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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年9月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:蓮池 章平 議員
質疑・質問日:10/01/2009
会派名:公明党静岡県議団


○蓮池委員
 それではまず、補正予算について伺います。
 ちょっと確認しておきたいんですが、今回上程されました116号議案のところで、補正の財源の内訳と事業の金額、これがトータルでは合っているんですが、中身のところで差があります。ここのところを少し御説明いただけませんか。例えば携帯電話等エリア整備事業費は財源が6720万円ですが、事業を見ますと7392万円の事業です。事業概要を見ると、県の予算措置が7392万円になってます。この財源の入り繰りがちょっとわからないので、もう少し説明をください。

 それから、この雇用創出の効果で富士山静岡空港利用拡大推進事業費、これについては国の緊急雇用創出事業臨時特例基金からの繰り入れになっております。新規の雇用が74人、延べ2,249人ということですが、これは事業によって採用期間が違うと思うんですが、それぞれの事業内容によってどのぐらいの期間、何人ぐらい採用するのか。ここを少し詳しく御説明をお願いしたいと思います。

 それから、8番委員からも質問がありましたけれども、今回この空港部の組織改編が行われますと、空港利用推進室、それから就航促進室として企画部の中で所管するということです。これは全庁的な戦略本部との絡みもあるかと思うんですが、こういうように移管された場合の企画部としてのメリット、県全体のメリットはどういうふうに部長としてお考えになっているのか。こうしたほうがスピード感を持ってできるというふうに考えているのか、そこら辺の認識をお聞かせいただきたいと思っています。

 それから、平成22年度に向けた戦略的政策展開の取り組みですが、これは私どもの代表質問で谷議員から質問、再質問がありましたように、この戦略的テーマ、日本の理想郷に磨きをかけること、「富国有徳の日本の理想郷−しずおか」をつくる、こういうテーマでありますが、皆さんのイメージとして、日本の理想郷をつくるんだというトップダウン型の政策形成であるというんだけど、実際どういうイメージを持っているんでしょうか。そのイメージというのは統一されているのかどうか。
 とりあえずここは企画部ですので、企画部長。日本の理想郷と言いますが、私も質疑を聞いていて、いまいちピンと来ないんですよね。日本の理想郷というのがどういうイメージなのか、どういうとらえ方をしてこの政策展開をテーマとして取り組んでいくのか、御認識を聞いておきたいと思っています。

 それから、少子化に関する県民意識調査をされたようでございますが、この少子化の問題についてはこれまでもずっと特別委員会をつくったり、また国を挙げてこれに取り組んだわけでございますが、やはり一つのことですべて解決するということにはなかなかいかないというのが、これは現実問題だと思います。
 ここに書いてあるように、経済的な負担だとか、医療の環境だとか、保育ニーズだとか、地域の子育ての支援だとか、さまざまな要因、またこの非婚化・晩婚化というような根本的な問題も含めて、県民意識を調査されたり、またタウンミーティングを開催されたりしておりますが、この少子化への対応として今後どういうふうに優先順位をつけるか。県として優先順位――プライオリティーとして高い順に並べていくとどういうふうになるのか、その点についてお知らせをいただきたいと思っています。

 それから、今回富士山静岡空港のアクセスバスの静岡駅、島田駅、掛川駅への増便が上程されているわけですが、本会議の中でも県東部の空港へのアクセス、利活用がなかなか進まない、こういう議論があったわけです。例えば私が住んでいる沼津駅からは成田空港への直行便だとか、羽田空港への民間バスの直行便等はあるんですが、残念ながら富士山静岡空港への直行便がありません。これは今どんな検討状況でございましょうか。民間のバス会社との絡みの中で、どういうふうな話になっているのか、そこら辺の議論の状況をお聞かせいただきたいと思っています。一応そのぐらいにしておきます。

○伊藤委員長
 ここまでにしておきまして、休憩します。当局は御答弁の御準備をお願いいたします。
 再開を1時15分といたします。よろしくお願いします。
( 休 憩 )
 休憩前に引き続きまして委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では発言を願います。

