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委員会会議録

質問文書

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平成27年12月定例会企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:和田 篤夫 議員
質疑・質問日:12/15/2015
会派名:自民改革会議


○和田委員
 何点かについて、分割質問方式で質問をさせていただきます。
 まず1点目は、この移住・定住の促進の件でございます。委員会説明資料については7ページでございます。
 移住・定住の促進ということで、下の表に平成24年度から今年度の9月までの県外からの移住者数が書かれております。静岡県は御承知のとおり、毎年県庁に勤務されているぐらいの人が県外に出ていっておられる。一方、静岡県に移住していただいている人数は、今ここにちょうどこの委員会室に50数人おられますけれども、大体このぐらいでございます。
 この実数について、どのように県としては感じておられるか、所見をお伺いいたします。

○瀧管理局長
 移住者数についての所見でございますが、今年度、くらし・環境部で移住施策に取り組んでまいりまして、半年間で移住者数は58人です。昨年度までは文化・観光部で所管をしておって、1年間の平均でいいますと50人弱でしたが、これを半年間で確保できた。それについてはまずまずのスタートが切れたものと考えております。
 ただ、今5番委員がおっしゃられたとおり、昨年度の静岡県として7,200人余の転出超過がある中での移住者数58人。年間見込みでも100人ちょっととなりますので、数字としては非常に寂しい数字でございまして、今後、移住者数については、さらなる増加の取り組みを強化していく必要があると考えております。

○和田委員
 現実がこういう数字で、大変厳しい数字だと思います。実際、総合計画後期アクションプラン評価書案の3ページには、今回、移住・定住者数の目標値を平成26年度から平成29年度で320人から500人に変更をしておられます。県として、この移住・定住の事業がこれだったら満足できるという数字が500人ではちょっと寂しいなと思うんですけれども、県としてはどの程度の移住・定住の人数が、いわゆる静岡県に住んでくれる人がどの程度だったら成果があったと考えるのか、本音の部分を少しお聞かせいただきたいと思います。

○瀧管理局長
 私どもとしては、やっぱり転出、転入を均衡させるところまで効果がある成果を上げたい思いはございます。ただ現実として、本年度半年間で58人という数字を踏まえますと、今のこの増加の上昇カーブを維持して、さらに今後、それを加速させていくことで、まずは当面の目標といたしまして、今5番委員のおっしゃられた平成26年度から平成29年度までの4年間で移住者数の累計500人を早期に達成したいと考えております。

○和田委員
 いずれにしても、かなりレベルの低い数字と言わざるを得ないと思います。私は移住・定住も非常に大事なプランであろうとは思うんですけれども、人口減少に対する計画を、この前つくり上げましたけれども、そのときにも質問させていただいたんですが、来る人の施策というよりも、先ほど言われましたように、7千数百名の方が県外に出ている。何で県外に出ていってしまったのかという分析をもう1回して、その対策を打つことも私は非常に大事なことではないかなと思いますので、その点も今後の人口減少対策として、もっと詰めていただきたいと思っております。これは要望でございます。

 次の質問に移ります。
 次は、委員会説明資料の11ページ、耐震の改修についてでございます。
 2概要で、住宅の耐震化率を平成27年度末90%と目標を掲げておられます。最初の池谷くらし・環境部長の説明でも、この点については、厳しい目標なんだけれどもという御説明があったと思いますけれども、現状、計画策定時の平成15年度から現状までで約10%弱耐震化が進んだ。今後、平成27年度末まであと2年ぐらいしかない。この90%の目標値は本当に厳しいと認識があるにもかかわらず、90%という目標を掲げていることについて御所見をいただきたいと思います。

○長田建築安全推進課長
 90%の目標値設定につきましては、5年前の静岡県耐震改修促進計画を策定した際に立てた目標でございます。またこの目標の設定に関しては、国の施策であります耐震化を進めるという喫緊の課題を前提にして、全国的に取り組んでいる問題でございます。国が立てている目標に合わせて、防災先進県でもございます静岡県として立てさせていただいた目標でございまして、最後までこの目標に向かって進んでいくことで、現在も取り組んでおります。

○和田委員
 90%の目標を何としても達成したいと、その意気込みはわかるんですが、私も目標は希望的な目標と、達成可能な目標があると思うんですよね。県の事業として上げる場合はもうあと2年間しかないのに、恐らく2年後、90%にはなっていないだろうと、誰もが感じる数値ではないかと思いますので、これは正直な達成可能な目標に変更されたほうがいいのではないかなと意見を申し述べておきます。

