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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成26年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:増田 享大 議員
質疑・質問日:10/08/2014
会派名:自民改革会議


○増田委員
 よろしくお願いします。
 公立大学法人とふじのくに子ども芸術大学、観光交流、スポーツ交流、そして外国人観光客対策の5点につきまして、分割質問方式にて質問をさせていただきます。
 初めに、委員会説明資料の2ページ以降の報告第31号、第32号につきまして、基本的には中期目標・中期計画の達成に向けて順調に進んでいるというお墨つきをいただいているところかと思いますが、やはり学生に関しましては、人口減少、流出の課題は地方にとって喫緊の課題だと思っております。
 まず、在学生の状況につきまして、県内出身の在学生と県外の出身の在学生の比率、それと就職率は非常にいいということが書いてありましたが、県内に就職された率と県外に就職された率を確認させてください。御答弁をお願いします。

○木大学課長
 高校生が卒業後県内にどれくらい残っているかということと、県内、県外にどれぐらいの比率で就職しているかという御質問だったと思います。
 文部科学省の学校基本調査に基づきますと、平成26年5月1日現在で県内の高校を卒業して4年制大学、短大に進学した方が1万8550人、そのうち県内の大学に進学した人が5,807人ということで、残留率は31%になっております。この数字は、最近変わっておりません。
 就職につきましては、県内の学生の約6割が県内の企業に就職しております。静岡県立大学につきましては卒業生の64.9%、静岡文化芸術大学については卒業生の63.1%が県内に就職しているという状況でございます。以上でございます。

○増田委員
 ありがとうございました。この率を高めていく施策というのは、やはり県内企業の皆様ですとか金融機関との連携を高めながら、県内の大学で学ぶことの魅力を高めていくことがまず必要です。県もたくさんのお金を助成している大学でもございますので、その成果の地域還元というのは大学課の大きな柱だと思いますが、その点の取り組みについて、改めて確認をさせてください。よろしくお願いします。

○木大学課長
 まず、静岡県内の高校生の残留率についてでございます。
 進学については、学生の選択の部分もございますが、6番委員のおっしゃるとおり、にぎわいの創出という意味におきますと若い方が県外へ出るというのは課題になっているかと思います。
 県としましては、やはり高等教育全体のレベルアップを図っていくことが重要かと考えておりますので、この3月にできたふじのくに地域・大学コンソーシアム等を通じてレベルアップを図っていく。その中でも例えば高大連携――高校と大学の連携を図って、情報を密にして、なるたけ県内の学生に大学の情報をPRしながら、まず県内の大学に残っていただくということが1つあるかと思います。
 就職に関しましては、県内の企業は恐らく中小企業が多くなるんじゃないかと思いますので、就職指導におけるきめ細かな就職指導及びインターンシップとか、そういったことに力を入れてやっていくことによって、県内への就職率も上がっていくのではないかと思います。
 それと、今年度からの静岡県立大学の取り組みでございますが、全国12の大学と連携しまして、例えば静岡県から他県に行った学生が戻ってきやすいように、就職に関する情報を交換するという仕組みもできました。こういった、一度県外に出た学生に静岡県内の企業の情報を提供することによって戻ってきやすくなるという取り組みも始めたところでございます。以上でございます。

○増田委員
 ありがとうございました。ぜひとも、高等教育機能を充実して、学びのレベルを上げることも大事ですし、また県内への還元も努めていただければと思います。

 それと、大学の関係でもう1点だけ。委員会説明資料の4ページの下段、看護学研究科の定員割れという課題を静岡県立大学が指摘されております。昨年度当初予算で、静岡県立大学新看護学部棟施設整備等事業費助成ということで約8億2000万円を投じて看護学部の機能充実を図ったところだと思いますが、そのときにこれだけの定員割れというのは、ちょっと課題があるのではないかと思います。その点につきまして御所見を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

