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委員会会議録

委員会補足文書

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平成21年6月富士山特別委員会
協議の開始、調査事項等の決定、調査方向の協議、委員会開催日程の協議、視察場所の協議、協議の終了 【 協議 】 発言日: 06/08/2009 会派名:


○森委員長
 それでは、ただいまから協議に入りたいと存じます。
 本日は第1回の委員会でお伝えいたしましたとおり、当特別委員会の調査の方向性、ポイントなどについて、委員の皆さんの御意見をいただき、集約をしていきたいと、このように考えております。
 当特別委員会の調査事項は、富士山の活用、ことに文化あるいは観光、あるいは広報などに関する事項でございます。
 私としましては、第1回委員会でお示しをした実施方針のとおり、静岡県の最大のブランドであります富士山の持つ大きな価値、これを総合的に生かしていくために、ただいま申し上げたとおり、文化方面、あるいは観光方面、広報などの分野における活用方策について調査・提言をしたいと考えております。
 具体的には、調査観点にございますとおり、静岡県のイメージアップのために、富士山の持つ大きな価値を生かした広報などを検討すること、そして富士山の有する地域資源を新たに掘り起こして、文化や観光などの分野でのその活用方策を検討する、こういう方向でいきたいなと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 御異議もありませんので、そのような調査の実施方針で進めてまいりたいと思います。

 それでは、資料として送付をさせていただきました富士山ガイドブックなどをごらんになっておわかりのとおり、富士山の持つ価値は非常に多様であります。活用方法なども多岐にわたるものと思います。ある程度、前回もお話し申し上げましたけれども、焦点を絞って進めていかないと、何か散漫になってはいけないなと、そんな心配もあるわけであります。
 それでは、皆さん方の御意見をいただきながら、ただいま申し上げました方針にのっとって具体的な方向を決めていきたいと思いますが、委員の皆さん方の御意見を御発言願いたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
 いかがでしょうか。御発言をお願いしたいと思います。
 非常に委員の先生方、富士山にかかわりのある皆さんが大勢いらっしゃるもんですから、そういう地元の絡みなどについてもお考えがあれば御意見願いたい、このように思う次第であります。
 5番、須藤さん。

○須藤委員
 まだまとめていなくて、トータル的に物が言えないんですけれども、断片的にちょっと話をさせていただきます。
 私はこの富士山の活用を、文化、観光、広報、いろんな面を多面的に考えるときですね、今までも本会議でもって何回か発言してまいりましたが、富士山博物館といいますか、富士山資料館といいますか、そういうものが必要じゃないかと、こんなふうに思っております。裾野あたりに既存のものも既にありますけれども、やはりもう少しダイナミックな、大々的な建物が必要じゃないかというふうに思っています。
 箱物は、最近非常にあんまりおもわしくないというふうに言われておりますけれども、ことこの富士山においては、とにかく静岡県側から見て、そういう富士山をひとまとめにして紹介できる、また説明できる、そういう場所があってしかるべきじゃないかと思っています。
 例えば、いろんな絵画とか工芸品とか、あるいは富士山の世界遺産に関するものとか、いろんなまた写真とか、そういうものを集め出すと、相当あるんじゃないかと思っています。今、全国にこういうものにかかわるものがかなり散在してるんじゃないかと思いますもんですから、やっぱり静岡県側として、積極的にそういうものも集めていく必要があるんじゃないかと、こんなふうに思っております。
 とにかく、富士山に関する資料というのは、本当に数え上げたら切りがないほどすごいもんだと思いますし、またもう一つは、富士山を、せっかく海外から、あるいは全国の方々から見学に訪れても、雨が降ったり、晴れてなかったりすると、富士山が見えないようなことがありますね。そのときにせっかく来たのに見えなくて残念だということで、また来ればいいのかもしれませんけれども、しかしやっぱり、そういう中で直接じかに富士山は見れなくても、何らかの形で映像の、ふだんなかなか見ることのできない富士山の姿というものも、そうした人たちに見せる、そういうことも必要じゃないかなと、こんなふうに思っております。
 ですから、この特別委員会に当たって、ぜひそうしたことも、富士山の資料館なり博物館なり、そういったものを視野に入れながら、提言していただければありがたいなと、こんなふうに思います。
 もう一つは、富士山周辺にある旧式建築物ですね。要するに、例えば井の頭の鱒の家の旧建物ですね。――今の建物じゃなくて。これは元前田男爵の本家の、実は分かれの筋ですけれども、別荘であったんですけれども、――それを井の頭の地からあの芝川の源流の鱒の家、今、家がありますけれども、そのたもとへ移築したんですけれども、それが非常に今、老朽化して使ってなくて、県としては取り壊しをしようかなというふうな、そんなようなことまでも考えていることも聞きますけれども、私が何としてもそれは保存すべきだということで、今、ストップをかけておりますけれども、やっぱり外国人なり、日本人でもそうですけれども、旅行に来るということは、日本文化を知りたい、日本の昔からのありようというものに浸りたいとかという、そういう思いというのがあろうかと私は思います。
そういう中で、そうしたものを外国の人たちに見ていただく、そしてまたあるいはそこでマスの料理を食べていただいたり、そばを食べていただいたり、そういう面もやっぱり大事にしていかなきゃならないなと。
このままだと日本の文化が、富士山ろくの文化もそうですけれども、だんだん古いからといって取り壊しをされていってしまうんじゃないかという心配をします。
 ですから、他県ではいろんな、昔からの    平家の落人部落のように代々伝わる建物を残しておいたり、いろんなそういう歴史的な建造物なり、古いものを大事にしようという考えが非常に強いのでありますけれども、静岡県の場合には比較的そういうものが欠けているんじゃないかなと思いますもんですから、ぜひそういう点についても保存をしていく、そしてまた富士山の観光にそういうものを活用していく、そしてまたそれがひいては地域の活性化にもつながっていくというふうな、こういうふうな考え方を持つような方向に、委員会としてやっていただければありがたいなと、こんなふうに思っております。
 それからもう一つ、富士山をなかなか1日や2日でもって回ることができない。
世界文化遺産というものにこれから登録されるような形になりますと、そういうようなものをやっぱり含めて、集約していくことが必要じゃないかと。私も全部、富士山1周回って、構成資産を見てきましたけれども、なかなか時間もかかるし、一遍に回るのも大変なもんですから、そういうものについても、やっぱり生を見れば一番いいですけれども、ある程度集約していくようなものも、資料づくりをしていったらどうかなと、こんなふうに思っています。
 断片的でありますけれども、とりあえず以上の3点を、私の方としてはこれからの運営について御検討いただければありがたいなと、こんなふうに思います。以上です。

