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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年9月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田口 章 議員
質疑・質問日:10/08/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田口委員
 分割質問方式で幾つかお尋ねします。
 まず、総務委員会説明資料の12ページです。
 5番委員からも質問がありましたが、ふじのくに士民協働施策レビューについてです。
 この趣旨等については説明資料を見れば分かるのですが、まず伺いたいのがこの施策レビューそもそもの位置づけといいますか本来の目的は何だったのかを確認しておきたいと思っています。もちろん改善につなげることは1つあるのかもしれませんが、県民参加を意識している気もするのです。
 そうすると、県民参加は非常に大事なことですけれども、やるについては工数が物すごくかかっている気がするわけです。ですからトータルで考えたときに、県民参加が今の政策目的として合致しているのかどうかを確認したいと思います。

 2問目ですけれども、説明資料14ページです。
 5番委員からも御質問がありましたフロンティアを拓く取組の全体構想について、まだ少しぼんやりとしています。6月定例会の委員会資料にレイクハマナ未来都市構想の資料がついていて、私はそれについてお尋ねしました。レイクハマナ未来都市構想ですら随分幅を広げたなと思いめり張りが必要じゃないかと質問したはずですけれども、何だかそれがさらにぼけてきたように感じています。
 フロンティアを拓く取組とレイクハマナ未来都市構想は、施策として関連性があるのかどうか伺いたいと思います。
 スケジュールには、全体構想の公表が今年の12月と書いてあります。レイクハマナ未来都市構想も年内には策定するとおっしゃっていました。本当にそんな精緻なものとまでは言いませんけれども、ぼやぼやっとしたものでは期待外れになっちゃう気がします。そのあたりは今どう考えているのか伺いたいと思います。

 3点目ですけれども、説明資料16ページです。先ほど7番委員からも質問がありました健全化判断比率の指標について伺います。
 健全化の基準は全てクリアしていますけれども、これはクリアして当たり前の数字ですよね。これを超えているとイエローカード、レッドカードになるものですから超えてはいけないわけです。数値を見てクリアして喜んでいる場合ではなくて、経年変化とその相対比較を考えるべきだと思っています。
 その点について見ると、経年変化で実質公債費比率は若干改善しているけれども、相対比較では都道府県比較で40番目と非常によくないですよね。将来負担比率についても悪化していますし、低位にいるとなっています。それぞれに要因があると思いますけれども、要因と県の評価を伺いたいと思います。
 私は、これまでも割と記載については厳しく指摘しているつもりです。減収補塡債とか行革推進債も含めていろいろ最大限苦労して財源調達しているのは分かりますが、こういう財政運営ではこの指標の改善は難しいと思うのですけれども、そのあたりの今後の見込み、考え方を聞きたいと思います。

○杉山総合政策課長
 施策レビューにつきまして、その位置づけと実施工数、いわゆる人工だと思いますけれどもその2つについてお答えします。
 施策レビューは、総合計画上では現場に即した施策の構築と推進を図るため若者をはじめとする県民の政策形成過程への参画を促進することが位置づけられております。
 施策レビューの実施に当たり、人工の観点では事業担当課、参加する県民双方にあろうかと思います。県としては県民の皆様に分かりやすい資料を作成し当日は事業説明、論点整理そして議論の深掘りをしっかり行っています。県民の皆様には施策について十分に御理解頂き、その上で改善策を議論するスタイルを取っておりますので、よい議論や有効な改善策を頂くために必要な時間、必要な実施工数と考えております。

○好田フロンティア推進室長
 レイクハマナ未来都市構想についてお答えします。
 まず、フロンティアを拓く取組との関連性ですけれども、本会議の答弁でも触れていましたが、レイクハマナ未来都市構想はフロンティアの取組の中に位置づけていきます。そして伊豆、東部、中部と併せて全体構想の中で示していきたいと考えております。
 それから、政策の絞り込みについてですけれども、現在レイクハマナ未来都市構想の策定を進めていますが、今の案では5つの大きな柱にそれぞれ施策を結びつけてお示ししていきたいと考えております。

