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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年9月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 利幸 議員
質疑・質問日:10/04/2016
会派名:自民改革会議


○鈴木(利)委員
 それでは、分割で質問させていただきます。
 先端農業推進拠点の整備を絡めて数点お願いしたいなと思います。県の仕事で、試験研究機関はしっかりやっていただきたいなと思っております。生産する方々はそこはできないので、県がやっていただかないと静岡県の農業が発展しないし、最終的には農業算出額が飛躍的にならないということでございます。
 その中ですばらしい拠点ができそうな感じがするわけでございますが、まず先端農業推進拠点の革新的な栽培方法についてお聞かせいただきたいなと思います。

○平松農業戦略課先端農業推進室長
 革新的栽培ということです。
 これにつきましては、理化学研究所ですとか慶応義塾大学の研究者の協力をいただきまして、例えば光、温度、湿度、風力といったさまざまな栽培の環境を実験装置で人工的につくって、その中で最適な栽培方法を探求しようというものです。そういった何通りかのものを組み合わせると、最大で30万通りぐらいのやり方があると試算しております。その中で、幾つか最も適切なものができる実験装置と考えております。

○鈴木(利)委員
 なかなか難しい話ですので、もうちょっと具体的にお話を聞きたいんですが、とりあえずいろんなやり方があってそれが相当の数だとわかりましたが、また次のときに聞かせていただきたいなと思っております。
 そんな中で、県内外の学術・研究機関との連携と書いてあり、それが慶応義塾大学とか理化学研究所でございますが、その中の学術というのを少し説明していただきたいなと思います。

○平松農業戦略課先端農業推進室長
 学術と言いますと、いわゆる農業の専門的な学問になるわけですけれども、実は今回ここでやろうとしているのは、農業分野の技術にとらわれず、それ以外の分野の技術、学問について取り組もうと思っています。例えば慶応義塾大学の技術でAIと言われております農業の情報分析、今まで経験的だったものを見える形にする学問とか光の技術とか、これまで農業に応用できなかった分野を取り組む。そういった学術的なものに取り組もうと考えております。

○鈴木(利)委員
 その学術の中に、生産する野菜なりいろんな農産物は効能が必要ということで、その研究はされるんでしょうか。

○平松農業戦略課先端農業推進室長
 農作物の効能についてです。
 今は機能性があると言われているものは幾つかございます。そういったものを、一度取り上げた中で、さらに成分を高めるとか、逆に言えばそれを落とすことも必要かと思います。そういったものをどうやっていかに効率的に効果的に、もしかしたら早く栽培できるかといった研究をこの中でやっていこうと思っております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 それでは本題に入っていきたいんですが、今、県内の農業界で一番過渡期になっておるのがお茶でございまして、先ほど言われました機能性、効能でお話させていただきますと、お茶の成分にカテキンがございます。このカテキンはがんを抑制すると言われております。
 もう1つの成分にテアニンがございまして、痴呆症予防の効能があるという話でございますが、その2つの成分につきましてどう考えているのかお伺いしたいなと思っております。

○望月お茶振興課長
 テアニンには、ストレスの蓄積を軽減する効果がございまして、これが脳の老化を抑制すると言われております。またお茶に含まれますカフェインとカテキンですが、それらとテアニンに拮抗作用がございまして、カフェイン、カテキンの濃度が濃いほどテアニンの力がなくなると言われております。
 県では、県立大学にお願いして、細胞試験とか動物実験によりまして、緑茶の脳の機能への効果を調査研究しております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 私の情報は薄い情報ではございますが、熱い温度で出すとカテキンじゃないか、温度を低くしてお茶を出すとテアニンじゃないかと言われておりますが、そこら辺はわかりますか。

○白井経済産業部理事(茶と食の振興担当)
 5番委員がおっしゃったとおり、熱く出すとカテキンが非常に出て、それが苦味成分と感じるもので、アミノ酸系は比較的甘いものでありまして、テアニンは低く出しても比較的よく出る成分であります。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 カテキンはかなり世間一般にわかってきてるんですが、テアニンをもう少し売っていただきたいのが、お茶じゃないかなと思っています。
 昨年、三ヶ日農協がミカンでかなり機能性の話を出したんですが、全国にミカンをつくっている人はいっぱいるが、一番最初に取り組んだ僕らはという話で、誰が使ってもいい成分でどこのミカンにもその成分は入ってるんです。
 やはり静岡県、テアニンをもう少し研究していただきたいなと思っております。今県立大学って言っておりましたが、県立大学だけでそういう話をしていくのか、先端農業推進拠点とかいろんな試験場とかありますが、これからの食べ物は機能性が一番大事でございますが、そこら辺はどのように考えているのかお願いします。

○吉田経済産業部理事(農業担当)
 テアニンの研究について、これまで県立大学でフーズ・サイエンスヒルズプロジェクトを通じていろいろ研究してまいりました。それと今度できる沼津市の拠点との関係だと思います。
 もちろん沼津市の拠点には、いろんな分析機器をそろえて、そこでオープンイノベーションに参加する企業の方に一緒に使っていただく形にしたいと思っております。またそこでそろえ切れない機器についても、理化学研究所からは理化学研究所にある機器もできるだけ使えるようにしたいと言われてございますので、これまでの蓄積は蓄積で生かしながら、そのオープンイノベーションには県立大学そのものも入っていただきたいと思ってますので、連携しながら進めていきたいと考えております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 なぜその話をするかというと、宇治茶には宇治茶の飲み方がございますので、静岡県はやっぱり急須で飲むのをずっと基本的にやっていかなければ静岡茶じゃないんじゃないかとなりますと、この成分の効能をしっかり出して静岡茶を継いでいっていただきたいなと思っております。
 今が一番大事なときで、いろんな産物の中でもお茶が今大変な時期と捉えております。やはりこのような先端の技術を一堂に集めていただくこの施策は、すごいなと私も感心しておりますので、注目していきたいなと思っております。ぜひとも研究機関は行政でございますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。

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