○森委員長
 ありがとうございました。
 文化、観光方面でも活用ができるんじゃないかと、こんなような意見じゃないかと。

○遠藤委員
 富士山というのは、当然私は静岡県のものだと思ってたんですが、鹿児島や熊本へ行くと、山梨県にあるというふうな、確かにその辺もあると思うんですけれど。
我々が、表富士という形の中で、いろんな運動も展開していかなければならない問題もありますし、この特別委員会では、――まず私はこういう考え方で入ってきたんですが、――世界文化遺産の登録に向けての形の中で、いろんな討議をして、そしてそういう方向に運動を展開していく委員会かなと思ったんですが、若干その辺が違っちゃったもんですから、やっぱり、基本的には世界文化遺産に向けての問題に取り組むということは、必要な要件だと思います。
 それから今、5番委員からも話がありましたとおり、私はビジターセンターというものはつくっていかなければならない。それもしかも、表側にということで、――私の町とは言いませんが、――やっぱりそういうことを考えたときに、いろいろなものを展開していくためには、富士山をどうやって売っていくか。
それから、この富士山だけの問題をあれしますと、どうしても東部と中部の関係になってしまう。その辺につきまして、静岡県全体としたらどういう運動があるのかということもやっぱり考えていかなきゃならないと思います。
たまたまけさ、NHKか何か、ニュースでやってたんですが、今、5番委員が申されましたとおり、天気の悪いときは富士山が見えないということで、男前と、女の人はどういう言い方をしたかわかりませんが、こういうはがきを発行して、そして判こを打って、そして富士山は、きょうは曇ってしまってるが、いい男が来たから、恥ずかしがって隠れてるんだというふうなことが書いてあるんですが、こんな資料もありますので、一応目を通していただきたいと思います。
地域ではもう何て言いましょうか、ある程度の運動も展開しておりますし、例えば富士山の世界遺産に向けての構成資産というのは、静岡県で25ですか、全部で61あるって言ったかな、そんなことの中で、先ほどお話ございましたとおり、やっぱりその辺の調査もする必要があると思いますし、また我々もしていく必要があると思いますので、基本的にはやっぱり世界遺産に向けて――やっぱりうねりと言いましょうか、それが果たしてうまく表現できませんが、そういうことを中心として――進めていったらどうかなという感じがします。
 勝手なことを言いましたが、以上でありまして、特にビジターセンターつくっておかないと、これ、たまたま、熊野古道のビジターセンターの調査へ行ってきました。ことしに入ってからかな。
それは、21億何千万からの大きなあれがありまして、総ヒノキ、そしてそのヒノキは全部地元のヒノキで、そしてその生産者が出してくれた1本1本の柱に全部その人の名前が入ってました。
そして、くぎを1本も使わないような形でつくられておったということで、ただ、そんな小さなところで何でそんな大きいものができるかなと思ったら、前側に中電ですか、中電の火力発電所がありまして、そういうお金で建ったということもほとんどだということもありましたが、いろいろそういうことも考えて、ほかの地域のやっぱりそういうビジターセンターとか、いろんな調査も必要かなと思います。
やはり私は富士山世界文化遺産に向けての論議が中心になるかなと思います。以上であります。
 これ、もしあれだったらちょっと見てもらえますか。けさたまたま男前と、女は何て言ったっけな。

○森委員長
 第1回のときにもいろいろ、所管の常任委員会、県民委員会等の分野でもこの世界文化遺産に向けての取り組みについて、議論をするというような話も聞いておりますので、今後調整も必要かなと思いますけどね。お話ありがとうございました。
 それでは、6番、宮沢さん。

○宮沢委員
 冒頭、委員長の方から、富士山の活用ということで大きな柱として、文化、観光、広報等ということで、お示しをいただいて、これに沿ってやっていただければと思いますけれども、やり方として、やっぱり一つ一つ区切って、何か総体的にいつも議論していると、なかなかポイントが絞れないと思うので、進め方としては一つ一つの柱を取り上げて、それについて議論を深めていっていただくということがいいのかな、なんて思っておりますけど、このそうした中で、もう一つ、今、歴史的な遺産について、5番、須藤委員の方からお話がありましたけれども、自然遺産と言いますか、この本にもいろいろ整理していただいてもらってありますけれども、例えば風穴ですとか、滝でありますとか、湧水でありますとかって、これもまた富士山がつくり出した大きな自然の遺産だと思うんですけれども、そういうものを活用していくというのも大事な視点かなというような気もいたしますので、これ、どこの、観光に入るのか、どこに入るのか、ちょっとわかりませんけど、そういうこともちょっと整理をして、皆さんで議論をしていっていただければと思いますけれども。

