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委員会会議録

質問文書

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平成21年7月新型インフルエンザ対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:07/13/2009
会派名:民主党・無所属クラブ


○小長井委員
 まず最初に、冒頭ありました、浜松の高校が野球の試合に行って静岡にうつったと。多分、試合をしてからここで発病するまで5日間だったと思うんですけれど、一般的には7日から10日くらいが潜伏期間というふうに聞いてたと思うんですけど、その辺のところがどうなってるのかということが、まず1点。
 それから、第2波が大変心配になるというお話でしたけれど、第2波に対する対策として、市民に正しい情報を持たせることが重要だというふうなおっしゃり方をされたと思いますけれど、ほかに具体的に第2波対策として行政ができることはどのようなことがあるのか、その辺をお教えいただきたいと思います。
 それともう1つ、タミフルについてでございますけれど、既に国内でも耐性の菌が出てるというようなことがありますので、タミフルでいいのか、リレンザにするのか、その辺のところをお聞かせをいただきたいと思います。

○矢野副院長
 まず、高校生なんですけれども、一応、今回、野球部を介しての感染のことを疑われてますけれども、こういったインフルエンザのような感染力の強い病原体は、集団への感染の入り口は1つではないんですね。幾つかの進入口から入ってきてるので、たまたま偶然高校野球があったというだけで、実はその父兄から来てるのかもしれないし、これは全くわからないと思います。ですから、今回潜伏期のこともありますけれども、私としては、本当に野球部なのかなと。あの大きな野球場では感染しにくいんですね。どこかの狭い空間で、1メートル以内に近寄って来ないと感染しにくいものですから。ですからあの野球の試合だけでは説明つかないというふうに思っております。
 それから、2つ目なんですが、第2波の啓発なんですけれども、これは2つ申し上げたいと思っております。
 1つは、やはり咳エチケットをとにかく徹底的にやっていただいて、お互いに自分が感染源にならないようにということと、それから2つ目が、冒頭に申し上げたイベントの自粛とか、それはアメリカはこう言っています。ついこの間言い始めたんですが、イベントというのは、一般市民に咳エチケットを含めた啓発をするいいチャンスだと。そのチャンスを使って啓発するチャンスがあるのに、それを自粛することは、そのチャンスを失うと。なので、イベントはぜひとも開催しておいて、その中で必ずインフルエンザの情報を提示し、そして症状がある方は参加しないということと、それから、もし感染した場合に、重症化する可能性がある方、例えば脾臓がないと、大抵抵抗力が弱いんですね。がん患者さんとか、そんな方々は出席しないというような啓発が要るということが言われています。
 最後に、タミフルの件なんですが、確かにタミフルの耐性が世界で3人報告されております。デンマークと香港と日本です。これは幸いにも全員軽症で治っておりまして、リレンザが有効でした。ですから、もしタミフル耐性の流行が始まりますと、リレンザが使えると思います。ことしの冬にはやりましたソ連風邪は、タミフル耐性でした。でもリレンザは有効でしたので、また治療法はあると思いますが、現在はタミフルでよろしいと思っております。以上です。

○小長井委員
 さっきの野球の件ですけれど、たまたま私の知り合いの息子さんが、この野球部に入って発病した。発病したのはその人じゃないんですけど、多分キャッチャーじゃないかなんていう話はしてましたけど、この辺の、潜伏期間というのは、本当にまだ、1週間か10日というのは、はっきりしてないのかどうなのか、もう一度お聞かせをいただきたいというのが1つ。
 それから、今回もそうだったと思うんですけど、静岡の場合はそれがなかったかと思うんですけど、相談センターが、電話の相談で非常にパニックになったというような話も聞いておりますので、その辺のところを、これから第2波、秋等になると、これまで以上の流行になると、今まで以上の相談の集中等が考えられると思うんですけど、その辺については何か考えがあるのかどうか、お聞かせください。

○矢野副院長
 まず、インフルエンザの感染性、一人の人が感染して症状が出る前の日から1週間後まではウイルスを出します。ただ、発症してから3日間が特に感染力が強い、それが感染性です。
 それから、今度は潜伏期間なんですが、早いと16時間で発症します。大体3日ぐらいで発症するのが多いんですね。ただ、前の鳥インフルエンザの場合は、ちょっと遅かったんですけれども、ですから、1週間というのは可能性があるんですが、大体3日なんですね。ですから、16時間から3日ぐらいが多くて、5日間というのはちょっと長過ぎるというような感じがいたします。ですから、5日間ぐらいになりますと、ほかの感染経路も含んでおく必要があるかなというふうに思っております。
 それから、相談センターなんですが、今回は現場におりまして、相談センターは確かに助かりました。というのは、いきなり病院にどんどん、どんどん電話がきますと、我々診療できなくなりますので、だれかが肩がわりしていただけますと、非常に助かります。我々は、最初のころに病院のほうにたくさんの熱の方がわっと押し寄せて病院が混乱することがなかったのは、相談センターのおかげかなと思っておりますので、これはうまくいった戦略の1つかなと思ってます。ただ、1つとか2つの病院を決めて、そこで診療させるのは難しいと思いますけれども、相談センターで、一般市民が夜中でも心配になったときに相談することは、いいシステムかなとは、個人的には思っております。

○小長井委員
 今回は低病原性ということだったと思うんですけれど、これまで新型インフルエンザで心配されておりましたのはH5N1型ということなんですけれど、今回のこの、まだ終息はしてないと思うんですけれど、この低毒性の豚インフルエンザの教訓から、これから発生すると思われる、鳥インフルエンザH5N1、これに対する教訓といいますか、そういうことで、行政としての対応、こういうところをしなきゃいけないんじゃないかという、そういう教訓がございましたら、お聞かせください。

○矢野副院長
 我々、感染症をやっている者の多くは、高病原性のインフルエンザは来ないだろうということを、今、予測しております。というのは、もう10年以上前から東南アジアで出ておりまして、いまだに流行はしておりません。今回の新型は、あっという間に流行いたしました。新型のインフルエンザは、こういった、あっという間に生まれて流行するんですけども、高病原性H5N1はいまだにということで、まずないだろうということで、もちろん、何かあったときには準備が必要なんですが、今からそれにお金とかを消耗する必要はないんじゃないかなと思っております。

○小長井委員
 高病原性という可能性があるというのは、今の豚インフルエンザの新型が変異したということでしょうか。

○矢野副院長
 高病原性は、今の新型は変異できないはずなんです。変異できるのは、H5とH7の2つだけなんです。今回はH1なので、これが高病原性に変わることは、まずないと思ってます。ですから、高病原性になれるのは、今の東南アジアのほうと、時たま出てくるH7しかあり得ないと思ってます。

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