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委員会会議録

質問文書

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平成19年9月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大池 幸男 議員
質疑・質問日:10/03/2007
会派名:平成21


○大池委員
 8番の大池でございます。4点ほど質問をさせていただきたいと思います。
 まず、騒音協定の御説明をいただきました。8月2日かな、地域の自治体等と騒音協定を締結しまして、協定書の中身も見させていただきました。将来いろんな問題が出たときに、その問題を解決するための手法も明確にされているという中で、第8条で環境監視計画をつくって、その騒音とかですね、いろんな問題が出てきたときに対応をしていくんだろうなと思うんですけれど。
 その環境監視計画の具体的な事業や測定する内容とかですね、それをお聞きしたいということと、年内にその立ち上げをするというようなお話でございますけれど、今後の具体的なスケジュール等がおわかりになりましたら御説明を願いたいと思います。

 次に、隣接地域振興事業といわれるものがございまして、この事業は空港事業終了後5年間、その空港のかかわる周辺地域に対していろんなケアをしていくと、こういう事業内容であると思いますけれど、その5年間で行われる具体的な事業規模がなかなかイメージできないものですから、予算的にといいますか、どのぐらいの原資をそこに投入していくのかなという点をお聞きをしたいと思います。
 今までも、この地域振興事業が行われてきたんですけれど、これは空港に非常に近い地域、地区に限定してやってきた事業だと思うんですけれど。とはいえ、非常に狭いエリアの設定になっているような気がいたしまして、その設定されている地域からちょっと外れた周辺の地域の皆様方からも、空港にはかなりかかっているのに、まだその地域指定がされていないために事業対象になっていないという、そういう御指摘もございます。開港後も、その振興事業の中の地域の指定というものを今のままでやっていくのか、拡大といいますかね、事業内容を若干変更するというお考えがあるのかどうか。
 それと、その中で投資されている事業のメニューも今までそれなりに精査されていると思うんですけれど。事業内容もね、もうちょっと拡大といいますかね、いろんなものに使えるような事業にならないかという御指摘もあるもんですから、その点についても御見解をいただきたいと思います。

 次に、空港のアクセスルートの整備についてでございますけれど。今、この地図にも示してございますように、空港に対するアクセスルートとして大きなルートを3つ指定されておりまして、一番積極的にといいますか、整備がなされているのが牧之原インターからの牧之原・金谷ルートと。これは高規格の道路を中心として、整備が開港までにきちっとなされるという話は聞いております。
 残る榛原・吉田ルート、今回も債務負担行為の補正ですね、事業の関係が議案として出ておりますけれど、このルート全線の開通といいますかね、その整備というのは開港までにはできない、できるような状態ではないということも聞いております。そういう状況だと思いますけれど、このルート全体の完成をどういう時期に見込んで、整備を今から――開港後の話なのかもしれませんけれど――どのように行っていくのか、そのステップをお聞きしたいと思います。
 同時に、島田ルートがもう1つございます。初倉地域から空港に上がる部分の整備はもう完了しているという中で、暫定的なですね、そういうアクセスができるような形態になっていますけれど。これは本来、島田大橋から牧之原台地を経由してというルートです。絵は描かれておりますけれども整備に着手もしていませんし、そこの部分の具体的な計画といいますか、今後の整備計画の指針をお示ししていただきたいと思います。

