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委員会会議録

質問文書

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平成28年9月定例会企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:増田 享大 議員
質疑・質問日:10/04/2016
会派名:自民改革会議


○増田委員
 自民改革会議の増田と申します。よろしくお願いします。
 分割質問方式で、1点だけ確認させていただきます。
 静岡県の環境政策全般についての考え方と目指す方向性について確認させていただければと思います。
 さきの本会議で公明党の盛月議員が環境先進県についての取り組みということで御質問されました。
 私は、去年もこの委員会に在籍させていただきましたので、環境立県だとか環境先進県だとかという取り組みは、実はいろんな議員も関心を持たれて、いろいろな分野がありますけれど、その都度いろんな角度からやっぱり議員は意識があられるなっていう思いがしました。
 ただ、知事の答弁を聞いていると個別的なお話の事例を挙げたり、全体的な方向性がはっきりわからなかったり、外向きなのか内向きなのかもちょっとわからなかったものですから、せっかくの機会ですので目指す方向性について、確認させていただきたいと思います
 この部は、くらし・環境部というだけあって、暮らし面とあとやっぱり環境面だと思うんですけれど、環境政策とはやっぱり法律とか条例でいろいろ縛りがあるものですから、規制を逸脱しないように正義を守らないといけない政策というのは、物すごく御苦労があると思います。
 委員会審査でもですね、七、八割ぐらいはそういう規制を守るというか、悪くしないための政策にどうしても力を注がざるを得ないのかなと思っています。
 ただ三・一一からだとは思うんですけれど、今の世の中はエネルギーを中心とした分野ですとか人口減少で将来の都市図を考えたりしたときに、新たな都市環境といいますか環境施策全体がだんだん変わってきているのかなという思いがしています。
 そんな中で規制はもちろん守らなきゃいけないですから、悪くしない政策も絶対やらなければいけないとは思うんですが、くらし・環境部としては両輪として環境をよりよくする前向きの政策をやっていったほうがいいんじゃないかなという思いは素朴な感想として常に抱いております。
 そんな思いも込めてですね、静岡県が環境先進県を目指しているのかということもそもそも論ですが、前向きな環境政策としてどのような方向性、イメージを描いていらっしゃるのか。その目指しているイメージ像について、概略で結構でございますので、御所見をいただきたいと思います。

○織部環境政策課長
 昨年度、環境基本計画を見直しまして、改定版の基本計画という形で皆さんに公表しました。
 基本的には今、1番委員からお話のありましたとおり、持続可能な社会を目指しております。持続可能な社会とは、環境面が守られている、保全されているのは当然ですけれども、加えまして経済社会も発達していると。そこが両立した社会が持続可能な社会だと捉えております。
 よく環境と経済の両立ということが言われておりますけれども、そういったことが実現した社会づくりを目指しております。

○増田委員
 ありがとうございました。
 国が環境未来都市構想を出して、そこにもやっぱり持続可能な社会とあります。経済と高齢化も国はちょっと入っていますけれど、その方向性は近いものがあるんでしょうかという確認が1つです。
 そういう方向でいくと、環境未来都市でモデル都市とか推進都市というのでしょうか、国が認可してそこに物すごく支援をいただいて、モデル都市をつくろうっていう場合です。県全体というよりも市町にやってもらう。例えば35市町の中でどこかにスポットを当てて、そこがぼーんと盛り上げる形もあるのかなとは思うんですけれど、国の方向性と同じ方向性を目指しているのかということと県内の市町が採用されて、モデルに選ばれていないのかどうか、その辺の状況だけ教えていただければと思います。

○織部環境政策課長
 基本的には国の目指している環境モデル都市なり環境未来都市といったものを目指していまして、方向性は同じであります。今のところ県内で環境モデル都市として選ばれているところはございません。

○増田委員
 ふじのくにの理想郷をつくるというキャッチフレーズで、富国有徳の理想郷ってとってもいいキャッチフレーズだと思います。ただ富士山があるから見たいから住むか、引っ越してくるかという話とはちょっと違って、何か連想するイメージのよさがあって、富士山と海と松と緑と、いろいろすばらしい自然環境がある県だとすると、静岡県はすごく財産があるんだなと思います。
 環境基本計画の環境審議会に去年出させていただきましたが、環境の理想郷ふじのくにの創造というキャッチフレーズは、県全体のキャッチフレーズにしてもいいんじゃないかと個人的には思っています。これはくらし・環境部を応援する気持ちというか、もっと前向きな政策を打っていただきたい思いもあります。
 ただ、これらをやっていくのは、くらし・環境部だけでは限界があるというか、ほかの部との連携ですとか、知事、副知事もそうですけれど、県の基本的な方針の中で環境政策の位置づけを上げないとまずいかなという思いはしています。
 環境基本計画は、細かく見ると各部にもちゃんとこの課題意識、目標を共有して施策を推進していくという言葉は載っていますけれど、くらし・環境部が規制と前向きのバランスがどうかってわからないですけれど、ほかの部はそこまで余裕があるようでないところもあるわけです。
 交通基盤部とか教育委員会また経済産業部にどんな形で要請しているのかと素朴な疑問があります。例えば経済産業部では企業立地をすごく頑張っていますけれど、私の地元周辺を見るとやっぱり物流です。目標は環境基本計画にあって、環境産業もつくりたい、ビジネスとしていきたいといったときに、経済産業部がそのマインドを共有しているかも1つ疑問です。また環境教育を充実させるといったら、民間レベルでやるよりも学校の教育現場でやったほうがいいんですが、教育委員会がどれだけ賛同しているか。公共事業をやるときに、環境とか景観のことをどれだけ交通基盤部が意識して事業をやっているのかを個々に見ていると、やっぱりほかの部の意識はあまり高くないだろうと強く思います。くらし・環境部としてはどういうアプローチをされてらっしゃるのかという内容について教えていただければと思います。