○木大学課長
 看護学研究科いわゆる大学院の定員割れについてでございます。
 看護学研究科につきましては、学内から持ち上がる方及び働いている方がレベルアップするために大学院で勉強するというような想定もしております。その中で最近、看護師の仕事が非常に大変といったこともありまして、なかなか社会人の入学がふえていないという実情がございます。
 先ほど6番委員がおっしゃったように、この4月から短期大学部看護学科が統合され、看護学部の入学定員が55名から120名にふえております。学内から持ち上がる学生も当然ありますので、その分母がふえたことで、4年後にはもう少しその数字もふえてくると思います。またオープンキャンパスとかいろんな取り組みを行って、定員充足の努力をしているということと、看護学研究科には、専門看護師の取得コースがあるんですけれども、カリキュラムの改正及び文科省の申請等を行って、より付加価値の高い看護学研究科にしていこうと考えております。以上でございます。

○増田委員
 ありがとうございました。医療介護総合確保推進法が成立して、来年度からまたいろいろ動きがあって、実は我が会派は看護連盟の皆さんといろいろ勉強とか視察をしているんですけれど、やはり総体的に人員不足は決定的です。また処遇改善を求める声が非常に根強いという中で、元看護師だった方にもう一度働いてもらうということは、やはり福祉の現場では非常に求められていることでもございます。ぜひ県としてもこの点につきまして、適切な対応をとっていただきますように要望とさせていただきます。

 次に、委員会説明資料の10ページ、ふじのくに子ども芸術大学につきまして、これは一流の方々を講師としてお招きして、すばらしい事業ではないかと思っております。世界的なピアニストや指揮者などの講師の皆さんをどうやって呼んでいるのかなと、本当に素朴に疑問に思います。またそれに参加する小中学生の募集をどのようにやってるのかという疑問もあります。
 また、指揮のレッスンなどもございまして、オーケストラも動員して開催されているという、非常にレベルの高い講座を広げていただいているかと思いますが、その辺につきまして、どのように取り組んでこのような形になってらっしゃるのか、御説明いただければと思います。お願いします。

○小泉文化政策課長
 ふじのくに子ども芸術大学の開催方法につきまして、特に講師の選定についてでございます。
 県議会の議員の皆様にも配付させていただいておりますが、7月に募集を開始したところでございまして、講師の手配につきましては、委員会資料の10ページにも若干書いてございますが、具体的には作曲家の三枝成彰先生――静岡文化芸術大学におられますが――が今まで培ってきました人脈です。各方面の世界的に活躍されているアーティストの方に直接依頼し、御了解をいただいておりまして、調整をしているところでございます。
 参加者の募集方法につきましては、私立も含め県内の全小中学生にこの講座の内容――いわゆる座学というよりも、実際に指揮をやるとかピアノを弾くとかいう、実習型が多うございますので、そういった内容がわかるチラシを、学校を通じて配布させていただき、募集をさせていただいているところでございます。
 また、御質問にございましたオーケストラでございますけれども、オーケストラを呼ぶだけですごい経費がかかってしまうわけでございますが、これも地元の浜松交響楽団に本当に無償の御協力をいただきまして、開催しております。そのほかの講座におきましても、実は講師の先生だけでは指導が無理だということもございまして、講師の先生方の教え子の方――静岡県出身の方等がおられて、そういった方も引き連れて来られたり、地元にいる教え子を呼んでいただいたりということで――その方々も、実は無償でございますが――関係の皆様の大変な御協力で成り立っているということでございます。以上でございます。

○増田委員
 ありがとうございました。すばらしい講師の方がいらっしゃって、いろんな皆さんの御協力をいただいているということでございます。子供たち並びに静岡のことを考えてくださる皆様方のお気持ちでこれだけのすばらしい講座があるかと思いますので、ぜひさらに継続して、子供たちにもこういったすばらしい芸術を提供していただきたいと思います。
 また、参加できる子供たちというのは先ほど報告がありましたけれども1,300人で、限界があるかと思いますので、どうしても行けない、参加できない子供たちもあるかと思います。そういった皆さんに、芸術の世界ですのでいろいろ制約はあるかもしれませんが、後日改めて資料とか映像とか、そういったもので触れる機会を広くつくっていただきましたら、よりいいかと思いますので、その点も要望させていただきます。

