• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年1月富士山特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大塚 善弘 議員
質疑・質問日:01/12/2010
会派名:平成21


○大塚委員
 2点お伺いしたいのですが、富士山の日が制定されまして、それに関連するんですけど、全国に富士山という名前のつく山が340、富士山本山を入れて341あるという報告がされていますけど、富士山の日に関しまして、そういった全国の富士山という名のつく山、またそれを有する市町、県などとの何らかの連携、そういったPRを全国的にやろうというようなお考えはないのかどうか、それをちょっとお聞きしたいと思います。
 もう一点、富士山憲章にもありますように、富士山の自然環境というものが重要であるということで、その自然環境を持つがゆえに、いろんな文化とか歴史というものがその上に成り立っているというふうに私は考えるのですが、そういった意味で、自然環境と文化的なものとの相関がもっと掘り起こされて発信されてもいいのではないか。それによって、観光振興に結びつけるという道があるのではないかと考えるのですが、その辺の取り組みはどうなのかお聞きしたいと思います。
 例えば、富士山にヒメボタルという蛍がいるんですけれども、それは特定の高さのところに分布するわけですが、富士山のかぐや姫伝説なんかみたいなものも、そういったものを発祥としているのではないかという説がありまして、例えばそういう物語が一般の人たちに提示されれば、それはそれで一つの大きな観光資源になるのではないかということも考えられると思うんです。
 よく環境民俗学的な取り組みと言われるんですが、そういう取り組みに関してのお考えはどうなのか、ちょっとお聞きしたいと思います。

○森委員長
 全国の富士山市町村との連携、それから自然環境の保護と観光とのかかわり、このような御質問ですが、御答弁お願いします。

○水野県民部政策監(富士山総合調整担当)
 富士山の日のふるさと富士の関係で、まずお答え申し上げます。
 今、委員から御指摘がございましたように、全国に340ということで、いわゆるふるさと富士と言われるものがあるということでございます。今回、ふるさと富士の所在する市町、県に対しまして、富士山の日が制定されたという御案内の中で、ふるさと富士を抱く自治体の皆様と富士山を愛する日本人の思いとか、自然への畏敬の念を共有したいということで、さらに富士山を御縁として連携と交流拡大を図っていく契機にしたいということを含めまして、ごあいさつ方々、ふるさと富士の写真展をまず開催させていただくために写真の提供の御協力の依頼をさせていただいているところでございます。
 そういう意味では、共感の共有ということを含めまして、これが交流の契機になればというふうに思っているところでございます。
 二つ目の自然環境、あるいは文化、そうしたものの相乗的なというようなお話をちょうだいいたしました。富士山に関する施策につきましては、いろんなセクションでそれぞれやっているのは御案内のとおりでございますけれども、我々の方としましても、関係部局と連携しまして、効果的な広報等進めてまいります。またそうした面で、先生の御指摘がありましたような点についても、またやってまいりたいと思っております。以上でございます。
○大塚委員
 まだまだ取り組みが入り口という感じを受けましたが、それは我々も含めてもう少し積極的に取り組まなければという印象を持ちました。ちょっと資料をいただきました中で、自然環境等と観光とが相反するものであるという認識があるようなんですが、そうではなくて、その環境の特性を認識をした上で、それを利用できるという道があるはずなんですが、その辺はどうなのか。いただいた資料では保護区を設けてとありますが、確かに最低限の保護区というのが必要なケースもありますけど、そうではなくて人が入っても大丈夫なようなやり方があるのですから、その辺のお考えがあるのかどうか。

○森委員長
 富士山の自然環境の保全と観光振興についてのかかわりをどうとらえているのか。

○池谷産業部観光政策室長
 今のお話でございますが、確かに自然環境の保全と観光というのはなかなか合い結びつかないものという考え方もございますけれども、最近、観光も非常に形態が変化しております。例えば、昔の物見遊山的な大量の人数でぱっとバスで行って、また帰ってしまうということから、もっともっと踏み込んだ、個人で学習する、体験するという、いわゆるニューツーリズムというようなものも少しずつ全国各地で取り組まれて認知され、人気も出てきているようでございます。
 そうした中で、富士山に限定するわけではございませんけれども、やはり環境を知る。例えば、エコツーリズムというような形で、きちっとしたガイドが案内しながら観光に結びつけていくという方法も十分考えられます。観光局としても来年度以降も、――こういう形で優しい環境だけではございませんけれども、――富士山も含めてニューツーリズムという形でこれからも進めていきたいと思います。これは県だけではなくて、地元の皆様、あるいはボランティア、NPOなどいろいろな形、いろんな方々と連携しながらということになりますが、進めてまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

