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委員会会議録

質問文書

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平成26年2月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田口 章 議員
質疑・質問日:02/24/2014
会派名:ふじのくに県議団


○田口委員
 それでは一問一答でお願いします。
 6番委員に引き続いて、総合計画後期アクションプラン(仮称)95ページの質問を続けたいと思います。
 今、服部理事の答弁も聞いていたわけですが、やはりこの85万人という数字は、一番いい条件が整った場合の数字という話をされていたかと思います。
 私どもは、10月に会派から総合計画に意見を求められたときに、実現が十分可能な目標を設定すべきではないかという意見を出させていただきました。それを踏まえた上で、この一番条件が整ったときの85万人という数字を目標として設定しているということについて、私は具体的にその85万人の絵を描いていないと、説明がつかないと思うんですけれども、お伺いしたいと思います。

○広岡空港利用政策課長
 85万人に向けた、どのようなロードマップかと思いますけれども、先ほど服部理事が申し上げましたように、諸条件が関係してくるかと思います。まず国内線につきましては、例えばFDAによる福岡線の増便でありますとか、新たな路線の開設、それから、ANAが札幌線と沖縄線が飛んでいますが、札幌への増便。それから国際線につきましては、今、曜日運航になってしまっておりますけれども、ソウル線のデイリー運航、あるいは上海―武漢線の週4便の定着といったこと、さらには今、台北線は好調でございますけれども、その好調の維持、さらにはより促進し、台北線のデイリー化、また、東南アジア等が大分元気になってきているということもございますので、例えば東南アジア路線等の新たな開設といったことで提供座席をふやしまして、さらにそこに利用促進策を加えることで好循環を生み出して、85万人達成を目指していきたいと考えております。そのときは、例えばターミナルビルの増改築によります利便性の向上、あるいは空港とJR最寄駅との連結をよくするための2次交通の改善の検討といったことも並行的に進めながら取り組んでいきたいと考えております。

○田口委員
 例えば私は車屋ですので、44万台の車の販売を85万台にふやそうと思うと、相当市場調査をして、商品開発をして、ラインナップを見直ししてやらなきゃだめだと思うんですよね。その上で、設備投資をするわけですよ。今回、県がやっていることは、どちらかというと順番が逆みたいなところがありまして、商品ラインナップがそろってないのに空港の増改築の計画をしているわけでありまして、ある意味、危険性をはらんでいると私は認識をしております。そういった意味で、今言ったこの85万人というのは非常に責任が重い数字だと思っているわけですね。
 これまでも話が出ているんですけれども、例えば企業にもっと使ってほしいというような話をしてきたと思うんですけれども、企業も経営状況が厳しいものですから、なかなか使ってくれと言って、はいそうですかとなりませんよ。これだけのメリットがあるから使ってくれという説明ができなければいけないわけで、それはやっぱり商品説明、商品開発が先だと思うんですね。
 そういった中で、先ほど広岡課長からも、幾つかの便の話をしてくださいました。これが利用者数85万人というところにひもがくっついてないとだめだと思うんですが、今そういったものがあるんですかね。

○服部文化・観光部理事(空港振興担当)
 県として商品ラインアップを見直すために、まさに市場調査にかわるものとして、いろいろ航空会社等に働きかけており、口頭セールス等をやらせていただいております。
 そんな中で、航空会社の反応もいろいろございまして、社交辞令的に対応されるところもあれば、非常に前向きに静岡空港への就航を考えてくださるところもございます。その前向きに考えておられるところを全て足し合わせていくと、4年後には85万人を運ぶのに足りるような、提供座席数になるだろうということで、今ラインナップをそろえているところでございます。

○田口委員
 きょうは総合計画の議論ですので、これ以上は言いませんが、これやっぱり利用者数85万人にひもがくっついてないと、我々も安心できませんので、ぜひ将来的には、どうやったら85万人という数字が描けるのかということを示してもらいたいと思っています。