 次に、委員会説明資料16ページの観光交流についてお伺いをさせていただきます。
 まず、この委員会説明資料では観光交流客数が非常にふえましたよということが示されていますが、これは全国的な流れだと思います。静岡県は通過型の観光、日帰りの観光が多いということは指摘されているところではございますが、やはり滞在するなり宿泊してもらうなりということで、地域への経済効果を上げる取り組みが不可欠だと思っております。この観光交流客数がふえたということについて、経済効果の視点からどのような考察をされていらっしゃるのか、御説明をいただければと思います。

 以降の質問も一緒にさせていただきますが、次に委員会説明資料18ページのスポーツを活用した交流促進ということで、ラグビーワールドカップとオリンピックにつきまして御説明がありました。
 ラグビーワールドカップにつきましては、袋井市にありますエコパを会場とする本県への招致に向けて、県招致委員会において開催希望申請書案を協議して、今月末に大会組織委員会に提出すると伺っております。本会議におきましても川勝知事から、開催希望申請書には世界レベルの競技会場の提供や高速道路や空港などの交通アクセス、国内外からの観戦客のもてなしなど、本県開催の優位性をしっかりと盛り込んでいくことが重要であるとの御答弁があったところでございます。
 つきましては、選定に向けて課題をどのように捉えて、10月末の開催希望申請書に具体的にどのような内容を盛り込んでいくのか、ラグビーワールドカップの申請書につきまして伺います。

 それと、東京オリンピック・パラリンピックの合宿誘致に向けた戦略骨子についてですが、この合宿誘致につきましては、今、県内全市町と関係団体から成る推進会議を設立して、各市町からの意向を反映した誘致戦略を策定していると伺っております。今回の委員会説明資料にも、9月末に市町の検討状況を踏まえた誘致戦略骨子の取りまとめを行って、今後、推進会議に誘致戦略の中間報告を行うとあります。
 また、過日はアジア大会が仁川でありまして、県の関係者もそちらに視察に行かれたということでございます。参加国の関係者との懇談を行ったという報道もございますが、戦略策定とあわせて誘致に向けた活動を実施していると聞いております。県としましては、今後どのような戦略でこの合宿誘致活動に取り組んでいくのか、お伺いをさせていただきます。

 それと、観光交流とスポーツのことがございましたが、外国人観光客の対策も一緒にお伺いさせていただきます。
 観光交流人口がふえてくる中で、空港の話でもありましたが、外国からのインバウンドもふえているとは思われておりますが、これも先ほどお話しした経済効果と同じように、せっかく富士山静岡空港に来ていただいた外国人の皆様方も、滞在してもらうとか宿泊していただくという数がどうも少ないということをお伺いしております。国では外国人観光客の宿泊客が24%ふえたということですが、本県はなかなか数字が伸びないということがあるかと思います。
 どうしても安いところに泊まりたい、安いところに行きたいという方も多いんでしょうけど、富裕層などへは、また違う観点からアプローチをしていくべきだと思います。この外国人の観光客対策につきましても、観光という観点から御説明をいただければと思います。以上につきまして、御答弁をお願いいたします。

○掛澤観光政策課長
 観光交流客数について、滞在をしてもらわなければいけないというところですけども、国では、平成22年から全国共通基準の調査をしておりまして、宿泊者数については本県は東京都、北海道、大阪府に次いで第4位ということでございます。
 お尋ねの経済効果ですけれども、静岡県における観光の流動実態と満足度調査というものを、3年置きにやっております。平成24年度のデータになりますけれども、静岡県内の旅行消費額は5728億円、これに伴う経済波及効果は7836億円ということになります。このうち途中の原材料費だとか燃料費だとか中間投入のお金を引いた付加価値誘発額が4310億円ということで、県内総生産の約2.9%に相当し、雇用効果も6万8272人、県税増収効果も120億円という効果が出ております。以上でございます。

