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委員会会議録

質問文書

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平成28年2月企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:盛月 寿美 議員
質疑・質問日:03/08/2016
会派名:公明党静岡県議団


○盛月委員
 よろしくお願いいたします。
 分割方式で質問させていただきます。
 初めに、予算の関係で3つの事業について、先に御質問したいと思います。
 プロジェクト「TOUKAI−0」総合支援事業費についてですけれども、まず平成27年度の議案説明書の22ページで先ほど御説明いただきましたが、5億円の減額補正で事業費の確定に伴う補正でございますが、こちらの要因についての御説明をいただきたいと思います。

 それと、平成28年度については命を守る危機管理を柱にして、部全体では9.6%予算がふえるということで御説明があったわけですが、プロジェクト「TOUKAI−0」総合支援事業費については、2億8500万円減る予算になっているんですけれども、その辺の御説明をまずいただきたいと思います。

○長田建築安全推進課長
 プロジェクト「TOUKAI−0」総合支援事業に関し、減額する5億円の件について御説明します。
 まず、5億円のうち主な事業としまして木造住宅の耐震補強助成が2億3000万円、また法改正による耐震改修が義務化された大規模建築物の耐震化の助成に関して1億7000万円、これが主な減額の内容でございます。
 この理由ですが、まず木造の耐震補強助成の部分についてですが、当初予算では1,800戸を目標に事業を実施してまいりました。それが最終的な見込みとしまして1,100戸に想定されることから、700戸分を減額しております。
 また、建築物の耐震化助成については、当初予算では10棟計上しておりましたが、耐震補強を実施する見込みが1棟となったことから、9棟分を減額しています。
 それぞれの理由についてですが、まず木造住宅については、本年度、市町の協力を得まして、戸別訪問を昨年の2倍程度実施してきております。ところが最終的な見込み戸数が昨年と同程度の1,100戸程度でとどまりました。これは耐震化に消極的と言われる高齢者世帯に対して、その背中を押すことに関して、戸別訪問でと考えておったんですが、さらにここに一工夫加える必要があるとわかってきましたので、平成28年度には、先ほども御説明しましたが個別の相談体制をさらに強化して、高齢者世帯と相談者との間の信頼関係を築きながら、さらに耐震化を目指していきたいと考えております。
 また、ホテル・旅館の建築物の耐震化助成の件についてですが、こちらは相当な費用がかかるということで、所有者と設計者の間で営業の継続を前提としながら、最少の費用対効果を生むデザイン性ですとか機能性を損なわない耐震補強計画を今、慎重に立てているところでございます。このようなところで相当時間がかかっていることから、耐震補強工事の着手がおくれて、次年度以降にずれ込んだことが原因だと考えております。
 こちらに関しましては、来年度以降、補強計画から耐震補強工事に順次移っていきますので、個別に相談に応じながら、耐震化に向けて促進してまいりたいと思っております。

 平成28年度当初予算を平成27年度から2億6000万円と大きく減らしている理由についてお答えいたします。
 本事業では、毎年、市町からの要望を踏まえて予算計上を行ってきております。ですが財政運営が厳しい中で、財源の有効な活用を図るために、平成28年度当初予算に当たりましては、市町の要望に近年の実績や傾向を反映させていただきまして、建物所有者の意向等の確認を十分行いながら、先ほど御説明したような新たな総合支援策等の浸透による実現に若干時間がかかることの考慮も入れながら、前年度の予算を計上しております。
 いずれにしましても、犠牲者を8割減少させるためには、さらなる耐震化に関する促進が必要と考えておりますので、各市町で相談員制度などの新たな促進策に早急に対応していただいて、追加で予算を要求できるように頑張っていこうと思っております。

○盛月委員
 御説明ありがとうございました。
 予定していた対象戸数より、どちらも少なかったことと、それから市町からの要望を踏まえての予算立てということでございましたので、今年度の結果をまた十分活用していただいて、そして市町の要望もしっかりと聞き取っていただいて、計画がしっかり進むようにしていただきたいと思います。

