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委員会会議録

質問文書

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平成21年10月新型インフルエンザ対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中沢 公彦 議員
質疑・質問日:10/27/2009
会派名:自由民主党県議団


○中沢(公)委員
 ありがとうございました。
 消毒薬について、いま一度伺いたいと思います。先ほど、先生が、塩素は余りお勧めではないということで、若干、その理由も触れられておったわけですが、先般、実は私ども、視察で大幸薬品さんのところに行きました。そしたら二酸化塩素の商品が爆発的に売れているということで、私も近所の店へ行ってみたんですが、本当に物すごい売れているみたいで、うちの女房も10個ぐらい買ってきたわけですが。先生の書かれた本とか資料を見ると、その中に大豆アミノ酸の商品が、お勧めだよということで書いてありました。ちょっと素人なもので恐縮なんですが、いま一度、その二酸化塩素のメリットとデメリット、また、その大豆アミノ酸のメリットとデメリットという、いわゆる消毒としての防菌や滅菌、除菌の観点から、御説明いただけるとありがたいなと思うんですが。

○大槻公一氏
 塩素系の消毒剤の、まずメリットですけれども、殺菌力、それから殺ウイルス能力が非常に高いということです。これはもう随分前から、例えば水道水等に使われてきております。ですから、その効果については、全く問題がないところです。塩素系の消毒薬は、一番適した場所に使ってもらいますと非常に強い効果が出てくると思います。
 デメリットとしましては――やはり塩素系ということで――もともと塩素剤というのは脱色に使います。ですから、そういうものが、例えば衣服に吹きかけたりとかいうような場合、これは生地の種類にもよりけりなんでしょうけれども、少し色が抜けてしまうというようなことも、若干、考えておかなきゃならないだろうということです。それが一番大きなデメリットだと思います。それと、やはりこの製品は安全性高いと思いますけれども、いずれにしても塩素系のものですから、小さな子供さんがおられるところでの安全性というのも、場合によっては、少し心配な部分が出てくるであろうと考えてます。いずれにしても、こういう消毒薬というのは、全く無害というものはないと思います。
 大豆アミノ酸を使ったものについてですけれども、これは、その大豆アミノ酸そのものが消毒効果があるとは私たち考えていません。もともとこの商品は、その大豆アミノ酸は消臭剤ですね。消臭効果が非常に強いという、そういうところから出た商品で、そこに第4級のアンモニウム塩の、非常に弱い、かなり古典的な石けんを使ってまして、これが消毒効果があるということです。ただ、その消毒効果も非常に弱いもので、その安全性が高いかわりに、効果が弱いというのが特徴だと思います。その効果を高めるために電解水を若干加えています。それを加えることによって相当強い効果が出ていまして、全体的に、そういう毒性に関与するような物質というのは、ほとんど使われてないということがあります。それと、今、その製品は医薬部外品になってます。そういうことで、安全性が、一応、保障されているというところで、私はいいのではないかと考えたんです。
やっぱり、どうしても先ほどから小さなお子さんというようなことを申し上げてましたので、どうしてもそういう、消毒剤と小さなお子さんというのは、やっぱり切っても切れない縁があるものですから、できるだけそういうような、小さなお子さんがおられる環境では、より安全性の高いものを使うのが望ましいんじゃないかと考えてます。ですから、塩素系のものを決して否定するものではありません。

○中沢(公)委員
 使い方ということですね。

○大槻公一氏
 そうですね。使い方というか、使う場所。

○中沢(公)委員
 それにあわせてもう1点伺いたいのは、感染が飛沫感染と接触感染と空気感染があって、現在のH1N1は、比較的空気感染はそんなにリスクはないだろうというようなお話を受けたんですが、例えば、先ほどの塩素系にせよ、アミノ酸系にせよ、まくのがありますよね。それっていうのは、空気感染を防止するのと、例えば飛沫や何かも防げるということなんですか。

○大槻公一氏
 私は、飛沫感染を防ぐのに有効だと思ってます。結局、インフルエンザウイルスは、先ほど、乾燥した時期によく流行するということを申し上げたんですが、ウイルス自身は乾燥に非常に弱い性質を持ってます。ですから、空気中を漂うにしても、罹患している人がするせきとかくしゃみですね、その水滴の中で、ウイルスが感染力を保っているんですね。ですから、その水の中にウイルスがあって、初めて感染力があるわけなんです。裸になってしまったら、たちまちウイルスは壊れてしまうわけなんですね。ですから、例えば噴霧消毒するその噴霧したものが、そういうウイルスを含んだ水滴に接触するということが、これが大事だというぐあいに考えてます。ですから、そういうところで、恐らく消毒効果が出てくるのではないかと思ってます。ただし、そういう空間での、こういう空気中での効果を実測するというのは、なかなか、いい方法がありませんで、私たちも、そのこういう環境中の、もしウイルスが漂っていた場合、それを捕捉して消毒する、その効果を計測するいい方法を、うまく開発できたらいいというぐあいに考えてます。

○中沢(公)委員
 最後にもう1つだけ、ちょっと、具体的な事例で、先生の御意見を伺いたいんですが。実は、きのう、私の娘の学校で、部活でH1N1のインフルエンザに感染した子供がいて、同じ部活だったので部活のメンバーは濃厚接触者だという話になって、とにかく1回、家へ帰ったら医者に行ってくれという話になりまして、医者に行ったら、たまたまうちの娘が37度を超える熱があって、やばいんじゃないかという話になって、それでうちの妻が、じゃあタミフルかリレンザを処方していただけるんですかという話をしたときに、基本的に、子供から大人へは感染しないので、御両親の分は心配要りませんということで――御両親の分というのは、私も含めてですけれども、御両親の分は、基本的には感染はほぼしないと思いますので、関係ないので――ほかの2人の、下のお子さんの分をということで、子供ら連れて行ったんですが、それは正しいですか。

○大槻公一氏
 下のお子さんへというのは、正しいと思います。
実は、昨日のウイルス学会でも、今、御質問にあったような内容の討議がなされました。実際には、やはり小さな子供さん同士での感染事例が非常に多いと。子供さんから親御さんへ感染する場合は、お父さんへ感染するよりも、お母さんに感染する場合のほうがはるかに多いと。これは、日本型だろうということで。ですから、そういう子供さんとやはり接触する頻度が問題だという意見がきのう幾つか出てました。そういうことから考えますと、私も父親であったときもありますけれども、今の医療機関のお医者さんの話ですと、せめてお母さんだけには投与をしたほうがよかったのではないかと思います。これはやはり、今、日本国内で備蓄されているタミフルの量ですね、それを勘案して、これから爆発的な流行が起きた場合に、タミフルが枯渇しては大変だという、そういう配慮があったかもしれませんが、少し、私は危険な判断ではないかと考えてます。

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