去請求しかございません。よってこの航空法の除去請求権の発動につきましては、こういう状況ですので実務的に運用方、解釈方について、国のほうにお伺いはいたしました。ただ今回の案件について、具体的に相談するという形ではなくて、その除去請求の発動解釈について御相談はいたしましたけれども、その後の対応策について具体的に国と相談したということはございません。あくまでもその状況を報告するとともに、航空法の運用解釈についてどうあるべきなのかということは御相談申し上げました。

 あとスムーズな用地交渉ができていないんではないかと。先ほど石田管理室長のほうから、8月17日の交渉は私の名前しか出ておりませんでしたけれども、具体的には私と建設事務所の所長の藤田氏が一緒になってやっております。特に今回の案件につきましては、これまでもずっと交渉の主要な役割を担っていただいているのは建設事務所長でございまして、8月17日の交渉はいわゆる重大な局面なので私が同席して妥結に向けて努力するという段取りになっておったわけでございます。
 用地交渉の場合は端的に言いますと属人的な要素がかなりありまして、平たく申し上げますとその地権者との信頼関係、これに尽きるのではないかと思います。地権者の信頼がいただける方でないと用地交渉というのは真に成就できないというふうに私どもは考えておりまして、そういう意味では用地交渉を行っていく人材が限られているということでございますので、例えば端的に言いますと異動なんかで担当者がかわっていくというのはやはり好ましくない状況にあるというふうに思っていまして、ある程度の案件が完成するまではやはり属人的なところに頼らざるを得ない。
 そういう意味から言いますと、委員御指摘の組織的な対応が十全にできておったかどうかという反省は、これは大いに部としてもしないといけないというふうに私自身も思っております。以上でございます。

○中澤(通)委員
 もろもろの経過等について、私ども聞き及んだところは皆さん方もそれについては肯定される部分がありますので、今回のことについては大体わかったんですけれども。
 結局監査委員の報告にあるように、地権者との交渉については個人の権利保護ということがあるから個々のことについてはなかなか難しい部分はあるということは理解します。
 しかし無事に完全開港しました、だから知らなきゃ知らないで済んじゃった。そうかもしれないけれども、やっぱりしかるべきときに、実は事の経過の中でこういう形のものがありましたと、どこかの時点でしっかりと報告をすべきだったでしょうね。
 今回のことは空港部の廃止案件が出てきて、初めて何だったのということで皆さん方が関心を持ち始めて、ようやくこういう問題も根にあったんだなと、事の解釈は知事の空港部の存否のことなんだけれども、やっぱりこういうことも今までの廃止ということの根には1つの原因としてはあったのかなというふうに理解するんですよね。だから何もこの機構改革案が出てこなければ、もしかしたら何も出てこなかったかもしれない。こういうササ竹の問題も何もなくて、無事に完全開港したんですよということしかあらわれなかったんですよね。
 やっぱり問題が出たことは出たことで、なるべく大きくならないうちに時間的にも早く解決する努力はあってもおかしくない。当然のことだと思います。だけど一段落したときに、事のてんまつはこうだったと、どういうところに問題があって今後こういう対応をしていくから、今後については問題ありませんと、問題ないということを言い切るように報告をすべきじゃなかったのかな。それが情報公開なんですよ、それが。
 結局8月の時点であなた方が監査に報告していても、それは何も感じていないということというふうに私は理解しています。少なくとも議会の議長が議会を代表する長であるし、議長に報告して今度は各会派という構成がありますから、そのところに報告をするかしないかは議長の判断になるでしょう。だけど少なくとも報告しないで済ましちゃおうなんていうのは、やっぱり後になって問題になってくるんですよね。だからそういう意味では、情報公開はいろんな問題があるけれども、やっぱりすべきときにはしっかりするということで、今回のことについてもまた1つの轍として二度とこのようなことがないように、私としては意見として述べておきたいと思っております。
 いずれにいたしましてもこの空港部の廃止のことについて、まだまだ私自身もどういう形にしたらいいかということについては決めかねておりますけれども、ただ事の経過の確認だけはさせていただきたいと思って、あえて質問をさせていただきました。終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp