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委員会会議録

質問文書

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平成23年7月観光資源活用促進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:前林 孝一良 議員
質疑・質問日:07/25/2011
会派名:公明党静岡県議団


○前林委員
 お願いします。何点か質問をさせていただきます。
 最初に訪日教育旅行についてですけれども、勉強不足で恐縮なんですけれども、どういうかたちで静岡に来られるのか。対象は、例えば、小学生なのか、中学生なのか、高校生なのか、その辺のことをお聞かせいただきたいと思います。それから、参加者の声を取っているかわかりませんけれども、どういう評価をいただいているのかというところを教えてください。要するに、外国の方にとってこの静岡県の魅力って一体どんなところにあるんだろうということを、ちょっと関心がありますので教えてほしいと思います。

 それから、2番目は、富士登山ということで、最大の観光資源、私は富士山だと思っているのですけれども、私もいろんなところに視察に行って宣伝するんですね。富士山に行ったことがありますか、登ったことありますかと言うと、まずないですね。先週も大分県へ行ってきたのですが、ありませんという、そういう返事が返ってきた。というのは、これだけキャンペーンをやっていて富士山を知らない人はないのですけれども、意外とそういうチャンスがないのかなということも感じるのですが、この富士山の宣伝を含めて富士山に登ろうという、そういう気持ちを盛り上げるにはどうしたらいいのかということを、どうお考えなのかお聞かせ願いたいと思います。

 それから、かかりつけ湯のことについて、先ほどお話がありましたが、その後その成果と言いますかね、どんな状況なのかということをお聞かせいただきたいと思います。

 それから、外国人観光客のことなのですけれども、これだけネット時代になりますと、口コミでいろんな情報が伝わっていくということがあります。テレビ等で京都であるとか東京の下町であるとか、そういう非常に外国人の方々が好んで訪れるような和風の旅館とかが紹介されたりするのですけれども、やはり外国人の評判がいい旅館があれば、やっぱりそれはどんどん広がっていくということで考えるならば、これは行政の仕事ではないのかもしれませんけれども、やはりそういう環境をつくっていくようなことも必要なのではないかと思います。お聞かせ願いたいのは、例えば、そういうような外国人が好んで来てくださるような、そういう旅館施設等は県内にあるのでしょうか。その辺のことを教えていただきたいと思います。

 それから、文化財保護課長がせっかく来ています。世が世なれば私の上司に当たる方なんですけれども、世が世でないのでちょっとお聞かせ願いたいことはですね、結構この静岡市内も歴史散歩と言いますか、いろんな形でたくさんの方が、駿府城下町のウオーキングをされている様子を見かけます。文化財の保護という観点から私がいつも気になっているのが、ちょうどこの県庁の向こう側――お堀の先、中央署の向かい側のところに教導石という石碑があるのね、題字は山岡鉄舟の字なのです。ところが100年たっても吹きさらしであそこに置きっぱなしになっている。文化財を守るという観点から考えると、私は非常に気にしているのですね。もしあそこに車がぶつかったら、間違いなくあの文化財はもう破壊される。これは県の管理下にはありませんので、県に文句言ってもしょうがないのですが、たくさんの方がそうやって歴史散歩みたいな形でもって訪れる。非常に大事な文化財があるにもかかわらず吹きさらしになっているという、そういうのを見るにつけ、やはり文化財というものをもっともっと大事にしていく必要があるのではないかということも感じます。
 また、久能山東照宮が国宝になりました。ただ、去年、私も仲間と一緒に行ってきたのですけれども、博物館が非常に申しわけないけど貧弱なんですね。宝物は物すごいたくさんあるにもかかわらず、それが十分に展示され切っていないというね。たくさんの方が訪れる、それに対してやはり喜んで帰っていただくようなことも必要ではないかということも考えるのですけれども、そういう意味で、ちょっと一般論になりますけれども、1つの例として教導石のこと、あるいは、来てくださった観光客に対していろんなことを知っていただくためのそういう環境整備について、どのような形でもってお考えかお聞かせ願いたいと思います。

○植田観光振興課長
 訪日教育旅行の関係です。
 まず、受け入れの学校なんですけれども、平成22年度の実績で小学校が1校、中学校が3校、高校が20校、大学が1校、その他特別支援学校などで3校で、合計で28校になります。
 声なのですけれども、例えば、観光地をもちろん回っていただくこともあるのですが、それだけではなくて、学校交流として学校の授業に参加していただいたり、いろんな体験をしていただいたり、例えば、茶摘み体験ですとか、もちつき体験ですとか、そういったこともやっていただいておりまして、そういった日本の学校の日本の子供たちとの交流、また、文化に触れるということで、今までにない体験をしていただいたということで、非常にためになったという御意見はたくさんいただいております。
 あと、外国人の観光客についてです。
 口コミでいろいろ今広がっているのですが、一番人気のあるのはやはり和風の旅館で、例えば、露天ぶろがあるようなところ、そういったところが非常に興味を持たれています。こちらのほうにファムトリップとして海外のエージェントとかマスコミを呼んだときにもですね、そういった修善寺とかの和風の旅館で露天ぶろがあるようなところ、また富士山の見える露天ぶろがあるようなところ、そういったところが非常に人気があります。また、普通に来ていただくと安い旅館も非常に興味を持たれていますので、幅広く、高い和風旅館もありますし、安く泊まれるところも口コミで回っているというような状況です。

○藤原観光政策課長
 富士登山についてお答えしたいと思います。
 まず、富士登山の状況でございますけれども、主として山頂付近で言いますと、静岡県側からは昨年度で13万6000人ぐらいお登りになり、吉田口を経由して行きますと18万4000人ぐらいと頂上部ではカウントしております。少し下がって登山に入ります五合目当たりですと、静岡県側からは14万人、吉田口からは約26万人ぐらい、かなり多くの方が登られているという――センサー等でカウントしていますが――そんな状況です。誘客という意味では、静岡と言えば富士山は象徴ですので、海外へのPR等にも十分使わせてもらっておりますし、国内でも富士山の写真等を出してキャンペーンの中でやっております。
 一方、夏の今の状況を見ますと、山頂部では渋滞になるぐらいの人が一気に来ますので、ある意味、山道の道幅に比べて入山者が多いという――渋滞しているという意味では、ありがたいという状況になっております。そういう状況でありますが、静岡県の象徴ということで富士山を前面に出しているところでございます。

○伊東健康増進課長
 かかりつけ湯の成果と言いますか、実績についての御意見ということでお答えさせていただきます。
 そもそもかかりつけ湯は、良質な温泉をベースとしまして、温泉を使った健康プログラムとか、さまざまな癒しのスポーツ施設とを使ったり、あとは健康に配慮した食事でリーズナブルな価格の料理を提供するというようなことで、平成17年7月にかかりつけ湯協議会というものが発足しまして、そこに選定された約50を超える温泉施設・旅館が入られております。そういった中で、かかりつけ湯協議会事務局――NPO法人伊豆地域振興研究所がファルマバレーの支援を受けながら、それぞれ利用提供等に努めているというところでございます。現在も会員の皆様方には、かかりつけ湯協議会からメーリングサービスというようなことで、さまざまな情報を提供したり、格安で宿泊ができるというような情報提供などを行っているところでございます。

○蜩c文化財保護課長
 市内のウオーキング等で見られる教導石等についての保存についてですが、本当にウオーキング等で御関心をいただいて、守っていくという機運が高まってきているということには、本当にありがたいことだと感じております。県の文化財保存協会のほうでも、文化財マップ等のガイドブックを配布しておりまして、こういう大切な文化財があるということを皆さんに知っていただいて、大切にしていくことで保存につながっていけばいいと考えております。具体的な石碑等の細かい指定をしておりませんので、一つ一つの物件すべてを県の指定ということで守ることはできませんけれども、それぞれ文化財的な、あるいは文化的な価値の高いものについては声を上げていただいたり、市町と連携しながらこれからも見守っていければと考えております。
 また、博物館等、久能山の博物館のお話もございました。私も行かせていただきましたけれども、そのほかにも県内の博物館は幾つかございます。これも国のほうの状況、あるいは最近の文化財の博物館に対する流れ等、大変困難なところもありますけれども、ほかの課とも連携をとって、できるだけ子供たちの教育等にも生かせるような形で出していければと考えております。

○前林委員
 ありがとうございました。
 訪日教育旅行の件ですが、例えば、ある学校が静岡県に来た。非常によかった、また来年も行こうよと、そういう形のリピートがあるのかどうか、ちょっとその辺のことを教えてください。

 それから、富士山について、一番手っ取り早くふやそうと思ったら、やっぱり子供たちかなという気持ちがします。教育委員会が文化財保護課長しかいないのですけれども、せめて県内の児童・生徒たちが富士山、てっぺんまで行かなくてもいいですから、例えば、宝永山を一周回ってくるとか、そういう形で静岡県に生まれた子供として、一度は富士山に接してみるというようなことが必要なのかなということを思います。
 以前うちの会派でも富士山麓山の村を富士登山の拠点として使ったらどうかという質問をしたこともありますけれども、その辺のところ、昔は結構、学校単位でも富士山に登っていたというのがあるのですよね。例えば、沼津西高校なんかは大昔はもう必ず登っているのです、女子高時代ですけどね。ちょっとそういう時代ではないのかもしれませんが、静岡県の子供たちに富士山との接点をつくってあげるという考え方はいかがですかね、コメントは部長で答えてください。

 それから、外国人観光客のことですけれども、やはり口コミって非常に大事だと思います。私は余り外国へ行きませんが、例えば、「地球の歩き方」という本があるんですね、それを読んでいくと客観的な目でもって、ここにはこういうホテル・旅館があって、こういうすばらしいところですよということが書いてあると、それがやっぱりきっかけになるのですね。私もソウルに行って、その「地球の歩き方」に載っていた旅館にわざわざ訪問して泊まったことがあるのですけれども、こちらからパンフレットを渡してばらまくということよりも、むしろ何か旅行者が出すようなそういう案内――そういう本の中に載せられているというようなことで、非常にこれがある意味でもってステータスになり得ると思うのですけれども、そういうところって調べられているのかどうかちょっと教えていただきたいと思います。

 文化財のほうについては、これ一般論でございますので、敬意を表してありがとうございました。残りのところの質問に対してお願いします。

○出野文化・観光部長
 富士登山についてお答えいたします。
 7番委員おっしゃるとおり、子供たちが富士山に登るということは非常にいい体験になると思います。小さいころに登って、もう1回行ってみたいということもあります。
 先ほどの御質問の中に、富士登山のチャンスを盛り上げる機運、端的に言えば、富士山が世界文化遺産になれば登山客はどっとふえてくると思います。現在も実はそうなのですけれども、南アルプス等なんかに比べて非常にある意味とっつきやすい山が富士山だもんですから、非常に危険な部分もございます。特に海外の方は、割合サンダル履きで行けるんじゃないかぐらいの意識で登られる方も多くて、昨年から実はこの登山シーズンに、富士山ナビゲーターということで、昨年、今年ですね、2年間、登山口に案内人を24時間置きまして装備のチェック、あるいは案内をしてもらっています。
 今度、世界文化遺産に登録されますと、多分、今40万人と言われている登山客が倍増、3倍増になってくる。そうすると、ただでさえ渋滞も厳しい中で、そういうお客さんが気軽な格好で来られてしまうというのは非常に危険なことでして、現在も年間何組か死亡事故も起きております。こういった中で、子供たちに正しい登山の仕方と言いますか、マナーも含めて知っていただいて、それを例えば親御さんに伝える、あるいは大きくなって自分が登ったときの経験を伝えるというのは、ある意味、非常に富士山の正しい登り方と言いますか、そういう意味でも非常に先生の御提案というのは、これから大いに使っていきたいなというふうに考えております。
 海外の訪日教育旅行なんかも、先ほどの最初の質問とも関連いたしますけれども、海外の訪日教育旅行でやっぱり富士山を見たい、富士山に行きたいという希望は非常に多いわけです。富士山麓山の村なんかも、私も先日ちょっとお邪魔したのですけれども、若干雨漏りがするとかという部分はありますけれども、非常に富士山を体験するにはいい場所かなと。特に訪日教育旅行で団体行動、あるいは富士山を見ながら生活するというのには非常にいい場所だとも考えておりますので、子供たちの富士登山を含めた富士山をめぐる教育旅行というのは、これからもどんどん進めていきたいと考えております。
 一方で、やはり富士山の登り方。それから世界文化遺産になったときに、明後日、推薦書原案を提出いたしますけれども、それとあわせて保存管理計画というのを提出いたします。富士山の世界遺産を構成する資産、これをどういうふうに維持していくかと。先ほどの教導石の話もございましたけれども、やはり後世に残していくべき富士山でございますので、守るべきものはきちんと守る、活用できるものはきちんと活用していくというような形で、富士山を前面に出したこれからの交流の拡大化というのを進めていきたいというふうに考えているところでございます。