○平塚財政課長
 健全化判断比率の関係についてお答えいたします。
 まず1点目は健全化判断比率の令和2年度の数字の要因と評価で、先ほど7番委員からも経年変化と相対比較が重要だとのお話を頂きました。説明資料16ページには平成30年度から3か年の数字が出ております。資料をお示しできていなくて申し訳ありませんが、この10年くらいの経年変化を分析しますと実質公債費比率は大体11%から15%の間で増減しております。ほぼ横ばいで数字は動いていますけれども、相対比較では全国順位が悪化しております。
 将来負担比率については、この10年間の経年比較あるいは相対比較の分析では230%から260%の間で上下動がありますけれども全国順位は低下しております。特にリーマンショック以降、県債は抑制とのことで10年連続県債残高が下がってきています。県債の発行の抑制、公債費の負担の縮減に努めてきていますが、2つの指標には反映できていません。お隣の愛知県も本県と同様にリーマンショック以降全国順位が落ちています。
 現時点では、税収に少し問題があるのではというところまで分析できています。2つの指標は県債残高や公債費の負担の度合いを測っているのですが、償還財源である県税収入に対する割合の指標になりますので、指標でいうと分母の部分である県税収入が影響している可能性がありそうです。そういう面では今後この県税収入、当然先ほど9番委員から言われた行革債等抑制には努めていきますけれども、そういった抑制に併せて償還財源である県税収入の回復、確保に力を入れていきたいと考えております。

○田口委員
 順にもう少し深掘りをさせてください。
 まず施策レビューですけれども、工数は妥当と言っているのですが、私は6月定例会でも話をしましたが、例えばほかに施策展開表をやられたりしているわけですね。もともと施策レビューに提案する資料は施策展開表などがベースになっていたと思うわけです。そのあたりがトータルで本当にリンクしているのかという気がして質問したわけです。ちゃんとリンクさせているのかどうか、もう1回お願いしたいと思います。

 それから、レイクハマナ未来都市構想は5本柱でやっていくとのお話がありました。その5本柱がもし開示できるものであれば御教示頂ければと思います。

 さらに、財政健全化は見込みを少し教えてほしいと言ったのですけれども、税収によってとの感じでした。県としては今後税収も含めてよくなっていくと思っているのでしょうか。私は悪くなっていくと思っていますが、そのあたりをもう一度明確に教えてください。

○杉山総合政策課長
 新ビジョン評価、いわゆる施策評価が導入されその後定着しました。施策レビューの資料作成に関しましても、それらを応用することが可能になりました。平成21年度に事業仕分け、その後平成23年度からレビューを実施しているわけですが、その頃から比較しますと資料作成に関しましては、いわゆる新ビジョン評価が定着したことによって各段に効率化されたと感じております。

○平塚財政課長
 健全化判断比率についてお答えいたします。
 今後の見通し、見込みとのことですけれども、現在次期総合計画を策定していまして、それに合わせて向こう4年間の財政収支は当初予算に合わせて、また精緻な部分については見通しを発表したいと思っています。現時点では大まかな見通し、見込みをお答えさせていただきます。
 まず、県債については基本的には30年間で償還いたします。30年前といいますと平成の初期になりまして、公共事業等大変投資水準が高い時期でした。ですので、そういった高い時期の償還が終われば県債残高、あるいは元利償還金の負担は軽減するとの大まかな見通しを立てております。
 その上で、税については先ほど申しましたとおり回復に向けてやっていきたいと考えており、税務課とも一緒に今税収の落ちている要因分析をしております。リーマンショック以降を見ますと、本県で法人県民税、法人事業税の対象となっている法人の数が全国に比べてかなり下がっている状況であります。これは県外への移転、海外への移転、あるいは倒産などが要因ですので法人数を増やしていく取組も重要だと思っております。現在取組を進めているフジノミクスなどで消費を喚起していく、あるいは成長産業を県内に誘致、育成していく、そして税収を今後上げていくよう努力しますし、財源も把握していきたいと思っています。

○好田フロンティア推進室長
 レイクハマナ未来都市構想の5本の柱についてお答えします。
 この構想を策定するに当たっては、関係する市町、経済界等に意見を聞きながら素案を作成しております。現在は関係する市町に素案をお示しして意見を伺っております。
 1つ目が環境と調和した循環型社会への移行、自然との共生の実現、2つ目がまちづくり、住宅建築物、交通システムのリデザイン、3つ目が環境共生型の再生可能エネルギー等の導入促進、4つ目が産業構造の転換に向けた取組、5つ目が人材の育成とオープンイノベーションです。

○田口委員
 これ以上あまり申し上げませんが、施策レビューについてはさっきも御答弁にありましたけれども最初は事業仕分けからスタートしたと思います。その後似たような流れで来ていますが、もう10年以上経過しているものですからやっていること自体が目的化しないよう注意する必要があると思っています。本当に施策の向上につながっていけば一定の成果はあるでしょうが、対象となった部署は割と大変だと聞いていますので、そこらあたりもよく皆さんで検討頂いて今後改善していただければと思います。
 それから5本柱を伺いました。今さらっと聞いただけですけれども、少しずつ絵が描けてきているのかなという気はしています。また機会を見てもう少し教えていただいて深掘りしていきたいと思います。今日はもうこのくらいにしておきます。
 財政健全化について、県債の通常債は減っていくとのことで少し安心しております。税収についてはコロナの影響もあってこれからまた非常に不安定なところがあろうかと思います。この場ではこれ以上議論しません。来年度の予算編成に向けてこれから少し意見交換しながらと思っています。
 本当に事業の廃止ですね、スクラップ・アンド・ビルドと私は何回も言っています。後ほど話をしようと思っていますが、新計画――ビルドはありますがスクラップが全然見えてこないので、このあたりを少し考える上でも財政のことについてはもう少し厳格に見ていったほうがよいのかなと思っています。これは意見として伝えておきます。

 あと2問ほどお話ししたいのですが、新ビジョン評価書案の評価に関し、今話をしました通常債残高についてです。
 資料3の新ビジョン評価書案390ページに通常債残高の目標値1兆6000億円程度とあって評価がBとなっていますが、現状値は1兆6041億円と若干オーバーしていますね。この目標値超えについて、目標として1兆6000億円とあったものですからそれを厳守すべきだったと思うのですが、その辺についての所感を伺いたいと思います。

 あと説明資料の11ページに戻ります。静岡県の新ビジョン総括評価と次期総合計画の策定について、3スケジュールに11月に若者意見の聴取とありますね。私はこれ非常にいいことだと思っています。4年前に現新ビジョンをつくるときには県で若者の会議とか非常に積極的に取り組まれていたと思いますが、今回それが全く見えていません。若者の意見聴取をやるといいながら全く見えない中で、一体どのように進めていこうとしているのか確認しておきたいと思います。

 それから、新たな柱の考え方については分かるのですが、――先ほどちょっと言いましたがスクラップ・アンド・ビルド――少し風呂敷を広げ過ぎがちなものですからスクラップの考え方についてもどこかに織り込んでいくべきじゃないかと思います。御所見があれば伺いたいと思います。

○平塚財政課長
 まず1点目、県債残高の関係についてお答えいたします。
 県債残高は、目標値の上限1兆6000億円程度に対して昨年度末で若干超える水準にあります。先ほどの答弁でも少し申し上げましたけれども、この10年くらいずっと県債残高が着実に減っていたのですが、昨年度はコロナ禍で県税収入が大分落ち、減収補塡債を300億円超発行しております。また国土強靱化5か年計画について全国ベースで15兆円とかなり大規模な事業が進んでいまして、それに呼応する形で公共事業の財源に県債を活用したため昨年度県債発行が増え、結果的に1兆6000億円を超えている状況です。
 ただ、今後については県債残高が増えていいわけではありませんので、特に発行額と償還額に着目して管理していきたいと考えております。償還額については過去の発行から、例えば令和4年度、5年度に幾ら償還するか分かっておりますので、その数字を見ながら範囲内で県債を発行する方針を立てて今後管理していきたいと思います。

 それからもう1点、スクラップ・アンド・ビルドの関係で新ビジョンへのスクラップの記載が不足しているとのことですけれども、当然スクラップについてはこれまでもやってきており、さらにそこは深掘りしてやっていかなくてはいけないと思っています。今回御説明している政策評価では評価の悪い、例えばC評価になっている事業をリストアップして見直すことも今やっておりますし、決算の状況を見まして不用残が出ている事業を積極的に見直す、縮減する、あるいは成果が出ていない場合には廃止するなどといったものを新ビジョンにもできる限り盛り込んでいけるようやっていきたいと思います。

○杉山総合政策課長
 若者の意見聴取についてです。
 将来を担う若者の夢や希望をかなえ、また県政の関心度を向上させ、さらに県政の理解者となる若者を増やすためにも総合計画の策定プロセスに若者の意見を取り入れていくことは重要であると考えています。
 今回の若者の意見の聴取の仕方につきましては、若者が主体的かつ気軽に参加して静岡県の未来の地域づくりに関する議論を行う場として若者カフェを設置いたしました。開催するごとにマスコミへの報道提供はしていますが、なかなか取り上げられる機会がなくて露出が少ないのは反省するところです。
 参加者につきましては毎回公募し、参加自由な討論形式で運営しております。取りまとめられた提案は、次回開催される第2回総合計画審議会の場で発表されることとなっています。総合計画審議会の委員の御意見と同様に、お示しされた御意見につきましては総合計画への反映を検討してまいります。

○田口委員
 若者の意見聴取ですけれども、若者カフェをやっているのですね。すみません、私も関心を持っているのですが知らなかったです。やはりやっているならきちんと姿を見せていただきたいですし、また成果物も前はちゃんといろいろ出していたと思います。4年前は本当にそういうのを一生懸命やられていたなと記憶していますけれども、今回全くそういうのがないので少し心配しています。
 総合計画は、この地域のビジョンを描いていくものなので若い皆さんの意見は反映していかなくちゃまずいと思います。そこのところをもしできるのであれば、もう1回しっかり巻き直して検討してもらえればと思います。

 最後、5番目の質問をしますけれども、本来であれば経営管理部の質問の後にやればよかったのですが監査委員事務局と出納局がいるものですからここで質問させてもらいます。
 説明資料の25ページに行政経営課所管の内部統制評価結果について書いてあります。内部統制については後半の部でもう一度質問をしますけれども、今回の令和2年度の評価報告書が本県として制度開始後初めて提出したものとなります。その評価結果では財務に関する事務について有効に運用されていないと非常に厳しい自己判断、自己審査をされているわけです。そのことは後ほどまた質問します。
 この評価に監査委員の皆さんが意見を出しているわけですね。先般机上配付されました。私は内部統制において監査委員の役割は非常に重要だと思っています。今回初めてこの審査をされたわけですけれども、どういった視点で審査を進めたのかぜひお伺いしておきたいと思っています。

 それから、今日は持ってくるのを忘れてしまいましたが、監査委員から改善に向けた非常に厳しい意見が出されています。我々にはそういう報告がないので分からないですけれども、評価対象とした不備以外にも不備が発生しているとも書かれていました。それから評価対象から除外されたけれども報告書の不備とすべきものもあるとか、結構この結果だけでは分からないようなことまで書いてありましたけれども、そのあたり監査委員事務局から少し御報告を頂ける部分があればお聞かせ頂きたいと思います。

 あわせて、説明資料31ページの出納局関係の会計事務及び物品事務指導検査についてです。
 会計事務の重点項目にリスク予防策及び再発防止策とあるわけですね。これはまさに内部統制の一環だと思いますけれども、出納局としてどのように関与してきたかを教えていただければと思います。

○杉山監査課長
 今、御質問のありました内部統制評価報告書の審査をどのような視点で実施したかについてお答えします。
 内部統制評価報告書の審査は、国のガイドラインに基づきまして1点目に知事による評価が評価手続に沿って適切に実施されたか、2点目に内部統制の不備について重大な不備に当たるかどうかの判断が適切に行われているかという視点で実施いたしました。
 審査に当たりましては、本庁あるいは出先機関の予備監査で各所属の取組状況を確認や内部統制推進部局の会計支援課、用度課、人事課と評価部局の行政経営課へのヒアリング等を行うとともに、監査委員と内部統制推進部局、評価部局との意見交換を行い、定期監査の結果等も参考にして実施いたしました。
 こうした中、審査の中で内部統制の有効性を高め早期に内部統制の充実強化を図っていただきたいとの趣旨から意見書にその他の欄をつくりまして、改善が必要と判断される事項3点を付したところです。