 今厳しいことを幾つかお話をしましたけれども、10月の会派の意見でもう1つ言っておりまして、首都圏空港としての位置づけを考えるべきであるという提言をしてあるんですけれども、この件については今回の総合計画の中には記載をしていただいておりませんでした。私もつけ焼き刃ですけれども、将来2020年の東京オリンピックを目指して、羽田、成田空港の離発着をふやすということで、首都圏第三空港というんですかね。この首都圏第三空港として、静岡空港のキャパを生かした政策にもつなげられるのではないか思い提言をしたんですが、この総合計画後期アクションプラン(仮称)には盛り込まれていませんが、その点についてはどうでしょうか。

○広岡空港利用政策課長
 ただいま国においては、成田、羽田空港を中心とする首都圏の航空需要について検討されています。この3月からは成田、羽田空港合わせて75万回の離発着する容量ができたということですが、国によりますと、それも2020年を過ぎると大分厳しくなるというような位置づけの中で、首都圏の空港の機能をどのように強化するかという検討はされていると伺っております。
 そういった中で、静岡空港も首都圏に近いので、首都圏空港としての位置づけを御提案させていただいます。国においては検討されているということで、その洗い出しが3月には結論が出るというようなことも伺ったものですから、基本的には首都圏空港という言葉を、特に総合計画上は明示しなかったんですけれども、総合計画後期アクションプラン(仮称)95ページのヒトの交流を促す交通ネットワークの充実の中の、上から4行目、富士山静岡空港と直結した新幹線新駅の実現に向けた取り組みを推進するという表現の中で、首都圏空港に位置づけられれば、おのずとして新幹線新駅も視野に入ってくるということもございますので、新幹線新駅の実現に向けた取り組みという形で表現させていただいたということでございます。

○田口委員
 新幹線新駅は、いずれにしても中央リニアの開通後でしょうから、まだ先の話だと思います。私が言っているのは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてということで、しかも今お話にあったとおり、利用者数85万人という目標の達成が非常に難しいという認識を県も持っているわけじゃないですか。そこで、もしかするとこの首都圏空港という言葉自体は、今年度結論が出るのかもしれませんが、少しでも成田、羽田空港の発着枠をこっちへ持ってくるとか、そういう営業努力は必要じゃないですかということが言いたいんですけれども、いかがでしょうか。

○広岡空港利用政策課長
 成田、羽田空港の発着枠を静岡空港へということですが、これにつきましては、静岡空港の今の発着枠を考えれば、首都圏空港の機能の強化に協力できる部分ですので、そういったことにつきましては、引き続き努力していきたいと思っております。

○田口委員
 聞いていると、難しいんだろうと思います。しかし、さっき言った利用者増加の好循環にするためには、全て難しい話だと思うんですよね。僕は営業マンですから、やっぱり売れない理由をつくるんじゃなくて、とにかく何でもいいからやれることはやってみるという、そういうスタンスが必要だと思っています。会派としてせっかく出したんですけれども、総合計画の中には入りそうにないので残念ですが、首都圏空港という位置づけではないにせよ、この85万人に向けて、あらゆる手段を尽くすということを、もう1回、総合計画で書き直すかどうかはともかくとして、誰が責任とるか知りませんけれども、肝に銘じて取り組んでいただきたいと要望しておきます。

 2問目に移ります。
 次に、総合計画後期アクションプラン(仮称)の101ページの観光振興についてです。
 午前中の企画広報部の審査のときにも言ったんですが、この観光政策も割と総花的だなという気がしてるんですね。総花というのはややもすると何もしないということになりかねないもんですから、ぜひそこのところはしっかりとこの目標数値を置いてやってもらいたいなというのを要望しておきたいと思います。
 それで、言葉なんですがね。地域魅力ふれあい型観光というのが太字で中ほどに書いてあるんですけれども、一般的には、着地型観光という言葉が使われているんだろうなと私は思います。この地域魅力ふれあい型観光という言葉は、インターネットで検索しても出てこないんですけれども、どういう意味合いで使っているのか、教えてもらいたいと思います。