○織部環境政策課長
 庁内の意識の共有を図るところで、環境政策委員会を設けています。そういった中で関係する各課長が入って幹事会も設けておりますので、そういった場を通じて意識の共有化を図っております。

○増田委員
 ぜひそこは、より強く言っていただきたい。ほかの部は環境基本計画の意識は、正直高くないんじゃないかと思っています。これは要望とさせていただきます。
 それと先ほど言いましたけれど、どうしてもやらなければいけない規制的な仕事があると思うんです。環境を守ることに関して、とても皆さん御苦労されていると思うんです。しかし前向きで、よりよくする政策にどれだけ予算と人員をつぎ込んで施策を展開できているかというとちょっと少ないのではないかと。
 これはもうイメージでしかないですが、部全体としてなかなか言いにくい話でしょうけれど、環境政策を環境規制課と環境推進課みたいに業務を分ける感じでいくと規制が半々ぐらいとか8割とかと考えちゃうんです。それから議員は前向きなこともしたいので、ちょっとその辺のバランスは、数値がなくても結構ですが、気持ち的にはどんな感じで進められているのか、部の方針として教えていただきたいと思います。

○河野環境局長
 いろいろ御指導ありがとうございます。
 やはり原則は県民の安全・安心を守る形で生活環境の保全と規制行政のウエートが今までは高かったと思います。
 今後は、せっかく貴重な自然の資源がございますので、その資源を利活用、有効活用して、例えば交流人口をふやす。結果として移住・定住にもつなげる施策展開も当然していかなければいけないと考えております。
 そのような観点で、比率的に感覚的にはどうかということですけれども、今は規制のほうが比率が高いかもしれません。しかし国の施策としても環境の利活用の方向に向かっておりますので、国と歩調を合わせるようにしていきたいと思います。
 具体的な例として温暖化の問題について、本日もいろいろ御指摘をいただきましたけれども、今後は温暖化に適応していく観点も必要だということで、温暖化に適応するためには産業部門、健康部門や災害問題とか各部門にまたがりますので、庁内に研究会を立ち上げました。これは関係部局の事業課にも幅広く参加をしていただきまして、庁内全体で適当な施策を今後検討していく方針です。庁内関係部局とも連携しまして、前向きな方向に取り組んでまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。

○増田委員
 ありがとうございました。
 去年ことしと皆さんの気持ちと中身の仕事を見ていて、もう少しくらし・環境部の環境政策分野に人員と予算が充当されて余裕があれば、皆さんにはもっとアイデアがあって、こういうこともやりたいとかこういうことを目指したいというのがあるのは、いろいろな形で聞いています。
 ただ、県庁内のくらし・環境部、特に環境政策のポジションが、こんなことを言っては本当に失礼ですが、決して高くはないんじゃないかなと。
 そこを目立つこと、去年のくらし・環境部長とか言わないですけれど、とにかくインパクトとメッセージ性は大事で、発信をしていかないと何でくらし・環境部は存在するんだという話になってしまうと思うんです。
 でも、県民の生活や環境をよくするのは一番大事な部署で、全庁的にいろんな部局がやる仕事が多く、くらし・環境部が関係している話は結構多い。そのためあまり1つの部として区切って考えるべきじゃないという思いはしています。
 平成29年度予算折衝が例年どおりの形でいっているのかもしれないですが、ほかの都道府県や先進市の取り組みを見ていると、結構思い切ってやっているところはもうやり始めているんですね。東京都が2020年に水素かと思ったら、もうその先の2030年の燃料電池車の話とか、資料もいただきましたが富山市のコンパクトシティーの話だとか。都市形成とか社会づくりなんて1年、2年ではできないですから、ちょっと長いスパンでいきますよね。そこをほかは結構始めている中で、本当に静岡県は環境先進県なのかと見ると、やっぱり少しそこはおくれていることを認めざるを得ない思いがしています。
 ですから、環境基本計画の第3次が改定されて、この環境基本計画が額面的に捉えられるのでなく、しっかりやれたら本当にいい県になると思います。何もやらなくても移住はふえるし、企業はどんどん来るぐらいに思っています。ですから特に環境政策面の前向きな施策について来年度事業に向けて検討していただいて、よりよい環境を目指して御努力いただきたいと御要望させていただきます。御所見をいただいて終わります。

○木くらし・環境部長
 1番委員におかれましては、去年ことしと2年間にわたりましてこのくらし・環境部を見ていただいていることで、本当に私たちに対してエールをいただいたと思っております。
 私どもは300人ちょっとの職員がおりますけども、いろいろ目先のことがどうしても先にあって、総合的なことがふえないんじゃないかという御指摘だと思います。私も半年たちました。あと各担当も当然勉強を積んできていますので、いま一度その点を改めて環境というものを考えながら、この半年間しっかり進めていきたいと思っていますので、また各委員におかれましてもぜひ御指摘をいただきたいと思います。ありがとうございました。

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