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委員会会議録

質問文書

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平成29年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:森 竹治郎 議員
質疑・質問日:03/08/2017
会派名:自民改革会議


○森委員
 私から1点お尋ねしたいと思います。
 議案説明書251ページに、企業債償還金が11億7700万円余の記載されておりますけれども、現時点で企業債全体ではどれくらいあるのか、そして企業債の返済計画は計画どおり進んでいるのかどうかをお尋ねしたい。
 というのは、皆さん方が御苦労しながら水道施設更新マスタープランを今つくって、この3月末には公表できると伺っております。このマスタープランの基本計画を見ましても、これから工業用5水道については2649億円、水道3事業も1946億円、大きな事業をやっていかなきゃいけない。そういうことがこれから生じるわけです。現在の企業債残額、そして平成29年度がここに出ているわけですけれども、返済計画が計画どおりいっているのか、この1点をお尋ねしたい。

○跡見経営課長
 企業債の残高でございます。
 平成27年度末で工業用水道事業は99億円余、今回の28年度の補正予算と29年度当初予算を含めますと29年度末には95億円程度になります。これは平成19年、10年前と比べますと157億円が徐々に減少しています。
 水道事業も同じように、平成27年度末で168億円、29年度末は147億円の残の見込みです。10年前には246億円であります。
 地域振興整備事業会計につきましては、内部留保資金の範囲内で、それからオーダーメード事業につきましては、あらかじめ前受金として事業費をいただいて事業執行しておりますので企業債の借り入れはございません。
 いずれにしましても、企業債を借り入れるときには財政融資資金とか公庫の資金の公的資金を借り入れて償還をしております。借り入れの際には25年の償還で計画どおり償還しているものでございます。