○岩瀬企画部長
 現在、富士山静岡空港利活用戦略本部を立ち上げ、企画部がその事務局を担当しておりますが、現実どういうふうにやっているかと言いますと、直接空港を担当するところがないため地域政策室が所管をしておりまして、そこが空港部の利用推進室や就航促進室の職員と調整をとりながら、ともに作業を進めているという状況でございます。したがいまして、いわゆるマンパワーが不足しているというか、二重手間になっていることもございます。
 今回予算を2本お願いをしているわけでございますが、それも組織の移管を前提にその職員を使って実施をしていくということにしております。したがって組織が一体になって直接指示するということができれば、これはよりスピーディーに効率的な事業執行ができると思っております。
 特に今回お願いしておりますのは、いろんな提言・提案に対し、緊急的なものは速やかに対応するということで予算が計上されておりますので、それを機動的に執行していくという意味では非常に効果的ではないかと思っております。それが部としても、全庁的にも非常に効果がある話ではないかというふうに思っております。

 それから戦略展開がなかなかわかりにくいというお話でございまして、資料の中では「富国有徳の日本の理想郷−しずおか」の実現に向けてということで、知事からいただいている指示は静岡モデルをつくるということでございます。それについて各部局にこの検討をお願いしているわけでございますが、具体的には経済・社会・行政システムが変革する中で静岡の力を生み出す取り組みを、静岡モデルとして進めていこうということでございます。
 これまでさまざまな場面で知事から指示のあった課題への施策の具体化ということでございまして、最終的には「住んでよし、働いてよし、訪れてよし」の県民の総幸福量の最大化ということにつながるわけでございますが、今具体的には地域でいろんな潜在力がありますので、それらを活用とか結合して地域に貢献するシステムをつくったらどうかということに尽きると思います。
 したがいまして、よく知事からお話がございますのは、例えば教員OBとかスポーツ関係者とか芸術家などいろんな人材を活用して、それを人材育成に役立てたらどうかとか、県内でいろんな文化活動があちらこちらで行われておりますので、そういったものを生かして県内の文化芸術活動の振興に役立てたらどうかとか、あるいは青年海外協力隊をもっと社会貢献で活用する場はないかとか、子育てにつきましても子育てOG、OBのシルバー世代が子育てに参加する中でどうかできないかとか、そういった幾つかの課題が与えられておりますので、そうしたものについてどうした形でそれが具現化できるかと。これは今、各部局で検討していますので、最終的にどのようなものができ上がるかちょっとわかりませんけれども、そうしたものを提案してもらって、またそれについて議論をして、それを総合計画に生かしていきたいと。そんなことで細かい具体的な政策については今進めているところでございます。以上でございます。

○小関総務室長
 委員会資料1ページの財源がわかりにくいということでございます。
 1ページの2番の欄を見ていただきますと、富士山静岡空港魅力向上推進事業費1億円、これは財源が1本で地域活性化・経済危機対策臨時交付金であります。2番目の富士山静岡空港利用拡大推進事業費4860万円、これも財源は1本で緊急雇用創出事業臨時特例基金繰入金であります。
 わかりにくいのは3番の携帯電話等エリア整備事業費助成でございまして7392万円、これは次の2ページの下段(3)のイのところを見ていただきますと、川根本町、浜松市、それぞれ事業費は5040万円なんですけれども、この上段のアのところに費用負担という欄がございますが、国が3分の2、県が15分の2であります。ですから5040万円の3分の2が3360万円、県の15分の2というのが672万円。浜松市は政令市ですので、県の負担はございません。イの欄外に米印1で書いてありますように、国のところの3360万円を2つ足すと6720万円で、これは携帯電話整備費の事業費で国庫補助金。米印の2は県の経済危機対策臨時交付金。それぞれこういうふうに財源が分かれておりまして、この国の補助金も県の歳入として計上する必要があるものですから、6720万円と672万円、それぞれ足しまして県の予算措置としては7392万円となり、それが1ページの2番のところの補正予算事業一覧の携帯電話のところで7392万円になるということで、非常にわかりにくいかもしれません。
 1番の9月補正の財源内訳の国庫支出金のところにも、経済危機対策臨時交付金は、今申し上げました1億円と672万円の携帯電話を足すと1億672万円と、このような3つの財源でこの事業が成り立っております。以上です。