 そういう中で、計画されている施策についてお尋ねしたいんですが、これまでの耐震補強に加え、巨大地震から命を守る手段として、先ほども御説明があったんですけれども、建てかえや耐震性のある住宅等への住みかえ、そして、避難空間の確保、耐震シェルターや防災ベッドへの誘導も含めて総合的に推進するということですが、具体的にどのようにここを推進していくのかを御説明いただきたいと思います。

○長田建築安全推進課長
 実は、先ほど県内で先進的な事例があると御説明しましたが、具体的には富士市で今まで耐震に関する補強計画等を策定する際に専門家の方々を派遣する制度はあったんですが、その専門的な内容をさらに細かく各戸別に高齢者の方々の住宅の事情に合わせて御説明したり、あるいは相談に乗ったりするというきめ細やかさに欠けている部分がございました。
 そのようなところを、富士市で防災アシスタントという制度をつくって、高齢者の方のより近くに入って住宅に関する総合的ないろんな相談をして、高齢者との信頼関係を築くところから始めている事業もやっております。この結果、耐震診断から補強計画に進む方が、県の平均ですと通常5割から6割程度なのですが、富士市の場合ですと6割よりもアップする状況にあるということで、このような住宅に総合的に相談に乗る形を進めることを県で考えておりまして、各市町が建築に関する資格の団体に相談員を委託しまして、そこから相談員を育てていただいて、相談員の方々を必要な方々のところに戸別訪問で伺っていただく制度を考えております。
 この中で、耐震化はもちろんのこと、最低限、生命を守ることを目的とした安全な空間の確保も視野に入れまして、耐震シェルター、防災ベッド等についても、耐震化に臨めない方についてはお勧めしていくことで考えております。

○盛月委員
 ありがとうございます。
 最新事例を御紹介いただきましたので、ぜひしっかり進むように推進をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 それと、その次ですけれども、地震後の速やかな復旧復興に向けて、倒壊により閉塞するおそれのある緊急輸送路沿道の建築物の耐震化を実施するため、耐震診断を義務づける路線の検討を始めることも施策に入っておりますが、この耐震診断はどこが対象なのかをしっかり義務づけて取り組んでいただくことはとても大事だと思うんですが、義務づけてその後補強までをする、次のその工程は今どう考えるのかを御説明いただきたいと思います。

○長田建築安全推進課長
 避難路沿道の通行障害建築物に関する耐震化を考えております。
 現在、対象とする道路を絞り込むために、まずは県の第1次緊急輸送路沿いの建築物に関する調査を今年度進めているところでございます。
 今後、危機管理部等で進めております県の広域受援計画の中で輸送のルートを考えているものですから、そちらとの整合等を考えながら、今後指定すべき道路を決定していく予定でございます。平成29年度当初を一応目標として指定をしていこうと思っております。この指定は耐震診断の義務化になりますので、補強等についてはその後になりますので、まだその点については未定でございます。

○盛月委員
 ありがとうございました。
 今、対象となるところを絞り込み調査中で、平成29年度当初までに、その対象が決まるということでしょうか。

○長田建築安全推進課長
 わかりにくくて済みません。
 避難路の沿道建築物の避難路自体を指定することを平成29年度当初の目標としております。

○盛月委員
 ありがとうございます。
 そうしますと、決まった後に補強になると思うんですが、いつまでにどういう計画、工程でやっていくかをお考えになると思うんですけれども、これからのことなのでまだ検討もされていないかもしれませんけれども、実際に補強するときには、助成制度とかそういったものの検討はされていかれる御予定なのか。

○池谷くらし・環境部長
 緊急避難路の建築物について、ある一定の高さ以上で発災したときに避難、あるいはその後の輸送等に障害になるものの除去を行っているわけですが、国としてはなるべく早くということで、一方、要請がございますが、あるときふっと湧いたように自分が住んでいる建物が急に緊急避難路に指定されて、耐震をやりなさいとなるということでは建物を所有されている方にとっては物すごく大きなことになりますので、まず緊急避難路を適切かつ皆様にも余り迷惑がかからない形できちっと決めていかなきゃいけない。長田建築安全推進課長から申しましたけれども、それはあくまでも目標でございまして、やはりいろんな形で意見を聞いて、慎重にやっていかなきゃいけない。片方では急がなきゃいけないんですが、慎重にやっていかなきゃいけないということがございます。
 それから、当然指定された後は、今度は義務化になりますので、今までの建物と同じように、診断に対しての補助とか、あるいは計画の補助、そして改修の補助という形が当然そろってくると思いますけど、これについてもこれまでの耐震診断、いわゆる対象建築物の数の比ではございませんので、財政的にも非常に大きな負担になりますので、そうしたこともるる考えながら、慎重にやっていきたいと考えています。