 次の質問に移ります。
 改定版の第3次静岡県環境基本計画の中間案についてでございます。
 この中間案の最初の見開きのA3判のところに、改定の趣旨等、それからこの計画策定後の時代の潮流、そして一番下に課題ということで、3つ書かれております。
 私があれと思ったのは、課題の一番上の環境に対する意識や注目度が以前よりも低下しているところです。このように当局の皆さんが判断した理由について、御説明をいただきたいと思います。

○織部環境政策課長
 平成23年3月に現計画を策定したんですけれども、それと同時に東日本大震災が発生いたしました。震災直後はかなり電力危機の状況にありましたので、例えば節電意識ですとか、物を大切にしようという意識は随分向上したと思います。
 ただ、震災から5年ほどたつ中において、やはり生活も安定してくる中で、一部ではそういった行動が定着しつつありますけれども、意識はやはりどうしても景気回復とか経済に重点が置かれるようになってきているんですね。地球環境への危機意識はどうも薄れつつあるのではないかなと感じております。昨年度は改定版の地球温暖化対策実行計画を策定したところでありますけれども、そういった際に事業者の方とか県民の方と意見交換する中でも感じたところであります。

○和田委員
 私は、実は個人的には逆に高まっているんじゃないかなと思っております。東日本大震災で原発事故があった、放射能汚染があれだけ広がった。これはやっぱり環境汚染は大変なことなんだという意識がより高まっているんじゃないかなと。
 つい先日、COP21で今回はアメリカサイドの共同声明に同意したこともございます。よくテレビでは、PM2.5など中国の空気汚染の映像が流れております。それから地球温暖化はもう誰でも感じている。12月になってもこんなにぽかぽか陽気。先般、私は欧州に海外事情調査団の一員として行かせていただきましたけれども、そのときでさえ、ドイツは異常なぐらいことしは温かい。アルプスの氷河は年々短くなっている。地球温暖化がもう間違いなく進んでいる。そういうことがいろんなところで報道されている。
 環境基本計画をずっと読んでみると、環境の現状と課題というところには、ふだんから環境を意識している県民が多いという評価がされております。環境の危機ということで、今の地球温暖化があるので、循環型社会に変えなくちゃいけない。生態系も狂っている。あるいはライフスタイルでは、県民の評価としては、環境に配慮した暮らし方を実践している方が8割強もおられる。エコアクション21の取り組みについては、若干数字は減ったといっても、やっぱり全国日本一だという評価も得ている。そういうことからいうと、その意識が低下したとは私は到底思えないんですけれども、今の織部環境政策課長のお話では、いろんな方から聞くとそうでもないという意見がありますという御答弁でした。再度、本当に意識が低下しているのかについて、お伺いをしたいと思います。

○池谷くらし・環境部長
 これは、係数的に何%かということがなかなかつかめませんので、5番委員がおっしゃるように、県民の皆様の中に例えば日常の行動がもう身についていることも、もちろんあると思います。
 ただ、一方で織部環境政策課長が申し上げたところにも関係するんですけれども、例えば二酸化炭素の排出量についても、実は昨年改定した地球温暖化対策実行計画の中で、実績値では企業は非常に進んでいますけれども、事業所とか県民についてはむしろふえているという数値もございます。また地球温暖化だけに関して言えば、日本の場合には原発がとまっている中で、いろんな議論はございますけれども、石炭がかなりほかの国に比べて優先されていること等々もございますし、またもともとくらし・環境部が暗い環境部と言われるぐらい、かつては環境の世紀が21世紀と言われている割には、環境のことについてメディアでの取り上げも非常に弱くなってきている。これは私たちの問題でもあるんですけれども、例えば今お話しが出たCOP21も、NHKではかなり大きく取り上げておりましたけれども、例えば民放でどの程度それをやっていたかというと、なかなか取り上げがありませんでした。
 そうした意味で、私どもとしては、やはり問題意識として提示していかなければいけないのではないかなと。そういうことも含めまして、こんな表現にさせていただいたということでございますし、私自身はそう考えております。

○和田委員
 池谷くらし・環境部長が御答弁をしていただいたように、環境に対する意識をもう1回この時点で高めていくことの効果は、あると思いますので、いずれにしても一生懸命、環境の問題に取り組んでいただきたいと思います。

 次は、私の意見ですが、第3次静岡県環境基本計画の中間案の5ページの基本目標です。環境の理想郷ふじのくにの創造の下に、これはもう最初の計画からこう書いてあると思うんですが、「〜やすらぎと活力のある持続可能な社会の実現〜」という言葉が書かれておりますけれども、私はこの言葉がどうもぴんとこないんですよね。私はもし変えるとすれば、これもここに再度書いてあるように、将来世代に引き継ぐことができるやすらぎと活力のある社会の実現と変えたほうが、何となくイメージが湧くような気がするんですけれども、これは私の意見として、別にこれにする必要はございませんので、言わせていただきました。終わります。

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