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委員会会議録

質問文書

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平成23年8月富士山静岡空港活性化特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伊藤 育子 議員
質疑・質問日:08/04/2011
会派名:自民改革会議


○伊藤委員
 2番委員から、御意見をいただきましたのですが、それに関する2番委員になりかわりましての質問を2点、委員長からさせていただきます。
今の補足です。意見を踏まえまして、1点お伺いしたいのは、この石雲院デッキというのが出てきたそのきっかけは何だったんでしょうか。地元はまるっきりそれに関しては要望してないんですね。むしろ何でという声のほうが強いんですね。例えば83歳のあのばあちゃんが毎日ターミナルビルに出かけるほど飛行機が好きだそうです。空港が好きだそうです。でも、この展望デッキができることによって、何か違うものが見えるんですかって聞かれました。目的は何なんでしょうか。
 
それからもう1点。集客力の可能性ですね。我々は集客する、集客ができるものが欲しいんです。これの目的はそこに行って、空港ターミナルビルに来た方が、あっちにも行ってみるか程度のものではないかと心配するわけです。それが2番委員のおっしゃる閑古鳥が鳴くのではないかというあの心配につながるわけなんですが、これそのものを目的として、人は静岡空港を使ってくださるんでしょうか。その集客力の可能性についてお伺いしたいと思います。

○君塚文化・観光部長代理
 石雲院展望デッキにつきましては、今、空港自体は開港1年間では見学者が約100万人というにぎわいを見せたというところでございまして、ティーガーデンシティ構想の有識者会議の検討の中で、より空港の魅力を高めていこうということを考えていく中で出てきた構想と考えております。石雲院展望デッキにつきましては、ちょうどロケーション的に言いますと、ちょうど滑走路の真ん中に位置づけられるということで、そこのエリアからの展望としては――今、実は西側に展望広場というのがございますけれども、また昨今、東側にも新しくできましたが――空港の滑走路の真ん中から空港を見学する場所としては非常にいいであろうということと、また富士山を見ながらのロケーションとして非常にすぐれているということで、その有識者会議の中の構想として出てきたところでございます。まずそれが経緯でございます。

 集客の可能性でございますけれども、これにつきましては、今、数値的な試算はしてございませんけれども、そういった今申し上げたような、場所としての有用性、空港に来られた方が石雲院展望デッキに足を運んでいただけるような形でのいろいろな工夫をするということで、利用者もふえると思っておりますけれども、まずはそういった展望上すぐれている場所であることと、また100万人という見学者が実際に空港にあったわけでございますので、これをさらに高めていくと。またこれが経済波及効果の中でも、見学者の効果というのは非常に高いわけでございますので、こういった空港の利活用の一環としてその石雲院展望デッキというものが非常に効果があるだろうというふうな考え方のもとで、有識者会議の提言として出てきたというのが経緯とまた集客の見込みということになります。

○伊藤委員
 今、有識者会議でというふうなお話伺いました。多分そうなんだろうと思います。だとするとこの有識者会議、1日お一方3万3000円、プラス交通費でざっと5万かなというふうな計算なんですが、これで総額、この有識者会議にかけた費用、そしてそこから得たその提案ですね。これだけを買うためにどれほどの費用をかけたのか。そしてその結果、今度は5億7000万円ですよね。5億7000万円でそのデッキを建てたためにしなければならない苦労――そこにお客様を何とかして呼び寄せるかなんていう苦労――のために、こういうものを5億7000万円かけてつくる価値があるのかどうか、あると判断されたのかどうか、お伺いします。

○橋本空港企画室長
 有識者会議につきましては、平成21年と22年と6回開催しておりまして、報酬費と旅費を含めまして527万5120円かかっておりまして、この対価でございますけれども、新しい知事が進める県政の一つの方向ということで、テレビ局を除きまして毎回マスコミ大体5紙ですね、ほぼ5紙に取り上げていただきまして、そうすると県民から賛否含めましていろいろな意見をいただいております。例えば石雲院展望デッキの利用につきましても、これまで年間2,000人の生徒・児童を空港周辺のビオトープのふれあいや空港見学として利用していただいたNPO法人の方からは、石雲院展望デッキをぜひそういった子どもたちがふれあいをする場合の昼食場所であるとか、そういった御意見もいただいておりますし、東部の旅行エージェントの方からも、空港に見学に子どもたちを連れてきたときの展望する新たな場所として活用したいというような声もいただいておりまして、527万円という非常に大きな金額がかかっておりますけれども、それがパブリシティとして報道されて、県民の皆様には少しずつこのガーデンシティ構想について理解をしていただいているのではないかと担当としては思っております。

○君塚文化・観光部長代理
 5億7000万円かけることの効果という御質問でございますけれども、これにつきましては、定量 的な効果ということはちょっと今、数値的には出しておりませんが、ただ実は先ほど申し上げましたとおり、空港見学者による経済波及効果というのが非常に高いという状況でございます。245億円というのが開港1年間の経済波及効果でございますが、その約2割ですね、2割に当たる49億円というものが見学者による効果というぐあいに試算してございます。そういうことにかんがみますと、石雲院展望デッキによる集客ということによって、その数に見合うだけのその経済波及効果というものを見込んでいるわけでございまして、5億7000万かけることに対する費用対効果という側面においては、十分な効果があろうかというぐあいに考えております。