 もう1点、先ほど駐車場の説明をいただきました。920台を2,000台程度に拡張していくと。これは非常に良いお話だなと思いますけれど、かなり大きな駐車場ができていく。一般的には、先ほど説明のありましたユニバーサルデザインの研究会等で、身障者にも支障がないような、移動ができるような駐車場が検討されていくと思うんですけれど。一方、静岡空港はね、やっぱり自然環境を考慮した空港を目指しているという一面もあると思うんですね。
 一般的に、広い駐車場を整備してしまうと、ほとんどそうだと思うんですけれど、アスファルトで一面敷き詰めることになろうかと思います。これができてしまいますとね、今年の夏も非常に暑かったんですけれど、灼熱地獄といいますかね、非常に殺伐とした駐車場になると思うんですね。今、いろんなところで緑化がされてまして、都会のビルの屋上とか、駐車場そのものもですね、そういう緑化を考慮した駐車場等が整備されつつあります。
 今後の静岡空港をイメージしてみても、静岡県が非常に環境に考慮している空港というようなコンセプトでいっているんであれば、こういう広大な平たいところをね、アスファルトで一面覆われた駐車場というような、単純なる整備手法ではなくて、もうちょっと緑あふれたね、自然に配慮した、そんな整備手法は取れないかなと、その点についての御見解をまずはお聞きしたいと思います。以上でございます。 

○石田地域共生室長
 1点目の環境監視計画の策定についてでございますが、環境監視計画につきましては、今年度作成予定ということで現在作業を進めてございます。具体的な中身につきましては、開港後の定期的な常時観測地点の設定、それから短期観測地点の設定、その2点が主な内容です。
 現在、具体的な他空港の事例等を調査中で、その後専門家の意見を聞きまして、その原案を作成したいと考えております。また地元に対する協議については、市町それから地元の空港対策協議会の方に、年内を目途におろせるようにがんばっていきたいというふうに考えてございます。

 それから次に、隣接地域振興事業の補助金の考え方でございます。開港5年後の考え方ということでございますが、この制度につきましては、平成7年度に、空港と地域の調和ある発展を目指して地域対策を行うということで、100億円の原資を持って関係市町の方にその助成予定額、それから期間を開港後5年までとお示しして進めております。
開港後5年といいますのは、騒音対策もそうでございますが、空港開港時では、やはり空港の運用状況が安定しないということもございまして、5年を目途にすれば空港の運用状況が安定すると、そういった趣旨で5年間ということをあらかじめお示ししております。ですから、市町の方では、今ある事業計画にしたがって開港後5年間事業を計画的に進めていただく中で、県としては、その実施状況等を十分勘案して対応していきたいと考えております。
 先ほどお尋ねのありました地域の拡大、あるいはメニューの拡大という御要望です。
 地域につきましては、平成10年に島田市の方から一度御要望を受けて拡大したという例がございますが、今後は開港後5年間のやはり進捗状況ですね、それを勘案するということが非常に大事になってくると思いますので、そうした中で、もしそういう御要望が個別具体的にございますれば、これを検討していくことも必要であると考えております。以上でございます。

○勝山整備室長
 大池委員からのお尋ねの件のうち、まずアクセスルートについて御説明申し上げます。
 御質問にあった2つのアクセスルートのうち、まず榛原・吉田インターチェンジルートについてでございます。
 今回提出した補正予算の議案の中にも掲げさせていただいておりますが、新幹線をオーバーする橋梁の工事が、我々が想定したよりも若干時間がかかり、完成が平成23年度まで延びるということが明らかになりました。
 空港部の委員会説明資料の2ページの一部をごらんいただきたいんですが、榛原・吉田インターチェンジルートの黒とそれから赤で示してある間を空港開港時までに整備すると今までお約束をしてきたのですが、今言ったような理由から――ここの黒の部分はもう暫定的に供用できているんですが――赤の部分の供用がおくれますので、これまでの1区間と称しておったところが、23年度ぐらいまで供用が延びそうだということでございます。
 新幹線の橋梁の前後の部分については、その新幹線の橋梁が完成するまでに整備をして、この赤の部分については23年度までに供用したいと、このように考えております。
 それから、その先の青の現道部分と連続して、さらに空港の東側に破線で書いてあります、我々が通称南原工区と呼んでおる部分がございます。これにつきましては、予算の全体事業費の枠の整理で、空港の開港後に整備をするという位置づけになっておりまして、そのような説明を今までさせてきていただいております。
 したがって、組織のことははっきりわかりませんが、開港後、空港部という組織で事業を実施するというのではなくて、あくまでもこの県道のバイパスという位置づけになっておりますので、今現在、この破線の部分については建設部の方で工事をやっていただくという整理になっております。
 これにつきましては、建設部の方にできるだけ早く着手をしていただくようお願いしてございます。
 この南原の部分については、平成9年のサマーレビューのときでも、もともと1期工区、空港開港までに整備するという位置づけになっていたところでありますので、建設部に対してはできるだけ早期の着工、早期完成をお願いしているところであります。建設部もできるだけそれに向けて努力するというような意思表示をいただいておりますので、開港後になりますけれど早期に供用できることと考えております。
 それから、2つ目のルートの島田ルートでございますが、この島田ルートにつきましては、この黒の実線の部分については空港開港までに着実に供用できるものと考えております。
 それから、お尋ねの破線の部分、我々が通称権現原工区と呼んでおりますが、この権現原の台地に上がるルートにつきましては、先ほど申し上げましたサマーレビューの時点で、いわゆる2期区間という位置づけになっておりまして、空港開港後に交通量の推移を見て整備を検討するという位置づけになっております。
 したがって、今現在はいつから着手して、いつごろ供用できるということは残念ながら申し上げることはできません。空港開港後の島田ルートの利用状況、島田吉田バイパスやその周辺の道路の交通量の状況などを見て整備の計画を検討したい、このようになっております。