○盛月委員
 ありがとうございました。
 慎重にかつ急いでということでございましたが、しっかりと進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 次の質問ですけども、平成28年度関係の議案説明書27ページのユニバーサルデザイン推進事業費で、先ほども御説明いただいたんですけれども、本年度予算額が560万円で、本年度は前年度に比べて約半分ぐらいの予算になっているんですけれども、ユニバーサルデザインの推進は大変大事な事業だと思うんですが、半分の予算で事業の推進をしっかり進めていけるのかどうか。何に重点を置いて進めていかれるお考えなのか御説明をお願いします。

○山ア県民生活課長
 今回のユニバーサルデザインの予算を組み立てるのに当たりまして、今まで長い間取り組んでいた事業を廃止して、新たに強化する部分に予算をつける考え方をとったわけですけども、具体的に申し上げますと、過去16年続いておりましたユニバーサルデザイン大賞というアイデア募集のコンテストがあったんですが、これはいろんなところで、ひとつマンネリ化していることもありますし、そういうアイデアを募集するよりも、むしろユニバーサルデザインを出して、事業所で具体的に取り組みが進んでいますよとか、こういう考え方で新しい産業に結びつけますよとか、そういう情報発信に力を入れるべきではないかという考え方をとりまして、今回予算の組み立てをしたということでございます。
 ただ、予算はつけなくてもそういう情報発信を強化することによって、これまでと同様にこの考え方の浸透を図っていくようにしたいと考えています。

○盛月委員
 御説明ありがとうございました。
 ふじのくにユニバーサルデザイン行動計画は、2017年までの計画で今推進していただいていると思うんですが、こちらを見ますと、特に防災の関係などは、くらし・環境部よりも他の部局ですよね、危機管理部とか健康福祉部とか、そういったところが実施するところがすごく多いと思うんですが、そういう連携もとても大事だと思うので、予算は減ってもしっかりやっていただけるということでありましたので、関係部局としっかりと連携をとって、この計画に沿ってしっかり進めていかれますように要望させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 それと、3つ目ですけれども、中小企業省エネ設備整備事業費助成についてお聞きしたいと思います。
 平成27年度関係の議案説明書23ページで、平成28年度にはこの事業は今回なくなっているので載ってはいないんですけれども、平成27年度関係は23ページの真ん中のところに、2地球環境費のイ中小企業省エネ設備整備事業費助成ということで、1550万円の減額の補正になっております。ほとんどが使われなかった結果だと思うんですけれども、この辺についてはどういう原因だったのかということ。分析されているかどうかはわからない内容ですけれども、理由について述べていただきたいと思います。

○織部環境政策課長
 中小企業省エネ設備整備事業費助成でございますけれども、この補助金を使って整備するのは、LED照明化とか高効率の空調設備への切りかえがほとんどでございます。
 そういった整備につきましては、もうかなり広く普及しておりまして、価格もかなり安くなってきていることがございまして、余り需用がない点と、国の補助金がかなり充実してきておりまして、昨年度の補正あたりから大幅に額等をふやしてきているという2点で、かなり減ってきている実情がございます。そういった実情ですので、平成28年度からは補助事業を廃止したところでございます。

○盛月委員
 ありがとうございました。わかりました。
 この事業に関してだけではないですけれども、やっぱり予算を立てるときに需要、そして必要な金額をしっかりやっていただくことが大事だと思いますし、またその分をしっかり執行することもとても大事な考えだと思うものですから、その点はこの事業に限らずしっかりやっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