○伊藤委員
私は心配なんですが、2,000人の児童とか何とかっておっしゃいますけど、この100万人の来訪者というのか、セントレアの例を考えたときに、今、セントレア、閑古鳥って聞きました。そうすると、22年度の来訪者は、どのぐらいなんですか。21年度、初年度は確かに100万人ぐらいみえたんでしょうね、見学者が。22年度は。

○橋本空港企画室長
 22年度は一応84万人ということで、減ってはおりますけれども、例えばことしの6月でございますが、見学者が大体月間で6万人を超えておりまして、70万台にまた押してきているのかなと思います。ただ、6月の4日、5日は2周年記念イベントを実施したでありますとか、徳島県産の農産物の販売をやったこともありまして、この月間の中で4,000人を超えているのはこの6月4、5という日にちでございまして、やはりイベントをやることによる集客というのはあるのかなと。これは西側という、さらに石雲院展望デッキよりも遠い場所でイベントやりましたけれども、多少なりとも集客に寄与したのかなというふうに思っております。

○伊藤委員
 今、お話を伺ってますと、つくるもんだからそこにどうやって人を集めるかと言う話にしか聞こえないわけですよ。だって、2,000人のそれじゃ児童が、あそこに来るとして、本当にここがなくても行くところは幾らもあるんですよ。例えばビオトープがあるじゃないですか。いつの間にこんな金額をかけてこんなとこつくっちゃったんだというような、ああいうところだって、もう子どもたちは幾らでも勉強することができますし、ですから、この展望デッキの目的そのものが非常にあいまいであること。そしてその5億7000万円という金額が、県産材を使うということで、木材の業者さんたちは喜んでますけれども、でもそれだけのためにこれだけの金額をかけて、その後どうするんだと、でき上がったときはみんな珍しがって行くかもしれませんよ。だけどその後、大丈夫だって踏んでやってるんですか、これ本当に。本気でこれをつくるんですか。だとすれば、これが持つ機能をターミナルビルに持ってきて、ターミナルビルを変えていくと。ターミナルビル買ったらどうですか、県で。

○君塚文化・観光部長代理
 先ほど天野委員からも御指摘がございました。そもそもターミナルビルのあり方と絡んでいるという御指摘でございました。実はこれも御案内だと思いますけれども、ターミナルビル自体は前知事のときだと思いますけれども、三セク――通常ほかの空港ですと三セク経営ないしは県営というような形のターミナルビルの経営だと思っておりますが――できる限り民活と言いますか、民間の総意によって経営をしてくれというようなことで、民間からの資本という形で今、運営しておると。牧之原市が若干出しておりますけれども、基本的には今、13社の出資による運営という形になっており、静岡県からは出資をしていないと。ただ、融資、ターミナルビルを建設するための27億円の融資はしているという状況でございます。
 こういった経緯があったということではございますが、その結果、今、経営を民間の活力でやっているわけでございますが、一方で天野委員、また伊藤委員から御指摘のとおり、ターミナルビル自体の魅力を高めていく必要があるという考えは常に持っておりまして、そういう意味ではターミナルビルのサイドと空港局、あるいは文化・観光部もどういった形で利活用、ターミナルビルの魅力を高めていくかというのは、常に情報交換、意見交換をしながら徐々に改善をしていっているというぐあいに考えております。
 ただその買い取るということ、あるいは出資ということにつきましては、これは今言った民間出資の企業構成の中で、当然その株主の了解も要ることではございますし、今申し上げた経緯から、まずは民間の活力でという形になっております。ただ一方で魅力を高めていく努力は必要ということで、いろいろな形でコミュニケーションをとって改善を図っているということでございます。ターミナルビルにつきましては、そういう形で天野委員御指摘のとおり、魅力を高めるための不断の努力が必要だと思っております。
 石雲院展望デッキはそういった取り組みとあわせて、やはり場所的なスペースの制約というのもございますし、また実は石雲院展望デッキにつきましては、今申し上げたとおり、いろんなイベントなども開催しながら地域のにぎわいの場としても活用していきたいと。そのために、その利活用のあり方について地元の方と意見交換をするという形もとっております。そういった中で、このターミナルビルの魅力の向上とまた石雲院展望デッキというまた広い場所かつ展望のいいベストスポットとしてのまずその展望スポットとしての集客、またその地域のにぎわいの拠点としての活用、そういったことを将来のことを見据えた検討と言いますか、地元の方との協議も常にやっているところでございますので、そういう意味ではただつくっただけで、集客が見込めないということではなくて、地元の方と協力をして地域のにぎわいを創出する拠点としていこうという形で、5億7000万円を無駄にしないように取り組んでいるところでございます。

○伊藤委員
 わかるんです、その一生懸命何とかしなくちゃいけないというのはわかるんですが、それは建ててしまったから苦労しなければならないんで、それこそ民間に建てさせればいいんで、我々が欲しいのはターミナルビルのほうなんで、ちょうど逆じゃないかというふうに思うんですね。ターミナルビルこそ県があの建物を持っていて、そしてそれが県の自由になって、指定管理者制度で何とか運営はしてもらうと。今、建てようとしているものこそ、何でこれ県が建てなきゃならないんですかという疑問は、最後まで、幾ら答弁を今まで伺っても解けないですよねということだけ申し上げておきたいと思います。地元に何ていって説明したらいいかわからない。

○伊藤委員長
 ということで、午前中、ここの部分を1回まず休憩したいと思います。
 再開は1時半でよろしいですか。1時半といたします。
(休 憩)

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