 それから、2つ目のお尋ねの駐車場についてでございますが、環境に配慮した点というお尋ねが基本だと思います。その中で1つ我々が課題として考えていますのは、空港全体の基盤の部分は軟岩という地質で、駐車場もその地質の上につくっておるということです。その軟岩の部分は――特に切り土の部分ですが――水が浸透しますと、脆弱になって弱くなる性質がありますので、よく環境対策で使われておりますような浸透式、例えば雨水が下へしみ込むような方式をとりますと、その軟岩に到達した場合には、その軟岩が脆弱になってしまうということが大きな課題になってしまいます。したがって、基本的には、水が下の地山にしみ込まないような形で整備を進めなければいけないと我々は考えております。
 そういう中で、当然のことながら環境に配慮してということがございますので、できるだけ駐車場の中も、それからそれにアクセスしてくる道路にも緑地帯といいますか、植樹帯をできる限り配置して、環境に優しいといいますか、利用者に対する配慮をしたいと、このように考えています。
 それ以外にも、ユニバーサルデザインという観点からも、例えば身体障害者専用の駐車枡のところには屋根を設けるとか、そのような配慮もしたいと、このように考えております。以上でございます。

○大池委員
 説明をいただきました。
 まず、騒音協定についてでございますが、年内にそれなりの準備を進めて協定をつくっていくというお話でございますけれど。やはり一番心配しているのは、実際始まったときにやっぱり違うね、随分騒音が高いよねなんていう話になったときにそれをどう反映していくかと。それをきちっと精査して、権利侵害を調整していく場がこの監視計画の中に示されて、それと委員も加わって、いろんな協議をしていく中で判断をしていくという形になると思うんですね。そのメンバーは学識経験者とかね、そういうメンバーを選出するというお話であると思うんですけど、このメンバーの中には、地域の自治体の関係なり、現在ある空港対策協議会のメンバー等が参画できるのか、そういう配慮をしていくのかどうなのかをお聞きしたいと思います。

 次に、隣接地域振興事業でございますが、これは予算が100億と決められた中で、今まで事業は進捗してきてきたと。でもあと5年がある中で、その100億の事業が開港――21年までに使い切る予算と、残りの事業、残った予算があると思うんですが、これが開港までにどのぐらい消化できるのか、その開港後5年間にどのぐらいの予算額で事業をやっていくのか、ここの部分を明確にしていただきたいと思います。