○山本スポーツ交流室長
 最初に、ラグビーワールドカップの開催希望申請書に盛り込む内容の御質問についてです。
 私どもとしては10月末の申請に当たりまして、まず一番最初に考えていますのが、5万人という日本全国屈指の収容人数を誇るエコパというすばらしい施設があります。2002年のサッカーワールドカップを受け入れた実績もあります。これも日本全国でもそんなにたくさんありません。さらに交通インフラ関係では2019年には東西南北のネットワークが非常に充実し、交通の要所になります。なおかつ、富士山静岡空港がございますので、選手、役員、観光客も含めて、ぜひ富士山静岡空港を使ってくださいと、そういったPRをするようにしております。
 さらに、外国人観光客がたくさんふえますので、それに伴いまして、富士山であるとか伊豆半島ジオパークであるとか、世界規模の観光資源を活用して、静岡県内を周遊してもらえるようなプログラムを提供したいということを静岡県の優位性として、現時点では開催希望申請書に盛り込みたいと考えてございます。

 続きまして、オリンピック・パラリンピックの戦略骨子の御質問についてでございます。
 こちらにつきましては、9月末に市町や競技団体の意向を聞いて静岡県内でどういう競技でどういう施設があるか洗い出しをし、候補地を取りまとめました。オリンピック全体で28競技ぐらいあるんですけども、そのうち現時点で24とか25くらいの競技で、25を超える自治体からやってみたいというような意向がございます。
 また、これにつきましては最初の原案でございますので、どこの国をどういう方法で誘致したらいいか、これから競技団体と市町と県と含めて検討していきたいと思います。以上でございます。

○神山観光振興課長
 インバウンドに関してお尋ねいただきました。
 従来、県内では通過型が多くて宿泊が少ないということで、我々としましても各国のニーズを把握いたしまして、静岡県としてどんな形でそのニーズに応えられれば宿泊がふえるかということでこれまでやってきております。台湾や韓国につきましては、アウトドアが大変ブームだということですので、本県内の自然景観も生かしてトレッキングとかカヌーとか、そういうアウトドアを使い、なるべく県内を周遊していただこうと考えております。
 そうした中で、例えば台湾からですと4泊5日で、もう全て県内を周遊していただけるというような商品も出てまいりまして、そうした取り組みの結果、ことしに入りまして半年過ぎておりますけども、県内の外国人宿泊者数が30万人ほどになってまいりました。例年の県内の外国人宿泊者を見ますと、後半になればさらにふえてくるという状況がございますので、まず短期の目標としておりました60万人は超えるのではないかと期待しておるところです。
 また、富裕層へのアプローチということでございます。オリンピック・パラリンピック、あるいはラグビーワールドカップもございますけれども、こういう合宿誘致の際には、役員の方が視察に訪れます。こういう役員の方は富裕層の方が多いわけですが、こういう方を対象とした、富裕層相手の専門の旅行会社がございます。そういうところに、実はどんなニーズがあるのかということも調査をしておりまして、これにあわせて静岡県でどんな資源を提供できるのかということを検討してまいりたいと思っております。1つには、富士山静岡空港でビジネスジェットの受け入れが可能となってまいりました。富裕層の方々は、ビジネスジェットも交通手段としてよくお使いになりますので、こういう要素も絡めて静岡県の優位性をPRしてまいりたいと考えております。

○増田委員
 ありがとうございました。スポーツの世界大会の誘致、合宿の誘致は、静岡県の知名度を上げるということもありますけれど、やはり経済波及効果、スポーツ振興も含めてというところは大きな主眼であると思いますので、経済効果に絡めて一連の質問をさせていただいたところでございます。
 改めて、このラグビーワールドカップから再質問させていただきますが、かなりいい感触ではないのかなと、いろいろ漏れ伝わる情報とか、議会の知事の答弁等を聞いておりましても見受けられますが、現時点でまだ課題は幾つかあるんではないかなと思っております。県としてはどのようにお考えになってらっしゃるでしょうか。この辺はもう一度確認をさせてください。