 次の質問に移ります。
 男女共同参画施策の推進について、幾つか御質問したいと思います。
 委員会説明資料の31ページ、男女共同参画施策の推進でございます。
 まず、平成27年度に取り組まれたふじのくにさくや姫サミット、しずおか女性活躍先進企業サミット、ふじのくに輝く女性人材データバンクの構築、そしてふじのくに女性活躍応援会議が3月に発足されたということで、さまざまな取り組みを進めてきていただきました。平成27年度のそれぞれの取り組みについて総括的なことと、特に最近行われたしずおか女性活躍先進企業サミットの内容、そしてこのときにいろんな御意見が出たと思うんですけれども、お聞かせいただける部分があれば御説明いただきたいと思います。よろしくお願いします。

○黒柳男女共同参画課長
 平成27年度に取り組んできたことの総括でございますけれども、まずふじのくにさくや姫サミットにつきましては、昨年度に引き続いて第2回目を開催いたしまして、前回の委員会でも御報告いたしましたけれども、かなり内容も濃くなってまいりまして、評判もよかったところでございます。
 あと、ふじのくに輝く女性人材データバンクでございますけれども、これも企業の女性の人材登用を促進するために、企業において、例えば社外取締役であるとか、プロジェクトチームのアドバイザーとなり得る人材をデータバンクにまとめまして、そちらの情報を企業に提供いたしまして、企業での人材登用の促進を促すものでございます。
 あと、先日開催いたしましたしずおか女性活躍先進企業サミットでございますけれども、こちらは女性活躍に先進的に取り組んでいる県内企業15社の男性経営者にお集まりいただきまして、各企業の女性活躍の取り組み内容や成果とともに、女性活躍はなぜ進まないかなど、推進上の課題等について意見交換をしていただきました。基調講演ですとかパネルディスカッションという形はあるんですけれども、こういった直接経営者の方に顔を合わせていただいての意見交換は余り例を見ない取り組みであったかと思います。
 その中での意見といたしましては、やはり管理職を尻込みしてしまう女性側の意識の問題ですとか、また周囲との関係といった課題ですとか、育休中を含め、どう育成し、どうキャリアアップさせていくのかという課題。または家庭生活との両立支援において、制度はあるんだけれども、実際の運用がなかなかうまくいってないよとか、運用はされてきているけれども、制度の整備が追いついていかないという課題も聞かれているところです。
 一方、女性が活躍できるかどうかは、トップの意識次第で職場の風土改革を進めることができるという御意見もありましたので、そういったことを意見交換していただきまして、各企業にそれぞれ御理解、意識の共有を進めていただくことができたかと思っております。

○盛月委員
 御説明ありがとうございました。
 しずおか女性活躍先進企業サミットの中では、さまざまな課題が出て、そして参加された方は課題を共有できて、さらに女性の活躍を進めていこうという意識が高まったかと思うので、ぜひ広くネットワークを構築していただいていると思うので、広めていただきたいと思います。
 私の印象ですけれども、しずおか女性活躍先進企業サミットと、あとふじのくに女性活躍応援会議は別のものなんですけれども、重なっている部分がすごく多いと思います。参加される企業も大分重なっておられるのと思いますので、大事なことは、いかにこの女性の活躍を推進していくことに賛同して参加していただける企業がふえていくこと、そして本当にその機運が高まって、実際に、本当に女性が活躍できることが大事だと思うものですから、今御説明いただきました平成27年度の取り組みを総括していただきましたけれども、それを踏まえて平成28年度はどういうお考えのもとで、この男女共同参画施策の推進をしていかれるのかお聞きしたいです。

○塚本県民生活局長
 先ほども黒柳男女共同参画課長から御説明しましたけれども、昨年度からスタートしたものも幾つかございますし、また今年度さらにそれが進化したと。そして先日、今御指摘がありましたふじのくに女性活躍応援会議というネットワークが生まれたわけです。
 おっしゃいましたように、この中には先進企業サミットで参加していただいた企業も入っておりまして、特に女性活躍を進める上ではやはり企業のトップの考え方が非常に重要であると。その辺、我々も十分認識したところでありまして、実際にトップランナーとなり得る企業が、やはりこういったネットワークをつくって引っ張っていただく。我々行政としては、そういった取り組みをなるべく多くの県民の方に知っていただく。特に経営者の中で、先ほども出ておりますように、関心が若干薄い、あるいは考え方がまだそこまで行ってない企業にも、やはり企業としてメリットがあることをもっともっと知っていただいて、その気になっていただくと。やはりその辺を、県としては情報をなるべく提供して進めていくと考えております。