○森委員長
 ありがとうございました。
 いかがでしょうか。ほかの委員。

○花井委員
 なかなか皆さんいい意見をおっしゃっていただいているので、それは非常にいいと思うんですけどね。
今、2番委員が言われたように、富士山は山梨県じゃないか、というようなことを結構僕も耳にすることがあるんですけれども、昔は絶対そんなことはなかった。いろんな歌の中にも、駿河の富士山三国一よ、なんていうのも、よく出てくるようにですね、これは昔から富士山は静岡県、駿河の山よ、というふうに言われていたのが、いつの間にか山梨に行っちゃったというのは、いろんな要素がもちろん僕はあると思うんですけどね。高速道路の関係でも、あるいは汽車の関係でも、どうも東京の人は山梨県側に行った方が便がいいというんでしょうかね。そういう関係もあったのかなと思うんですけれども、それだけではないですね。
 本来私は、国立公園ですから、ここにつくられるビジターセンターというのは、国が責任を持つべきだというふうに思っていますし、これも大分古い話ですけれども、私は本会議でもこれ取り上げたことがあります。
それはこの富士山に非常に似ているということで、――アメリカのシアトルから行くと近いんですけれども、――マウントレーニアというレーニア山がありますね。これはたしか、ひところ国のレベルで姉妹関係云々なんていう話もあったこともあるんですけれども、実は私もこのマウントレーニアに行ったことがあるんですけれども、ここのビジターセンターというのはかなりしっかりしています。
また、レンジャーもかなりたくさんいてですね、公園を守るというだけではなくて、やっぱり広報というんでしょうか、人々に紹介をするという点でも大変熱心におやりになっているというのに比べて、富士山はわいわい人は行くけれども、そういう体制がほとんどないんじゃないかというようなことで、そういうものはやっぱりつくるべきであると。本当、マウントレーニアのビジターセンターというのはかなりしっかりしたものです。しかも、そこの場所から見ても、レーニア山が非常に間近に見えるというんでしょうか。いい印象を持って、また来てみたいなというものを与えるようなものでしたので、そういう意味で、せっかく静岡県も実はマウントレーニアとハワイの何とか山と、幾つかのところに職員を派遣させて、職員は立派なレポートも出してるんですよ。にもかかわらず、結果としてはそれが実を結んでないというところの、どの辺が原因かなと思ったら、どうもやっぱりはっきりしないんですけどね。
 国への期待は、県はいつも言うんだけれども、結果的には首を伸ばし切れてないと。そのうちに、山梨県の方は県立のビジターセンターつくったんですね。
しかも県の体制として、富士レンジャーというものを置いているということは、この本の中にも「パトロールで富士山の自然を守れ、富士山レンジャー」とあります。これには県の専任職員が4名が云々というようなことが書いてありますけれども、これは62ページかな、書いてありますけどね。そういうこの体制を、やっぱり僕は静岡県というのはおくれをとってきたこと、そういうものを想定として、やはり何となく山梨県かというふうに勘違いを、――勘違いって言っちゃ失礼ですけれども、駿河の富士山が知らない間に山梨の富士山に変わっていった経緯ではないのかなというふうにも思います。
 そういった点では、富士山をどういうふうに生かしていくかということは、どういうふうにしっかりと守っていくのか、そしてどういうふうにして進めていったらいいのかというのは、おのずから幾つかの方向性というのは僕はあると思うんですね。
 もちろんそういう中の一環として、富士山世界遺産ということもあるんですけれども、なかなかこの辺になると多家先生が一番詳しいですから、そう簡単ではないという、いろんな複雑な問題も抱えておるということですから、これは私はかなり、もう少しね、1年とか2年とかという単位じゃなくて、もうちょっと長い中で、考えていかなきゃいけないけれども、しかしここに上げられている構成資産というのは、まさしく活用すべき資産、ものであるということは間違いないわけですから、前回も私、ちょっと言いましたけれども、私も遠くから富士山を眺めることと、あと直接二、三度登ったという程度で、周辺のこうした構成遺産をすべて知ってるかというと、なかなか知ってるわけじゃないんでね。
 私はやっぱり、この委員会としては、少なくとも富士山の問題については、ある程度これエキスパートになって議論をしていかないと、何となく思いつきでしゃべっていたんじゃいけないのかなというふうに思いますので、その辺は委員長に配慮していただいて、県内視察も別に1回にこだわることはない、何回行ったっていいし、そして委員会の開き方も、もちろん当局に偏ることはないというのは、それはそれとしてわかりますけれども、当局も含めて熱心な議論を重ねないと、1回や2回、当局を交えてやりとりしたからって、僕らによくわかるという状況じゃないし、また、包括という意味でも、当局を交えて本当に熱心な議論を重ねるということが、この委員会が実りある成果を上げることにつながるのではないかなと、そんなふうに思います。