○橋本企画調整局参事
 説明書の2ページの富士山静岡空港利用拡大推進事業についてでございますが、これは国の緊急雇用創出事業を活用しまして、全体で新規雇用74人、それから延べ人数で2,249人ということですが、その内訳について御説明いたします。
 まず初めのアンケート調査事業につきましては、新規雇用としましては55人、それから延べ人数で882人ということでございます。細かくて恐縮ですがその内訳をさらに説明しますと、富士山静岡空港で行います海外動向調査、これは10月から3月までを予定しておりまして、韓国語と中国語で対応される方を6人、この10月から3月の間で398人の延べ日数になります。それから国内動向ということで8人の方を11月1カ月間に15日ほど雇いまして120人、それから県内の新幹線駅があります6カ所でそれぞれ6人ずつを11月に9日間雇いまして、それが324人ということです。それから福岡にモニターとして5人ずつ派遣しまして8日間で延べ40人、以上、全体で新規雇用は55人、延べ人数で882人ということです。
 それから2番目のアドバイザー事業ということでございますが、これは県内の東部・中部・西部の商工会議所1カ所をそれぞれ選びまして、富士山静岡空港利用推進員として各3人ずつ計9人を雇用しまして、10月下旬から3カ月間掛ける21日掛ける9人でございますけども、567人ということでございます。
 それから3番目のPRキャラバン隊派遣事業でございますが、これは若者を中心に10人、10月下旬から2月の間、80日間を予定しておりますけども、大学のキャンパスとかそういったところに出向きましてキャラバン隊を行います。10人掛ける80日間で800人ということでございます。以上です。

○伊藤企画調整局長
 少子化対策事業の優先順位の御質問です。
 私どもはタウンミーティング等へ出かけていきますと、子供を抱えている世帯の方々からいろいろ切実な声を伺います。そういった意味で、少子化対策というのはそれぞれサービスを受ける個々の家庭、またお子さん、みんな切実な問題だと考えております。もちろん県だけでなく、国や市町村、また民間で取り組むものもございます。そういう役割分担はあろうかと思いますけれども、少子化対策につきましてはそういった観点もありますので、できるものは迅速に取り組むということが必要かと考えております。そういった視点で、プランについても検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。

○田澤政策推進局長
 アクセスバスの増便に関連しまして、県東部方面へのアクセスバスについてはどんな経過であるか、また現在の状況はどのような状況かという御質問でございました。
 私たちも静岡空港の利便性を高めるためには第2次アクセスが非常に大事だということで、これについては県全体の交通網からすると、東西に高速の鉄道もある、それから一般の既存の公共交通機関が非常に発達しているということで、基本的にはそういった結節点と空港とを結ぶバスが重要だと考えております。
 それから2番目に、観光も含めて地方の主要な都市とを結ぶという観点から整備方針を定め、これに合わせてバス事業者との交渉をしてきた結果、現在のような状況になっているということでございます。東部地域におきましても整備方針の中で三島、沼津との直接的なアクセスも必要だろうというようなことで、まだ就航便や実際の運用の様子がわからない昨年の4月から、地元のバス会社との間でいろいろ交渉やお願いをしております。中にはグループ企業の本社があります山梨県に行きまして、今の状況と2次アクセスの必要性を訴え、検討をお願いしたということでございます。
 結論から申しますと、やはり2次アクセスをやるためには一定以上の需要がまず必要であるということ。それからやるに当たっては、1便あればいいとか2便あればいいということでは、利便性にはならないだろうと。一定以上の便数を確保することが必要だろうと。そうしますと、今のような形でのバス路線の維持というのは、商業ベースに乗らないからそれは不可能だろうということで推移をしております。
 その論理の中で、例えばビジネス客からしますと、定時性とか速達性というのを重視しますので、そうしますとバスと目的地の間の距離が長ければ長いほど、実はこれを損なうということになります。むしろ全体のトータル時間を考えますと、新幹線を利用するという今の形が、ビジネス客にとってはより利便性が高いというふうな考え方も実はあるということです。一方、観光客とか大きな荷物を持っている人からすると、空港から直接目的地である観光地へ――例えばホテル、旅館に戸口から戸口へ行くというほうが利便性が高い。これもまた事実でございまして、そのことを考えますと、他の地方空港――例えば秋田空港とか花巻空港にあるように、需要がないのであれば需要を確保した上での運行、あるいは需要を新たに生み出す運行の仕組みができないかということで、伊豆地域の旅館、ホテルなどに対しては乗り合いタクシーでのアクセスができないかということを、これも関係の業界団体あるいは旅館組合などにも実は昨年のうちから働きかけをしておりまして、シンポジウムなどを行い先進事例を紹介したりしております。
 ただ、それでもまだ御理解が十分ではないのかもしれませんけれども、現時点では目立った動きがないというのが現状でございます。
 ただこのままでいいというふうには思っておりませんので、今回予算でお願いしているような大きなバスで東部へ相当な便数を県が事業主体となってやるというのは、現時点では取り得ないだろうとは思いますが、それにかわるデマンド型の乗り合いタクシーのようなアクセスについて、これはあくまで需要があるのが前提ですので、例えば旅館・ホテル組合、あるいは観光の組合などが一緒になって考えてもらうという仕組みができませんと実現はなかなか難しいので、引き続きタクシー業界も含めて働きかけを続けていきたいと思っております。