○盛月委員
 ありがとうございました。
 今、御説明いただきましたけれども、やはり企業のトップの意識がまず変わっていただくように県としても後押しをお願いしたいです。
 これからも関係部局また関係団体と連携をしていただいて、働き方の見直しとか、ワーク・ライフ・バランスということで女性の活躍が推進される施策を講じていただきまして、女性の力が最大限に発揮される静岡県になるように施策の展開をお願いしたいと思います。

 それから、第4次男女共同参画基本計画の中で、先ほども黒柳男女共同参画課長から少しお話があったんですけれども、3月31日が策定期限になっている事業主行動計画は、女性活躍のために各事業主が計画するということで、これは県も策定されていると思うんですが、その状況についてお尋ねします。

○黒柳男女共同参画課長
 女性活躍推進法に基づきまして、県も特定事業者行動計画を策定することになっておりますが、県につきましては、人事課が中心となりまして各総務監、あとは関係課長が入りまして、検討会を設けて今策定に向けて進めております。
 素案はできてきているんですけれども、またそれを女性職員にも意見を聞くなどして、取りまとめに入っているところであります。ですので3月31日までの策定に向けて、準備は進んでおります。

○盛月委員
 ありがとうございました。
 済みません、こちらではなかったようですが、男女共同参画の部署、各課長を中心に、皆さんの御意見もしっかり踏まえていただけている内容になっているということで、大丈夫だと思うんですけれども、3月31日が策定期限になっておりますので、間に合うとは思いますけれども、しっかりとしたものをつくっていただきたいと思います。

 それと、この計画の大きな柱の中に、防災対策について男女共同参画の視点に立った防災・復興体制の確立という柱がございまして、すごく大事なことだと思っております。
 県が主催をしている地域の防災女子力パワーアップ講座がありまして、私も今年度の中部会場の講座を2日間受けまして、残念ながら2日間とも地域の行事に出た後に行ったものですから、時間がおくれましたら、修了書をいただけなかったものですから、修了したことになっていないんですが、しっかりと2日間参加させていただきました。
 これは、平成25年度から始まっていて、お聞きしましたら436人が今まで受講されて、修了者は今言ったように2日間しっかりと出て、最後までやっていただいた方は165人で、そしてその方々の中で人材データバンクに登録していただいた方が今のところ36人とお聞きしております。私もこの講座を受講してみまして、本当に有意義でしたし、この地域の防災女子力パワーアップ講座を受けた皆さんが各地域の防災力を高めていくために、本当に女性の声が防災対策に生かされていくように頑張っていただく。リーダーの人たちがこの講座を受けることでたくさん輩出されていくといいなとすごく感じたんですが、この人材データバンクに登録された36人の方たちをこれからどうやって活躍していただくかがすごく大事だと思うんですが、その辺の取り組みについてお尋ねしたいと思います。

○黒柳男女共同参画課長
 8番委員には、2日間にわたる講座と成果発表会にも御出席いただきまして本当にありがとうございました。
 この講座を修了された方につきましては、先ほど御紹介がありましたけれども、県の人財データベースに御本人の了解を得た上で登録させていただいております。こちらのデータベースにつきましては、各地域で行う講座の講師とかの候補になっていただくためのデータベースでございますので、そういったところで、各地域で、また地域の講習会などを開いていただいている実績はあると聞いております。
 また、修了者の方につきましては、やはりこれも御本人の了解をいただいた上で、危機管理部を通じまして、各市町の危機管理の担当部局へ名簿を送付しております。ですので各市町でそのまた先の自主防災会へも提供していただくなどして実際に役員になっていただくといった活用をしていただくように危機管理部と連携して進めております。