○森委員
 それでは、この春、産業委員会説明者のうち企業局では望月誠企業局長と西谷誠企業局理事のお二方が勇退されると伺っておりますので、私から手短に感謝の言葉を申し上げたいと思います。
 望月誠企業局長におかれましては、昭和55年4月に静岡県に奉職されて以来実に37年、長きにわたり一般の行政職員として県行政の推進に携わってまいりました。この間経済産業部商工振興課長、商工業局長、静岡県理事を歴任されまして、本県経済産業界の発展に大きな貢献をされました。
 平成28年4月からは、企業局長として水道施設更新マスタープランの策定や静清工業用水道料金の改定などの仕事に携わっていただきました。長期的展望に立った工業用水道、あるいは広域水道の安定供給にも大変実績を上げていただきました。
 また、企業の事業用用地の多様化、迅速的確な計画、あるいは新たな工業用地整備のモデルであるセミオーダーメード方式の創設、あるいは地域新興整備事業の対象となる用地の範囲を拡大するなど今後の静岡県のいわば産業基盤づくりに当たっていただきました。
 そしてまた、私は個人的に望月企業局長には大きな感謝の言葉をこれから申し上げたいと思います。
 それは6年前、御案内のとおり3月11日に東日本大震災が発生しました。私どもの伊豆半島も大きな、まさに激震におそわれたような状態が発生し、3月11日の金曜日の午後でした。土曜日、日曜日、14日の月曜日に、私の事務所には下田周辺あるいは伊豆半島全体の観光に携わる事業者の皆さんから電話が殺到しました。月曜日は私の事務所へ大勢のいろんな皆さんが相談に押しかけました。電話をとると旅館、ホテル、民宿のおやじが宿泊の取り消し、取り消し、取り消しって。そして3月末の年度末を控えて手形の決済ができない、心配で手形が切れない、森県議何とかしてほしい、県の制度融資はないのかという話が殺到しました。
 3月14日月曜日の午前中、私は直ちに事務所から川勝知事に電話をしました。たまたま知事は席を外しておりました。岩瀬元副知事がおりまして、副知事、今、伊豆半島は沈没寸前であると。ぜひ関係する経済産業部の皆さん、観光の皆さんを集めて伊豆半島の現況の情報をキャッチして調べてくれ。今、私のところに来ているのは年度末を控えて資金繰りが大変である。これから何とか手を打ってくれ。
 こういう要請を電話でしましたところ、岩瀬元副知事の部屋に当時の吉林経済産業部長、望月企業局長が当時の商工業局長、渡辺経済産業部理事が当時の商工金融課長、まさに経済のエースがそろっておったということがあるかもしれません。私、きのう資料を調べてみました。古い資料ですが、直ちに伊豆半島の情報を調べることとあわせて、実に手早く3月22日には大地震、大津波による伊豆半島への大きな影響に対しての制度融資のスタートを切っているんです。
 そしてもう1つ、私も走りましたけれども、あなた方は伊豆半島の市長、町長を尋ねて県もこのように緊急災害対策の制度融資を、利子補給もやりますよと。市長様、町長様、あなたの市や町もぜひ利子補給をやってほしい。こういうことで据置期間3年間無利子でこの制度をスタートした3月22日から何と伊豆半島の5市5町、熱海市、伊東市、伊豆の国市、伊豆市、下田市、それから賀茂郡の町では881件の観光業者を中心とした、まさに小規模零細企業の皆さんが79億3000万円――80億円の緊急制度融資を受けて、これによって私どもの管内は1件の倒産もなかった、救われた。
 そしてまた、私と伊東市の小野県議が皆さん方や観光当局に、夏になれば海水場のお客が伊豆半島に戻って来るだろうから、計画停電で観光客がゼロの夏まで県職員の皆さんは1泊2日の家庭サービスを伊豆の温泉場でやってほしいとお願いに回った。見事にこれをやってくれた。
 そして、さらに皆さんは静岡市から西部の市長や町長を尋ねて市長、町長はあなたのまちの職員の皆さんも家庭サービスを伊豆半島でやってほしいと回っていただいた。こういうことで伊豆半島は沈没を免れた。あなたのまさに東奔西走、獅子奮迅、八面六臂の大活躍これにしかる。
 そしてまた新年度に入ると、資料を見るとこれは伊豆半島だけじゃなくて静岡県の東部、中部、西部の実に4,797件の小規模企業経営者の皆さんが、金額的に562億5000万円の緊急融資を受けて大変に救われた大きな実績を、私は終生忘れません。本当にありがとうございました。
 それから、西谷理事におかれましては昭和54年4月に静岡県に奉職されて、これはまた38年の非常に長い期間にわたり土木技術の職員として静岡県の安心・安全づくりに大きな力を発揮していただきました。
 この間、島田土木事務所の技監、静岡市建設局道路部の理事、富士土木事務所長などの要職を歴任され、平成27年4月から企業局の理事として富士山麓フロンティアパーク小山を初めとする工業用地の整備や水道施設更新マスタープランの作成に当たり技術面で指導的な役割を果たされました。
 そしてまた、企業局技術者の人材育成、さらに静岡県の土木関係の技術者の育成にも大きな力を発揮してくれました。
 御案内のとおり、今、土木の技術者の皆さんは大変なことばかり。東北の災害復旧、熊本の皆さん方の応援、そういう状況で私たちの静岡県も今、大きな地震対策、防災対策に取り組んでいる中で技術職員の養成にも大きな力を発揮されたわけであります。
 また、小山の事業の企業誘致では望月企業局長とともに、みずから先頭に立って県内外の企業を訪問するなど精力的に取り組んでいただいたわけであります。
 お二人におかれましては、これからも健康に十分御留意をいただきながら、これまで培われた豊かな経験そしてすばらしい見識を地域社会においてまた発揮する場面もあろうかと思います。それから静岡県の行政についても、温かい支援をいただければありがたいと思います。
 御退任に当たりまして、これまで培ってこられた県行政を振り返り後輩の皆さん方にアドバイスなどをいただければありがたいと思います。
 望月企業局長、西谷理事の順でお話をいただければありがたいと思います。
 よろしくお願いします。