○森委員長
 はい、ありがとうございました。
 それでは9番、前林さん。

○前林委員
 今、皆さんからいろんな御意見があったんですけれども、私はずっと昔から考えていることがありまして、それは静岡県が博物館がないという非常に珍しい県だということなんです。
それは、今、幾つか理由があるわけで、伊豆駿河等々見て、非常にたくさんの要素がやっぱりあるということで、まとめた博物館にすることがなかなかやりにくい。そういう意味で、共同資料館みたいな形でもって、各市町でもって博物館をつくっておりますので、そういう歴史を学ぶということについては、それでもってある程度機能はそちらでもって果たしているのかなと思いながらも、やはり県立博物館がないことは、非常に私としては残念な気持ちがしています。
 そんな中で、富士山というものを一つのテーマとした自然系の博物館をという声が上がっていながら、なかなかやっぱりそれが現実のものになっていないと。
そうして考えれば、今回、富士山静岡空港ができて、さらに文化遺産を目指すという点から考えて、本県の持つ非常にユニークな点として、やっぱり富士山というものをテーマに上げた、そういう施設があってもいいんじゃないかということは、また改めて考えるべきときにきたんじゃないかなということを感じております。
 そういう意味で、ビジターセンターという名前もありましたけれども、やはり私は富士山博物館、なら富士山をテーマとしたときにここに行けばすべてがわかるよというものを、やっぱり県内に1つ欲しいと、そういうものをぜひ進めていくべきではないかということを考えております。
 あとは、そういう意味で言うならば、正しい富士山を皆さんに知っていただくということも大事なテーマでございまして、あるとき私は、県のある部局のホームページを見ましたら、富士山がトップページに載っかってるんですが、実はその写真が山梨県から見た富士山を載っけてるわけですよ。本県の、本県で出しているホームページでありながら、そのくらい、いいかげんな写真を使っているというのは、やはり正しい富士山の見方を知らない。県民でありながら、やっぱり本当に正しい富士山ということを知らないんじゃないかということを感じております。
 そういう意味ではやはり広報の必要性、県民がすべて富士山検定じゃありませんけれども、富士山というものの正しい姿を知るという意味での広報活動も大事なんじゃないかなということを感じております。
 私もかつて文教警察委員会にかかわる内容として、宿泊訓練施設かな、富士山麓山の村というやつが、なかなか評判はいいんですけれども、十分な活用をされているかというと、まだまだ何か利用価値があるんじゃないかと感じております。ぜひ、――あれは県内の高校生のためのということではありますけれども、――もっともっと広い意味でもって活用することで、何か富士山のよさを知ってもらえるような施設になるんじゃないかなということは感じているもんですから、やはりそういう、最初に戻りますけれども、正しい富士山を知っていただくための拠点づくり並びにやはり広報活動のあり方みたいなものを、今、それが語られる一つのチャンスであるという、そういう気持ちを持っておりますので、そんな方向もちょっと御検討いただきたいと思っております。以上です。

○森委員長
 ありがとうございました。
 じゃあ、8番、大石さん。

○大石(裕)委員
 私も皆さんいろいろ御意見あって、この委員会自体はその文化、観光、広報ということで、先ほど6番議員が言われていたような一つずつカテゴリーを分けて議論した方が、多分集中していろんな突っ込んだ話ができるのかなというふうには思っています。
 全体としては、今のビジターセンターの話もありますが、そういったものも私も確かに必要だろうなという思いはあります。ただ、それと同時に、その議論をする中でも、県民全体が何ていうかな、富士山に対する共通の価値観というか、そういったものが全県にわたって広くつくられていくような、そういった取り組みも非常に大事なんじゃないかなというふうに思います。
ですから、県民全体が富士山は静岡県にとって非常に価値のある財産なんだというような認識、そして文化とか歴史なんかも含めて、周辺の方々は多分いろいろたくさん知ってらっしゃるんだと思うんですが、距離感があるとどうしてもそこら辺は薄くなっていくという現状があると思いますので、静岡県を挙げて富士山を大事にしていくということが、またこれ富士山の世界遺産の登録にも影響ある話ですから、そういった取り組みのようなお話、議論もしていただく必要があるのかなというふうに思っております。

○森委員長
 はい、ありがとうございました。
 それでは、10番、大塚さん。

○大塚委員
 皆さんの意見、大体賛同いたします。
ただ、私も富士山に関しては中部の人間なもんですからそれほど詳しくない。部分的には詳しい面もあると思うんですけれども、そういったことで、分野も自然から歴史から文化的なことから、いろんな分野にわたるもんですから、最低限、やはりそういう議論をする上において、どんな価値をそこで何ていうのかな、認識していくのかという共通認識を持つ意味で、各部局または専門家のレクチャーを受ける機会を設けていただけたらなということを要望したいと思います。
その上において、じゃあそれらの価値をどのように広報していくのか、どのように利活用していくのかという話に進んでいただけたらと思います。その先にビジターセンターですとか博物館構想も検討、文化遺産についても検討を進めていっていただけたらと思います。以上です。
○森委員長
 はい、ありがとうございました。
 11番、植松さん。

○植松委員
 本当に皆さんの御意見、ごもっともですね。ぜひともこれからも推進していってもらいたいと思います。
 私、個人的に余りにも漠然と、もう生まれたときから富士山を見て育ち、また空気も生まれたときから息を吸って生きてますし、そういう意味で、――遠くから見る、私の沼津から見る富士山は、本当にもう右側に宝永山とかあって、下に三保の松原があって、海と一体となる富士山と、そういう――各地域で富士山の見方は、価値観が若干違うかなということがありますもんで、そういう意味で、具体的に毎月でも簡単な富士山新聞とか出したり、あとみんな我々はもうシンボルである富士山を使って、富士山バッジを安い金額で具体的にやるとか、そういう意味で、少しでも全国的に、――全国にアピールしての広報活動、そしてまた宣伝をしていければ、我々静岡県人として富士山が一体化するんじゃないかと思っておりますので、今後の議論を期待しております。以上です。

○森委員長
 ありがとうございました。
 3番、天野さん。

○天野(一)委員
 先ほどこの委員会の方針が文化、観光、広報という形で議論をするということでした。
富士山というものを静岡県民で知らない人はいないんですけれども、じゃあ富士山の成り立ちから、それからある意味ではその文化とかそういったことを、――ある特別な人は研究したり、勉強したりしてるんですけれども、――県民全体とすると、富士山のその本質的な文化については十分理解してないんじゃないかなと。
だから、例えば富士山については、今、このガイドブックで新富士は1万年前の大噴火でできたということも、本当、知ってる人はいるのかと。だから、そういったことも静岡県民の常識として富士山に対する知識とかそういったものが、きちっとその話ができるような、そういったガイドというものも必要だし、できればそういったことを県民一人一人が語れれば、もっと静岡の富士山へ行ってみたいということになると思います。
 ですから、そういった意味で、文化ということについて、やはりもう一度原点に返って、みんな知っているようでいて知らない富士山の成り立ち、そして今日までこのガイドには載ってるわけですけれども、――じゃあ県民はこのガイドを見るかというと、このガイドブックは見ないわけですね。そうすると、どういうふうに富士山については――県民に対してアピールしていくのかということと、それから文化について、どう理解してもらうかと。
 ですから私は、文化という視点から、やっぱり基本的なことについては、この委員会としてはきちっとまとめる。
 今度、観光という問題、このガイドの中でかなりいろんなあちこちでやってるわけですね。観光も。これもですね、上手にまとめると、観光ガイドはもっとすばらしいものができるけどトータルでコーディネートしてるところがないと、観光の現状と将来について、僕はこの特別委員会で議論したらいいと思う。
 そして最後に広報なんです。その広報のあり方についても、私はやっぱり例えば県は県、それから一般的な広報のあり方はどうなのかと。
この特別委員会では、広報のあり方についても、文化、観光、そして全体的な広報について研究するということも大変大事じゃないかと。
そのときに、私は山梨県との問題についても、――もう富士山は本来静岡が、さっき言ったように、歴史的には静岡だったけれども、この数十年というか、観光は富士急行を中心としてですね、お客を誘導する戦略が向こうで取られて、ある意味では静岡県はのんびり構えていたもんですから、ある意味では山梨県に富士山があるんじゃないかという、そういう誤解というか、意識を持つ人も出てきているわけですが、――この際ですから、別に静岡だけを強調しなくてもいいから、富士山というのは静岡県と山梨県、両方にまたがって存在し、しかも静岡県から見る富士山はどうだというような、そういったことがきちっと認識できるような、決して山梨県側も阻害するんじゃなくてやるということも大変大事だよと。
 そして、最終的に特別委員会は、私は、例えばさっき委員から出ましたビジターセンターを将来まとめる方がいいのか、歴史博物館、富士山の博物館をどうするのがいいのか、それともこういう形がどうだろうかという特別委員会としての意見の集約が、この1年間で最終的にまとめられればいいなと思っております。以上です。