 あと、会場候補であるエコパについては陸上競技の皆さんとのやりとりの話は新聞報道もされておりますが、サッカーワールドカップをやってから大型の改修とか補修もやっていないと聞いております。これをきっかけにということもありなのかなとも思いますが、トラック整備のことも含めて、状況はどのようになってらっしゃるでしょうか。その点について確認をさせてください。

 それと、東京オリンピック・パラリンピックの合宿誘致につきまして、委員会説明資料には、モンゴルと台湾の2カ国はお名前が載っていました。先ほど28ある競技のうち24か25の競技に関して市町の意欲があるという説明でしたが、やはりその国との関係性、アプローチというのは欠かせないと思います。この2カ国以外でも競技によって、可能性も広がるんではないかと思いますので、その点につきまして、どのようなアプローチをされてらっしゃるのか、再度御答弁をお願いいたします。

○藤原観光交流局長
 幾つか再質問いただきました。ラグビーワールドカップの関係です。課題ということで、静岡県にはヤマハ発動機ジュビロというプロといいますか、トップリーグでやっているチームがございますけども、まだまだサッカーと比べれば知名度が若干低いというのが事実でございます。皆さんでラグビー世界大会を誘致しようという機運の醸成といいましょうか、これを上げていくことがこれからの大きな課題だと考えております。

 次に、オリンピックの合宿誘致についてですが、委員会説明資料にはモンゴル等が書いてございますが、今調査しているのは、例えばある市ではこの競技をやりたい、どこを招致したいという意味の中で、例えば姉妹都市であるとか、その県出身者が誰かを知っているかとか、個別の強みがありますので、どこをターゲットにしていこうか、外国大使館を通じてやろうか、競技団体を通じてやろうか、いろんなアプローチの方法がございますので、それを整理していくのがこれからの仕事だと思っております。
 そうは言いながら、静岡の知名度を上げなければいけません。実はせんだって、観光交流局の職員が仁川のアジア大会に行きました。そこで広告代理店が主催する会議がございまして――懇談会といいましょうか、そこにはIOCの皆さん、アジア各国のオリンピック委員会の皆さん方、40カ国ぐらいいらっしゃいましたけれども――そこに全国では静岡県だけ出かけていって、静岡県はこんな競技場があるよ、こういう強みがあるよというのをPRしてきました。そこである国からは、すばらしい競技場があるねというようなお話をいただきましたので、とりあえず今は知っていただくことも重要ですので、そういうPRをしながら、どういったところにアプローチしていくかというのを決めて誘致を進めてまいりたいと思っております。

 エコパの関係ですけれども、これからいろいろな競技をやっていくときに、経年劣化に伴う修繕が必要だと思いますので、都市局と――管理しているのは交通基盤部の都市局ですので――よく協議しながら連携してやっていきたいと思っております。以上です。

○増田委員
 ありがとうございました。まずエコパに関しては、まず陸上競技の皆さんとうまくやっていただくべきだという思いがありますので、やはりその点はいいきっかけにしていただきたいと思います。非常にいいトラックをつくっていますので、もちろん、陸上競技の皆さんのお気持ちもわからないではないと思いますが、森元総理の視察のときにもやっぱり御指摘はあったということでございます。いいきっかけにして、改修をしながらラグビーワールドカップが招致できるというのが一番理想的だと思いますので、その点は抜かりない手配をお願いしたいと思っております。