○宮沢委員
 それでは、3点質問させていただきます。
 関連することもあるかと思うんですが、まず富士山の日の取り組みについて伺います。12月21日にこの条例が議会で制定され、第1回のことしの2月23日まで時間的に非常にないわけでありますが、条例を制定したからにはしっかり取り組みをしていただきたいという思いとあわせて、この第1回スタートというのが非常に大事だと思うんですね。そういう意味で、きょう資料としていただきましたが、この中で、市町と連携して何かやるということもうたわれているわけでありますが、この間限られた時間でありますが、市町とどのような協議をされ、また市町の皆さんがこの富士山の日にどのような事業展開をされていくのか、情報がありましたらお知らせいただきたいと思います。
 次に第2点目です。保存管理計画で小浜池の計画もいただきました。先ほどもありましたように、この小浜池で一番重要なのは、湧水なんですね。湧水があってこそ天然記念物にも指定されていると私は思っているのですが、残念ながら本当に1年に数日しか湧水が出ないというのが現状であります。やっぱりその対策をきちっとするということが、保存管理計画の柱になっていくべきだと私は思います。そういう意味で、先ほどの答弁ですと具体的に書いてくれてあるようにお聞きしましたが、私が見たところではそれが見あたらない。
これは地下水のくみ上げをしているということに原因がはっきりしているわけですね。そういう意味では、工業用水の問題などに総合的な対策を立てていくということが非常に大事だと思うんですが、この中で具体的にどのように考えておられるのか、お知らせいただきたいと思います。
 それから第3点目に富士山観光のことについてですが、新五合目への入込客数ということでのデータをいただきました。これは富士山観光の柱の一つではありますけれども、富士山観光というのはこれがすべてではないと私は思います。そういう意味で、五合目までの客は天候不順等があって、大変残念ながら減少してしまったということですが、全体的に富士山静岡空港も開港して、富士山を売り物に静岡県の観光を進めていこうという中で、周辺の観光の動向をどのようにとられているのか。あわせて、外国人の観光客の動向を静岡県としてはどのように把握をされているのか。わかりましたら教えていただきたいと思います。以上、3点です。

○水野県民部政策監(富士山総合調整担当)
 私の方から富士山の取り組みにおける市町村の御協力ということでございます。今委員から御指摘がありましたように、当然広がりをもって運動を展開していくためには、多くの皆様の御協力がいただけたらということでございまして、市町の方にも――条例を可決していただきましたのが、12月21日ということでございまして、――可決後のお集まりの会で協力の御依頼をさせていただきました。その後、文書での協力の依頼をさせていただいているところでございます。
 中身的にはまずは周知を図るということでございまして、きょうの資料にも少し頭出しをさせていただきましたけれども、まず市町の広報紙等での周知のお願いとあわせて富士山の日を盛り上げるような何らかの事業なり、行動をいただければということで現在お願いをしているところでございます。
 まだ取りまとめがこれからということでございまして、月内中に整理をしていきたいというふうには思っているところでございますが、そんな形でお声かけをさせていただいているというところでございます。よろしくお願いいたします。

○大野県民部世界遺産推進室長
 三島の小浜池の関係で、湧水対策をどうするのかということでございます。お手元の資料の27ページをごらんいただきたいと思います。
 今後の課題ということで、そこに記載をしてございます。中段以降にあります最近の県の動きでございますが、平成19年には県と関係市町、黄瀬川流域の関係市町、それから国土交通省の沼津河川工事事務所、こういうところに呼びかけをいたしまして、地下水、あるいは湧水の保全対策について協議を進めているところでございます。
 それから、平成20年には水利用室が富士山地域地下水湧水調査事業というのを進めまして、科学的な解明等を行ったところでございます。今後は、こうしたものを活用しまして、何とか小浜池に湧水を復活させようということで取り組んでおりますが、なかなか正直なところ決定打がないというのが実情でございます。
 今後もこれまでのこうした調査等を踏まえながら、何とか湧水が復活できるように、私ども努力をしてまいりたいと思いますが、また一方では水がないために、貴重な溶岩を見ることができるという学術委員の先生方の意見もございますので、両面で小浜池には価値があるということで御理解をいただきたいと思います。以上でございます。

○加藤産業部観光振興室長
 外国人の誘客ということでお答えをいたします。
 まず、ことしの経済不況、それから円高、新型インフルエンザといろいろな形で世界を取り巻く状況が非常に厳しい中で、富士山静岡空港は開港いたしまして、数字的なお話を申し上げますと、法務省のホームページの中に外国人の入国者というのが、各港別、いわゆる空港、港、そういうところの入り込みの人数が入っておりますが、静岡県の富士山静岡空港は6月から10月までの統計の合計を見ますと、約1万8200名の入国者がおります。これはどこの国がということはございませんので、そこはちょっと勘弁をお願いしたいのですが、ただ、静岡県の場合につきましては、富山空港とか、松本空港と比較しますと、かなり数が多いという状況でございます。
 そういう中で、ことしの7月から9月の――第三四半期といいますが、――こちらの富士山静岡空港の人数を調べますと、韓国から29.3%、約30%増という前年比で韓国の方々は非常に静岡空港を御利用されているという状況でございます。
 この方々の動向を見ますと、富士山観光は非常に人気がございまして、富士山へ皆さん来ていただきますが、残念ながら宿泊は山梨県という状況もございます。これは富士山の富士宮市周辺に宿泊所がないということが大きな原因だと思いますけれども、それだけではなくて、富士山の近くには、朝霧等のいろんな施設がございますので、そちらにお寄りしていただいて、そして宿泊は山梨だというような形で、私どもも今、旅行会社と話をしながら、必ず静岡県に立ち寄っていただきたいというお願いをしているところでございます。
 いずれにしましても、厳しい状況下の中で、かなり静岡空港は健闘していると私の方は考えておりますので、今後とも海外でのプロモーションをやりまして、多くの方に来ていただくような努力をしたいと思います。以上です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp