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委員会会議録

質問文書

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平成21年9月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:蓮池 章平 議員
質疑・質問日:10/06/2009
会派名:公明党静岡県議団


○蓮池委員
 9月30日の企画空港委員会で、私はササの問題について空港部の危機管理意識はいかにと、こういう質問をいたしました。
 立木の問題で開港がおくれた。全くこの問題が生かされてないんじゃないかと、こういう指摘をさせていただきました。そのときに今後こういう危機管理の面から課題はないのかという質問をいたしましたが、そこは出てこなかったですね。そして10月2日に、私も電話をいただきましてこれを知らされました。
 はっきり言ってあきれてものが言えないという、そういうことでございますが、まず事実関係を確認しておきたいと思います。
 まず1点目ですが、この経緯を見ますと、管制塔からの見通し改善のためと書いておりますね。これはだれが見通しが悪いと言って、この判断をされたんでしょうか。管制塔からの見通しですから、例えば管制官の方が見通しが悪いと、あそこに木があってはまずいという指示があったのか、それとも県独自でそういう判断をされたのか。

 そして翌日には所長が立木の伐採を工事課長に指示したと、こう書いてありますが、この伐採の工事についてでありますけれども、これはどこに発注をしてこの工事の金額は幾らでしょうか。
 そして工事発注をするときに、どういう指示をされたんでしょうか。図面で指示をされたのか、具体的にどの木とどの木とどの木を切れと、こういう指示をされたのか、何本切れと。1,100平米で400本ですから、この工事はかなり大がかりな工事だと思いますが、この点について確認をさせていただきたいと思います。

 それから先ほど3番委員から、空港部内の情報のやりとりについて、どういう協議をされているのかという質疑がありましたが、例えば交通事故を起こしたと、そのときに事故報告は上がらないんですか。例えば賠償の責任を負うときに、事故報告というのは当然上げるでしょう。この問題だって、例えば民間の木を切ったら賠償、金額がこれ黒塗りになってますから、幾らの賠償金額を提示されたかわかりませんが、こういうものがなぜ上がらないんですか。
 例えば民間の物に損害を与えたと。これ賠償が当然発生すると。こういう問題については上げなくていいんですか。このルールというのはどうなっているのか教えていただきたいと思います。

 それから、先方の弁護士からの申し入れ書と先ほどの説明で若干違いがあるので、細かい点ですけれどもその点を確認したいんですが。
 6月12日境界の立ち会いを依頼したと、こう書いてありますが、この弁護士からの申し入れ書には6月16日に留守番電話に測量が終わり仮杭を打った旨のメッセージがありました。この日付が違っております。それから9月1日にはコピーを渡したと、こう説明されておりますが、図面は一切受け取っていないと、こう書いてございます。これのそごはないのか。

 それから新聞報道によりますと、先ほど公表がおくれた理由として、これは地権者が望んでいなかったんだということですが、地権者は公表しないように言ったことはないと。これは言った、言わないのことになるのかもしれませんが。そして最終的に、部長は関係者の意向を伺って判断をすると、こういう記者会見をされております。
 先ほど3番委員からの質疑の中で、新聞社が来てこの地権者が公開を望んでいるということで、公開を望むのであれば公表しようということを説明されましたが、このときに地権者本人に確認をされたんでしょうか。公表していいですかと。公表しちゃまずいというふうに、県は地権者が望んでいなかったと言われましたよね。
 じゃあ公表するときには、公表しますよということを地権者に確認をして10月2日に記者会見をされたのか、その点についてお聞きしたいと思います。

 それからこの件について、8月17日に知事にも報告ということですが、だれがどのようにされたんでしょうか。日にちと内容について、そしてそのとき知事からはどういう指示があったのでしょうか。
 私はこの8月17日に報告したということに、非常にひっかかりがあるんですね。というのは、実は前日の16日に知事は恐らく藤田所長と一緒に大井さんのところへ行かれて会って、翌日にはもう韓国へ行かれてますね、18、19日と。このササの伐採があったわけですが、この8月17日まで、なぜこの報告をされなかったのか。なぜ8月17日なのか、これが意味がよくわかりません。その点についてお聞かせください。以上です。