○森委員長
 はい、ありがとうございました。
 どうでしょうか。もう少し。
 それじゃ、原副委員長。

○原副委員長
 今までの皆さんの意見、ごもっともだというふうに思いますし、また富士山周辺の皆さんにはみずからの町の特徴も出て、いろいろと勉強された成果というものを、こういう方向で出てるというふうに思いますが、私、考えてみまして、実は最近の傾向として、富士山というのは自然遺産から始まって、崩壊をして文化遺産にシフトしてきたと。
 ちょっと私も富士山資料館に行って、この間ちょっと調べてきたら、文化財保護法で、昭和50年に伝統的建築物群の調査を含めて、それを大きく発展をさせよというのが、――これ法律でもまた1975年ですか、――そのときに追加をされて、その中でまた新たにこの間、古くから存在をする文化的な景観、民俗的技術もさらにこれに追加をしながら、歴史的環境と神社仏閣などの、そういう古くから存在をするその文化遺産を大事にしていこうということがあって、今度、平成16年にこの文化財、富士山を文化財に登録をしようという動きが始まったときに、またこれ法律で実は追加をされているわけですね。
 まさにそれを聞いて、私も回りからもこういうことを調べてみたら、要はもともとのスタートというのがそういうものを含めて、富士山が信仰の山であったということですね。
そのために、実は登山道というのがそこのところに開かれてきた。そしてその登山道を中心にして、ものすごく富士山というのが脚光を浴びるようになってきた。それは何かと言ったら、霊山としての富士山、頂上に登ってみずからの霊をおさめること、含めてそこで願いがかなえる、そういう信仰の山だったんですね。
そのスタートというのは、実は山梨県が一番古いんです。河口湖からのが、トップなんです。
その次にできたのが裾野の須山登山道なんです。そして、そのあとに富士宮とそれから御殿場、――御殿場、遠山は両方途中で一緒になってますけれども、――その裾野の登山道がなくなったというのは、自分の町のことでごめんなさい、申しわけないんですが、実は宝永の噴火でつぶれちゃったんです。
その須山登山道というのはなくなったんですが、須山の登山道へ行くのには、実は四国や九州、北海道から来る方は船で来たんですね。
 そして、まずその神社というのがあるのは、――浅間神社というのがあるのは、一番先に海から向かうと沼津の我入道にあるんです。そしてそこから一の鳥居、二、三、四、五といって、ずっと行って最後が須山の浅間神社が最後で、そこで祈願をしてそこからずっと登っていったという。――今でも登山道が残ってるんですが、それを実は今、修復をしてるんですが、町だけで限界が出てきちゃって、県からも補助金もらったりしてるんですが、実は限界になっちゃったという――歴史的な文化が一つあると思うんですよね。
 もう一つ、昔から私、余り文学的な要素ないんですが、山梨、富士山どちらが表で裏で、あるいは富士山はどっちのものかってよく論議をされますが、昔から山部赤人から非常に多くの歌人が詠ってる歌というのは、歌人になると必ず富士山を詠ってるんですよね。有名な歌人というのは。
ところが全部これ沼津か、あるいは裾野の表から見た富士山の歌がすべてなんですよ、これは。だから、――富士を詠んだ、あの逆さ富士なんかもみんなそうですが、――表富士からのが多いんですよね。山梨の方でも少し詠ってるのがあるんですが。
そういう歴史、それから文化というのが富士山にあって、そしてその景観、それで霊山というものがあると思うんです。
先ほど3番委員も言われてた、3項目でまとめていこうということ。
文化を守りながら観光をどういうふうにその中に取り入れて発展させていくかというのは、――確か5番委員が言ったのは、富士山のニジマスの問題とか、――富士山の新しいものもその中に取り入れながら、発掘をしながら、それが観光に結びついていくというものもあると思うんです。
それを項目的にうまくわけていって、その集大成が最終的にはビジターセンターで、人を呼ぶためのビジターセンターであってもいいけど、僕はそれは最初からじゃなくて、最後の手段として、まとめとしてそういう方向に行く、――それを国にやらせるか、県がやるかというのは別なんですが、我が静岡県側で主張していかなきゃいけないんですが、――それをコンパクトにまとめたのが、実は裾野に莫大な金をかけて、2回ほど、この間もオープンし直したのがあるんです。そこには渡辺徳一さんという、本当に富士山の神様みたいな学術的な先生がおられて、その方が104歳かな、何かでこの間亡くなられたんですが、その師弟がずっとそろって、富士とか富士宮のそういう富士山を守るそのさまざまな人たちとの勉強会とか協議会をずっとつくってあるんです。
 だから、この委員会ではそういうものを一つ一つ聞く。当局から聞くのもいいんですが、私もガイドブックを見させていただいたら、この富士山に通ずる登山道というのはみんないいかげんに書いてある。
これ、本当の歴史的な登山道って、あんまり載ってないんですよ。それほどに余りちょっとセンスがない人たちがまとめたのかなというふうに、実は私は思ってるんですが、もう一度そういうことを総ざらい、僕らが学べるものは県の当局からも、そして外部からも、そういう知識を吸収をしながら、最終的に外からのそういう歴史文学者でも何でもいいから呼びながら、そういう意見を総まとめしながらやっていく。
もう一つはここで論議ではなくて、富士宮でも富士でもいいんです。裾野でも御殿場でもいいです。そういうものに足を運びながら、そういった人と交流をしながらも、一つずつまとめて、項目ごとにまとめていって、最終的にどう提言をするかというまとめをしていったらどうなんだろうなというふうに、僕、ちょっと皆さんの意見も聞きながら感じたもんですから、すいません。長くなりました。

○森委員長
 ありがとうございました。
 それじゃあ、1番、多家さん。
○多家副委員長
 皆さん御案内のとおり、議会に富士山世界文化遺産推進登録議員連盟というのができましたのが、平成17年の12月20日です。その前、半年前に、中曽根元総理大臣が会長になりまして、富士山を世界文化遺産にという国民運動が始まりました。
今、原副委員長が言いましたように、自然遺産、文化遺産と紆余曲折があったわけでありまして、平成2年には自然遺産、これ残念ながら静岡新聞と山梨県の山梨日日ですが、そこがリーダーになってやって、240万を超える署名をもってもできなかったと。そしてこの文化遺産になったわけですが、今おっしゃる方々のすべて私も含めて、同じような考え方、スタンスをもって富士山に取り組んでいると。
県庁もまさしく推進室という特別な室を設けて、今も皆さん方から御意見が出たような意見を集約させながら、何とか、世界遺産登録をしようと、こういう運動でありますので、若干この特別委員会が屋上屋を重ねていくような議論になると思いますし、今のお話はすべからくそういう部分では、屋上屋を重ねるような話だと思います。
 一つ、私がその世界遺産登録推進議員連盟をつくったときに、小田全宏さんというPHPの方で、富士山について研究所で、専門にずっと取り組んでおられた方の書いた本が届きまして、これに沿って静岡県、進めていったらどうですかという話の中で、「一人一人の富士山物語」、これが前書きです。今おっしゃったことが全部この本の中に集約されていると思います。それから「富士山の伝説を知っていますか」、「富士山の自然を研究する」、それから「富士山と文学」、「富士山と芸術」、「富士山に登ろう、富士山を見よう」、さらにまた「今、日本の富士を世界の宝に」と、こういう項目で並んでおりますので、皆さん方からお話があった件が、今、私が持っているこの本の中に集約されていると思います。
 1回こういう本を読んで、どんな程度に世界が認識し、国が認識し、歴史がどんなものがあるか、そんなものを1回研究して、当然、私はビジターセンターの話も博物館の話もいいと思います。しかし、それはそれでいいと思いますし、どこに集約していくかということも、皆さん方の意見だと思いますが、私はやはり、県民部に世界遺産登録推進室というのがありますので、もうそれと重複することはやむを得ないと。
しかし、その中で特記的にそういう話をこの特別委員会で進めていくと、そういう考え方に至らないと、間口が広がってもとに戻らない。もとに戻ったけれどもどういうものにしていいかわからない。だから、スタートでそこらあたりをしっかりと皆さん方と意見を集約しながら進めていかなければいけないのかなと、そんな思いがいたします。以上です。