○盛月委員
 ありがとうございます。
 一緒に受講させていただいた方たちともいろいろと話をさせていただいたんですけれども、実際に現場に戻って、さあ自分がやるというところまでいくのがやっぱりすごく大変だし、それを受け入れてくださる体制になっているかどうかもすごく不安というお声がありましたので、名前を登録していただける方はもうやる気になっていただいている方ではありますけれども、その意気込みが生かされるようにぜひ後押しをしていただく取り組みもしていただきたいと思います。本当に2日間真剣に皆さん受講されて、とてもいい内容ですので、また内容も少しは私も感じたところがあったのですけれども、見直していただく点もあるかなと思っていますので、よりよいものにしていただいて、東・中・西で参加者のばらつきもある印象もありましたので、全体でたくさんの方がまずは受講していただくように、これからも積極的に取り組んでいっていただきたいと思います。よろしくお願いします。要望です。

 次の質問です。
 委員会説明資料の48ページの生物多様性地域戦略の策定について伺います。
 本会議においても、多様な生物が共存できる社会の実現に向けた生物多様性の保全ということで質疑がございました。
 県では、平成29年度を目途に生物多様性地域戦略を策定するということでございますけれども、この地域戦略という言葉、この名前のとおり目的を達成するために何をしていくかという計画になるかと思うんですけれども、具体的に何を目的として、どのようなことを示していこうというお考えでおられるのかお尋ねします。
 それと、ほかの団体での策定状況、また戦略に基づく取り組みとか成果について、おわかりになっている範囲で教えていただきたいと思います。お願いします。

○平野自然保護課長
 生物多様性地域戦略についてお答えいたします。
 戦略自体は、平成20年に制定されました生物多様性基本法に基づいて、努力目標になっておるわけですけれども、その努力目標にされている戦略を策定する位置づけになっておりますので、究極の目的はこの目的と同じ、生物多様性の保全及び持続可能な利用になっています。しかし県として策定する以上、もう少しわかりやすい目的としまして、1つは生物多様性という概念自体が非常に難しい概念なので、その必要性も含めて県民にわかりやすく伝えたいのがあります。
 それから、生物多様性の保全なんですけれども、今までのものは、うちの課が自然保護課という名前になっているとおり、自然保護が主体だったと考えられます。しかしながら生物多様性を考えたときには、自然環境の保全だけではなくて、人間の生活環境そのものもあわせて考えなければいけないことになります。話すと長くなりますので事例だけで申し上げますと、農業生産の場は田畑でありますけれども、これも多くの生き物の非常に豊かな生息環境でございます。ところが、近年水路を三面張りにしてしまうとか、その前には農薬の問題で生息環境が著しく劣化しているわけですけれども、そのようなことを考えますと、人間の生産活動そのものあるいは生活の活動そのものの中で、生物多様性を維持していくために何をしたらいいのかを考えながらやってもらわなければならない。つまり行政だけでは解決できないものになりますので、みんなで取り組んでいくためには、基本になる考え方あるいは目指すべき将来像を明確にしなければいけないということで、それを定めたいのが2つ目の目的です。
 最後に、今言いましたことが実効性を持つためには、策定の段階から皆さんの意見を聞いたり参画していただいて、策定後の活動に結びつけていかなければならないと考えておりますので、そういう機運醸成あるいは参画してもらうことの手段としてもこの策定の過程を使いたいという3つの目的を持っています。
 具体的に定めるものが、資料にも記載してございますけれども現状と課題、目指すべき将来像、それからそれを実行していくための具体的な方策、それから推進体制などについて、網羅的ではなくてどの手段が一番必要とされているかを考えながら、しかも全体と静岡県では物すごく状況が違いますので、地域別の戦略もあわせて考えていく予定でございます。
 それから、他団体の取り組みですけれども、去年の末の段階で、全国では35都道府県、それから14政令市、48市区町村が策定済みでございます。したがいまして静岡県が策定しますと36番目になろうかということです。中にはもう既に1回改定を迎えたところもある状況です。県内では静岡市と浜松市が策定済みでございます。ですので、後発組としての利点を生かしながら、特徴ある戦略をつくっていきたいと感じます。

○増田委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は14時45分とします。
( 休 憩 )

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