本会議会議録
質問文書
平成26年6月定例会企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者: | 藪田 宏行 議員 | |
質疑・質問日: | 07/02/2014 | |
会派名: | 自民改革会議 |
○藪田委員
それでは、大きく2点、一問一答方式でお伺いしたいと思います。
初めに、ただいま説明いただきました18ページの説明資料にあります人口減少対策の推進についてお伺いいたします。
今の説明にもありましたが、大変重要な県政の課題ではないかと思うわけです。部局横断で全庁を挙げてやっていくということなのですが、庁内の推進体制はどんなふうになっているのでしょうか、お伺いします。
○増田企画課長
部局構成でございますが、まず、課長レベルのプロジェクトチームというものを、2月に設置しました。当初は5部局7課で設置しましたが、この4月から全部局に拡大しております。
また、去る6月19日に立ち上げました人口減少問題対策会議でございますが、10部局の部局長で構成しているところでございます。以上でございます。
○藪田委員
私どもに配付していただきました資料にある有識者会議の委員の先生方についてです。大変見識のある専門家の皆さんだと思いますけれど、この中で、静岡県とつながりのある先生方、静岡県内にお住まいとか、県内の大学で授業を持っているとか白井先生以外はどんな状況になっておりますか、御説明願います。
○増田企画課長
10人の委員の先生がいらっしゃいますが、まず、座長をお願いしています鬼頭先生は、お生まれが長泉町ということで、静岡県にも大変お詳しい先生でございます。一昨年、幹部職員会議でも御講演いただきました。また、昨年、県独自で人口推計を行ったわけですが、その際にもアドバイスをいただいているということで、私どもは非常にお世話になっているという状況でございます。
続きまして、加藤暁子先生でございます。高等教育が御専門でございますが、県の多文化共生審議会の委員を務めるなど、本県のそうした方面で、かなりのかかわりを持っていただいているということでございます。
続きまして、堤研二先生でございますが、大阪大学の教授でございます。先生はレンタカーで静岡県内の佐久間とか川根本町とか山奥までずっと走り回っていると。先生は、過疎中山間地域の振興が御専門で、静岡県にも何度も足を運ばれているということで、静岡の地勢にも大変詳しいということで、びっくりした次第でございます。
次に、増田寛也先生でございます。本県の“ふじのくに”行財政革新戦略会議の委員としても参画いただきまして、本年4月24日に行政経営研究会を開催したわけですが、人口問題について御講演いただいたということでございます。
それから、松田久一先生でございます。松田先生は、産業経済政策、マーケティング、新成長産業分野が御専門でございます。これまでファルマバレー計画策定委員会委員を務められるなど、本県の新成長産業の育成分野に深くかかわっていただいております。以上でございます。
○藪田委員
大変立派な先生方でありますが、これから有識者会議を立ち上げ、そして提言をまとめる。また県民会議も設置するという予定になっているようですが、人口問題は静岡県の教育もそうですし、産業もそうですし、生活そのほか各方面に本当に大きく影響のある分野でありますので、しっかり検証しながら、会議の目的に沿って進めていただきたい。ぜひ有効な対策につなげていただきたいと思います。これは要望です。
それでは、大きく2つ目の質問をさせていただきます。
説明資料の19ページから20ページにある内陸のフロンティアを拓く取り組みについてお伺いします。
私どもの会派の増田議員からも、代表質問でお尋ねをした件であります。去年の4月に、内陸のフロンティアを拓く取り組みということで、詳細な資料もいただいているわけですが、その折には内陸のフロンティアとともに、沿岸都市部のリノベーションについても詳しくお話があったし、意気込みも感じられていたわけです。増田議員の質問にも、内陸のフロンティアはすばらしいことだが、沿岸都市部のリノベーションという意味合いの部分が、どうも薄れているようではないかということで、名前を変えて静岡フロンティアにしたらどうだというような提言もあったわけです。このことについては、そうじゃないんだよということだと思いますが、内陸のフロンティアと沿岸都市部のリノベーションの関係について、いま一度、簡単で結構ですので、御説明いただきたいと思います。よろしくお願いします。
○長澤地域政策課長兼内陸フロンティア推進室長
今、御質問がございました内陸のフロンティアを拓く取り組みについてでございます。
委員も御承知のとおり、これは、防災・減災と地域成長を両立した地域づくりを県内全域で展開する取り組みであるということでございます。
これを進めるに当たりましては、まず、沿岸都市部の防災対策、特に津波対策を最優先に進めていくということがございます。県内全域で地域成長を進めるという中で、沿岸都市部、それから内陸高台部、そして両地域を結ぶ地域連携軸の取り組みというものを、大きな柱として取り組んでいるということでございます。内陸高台部のものだけということでは決してございません。
先ほど部長の説明にございましたとおり、今年度、総合特区に加えまして、内陸フロンティア推進区域という制度をつくりまして、総合特区の中で出ていました沿岸都市部の吉田町の取り組みに加えて、富士市、磐田市からも沿岸部の取り組みが出てまいりました。こういったものを活用して沿岸部の取り組みを進めていきたいと考えております。以上です。
○藪田委員
ありがとうございました。
沿岸都市部のリノベーションというのが、一向に出てこないのです。沿岸部に住んでいるいろいろな企業の皆さんや住民の皆さんのうち、不安を抱いている人が非常に多いわけです。それが代表質問にもつながったと思いますが、言葉遊びではなく、内陸のフロンティアという立派な言葉があるのだから、沿岸部の皆さんは沿岸都市部のリノベーションという言葉も一緒に言ってもらいたいというのが本音です。両方やっているという説明はあっても、沿岸部に住む者へは、なかなか伝わってこないのが実態じゃないかと思います。今後そういう言葉は使わないということなのかはわかりませんが、沿岸都市部のリノベーションもやっているということの一つのあらわれとして、立派な全体構想をつくったときに載っているこの言葉も、決して言葉遊びするわけじゃないんですが、やっていただきたい、御検討いただきたいと思います。
先ほど、20ページの10市町24区域の指定状況についてお話があったわけです。具体的な市町名については差しさわりがあるでしょうから結構ですが、10月ごろということですけれど、2回目の指定は、どの程度の市町を今のところ予定されているのか、わかりましたら教えていただきたい。
○長澤地域政策課長兼内陸フロンティア推進室長
春の第1回目の指定をするに当たりまして、各市町と事前にどんな状況かお話をお聞きしている中で、七、八の市町から秋に向けて事業の熟度を高めていきたいというお話を頂戴しております。
それ以外の市町につきましても、今月、来月にかけまして個別訪問いたしまして、具体的な事業の掘り起こし、あるいは、掘り起こしに当たって、何か困っているようなこと、課題等についてお聞きしていきます。地域政策局に設置しますチームフロンティア等も活用して、ぜひたくさんの区域から手を挙げていただくように努力してまいりたいと思います。以上です。
○藪田委員
ただいま各市町を訪問して、そうした環境にもっていきたいというお話でした。大変、すばらしいことだと思います。具体的に取り組んでいない市町については、そうした県のリードといいますか指導をぜひお願いしたいと思います。いずれにしましても、東日本大震災以来、静岡県下にもマイナスの部分、プラスの部分がいろいろあるわけです。県庁を挙げて、こうした振興策を進めてほしいと思います。要望だけして、質問を終わりたいと思います。
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