○森委員長
 はい、ありがとうございました。
 今、それぞれの委員の皆さんの、全員の皆さんから御発言をいただきました。さらにもう一度、何か深めていく議論があれば、承りたいと思います。
 それでは5番、須藤さん。

○須藤委員
 私、県議会議員になってちょうど10年になるんですけどね。本会議でもって富士山博物館の質問を3回やったんですけれども、どうも今まで石川知事の代においてはその気がなくて、なかなか受け入れられなかったという残念な思いをしてきております。今度は知事もかわるらしいし、――やっぱり今までの県議会において、私ばっかりじゃなくて、植田議員もいろんな議員も何回かこの富士山のことについて質問してるんですけれども、――できない事情、あるいは準備不足とか財政的な問題とかいろいろあったかと思いますけれども、今度のこの富士山特別委員会というのは、ある意味、県政のそういう意味での今までの停滞部分を、やっぱりスピードアップさせるというか、そういう意味における委員会であってもいいんじゃないかなと思います。
今までできなかった富士山博物館といいますか、ビジターセンターといいますか、いろいろ名前のつけようはあると思うんですけれども、ほかの46都道府県、全部ですね、博物館があるにもかかわらず、日本でただ一つ博物館がないのが静岡県であるということも周知のとおりであります。先ほど前林委員の方からもお話がありましたけれども、静岡県の場合には駿河湾があり、浜名湖があり、南アルプスがあり、富士山があると、いろんな、何と言いますか、博物館にする要素のあるものがたくさんあるから、なかなかそこに一つに絞り切れないんだというような話でありました。
けれども、ことこの時点に至りましては空港も富士山という名を借りてやってきている中でもって、よその国から、あるいは世界中の人ばかりでなくて、日本のあっちからこっちから来る人たちが、何だと、名前ばっかり富士山空港であって、富士山に対する観光的な対策が何もできてないじゃないかというふうなことになりますと、静岡県は何かちょっと間が抜けてるな、というふうな話になっちゃうと私は思います。
こういう富士山の資料館、博物館、そういったたぐいの建設については、そう悠長に待っちゃいられないと。なるべく早くそういう方向に向けていただくような、この委員会としても方向性をしっかりとしていった方がいいんじゃないかと、こんなふうに思います。以上です。

○森委員長
 はい、ありがとうございました。
 ほかの皆さん、いかがですか。
 花井さん。

○花井委員
 僕は自然博物館、これはついては、もう既にいろいろな資料は集めてあるんで、でも、それがまだできないと。
これね、変な話だけど僕らの党としては、僕が県議会議員になる前から、静岡県には博物館がないじゃないかということで議論してきた経緯があるんですけれども、いつも検討で終わって現実化しそうもないというような状況があるんですね。
富士山博物館という形で、全体で最後は何をやるか、果たして富士山博物館という形でもってできるのかというと、なかなか僕は難しいんじゃないのかなと。しかし、できれば僕はそれはいいと思うんですね。非常にいいと思うんです。
 ただ、さっき私が言ったのは、ビジターセンターというのは何も、案内所、――観光案内所というのとは違うんですね。ここにはやっぱりちゃんとレンジャーもいて、そしてやっぱり富士山という全体をどう守っていくのかということとか、あるいは広く広報、教育活動というんでしょうかね、そういうことも含めたものもやれるようなレンジャーというものを存在させると。
 僕は基本的には、本来国立公園は国がやるべきだというふうに思ってます。今でも。
でも、今日、振り返ってみますと、静岡県よりもよっぽど財政力の小さな、山梨県の方は県立のビジターセンターもあるし、レンジャーも置いているという状況のもとで、これでいいのかなという思いがもちろんしてます。
いろんな角度からよりよいものができていくことが大事だし、皆さんがいろいろ言われるように、県民がみんなこぞって、富士山のことが語れる。――今だって語ってると思いますよ。自分のとこから見た富士山が多分一番いいと思ってますから。私に言わせれば清水の東海大学あたりの空から見た形、日本全国のふろ屋の富士山は大体ほとんどあの形ですから。そういう意味では、自分のところが一番いいと思ってるのは皆さんも同じだと思いますけれども、そういうことだけじゃなくて、――もっとやっぱり富士山についていろいろな角度からみんなが語れるようになるためにも、まずやっぱり先頭を切るべき、富士山の活用を目指す特別委員会ですから。
私、皆さんからも既に出ていますように、いろんな角度からやっぱり熱心な議論、そして現場もよく知るというようなことで、忙しくなるかもしれませんけれども、大いにこの委員会が活発に進められることを期待したいというふうに思います。