○岩ア空港部長
 今委員のほうから交通事故と同じで、事故報告のたぐいでないかという御指摘をいただきましたけれども、まさしくおっしゃるとおりであると思います。
 ですから私ども空港部の中で、今回の事案についてまさしく委員と同じような判断ができる意識改革が必要であると痛切に思っております。

 それから、10月2日の記者会見の前に地権者に確認したのかということでございますけれども、これは時間は正確に覚えてませんけれども、10月2日の午前中に藤田所長のほうから民有地の所有者に、10月2日14時から記者会見するという方向についての意向を確認しておって、それについてどういう返答であったか私は承知しておりませんけれども一応了という報告、復命を聞いておりますので、所有者には藤田所長のほうから電話をし、所有者の了解を得ているという認識でございます。

 それから、もう1点の何ゆえに8月17日かということでございましたけれども、実は8月16日の夕刻の20時ごろだと思いますけれども――これは私は現場に居合わせなかったので推測の部分が入りますけれども――知事がいわゆる本来地権者とお会いしていたんではないかなというふうに私自身は思います。
 と言いますのは、8月17日に私と藤田所長が既に17日の19時に地権者と交渉する手はずになっておりました。その段階で17日の交渉に当たって、知事から幾つかの指示がございまして、そのうちの1点がこの案件でございました。その内容は、きちっと解決するようにというお話でございました。ただ私としましては、前後の事情が全くわからないままの知事の御指示でございましたので、翌日その交渉に臨む前に所長とこの件についての打ち合わせを現地で行いました。
 ですから、私が先ほど来から申し上げております所長から復命を聞いたというのは、17日の19時の交渉に臨むに当たっての交渉要件として記載されたものについて承知をするという意味で、事前に所長から復命を受けたような次第でございまして、そういう意味からいって8月17日の交渉は既に地権者のほうの了解を得て、その前に決まっておったこともございまして、それに向けての指示ということで17日が一応基点ということです。今回の案件とは直接は関係ございませんけれども、それとの関連の中で、17という日が確定されてきたような次第でございます。

○藤田静岡空港建設事務所長
 見通し改善の判断についてでございますが、平成20年11月にスカイ・レジャー・ジャパンと銘打って小型機中心のイベントをやりました。
 そのときに実際に飛行機が初めて飛んだわけですけれども、そのときに機首が木に隠れるといったような話が航空局の静岡空港出張所のほうからございまして、手前の石雲院の森がございますが、そういったところについて将来伐採したほうがいいよという話がございました。その延長線として、今回のところがあったわけでございます。

 それから、伐採工事につきましては、工事費が当初契約882万円、それから最終金額が1140万円の工事でございまして、今回の伐採は変更の指示で行っております。
 そのときは変更指示書と、小さな図面で表示をしております。

 それから、弁護士からの申し入れ書につきまして、6月13日の測量の件だったでしょうか。それについては6月12日でございます。
 それからコピーを手渡したということでございますが、これは9月2日ではなくて9月1日が正しい日にちでございます。

 それから、先ほどの伐採工事は、受注は東海フォレスト株式会社でございます。

 知事の報告とそれからその指示についてでございますが、知事への報告は8月17日の午前中に空港ターミナルビルで知事にお会いしまして、その事実つまり無断伐採をしたことの事実について報告申し上げまして、それについて知事のほうからは、調査を速やかに丁寧にやるようにという指示がございました。以上です。

○蓮池委員
 そうすると、まず工事について。
 これはもともと伐採の工事が発注されていて、そして追加工事として、ここの部分を追加したということでいいでしょうか。そのときの指示の内容については図面で示したのか、個別のこの木とこの木ということで示したのか、それとも範囲で示したのか。

 8月17日に知事からの指示の中にこの問題が入っていたというふうに所長が言いました。ということは、知事からのこの指示がなければ、所長からまだ報告があがってないということですか。
 知事の記者会見では、第三者の方からこういう話があってというふうに、恐らく言っていると思いますが。ということは、この知事からの指示がなければ、もしかしたらいまだに所長から報告が上がってない可能性もあるということ。これはまあ、そうは言っても弁護士を立てて申し入れ書が来てますから、そんなことはないんでしょうけれども、そういうことでいいですか。
 なぜここまで、要するに上から言われなければ報告しなかったのか、その意図は何なのか。その点を確認しておきたいと思います。

 それから、9月1日にコピーを渡した件。私が言っているのは日付の問題ではなくて、向こうが図面は一切受け取っていないというふうに言ってますが、この点は受け取ったんでしょうか、受け取ってないんでしょうか。

 それから、別添資料3に、先方の第2回の申し入れ、再申し入れ書の中に「勝手に伐採したのではないかと電話を入れた翌日、藤田所長が来訪され、申しわけなかったと発言をした事実は、やはり抗議が来るかもしれないとの危惧感から、即時に対応して上記の発言に及んだものとしか考えられない」、こういう記述がありますが、先ほど所長からは、まず調査をさせてくださいと言ったという説明がありましたが、この時点で先方から電話が来た、勝手に伐採したんじゃないかと来たときに、もう既に間違って伐採したという認識があったのかどうか。それによって、こういうふうに申しわけなかったって発言されたのか、その点はどうでしょうか。

 それからもう一度確認しますが、危機管理としてこれ以外の抱えている案件、こういう問題はありませんか。幾つかの案件があるうちの1つにこれがっていう、先ほど部長からの発言がありましたが、こういう訴訟以外の問題があるのかないのか、その点を確認しておきたいと思います。

○岩ア空港部長
 こういう案件がほかにあるのかないのかということでございますけれども、私自身もこの案件を承知して以降、昨年の支障物件、それから今回9月30日に冒頭で謝罪いたしましたササ事件、それらとあわせまして、今回の――まだ原因については承知しておりませんけれども――私自身が関係がある部内、事務所含めまして再三再四確認して、そういうたぐいの案件はないというふうに、私自身は復命をいただいております。

○藤田静岡空港建設事務所長
 知事の報告についてでございますが、知事の報告はこの日に行っておりますが、部長にもお話をしましたし、当然、知事に上げていくものというふうに考えておりましたので、報告しないという考え方は持っておりませんでした。
 それと、この日は空港西側のササ竹の問題で大井さんとの協議の日でございまして、それに対するお話も知事からあったわけでございます。その中に今回の項目が入っていたということでございます。それは先ほど部長からお話をしたとおりでございます。

 それから、9月1日図面を受け取っていないということでございましたが、これは私どもは9月1日にコピーをお渡しをしておりまして、本人にお見せしたのは1日前の8月30日でございました。そのコピーを欲しいということで、翌日9月1日にお持ちしたということでございます。
 したがって、申し入れの表記が1日ずれているのではないかというふうに考えられます。

 それから、再申し入れの内容につきましては、昨夜受け取ったばっかりでございますので、よく吟味をしておりませんが、私が現地へ赴いたのは、電話をいただいた翌日、あるいはその次の日も行っておりまして、最初に事実確認をさせていただきたいということを申し上げて、その次に行ったときに、私も事務所へ戻って図面を見たり、それから職員から事情を聞いたりして、そういう可能性があるのではないかということもあり、御本人が承知してない状態で切られている事実について、申しわけないという表現を使ったと記憶しております。以上です。

○吉田静岡空港建設事務所次長兼総務課長
 工事の関係でございますけれども、平成20年11月26日に契約いたしました別の場所の立木伐採工事がございまして、これの請負者が東海フォレストでございますけれども、これの変更契約として2月12日に設計変更指示書の承認を受けまして、変更の指示をしております。
 範囲は、図面を持って現地で示していると聞いております。以上です。

○岩ア空港部長
 先ほど所長から答弁した、コピーを受け取っているのかいないのかという確認でございますけれども、私の承知しているところでは、地権者からの申し入れ書に後ろから2枚図面が添付されていることから、私自身は渡っているものというふうに理解をしております。

○蓮池委員
 工事なんですが、昨年の11月にこの伐採をしたほうがいいという話があって、それから準備をされているわけですね。これだけ準備をしていて、そして再発注のところについても現地で図面で指示をしたと。この空港に対しては立木の問題、また今回のササの問題、これだけそういうことがあるにもかかわらず、仕事の仕方がずさんと言うしかないですよね。
 これはどういうふうに改善をされていくのか。先ほど意識の改革が必要というふうに言われましたけれども、意識の改革だけでこれは直るんですかね。