○望月企業局長
 森委員から身に余る温かいお言葉をいただきましてありがとうございます。
 私、昭和55年に県の職員となりまして、主に商工、あと健康福祉部関係の仕事をやらせていただきました。
 商工関係以外で印象が残っているものについて3点ほどちょっとお話しさせていただきますが、1つ目は音楽公園――今はガーデンパークになっておりますが、そこの仕事をやらせていただきました。会場が浜名湖花博なんかで使われて今でも多くの県民、市民の方に御利用されていることで、やったことの1つは物として残っているのかなということでございます。
 2つ目は、市町村課地域振興室時代に当時ふるさと創生一億円という事業があって、市町村のいろんな事業に対するサポートをやらせていただきました。その当時つくった川根とか芝川の温泉会館とか、今でも私も行きますがそういったものが残っております。
 3つ目は、健康福祉部時代ですが介護保険の導入前後に高齢者関係の施設整備の関係で仕事をしていました。措置制度から介護保険制度に変わる非常に大きな制度転換で、特に低所得者対策について一生懸命、各市町村また各社会福祉法人を回らせていただいて御理解を得て、全国で静岡県だけですけれど無料定額の制度をやることができました。
 そのほか最後の15年間は商工関係をやらせていただきましたが、今でも県内の3つのクラスター、ファルマとフーズとフォトンの立ち上げから、国の事業をとったりして、その後リーマンショックがあって、またその後、今、森委員から御紹介のありました東日本大震災の対応に追われました。
 その後、なかなか静岡県の景気が回復してこないこともあって、現在でもやっておりますが産業成長戦略にも携わってきました。
 最後の1年間はこの企業局で、森委員からも御紹介がありましたようなことをやってきましたが、最後に県の職員の後輩に対してどういう形で仕事をやっていくのか、考えてやればうまくいくのかということをこの1年間その前も含めて伝えてきたつもりです。とにかく怖がらずに果敢にチャレンジをしていただきたいと思っております。
 あっと言う間の県職員37年間でございましたが、私が一貫して考えて行動してきたことは、県の職員は評論家になってはいけないなと。やはり課題を解決するのが仕事なんだとずっと思っていまして、そのためには問題を現場でよく見ていろんな人からお話を聞きまして、どんな解決策が効率的で効果的なのかを話し合っていくことが非常に重要だと常々感じております。
 特に、今まで誰も県の職員としてやってこなかった業務を数多く任されてきたことから、私自身は失敗してもいいやという軽い気持ちでやっている部分もあるんですけれど、やはりチャレンジをすることが経験になってきますので、ぜひ後輩の皆さんにも憶することなく前に進んでいただきたいと思っております。こういった形で思い切り仕事ができたのも、知事、県議会議員の皆様方を初め職場の同僚、部下に非常に恵まれたものと思いまして感謝をしております。
 最後になりますが、今後も心身が健康である間はこのふるさと静岡県のために働き続けたいと考えておりますので、今後とも皆様の御協力、御支援をお願いできればなと思っております。本当に長い間ありがとうございました。(拍手)

○西谷企業局理事
 森委員、温かいお言葉ありがとうございます。
 正直なところ、ほっとしているというのが感想です。
 私は、今御紹介にありましたように昭和54年4月に富士土木事務所に勤務して、それから38年間県職員を務めさせていただきました。これは県議会を初め先輩、同僚、後輩の皆さんのおかげということで感謝の念にたえません。
最後に、企業局の理事として2年間務めさせていただき、非常に貴重な経験をさせていただきました。
 私は、今御紹介にあったように土木の技術屋ですが、企業局に来て経営的な知識が必要だということ、また技術と事務が両輪となって工業用水などの事業の運営に携わらなければならないことを学びました。
 企業局では、富士山麓フロンティアパーク小山の設計から工事発注、企業誘致に携わることができ、最後にこのような大型のプロジェクトにめぐり会えたことは非常に幸運であったと感じております。
 工事も予定どおり順調に進んでおりますが、1つだけ心残りがあります。本年度内に進出企業を決定しようとやってきましたが、それがかなわなかったことです。今年になって問い合わせもすごくふえています。だから多分、公式な申し込みは7月以降早い段階であると思いますので、残る皆様には新体制になって最後の詰めをお願いしたいと思います。企業決定のニュースを心待ちにしております。
 最後に、企業局は施設の大更新時代を迎えようとしております。非常に厳しい環境の中におかれておりますが、県の産業振興のために企業局職員が一丸となって焦らず一歩一歩前向きに進んでいければと思います。2年間本当にありがとうございました。(拍手)

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