 次に、アクセスルートでございます。整備が進んでいるところもあるし、開港後整備を進めるところもあるし、ペンディングになっている部分もありますよというお話はいただきましたけれど。過去静岡空港にかかわるいろんなパンフレット等を見たときに、空港アクセスに対しては大きな3つのルートがありますと、それを図面的にも明確に示しているわけでありますよね。
 いろんな事情の中で、整備が早いところもあるし、遅いところもあることはわかるんですけれど、一度3つのルートをきちっと設定しているという原則を忘れないでほしい。これはね、完結をしていただきたいな、時期は早い遅いはあるかもしれないけれど。この静岡空港に対する3つの大きなアクセス道路をつくるんだと、整備するんだということはね。この事業はきちっと作業を完結していただきたいなって思うんですね。
 要するに、そういう道路網の整備を予知させる絵なり、図面なりが出ているわけですから、それをイメージして、その地域での開港後の例えば地域の開発計画なりね、そういうことを考えるわけですよね。考えているわけですし、それが道路整備が進むことによって促進するということを考えますと、やはりただ単にアクセス道路というだけではなくてね、地域を振興する面でも重要な道路であると思います。
 ですので、空港部がなくなって建設部に引き継ぐという流れのお話をいただきましたけれど、まずは、お約束、約束しているかどうかわかりませんけど、そういう計画をした道路はやり遂げるという方針で今から進んでいっていただきたいなと。特に吉田インターからですね、南原ルートで出てくる、ここはトンネルを掘るというような形になるのかもしれませんけど。ここも大きな峠があって、地域の交流等もね、今、なかなかなされないところがトンネル1本つくることによって、産業等の振興も含めて、この地域の活性化、地域の振興になることも確実でしょう。
 島田ルートの権現原ルートというような話もなさいますけど、そこもですね、特に大井川対岸の島田市内からのアクセスにはどうしても必要なルートになるということでございますので、計画どおり事業遂行をしていくと、そういう方針をぜひ示していただきたいと思います。

 最後に、駐車場の件でございますけれど、土質の関係でね、水が浸透すると非常に軟弱になるというお話もございますけれど、駐車場は非常に広いエリアでございます。箇所も4カ所なのかな、すべてが同じような土質ではないと思いますので、駐車場の場所ごとにやっぱり環境を考慮した整備手法というのは、それなりに取り入れていくべきではないのかなと思います。
 環境というよりも、やはり自然に空港全体を戻すというような、そういうイメージで空港をレイアウトしていけばですね、やっぱり緑化ということは必要ではないのかなと。駐車場にしても、非常に重要ではないのかなと。新しい空港で、時代に即応した空港をつくったところで、飛行場におりてみたら駐車場までですね、緑が非常に多い駐車場だというのは、やはり静岡空港のきちっとしたイメージになっていくのではないのかなと個人的には思っております。いろんな技術的な手法があると思いますので、ぜひ検討していっていただきたいと思います。以上です。

○石田地域共生室長
 環境監視計画の専門家の御質問でございます。私どもが考えておりますのは、まず原案を作成するときには、騒音関係の専門家にまず御相談をするということでございますが、現在、既存の静岡空港環境監視機構という組織がございまして、自然環境、騒音、環境について常に御審議をいただいております。そこには地域の方や自治体の方、それから専門家も入っておりますので、こちらの機構の方にお諮りをして案を策定していくというふうに考えております。

 それから、隣接地域振興事業の今後の使い方についての御質問でございますけれども、現在の隣接地域振興事業の2市1町の進捗率の平均は55%ほどなんですが、実際のところ島田市、牧之原市、吉田町によってその進捗率がかなり異なります。
 といいますのは、もともと空港の隣接地域というのは、環境影響評価の中で決めておるものですから、そういった関係で、広く使える自治体とそうでない自治体がございますので、そういう差が出てきたものと思われます。
 したがって、その各自治体の進捗率に差がありますので、今後各自治体から個別の要望を聞きまして、制度の変更についてはほかの自治体の理解もないとできませんので、そういった理解も得ながら制度の改正等を検討していきたいというふうに考えております。以上です。

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