 それから、知事から復命として、要するに知事からの指示事項としてこの問題が出てきたということは、逆にこの問題が知事から出てこなかったらいつ上げるつもりだったんですか。
 知事から前日に部長に指示があって、その指示事項をもとに17日に打ち合わせの中でこの問題を部長は認識されたわけですね。こういう問題があるぞと。もしそれがなかったら現地からはいつ、これを上げるつもりだったんでしょうかね。どういうふうに解決しようと思って、ここまで引っ張ってこられたんですか。いつか解決できると。この時点でじゃあ上げようと、どういうつもりでこの問題に対応されようとしていたんでしょうか。

 それから、きのうの知事の定例記者会見の中で、この立木の問題以外にほかの問題もあるぞというふうに、この地権者の方からは話があったと知事が言われました。私も中身が文書に起こされていないのでわからないんですが、内部で見るだけでは、造成したこの土地で他人のところを造成したとか、そういう問題があるというふうに、知事は恐らく言われていたと思いますが、そういう問題はないんですか。その点について確認をしたいと思います。

○藤田静岡空港建設事務所長
 まず1点目の見通し改善の指示が、11月にそういった認識があったのに工事が2月という形で、ずさんな展開ではないかということでございましたが、部長の説明でもありましたように私ども開港に向けてさまざまな工事を最終的な形で進めておりました。
 そういう中で、この2月の時期にこの地域の伐採をやったわけでございます。県有地の中というふうに思い込んでやったわけでございますけれども、もっと早くやればよかったじゃないかという御指摘については確かにそうですけれども、開港までの間にやるべきことというふうに位置づけておりましたので、そのやり方については特段のおくれではなかったと考えているわけでございます。
 しかし、空港全体の仕事の進め方がどうもずさんな展開ではないかという御指摘につきましては、確かにさまざまな県民の皆さんに御迷惑をかけるような内容が、ササ問題にかかわらず起きているということを思いますと、私どもも緊張感が欠けたのではないかという反省に立って、今後直していきたいと思っているところでございます。

 それから報告については、知事から指示がなかったらいつ上げるつもりだったのかということでございますが、御本人との対応、それから現地の把握などが進んでいく中で上げる時期を考えておりました。したがって8月17日以降近いうちには上げること、つまり現地の把握ができましたので、そういう時期を考えておったわけでございます。
 それから知事の会見の中で、他の問題があると発言されたことについては、石田管理室長のほうから説明させていただきます。

○石田空港部理事兼空港管理室長
 昨日の知事の会見におきまして、確かに発言としてそれ以外の問題――過剰に土地を造成した、図面と比べて実際の造成が多かったというようなことを言われましたけれども、これは8月16日に知事が地権者と会われたときに協議事項を3ついただきまして、そのうちの1つが航空法の補償がまだ終わっていないということ。それから2つ目が土地の問題ですね。土地収用の手続に関して、事業認定から土地収用まで終わったところで制限表面を下回る土地があったということについては、お返しをしたいということを本人には申し入れをしておりまして、そのことを言っているのと、それからまさに立木の問題、12.7メートルの立木の問題は、事業認定の範囲の外側にあるということで、これは今訴訟になっておりますけれども、その2つの訴訟のことを言われたというふうに私は理解しております。

○蓮池委員
 いずれにしても、猛省を促しておきたいというふうに思っております。
 本来はこの問題が発覚をした5月の時点で、これは部の問題として、やはり現場から上がらなければいけない問題ですし、こういう問題に部を挙げてどうやって問題解決をするかと、こういう体制がない限りはどんないいことを言っても、前に進まないんではないか。これは空港部だけではなくて、静岡県全体に言えることですけれども、やはりいいこと――いい報告は後でもいいんですよ。悪い報告こそ一番最初に上がってくる体質をつくらなければ、静岡県はよくならないというふうに思っています。そのことだけを申し上げておきたいと思います。以上です。

○伊藤委員長
 それでは、ここで休憩といたします。
 再開を1時15分といたします。よろしくお願いします。
 それから、質問が重複しないように検討をお願いいたします。

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