 それと、これは担当部が違いますけど、実は私の地元がエコパ隣接の掛川市なものですから、エコパを整備していただいたときにエコパの前に県道磐田掛川線という広い道路をつくっていただいて、東名の掛川インターにつながって、空港アクセスというお話があるかと思います。つくられたときの経過は当時から聞いていて、いろいろ財政的なこともあって、エコパを通り過ぎてから掛川インターまでの間に4車線道路が2車線になる部分が、ちょっと残っています。実はあそこは私ども掛川市と袋井市で中東遠総合医療センターという新病院を開設したということ、その前から県立掛川東高校があるということと、周辺の造成したところに工場を誘致しまして、今年度、私ども掛川市から県にそのバイパス道路の4車線化の要望をさせていただいております。渋滞が朝晩発生してしまっておりまして、4車線化というのは課題ではないかなと。ただ、拡幅分の土地の用地買収はもう済んでいる地域でございますので、あとは事業費の問題だけになります。その点のアクセスということはよく嘆願が出てきますので、ぜひその点も含めて、県を挙げて周辺整備を図っていただきたいと、これは要望させていただきます。

 あと、東京オリンピック・パラリンピックに関しましても、工事関係業者は今、物すごい五輪特需で、実は県内の建設業関連の皆さん、非常に人がいなくて、何でも東京へ行けば仕事になるものですから、資材につきましても人手につきましても、物すごい特需が始まっている状況かと思います。これはやはりすごく大きな話です。静岡県に経済効果を波及させるためにもこれを生かしていかなきゃいけないという観点でございますので、先ほど、余り具体的な国名とか競技名とかございませんでしたけど、早く早く、一歩でも先んじて、この誘致を1つでも多く、またいろんな地域の復興支援、活力を増進するために役立てていただきたいと思っております。

 それと最後に、富裕層の話もございましたし、観光交流のこともありましたし、ラグビーワールドカップも全て同じなんですけど、文化・観光部のいろいろな資料や総合計画とか見させていただくと、よく静岡流おもてなしという単語が出てきますが、何度読んでも実はわかりにくさが残っています。日常の観光客もそうですし、今度ラグビーワールドカップやオリンピックで静岡県を訪れる方、どちらかというと外国人に対する静岡流のおもてなしというものがどういうものなのかなと、まだ私は不勉強でわからないところがあります。もちろん看板をつけたり、通訳の人をふやしたりというのは出てきますけど、じゃあそれは静岡らしさなのかというと、ちょっとわからなくてですね。それはどこでもやってらっしゃることでしょうから、この静岡流おもてなしをもって、皆さんを迎え入れるということが非常に大事だと思いますが、このおもてなし、外国の方を受け入れる文化・観光部としての方針について、最後に確認させていただければと思います。御答弁をお願いします。

○神山観光振興課長
 静岡流おもてなしということですけれども、静岡県には富士山を初めとしまして、ジオパーク、エコパーク、世界に誇る宝がございます。あるいは和食も世界遺産に登録されましたけれども、これもお茶、ワサビ等、健康を切り口に世界にPRできるものだと思います。こうした世界の方々にPRできるものを御提供して、静岡県で世界に誇る宝を鑑賞していただくとともに、静岡県で健康になるための食を食べていただいたり、あるいは豊富な温泉でゆっくりと体を癒していただいたり、静岡県に来れば健康になるし、ゆっくりとリラックスできるというような、そんなコンセプトで外国の方にもPRしていきたいと考えております。以上です。

○増田委員
 ありがとうございました。例えば農産物ですと、お茶やイチゴ、世界農業遺産の茶草場もそうですけど、実はいろいろと一生懸命に海外にアプローチをしています。内需がこれだけ低くなってきていますので。ただ県の施策を見ていますと、それぞれの部――経済産業部ですとか――でそういうものは行っていて、ちょっと縦割り的なところを感じることは否めません。ぜひ文化・観光部が主導権を取ってやられる海外からの誘客ですとか観光交流も含めた際に、地域の産物とか文化芸術、経済波及効果も含めて、どれだけピックアップをして、うまくプロモーションできるかというのは非常に大事だと思っております。ぜひ文化・観光部としてほかの部と連携を密にとっていただいて、試合も来ますよ、合宿も来ますよ、でも経済効果は余り上がりませんでしたよではなくて、いろんな意味で波及効果が広まるように、連携を密にした取り組みを進めていただきますように御要望させていただきまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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