本会議会議録
質問文書
平成28年11月スポーツ振興等特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者: | 大石 裕之 議員 | |
質疑・質問日: | 11/25/2016 | |
会派名: | 無所属の会・責任世代 |
○大石(裕)委員
ありがとうございました。
今のお話の中にも若干あったんですけれども、我々議会という立場で言いますと、行政に対してどういった意見を言うかとか、提言をするかということで議論をしているんですが、ハードの整備の部分で、例えば、私たちは今、県ですけれども、あと市とか町とかというところで、スポーツのその振興という意味で、世界から見たときに、行政がそういったところで、もうちょっとこうしてほしいとか、芝生にとか、いろいろあると思うんですが、行政に期待するところ、もしくは要求したいところというか、その辺でお話をちょっと伺いたいなと思うんですが。
○田嶋幸三氏
まさにそのインフラの部分で言うと、自治体、行政の方にお願いしなければいけない部分があると思います。もちろん、そのスタジアムやアリーナや野球場といったところは、その予算規模や土地の大きさから考えれば、行政の方々にお願いし、それを理解していただかなきゃいけないんですが、ただ1つ、従来型の国体に合わせたり、公園法にのっとってやるようなアリーナやサッカー場をつくっていくやり方では、もう限界がある。つくったあと、どうそれを運営し、機能させていき、そして赤字の垂れ流しにならないような施設になれるかというと、これはやっぱり今のやり方だったら難しいんじゃないかと思っています。
やはりこれは、民間がどこまで入れるかどうかわかりませんし、公園法で商業施設をそこの中に一緒につくっちゃいけないって、いろんな法律があるのかもしれませんが、いま、世界のスタジアムの傾向を見ると、町中であること、そして複合型施設であること、ショッピングモールと一緒になったものであったり、そういう施設がほとんどになってきています。そうでなければ維持できないし、例えば駐車場がなくても、そういうところであれば電車で行ける。
エコパにしてもいいんですけれども、そこへのアクセスだとか、そういうことを考えると、やはり都市型というのは、今後将来的には必要になってくるんじゃないかと。東京ドームがあれだけ使用頻度が高く、ほとんど1年中使われる。コンサートが行われ、野球ではいつも5万人が。札幌ドームが何で成功するかというと、やっぱり都市型だというふうに思います。
都市型で、雨風をしのげるようなもの。そういう意味では、東京オリンピックのあの最初の案で2,500億は高過ぎたかもしれないけれども、クーラーもつけない、そして屋根もつけないという、お金を安くすることがすごく考えられて、これはもう決まったことだから仕方がないですけれども、その後の利用を考えたときに、屋根がないからコンサートが余りできないんですよ。地域住民の方たちへの配慮によって、年に決められた日数しかできない。ある時間帯を過ぎたら、そこはもう使えない。サッカーの試合もそうなんです。あんなにアクセスがよくて、そして結構使えるので、遅くやりたいんです。7時だとみんな会社が終わって集まってこれなかったりするので、やりたいんですけれども、そういうものがなかなかつくれないような状況にある。予算的なもの。
7月の末からオリンピックやるわけですけれども、あそこに6万人が入り、選手も入れたら7万人ぐらいになって、35度、8度になったら、本当に熱中症どうなるんだろうって、今から心配しているぐらいで、もう今の計画はちゃんとやっていただかなきゃいけないんですけれども、これから新しくつくるとすれば、本当に老若男女が来て、そして楽しめて、そしてサッカー以外、スポーツ以外でもいろいろ楽しめるようなところにしていかなければ、レガシーってよく皆さん使いますけれども、遺産食い潰すことになっていったり、予算の垂れ流しになってしまうことがないようなことを考えなければいけないと思っています。そのためには、ある程度そういうビジネスだとか、そういう商業だとかと一緒に組んでいくことをしていかなければならないんじゃないかと思っています。
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