○森委員長
 ありがとうございました。
 2番、遠藤委員。

○遠藤委員
 ほとんど皆さん同じような意見だったと思いますし、この問題につきましては、歴史的な問題も確かにあるんです。
例えばかぐや姫は富士山に登って、最後はそこで消えたという話もあるんですが、それは結局今度はいろんな形になると、寺社庁との駆け引きも出てくると思うし、いろいろな問題があるんですよ。
そういうこともやっぱり研究しながら、最後には今、7番委員が言ったような形の中でやっぱり進めるべきだと思いますので、私個人としましたら、基本は正副委員長に、この問題の絞りに関しては、きょうの皆さんの御意見を聞いた上でお絞りを願いたいということでお願いしたいと思います。

○森委員長
 ありがとうございました。
 私の言うべきことを。
 きょうは全員の皆さんから、それぞれの角度から御議論いただきました。きょうの議論を踏まえて、これから進めてまいりたいと思います。
 それでは、次の委員会の開催の日程、内容でありますが、次回、第3回の委員会を行うわけであります。議会行事などの関係、いろいろ選挙の絡みですとか出てきそうなわけでありますけれども、第3回を7月の14日、火曜日の10時30分から開催し、ただいまの御意見など調査事項に対する関係する部局からの説明と質疑応答を予定してまいりたいと思いますが、いかがでしょうか。
 もう1回申し上げますと、7月の14日、火曜日、10時30分から開催をしたいと。そして、きょうの皆さん方の御意見を踏まえて、関係部局にも出席をしていただいて説明と質疑応答をして、きょうの議論を深めてまいりたいと、このように思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 それでは、そのようにしていきたいと思います。
 また、関係部局の説明員の指名、要するにお願い、出席要請、こういうものは正副委員長、私どもにお任せしていただくということで、よろしいでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 それでは、そのように、これもさせていただきます。
 次に、県外視察の調査箇所についてであります。
 委員長の私の案を委員の皆さんにお配りしますので、事務局から配ってください。
(事務局 資料配付)
 それでは、目を通していただきたいと思います。
 A案が岩手県・青森県方面、B案が熊本県・福岡県、こういう方面を考えておるわけでありますが、皆さん方の御意見を伺いたいと思います。
 今、原副委員長の方からも、せっかく県民の翼的なFDAが就航するわけで、7月の23日だったかな、ちょっと期日は忘れましたけれども、せっかくできるわけですから、その就航先の要するに熊本県や福岡県、こちら方面がどうかと、こういうお話でございますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 それでは、B案ということでいいですか。
 7番委員。

○花井委員
 方面的には別に異論もないんですけれども、何かこれちょっと見ながらね、屋上屋を重ねない方がいいみたいな話が多家委員からあった割には、正副委員長で決めたこれ、何となく世界文化遺産登録の運動のための何か視察みたいにね、こう見れたもんだから、どう、いいのかな。

○多家副委員長
 登録させないためのところ、どこか見に行きますか。落ちたところ。

○花井委員
 そういう意味じゃなくて、もちろん僕は県外視察、否定はしないけれども、まずは富士山にかかわる僕ら自身が体を運ぶという題目を、これを否定はしませんよ。否定はしないけれども、やっぱりそっちの方にもっと力点を置いた、皆さんで出かける場をできるだけ私はセッティングしていただきたいなというふうには思います。

○森委員長
 ほかの方、いかがですか。
 3番委員。

○天野(一)委員
 B案でいいんですけどね、世界遺産というだけじゃなくて、阿蘇なんかは火山の山、富士山と似ている、そういったことも含めてということで。
僕は余り世界遺産ということは強調しないでやっぱりした方がいいと思いますし、もう一つ、この視察も県内のそういう富士山をもうちょっとみんなも知った一環の中でここを見ようというふうにしていかないと、いきなり県外視察という形ということだと、今言う7番委員のような意見が出てくるから、富士山を間近にいつも見ている人たちばっかりだけれども、御殿場・裾野の人は、富士・富士宮の方、行ってるのかな。僕ら案外行ってないしね、そういうところを見たりさ、そういうところの中の一環で決めてくれるといいですけど。

○森委員長
 遠藤委員、何かありますか。いいですか。

○遠藤委員
 そういうふうな言い方でもあるもんですから、やはり私は平泉よりか、やっぱり阿蘇の方が。私もつい最近行ってるんですが、調査に。だけれども、でも平泉はやっぱり落っこってますからね。

○花井委員
 平泉がどうのこうのって言ってないですよ。B案でもいいんだけども、あり方として、さっきの議論とちょっと違ってきてるような気がしたもんだから。
今、3番委員が言われるように、同じ阿蘇へ行くにしても、そういう視点でこの阿蘇山をどういうふうな位置づけの中で、熊本県なり何なりがアプローチし、観光だとか文化だとか広報だとかって、まさにさっき言ったような角度の中で、やっぱりいろいろ調べてくるということなら僕はいいと思うんです。

○森委員長
 それでは、今、御発言をいただいたようなことも、次回の、3回目の委員会で当局を招きますので、論議を重ねて、そして視察に臨むということでお願いしたいと思います。
 そうしますと、B案ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 それじゃ、そういう方向で進めていきたいと思います。
 最終的な今のお話もございました。視察先の決定などは、これまた先方の都合もありますので、正副委員長に一任させていただくということで、よろしいでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 じゃあ、そのようにさせていただきます。
 なお、第4回目以降の日程につきましても、非常に流動的な政治情勢、選挙等もありますので、次回の委員会でまたお諮りするということにさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 それでは、その方向で進めていきたいと思います。

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