○蓮池委員
 今の予算のところは、御説明ありがとうございました。理解いたしました。

 それから雇用でございますが、今説明をいただきましたところでは3カ月とか5カ月、こういうある程度期間が長いものについては応募もあるかなと思いますが、最初のアンケート調査事業なんかの場合はかなり短いですよね。こういうところは、少しまとめて同じ人ができるようなことは考えてないでしょうか。
 実際に緊急雇用で県もいろんな対策をしていただいていますけれども、その状況を見ても、期間の短いものというのはなかなか応募がないということがあります。応募をする皆さんにとってみれば、なるべく長く働きたい、安定的に働きたいという思いもあるので、ここら辺の考え方としてはいかがでしょうか。

 それから、空港部の改編については、先ほど部長から御答弁がありました。スピーディーな対応を期待したいと思っていますが、あわせてこの空港利活用戦略本部、それからまた有識者会議、今一番当面のプライオリティーをつけるとすると、何が一番早急に課題解決をしなくてはいけないものなのか。この課題認識のところでのプライオリティーづけをするとどういう順位になるのか、その点はいかがでしょうか。

 それから、この戦略的な政策展開でありますけども、潜在力を活用する、それから人材を活用する、これは今までもやってきたことではないかなと。当然今まで県としてこれをやってきたわけですね。今回改めて知事が「富国有徳の日本の理想郷−しずおか」をつくるということを出された。だから先ほどの説明を聞いても、やっぱりどういうイメージなのかわかないんですよ。
 これは関連質問で伊藤総合計画室長のところまで飛ばしますけれども、ここの絡みについては、逆に言うと伊藤総合計画室長のところはどんなイメージで総合計画に盛り込もうとしてるんでしょうか。
 先ほどの部長の静岡モデルをつくるとか、課題の具現化とか、潜在力の活用とか、人材の活用とか、これは既に今までもやってきたこと。これから新たに「日本の理想郷−しずおか」をつくるという、この新たな取り組みとしてどういうことが具体的になってくるのか、その点をもうちょっと詳しくお願いできませんでしょうか。

 少子化に関しては、引き続きしっかりと取り組んでいただきたいと思っておりますし、また空港の利活用についても東部、西部の皆さんにより一層活用していただける方策をぜひお願いしたいとこういうふうに思っております。以上です。

○岩瀬企画部長
 戦略本部と有識者会議で今後取り組んでいくべきものはということでございますが、先ほどちょっと申し上げましたように、もう既に取り組んでいるものが48ほどあって、現在38ほどを取り組んでいくよというお話をしたわけでございますが、これから課題となっておりますのが、もう少しターミナルビルで情報発信したらどうだろうかというようなお話をいただいたり、それから交通アクセスにつきましては今回予算をお願いしているわけでございますけれども、あと空港周辺の展望台を含めまして、ああいった施設をもう少し活用することを考えたほうがいいじゃないかとか、あるいはもっと空港を活用するように全国からいろんな全国大会を誘致したほうがいいじゃないかとか、あるいは空港の楽しさをもっと味わってもらうために身近に感じられるイベントをもう少しやったほうがいいんじゃないかとか、そんな項目もいただいてまして、それ以外にも一般の方々の提案とか職員の提案などもあわせて、これからできるものを関係部局と協力して取り組んでいきたいということでございます。

 それからもう1つ、戦略展開では今までもやってるじゃないかということでございます。
 確かに今までもいろんなものをやって人材育成をしているわけでございますが、それらを総合的にかみ合わせて、例えば少子化は先ほど申し上げましたけれども、教員のOBとか、芸術家とか、JICAとか、そういったものを全体として1つのものにしていろんなところで活用できないかとか、そういった視点で取り組んでみろという指示をもらっております。したがって従来のものに比べてより各部局が連携し、1つになって施策を打っていくということが求められておりまして、非常により深い課題になってるのかなと考えているところであります。