○加藤観光局長
 訪日教育旅行、先ほどの件もちょっと入れましてお話をさせてもらいます。
 まず、日本の修学旅行と海外の教育旅行はちょっと違いまして、基本的にはクラス全員、あるいは学年全員が一緒に行くということではございません。むしろクラスの中、あるいは学校の中で募集という形式をとりますので、行かない子もいるし行く子もいる、基本的には多少高級層の方々が来るという、そういういわゆる募集制でやっております。特に静岡県の場合は、高級中学と言われている、台湾にありますけれども、高校生が多くなっています。先ほども観光振興課長から話がありましたように、台湾が圧倒的に今多いわけですけれども、こういう形の中で、リピーターという意味では今3、4校来ております。特に例を申しますと、中壢という、台湾の桃園という空港の近くの学校なのですけれども、非常にレベルの高い学校でございまして、特に英語教育が非常に盛んな学校でございます。ここと伊東高校が2年、3年と今交流を進めているところでございまして、これが今後続いていけば、お互いの学校間の交流という部分につながると思います。あるいは同じような学校で員林という学校が磐田とか浜松で2年、3年と交流しています。そういう形で教育での交流というのは非常に今、私どもは積極的に進めているところでございます。そういう意味では、リピーターがかなりふえてきた。これについて我々も今後支援していきたいと思っています。
 それから、外国人の口コミ、いわゆる「地球の歩き方」等ですけれども、先生御存じのとおり、ミシュランの本に伊豆の旅館等も載りました。そういうことで、いわゆるポピュラーなそういう旅行雑誌に載せるということは非常に我々も有効な手だというふうに考えておりまして、積極的に進めてはおりますが、なかなか「地球の歩き方」は、競争が激しくて、ページ数を取るのが難しいと。そういうことを考えますと、やはり地元の雑誌、フリーペーパーとか、あるいは地元の旅行誌というものも1つのターゲットでございますので、そちらのほうも今、広告を含めた形の富士山を中心とした温泉、あるいは歴史文化という静岡県の魅力を出すようなガイド的な本に掲載するように心がけているところでございます。

○前林委員
 部長から今お話がありましたけれども、やはり子供たちは、将来的には富士山の魅力を感じてくれれば、それは宣伝をしてくれる、広報のところはやってくれるわけですので、教育委員会と連携をして、子供たちには富士山との接点をぜひつくっていただけるようにお願いをしたいと思います。

 ちょっと先ほど忘れました。かかりつけ湯の件ですけれども、いきさつはわかりましたが、実際このかかりつけ湯として利用者がふえているのかどうなのかと、その辺の状況についてちょっと御答弁をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

○伊東健康増進課長
 今、手元にはっきりした利用人数のデータがございませんが、基本的にはメールの会員もふえているというようなことでお聞きしていますので、利用はあがっているというふうに、かかりつけ湯のほうの事務局からは聞いております。よろしいでしょうか。

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