○植田観光政策課長
 地域魅力ふれあい型観光は、着地型を含む、もう少し大きな考え方ということで我々のほうで考えております。着地型観光ですと、基本的には地域の観光事業者によって地域の資源を体験していただくというのが基本なんですが、例えば農業の方とかNPOの方など幅広い方々に参加していただいて、旅行だけではなく、例えば食を体験していただくとか、普通の名所でもその名所の由来の説明をガイドにしていただくとか、もっと広い形で売る。そうすれば満足いただいてリピーターにもつながるであろうということで、先ほど総花的というお話もあったんですが、こちらを一番に持ってきて、前面に押し出していきたいという考えでつくっております。以上です。

○田口委員
 趣旨はよくわかりました。まさに私もそれを言いたかったところですけれども、今おっしゃったNPOなどいろんな団体、あるいは我々は食の都というのを売り出しをしているわけですから、第1次産業の従事者の方との関係というのが大事だと思っていますし、ぜひやってもらいたいと思います。ただ、この地域魅力ふれあい型観光という言葉が、固有名詞としてもうちょっと何かいい言葉があればそれにこしたことはないんでしょうけれども。
 それで、例えば食の都づくりとも関係してくるんですけれども、第1次産業の従事している方が、築地へ出したほうがもうかるんだよと、おっしゃっていると、地域魅力ふれあい型観光につながっていかないんですが、色々な事業者とのネットワークづくりについて、書いてあると言えば書いてあるのかもしれませんが、弱いような気がするんですけれども、そこら辺はいかがでしょうか。

○植田観光政策課長
 総合計画後期アクションプラン(仮称)の101ページの一番下にあるんですけれども、今までの着地型観光もそうなんですが、個々の事業者さんが個別にやってらしたというのが多く、やはり観光事業なものですから、利益が出ないと長続きしません。ですので、なかなか長続きしなくて、利益が出ないもので築地へ行ってしまうというような形が非常にあるというのは我々も認識しております。
 それで、例えばもう少し広く連合していただいて、来ていただいた方にもっとたくさんのプログラムをそろえて売っていくことで、収益性を上げるという、ビジネスモデルを創出するとう意味でこちらに記載してあります。また、今策定中の分野別計画でも、詳しい仕組みを考えていきたいです。以上です。

○田口委員
 趣旨は私が考えているものと、離れていないと思いましたので、言葉はともかくとして、ぜひ中身を考えていただければと思います。

 それから最後に1点。外国人留学生数2,500人という目標が、総合計画後期アクションプラン(仮称)の69ページにございました。 
これは私も委員会の質問の中でやらせてもらったわけですが、目標を立てること自体は非常にすばらしいことでありますし、チャレンジをしていただきたいと思うんですけれども、これについてはいろんなものを巻き込んでいかないと難しいと思っています。さっき静岡空港の利用者数に関し、85万人の絵を描いているかという話をしたんですけれども、ここも、外国人留学生2,500人のどんな絵を描いているか、お聞かせいただければと思います。

○平野大学課長
 留学生の数につきましては、それぞれ各大学ごとに努力しているということもありますし、それから留学生支援ネットワークによりまして、全体で努力をしているということもございます。確かに2,500人というのは厳しい数字ということは承知しておりますけれども、ただ国際情勢にもよるものでございますので、今、国が目標を変えていない中で、前回の総合計画の目標値が達成できなかったものですから、当面の目標としては、それの達成を目指すという形でやりたいと考えています。

○田口委員
 答弁を聞いていて、まだ具体的には難しいかなという気がしましたが、例えば、東南アジアの駐在員は、東南アジアの大学と話をしたり、学生と話をしたり、いろんな活動をしています。やっぱり東南アジアのこれからの発展を支えるという観点はすごく大事だと思いますので、ぜひそういった海外の駐在員事務所の皆さんと連絡をとり合って、着実に計画を立てて進めていただきたいなと思います。これは要望で結構です。以上で終わります。

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