○伊藤総合計画室長
 この日本の理想郷という考え方を総合計画にどう盛り込んでいくのかということでございますけれども、総合計画の基本理念におきましても――今議会から「富国有徳の日本の理想郷−ふじのくに」と知事も申しておりますけれども――これが基本理念になっていくのかなと思っています。
 その上で、これまでも富国有徳というキーワードは前知事の時代から掲げておりまして、富国というのは豊かさを示すということで、それも経済的な豊かさと精神的な豊かさであると、これも今までどおりなのです。ただこれまでの施策の比較から言うと、ともに豊かさを追及するという立場でありましたけれども、例えば生産性の向上であったりとか、県内総生産を引き上げようとかというようなことに若干軸が置かれておりまして、そういったものにある程度重きが置かれていたのかなという気がしております。
 一方新しい川勝知事のもとで、この富国有徳という言葉がどういうふうに解釈されているかと申しますと、特に精神的な豊かさの部分にちょっと重きがあるのかなと私は個人的に受けとめております。その上で日本の理想郷というのが単一的なものではなくて、理想郷を考えるそれぞれの人たちが、その価値観の中でいろんな理想郷ってもしかしたらあるのかもしれないと。それは何かというと、多様な選択ができるということが、ある意味で理想郷なのかなと思っています。それを考えるときに、静岡県という場所であったりとか、いろんなその資源を考えてみますと、海であるとか、山であるとか、川であるとか、本当に日本という国を代表するような多様な資源を持ってる。
 それから文化もひもといてみれば登呂遺跡等から始まりまして、いろんな文化がきらめくようにあっていろんなものが埋もれていると。
 そういったものを考えますと、これからの日本の新しい国を考えていく上で、静岡県というのは多様性という意味でいろんなものがそろっておりますので、新しい国づくりを進めていく上では非常にいい場所ではないかということで、川勝知事の理念といいますか、「日本の理想郷−ふじのくに」をつくろうということで、静岡を舞台にして進めていくことが可能になるということが総合計画の基本コンセプトにあるのかなと考えております。
 ただ、それではなかなかわかりづらいというところがございますので、それが県民の暮らしという立場で表現すると、まさしく「住んでよし、働いてよし、訪れてよし」という言葉に代表されまして、これを私たちがどうするか。住んでよしという部分に関して言えばいろんな要素があると思います。例えば防災の話であるとか、それから健康であるとか、医療であるとか、福祉であるとかとそういった姿がありますので、住みやすい地域をつくる。それから産業に代表されるような働きやすい地域をつくっていく。それから交流といいますか、観光等も含めまして訪れてよしの国をつくっていくと。それぞれキーワードに当たるような部分を、まさしくこれから具体化させながら総合計画の中に反映をさせていきたいと思っています。
 先ほど小泉理事がお話をしましたけれども、いろんな方の御意見を聞くということ。それから有識者も含めましていろんな分野の方、それから場合によっては地元の方々が必要なら、例えばタウンミーティングを開きまして、そういった声をも拾い上げて、いろんな声を聞きながら、県民が望む日本の理想郷となるような総合計画にしていきたいなと思っております。以上でございます。

○橋本企画調整局参事
 先ほどの緊急雇用創出事業の雇用期間が短いというお話ですが、もともとこの事業の趣旨が離職を余儀なくされた方の次の雇用までの短期の雇用ということで、6カ月未満の雇用でかつ更新も6カ月未満をもう1回限りというふうに規定されてございます。それでキャラバン隊とかアドバイザー事業につきましては、3カ月以上ということでございますけども、アンケート調査については調査項目の内容等を含めて短期ということでやらせていただいております。
 それから求人募集につきましては、ハローワーク初め直接募集とか、人材派遣会社でも活用できるということでございまして、そういったところでアンケート調査に必要な人員を確保してまいりたいと思っております。以上です。

○蓮池委員
 まず戦略展開については、ぜひ部内でも活発な議論をしていただきまして、我々県民にこれが理想郷だなということがわかるような姿を、ぜひ一刻も早く見せていただきたいと。我々も会派の中で、こういうことじゃないかということを議論するんですが、いまいち形が見えないんですよね。何かもやの中に入ってしまいまして、そういう意味ではぜひ各部で活発な意見交換をしていただく中で、具現化に向けてぜひお願いをしたいというふうに思っています。

 それから雇用についても、これからまたさらに厳しい雇用環境になるので、この短期的な雇用そのものを積み重ねていっていいかどうかというのはちょっと議論になるかと思いますけども、これ緊急雇用ですから、これはもう仕方ないのかもしれませんが、ぜひマッチングを含めて対応をお願いしたいということで以上であります。

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