 次に、報告書で評価対象とした不備以外の不備や評価対象から除外されたが報告書の不備とすべきものについてです。
 説明資料25ページに内部統制評価報告書で評価対象とした不備は47件と記載してありますけれども、所属から報告のありました不備は150件以上ありました。47件は150件の不備のうち評価対象とすべき29のリスク以外の事案や軽微な事案、直接県以外の第三者に影響が及ばない事案などを除いたものです。
 報告書記載の事務誤り――不備件数47件を確認――からは、一見内部統制が機能していると感じられることもあります。そこで、職員にそれら以外にも多くの不備が発生していること、実際どの程度の不備があり、内部統制がいかに必要かをしっかり伝えていただきたいという趣旨でこの意見をつけさせてもらいました。
 そして、意見の内容については今回監査結果としても提出させてもらっておりますけれども、豚熱ワクチンの廃棄事例があります。これは担当者が冷蔵庫の扉を開け放してしまって保管中のワクチン868箱を廃棄し、192万円余の損害が発生したものです。
 また、物品の損傷があります。内部統制評価の対象29リスクの1つである公物紛失からは対象外となりますが、価値が失われる点では物品の紛失と同様として評価対象の不備とすべきではないかと考え加えたものです。
 さらに、許認可の不適切な事務処理も加えてあります。具体的には身体障害者手帳の交付に関する不適切な事務処理で、担当職員が意図的に未決裁のまま手帳の交付を450件ほど行った事案についてです。現状では県の財務会計に直接影響が出るものではなく29のリスクには該当しないため不備には該当しませんが、このような許認可の不適切な事務処理が県民に多大な影響を与えること、そして県の信用失墜にもつながることがありますので、今後新たなリスクとして追加することを検討されたいとの趣旨でつけさせてもらったところです。

○内田会計支援課長
 会計支援課では、会計事務に係る部分について会計事務指導検査を行っております。この検査では内部統制制度の運営を推進していくため内部統制におけるリスクとなる事項のうち、例えば法令違反や収入支出金額の誤りで第三者に影響を及ぼすものなど19のうち18を検査時の指示事項として重点項目に掲げながら検査しているところです。重点的に見ることでリスクの発生を予防し、誤りが生じた事例につきましては同じ誤りが生じないよう発生原因、再発防止策を検討し提出してもらうことで助成状況の確認を行い、リスクの予防、再発防止につながるように取り組んでいるところです。
 また、先ほどありました不備以外の不備につきましても、注意事項としてその場で注意指導をしているところです。
 内部統制としましては、各所属での日常業務におけるチェック機能が重要となりますので、職員の質の向上とチェック体制の強化を目的とした研修を実施するとともに、会計事務指導検査時には所属のチェック体制の確認をしているところです。

○深井用度課長
 内部統制と物品事務指導検査についてお答えします。
 用度課におきましては、内部統制推進の視点から物品事務指導検査や研修会等を内部統制の仕組みとして活用するなど物品における内部統制リスクの発現がないよう適正な事務執行の確保に努めております。
 具体的に申し上げますと、物品事務指導検査におきましては内部統制制度の導入を機に文書指示基準を内部統制リスクに整合させるとともに、リスクの発生を防ぐ取組を検査重点事項に設定しております。例えば内部統制リスクの公物の紛失を防ぐ取組といたしまして、物品の保管・管理状況を重点事項として物品の抽出による台帳と現物の確認、所属による年1回の台帳と現品の全品照合の実施状況などについて確認し必要な指導を行っているところです。
 物品事務指導検査におきましては、単なる指摘ではなく再発防止に向けた適切な指導助言を行うとともに、前年度の文書指示、注意事項の改善状況に加え所属における情報の共有化などを確認して内部統制推進のため組織として対応や体制づくりを促しているところです。

○田口委員
 ありがとうございました。
 先にこちらで質問しておいてよかったです。後で経営管理部に質問させていただきます。
 150件ほど報告があったとのことでした。実際に記載されているのは47件と書いていますけれども、これからまた我々もそういった中身のこともチェックしていきたいと思っております。終わります。

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