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委員会会議録

質問文書

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平成27年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:12/15/2015
会派名:ふじのくに県民クラブ


○阿部委員
 おはようございます。
 きのうに引き続いて、残り3項目、持ち時間の範囲内で質問させていただきますのでよろしくお願いいたします。
 まず、1項目めですが浜松市の新球場の建設事業についてお伺いいたします。
 浜松市からここ数年にわたって県へ要望のある浜松市の新球場の建設問題でありますが、もともと静岡県西部は野球どころでありました。この野球どころであった西部地域でありますが、今、中部には草薙総合運動場、東部には愛鷹広域公園とあるのとは違って西部地域には野球の拠点となるいわゆる県営球場に準ずるものがなくて、それの影響もあろうかと思うんですが野球が大分弱体化してきています、悲しいかな。近年の高校野球での特に公立の西部勢の弱体化、またひいては甲子園へ出る静岡県代表チームの弱体化、序盤での敗退が目立つのは野球における東・中・西部で切磋琢磨していく、本来の野球力を向上させていこうという野球が盛んだった静岡県の野球に対するいろんな力を尽くしていくのが、落ちてしまっていると思っておりますので、この際西部地域の拠点として野球場を新規建設することは必要性が高いと私は感じています。
 その上で、この新球場の構想また建設の具現化について何点か確認していきたいと思うんですが、浜松市長が12月10日に来庁されて、改めて新球場についての建設要望と県と浜松市との現状等についての意見交換と要望があったと報道されています。これについてお伺いしたいんですが、まず過日、浜松市議会と浜松市選出の県議、また県、浜松市双方の職員が出席して球場建設についての勉強会が複数回行われていますが、この折どうもまだまだ情報不足で双方というかそれぞれのコンセンサスがばらばらで統一されていないと感じました。
 そこで、要望者である浜松市側のコンセンサスが統一されることが望ましいと思うんですが、このコンセンサスを統一させていくことについて浜松市側から言及があったかどうかお伺いします。

○濱田公園緑地課長
 現在までのところ、基本構想並びに勉強会で行われております野球場の案につきまして、途中段階で浜松市が浜松市議会に説明を行っているところであります。浜松市議会の中にはさまざまな意見があるものと伺っております。
 今後、基本構想の内容を県と浜松市で行う勉強会の中で固めていき、浜松市が合意形成に努めていくものと考えております。

○阿部委員
 ありがとうございます。
 ということは、浜松市がまず市の中のコンセンサスをきちんとまとめてくるという理解でよろしいかと思います。

 であれば、次の質問ですが、浜松市側から今回具体的な球場建設の場所などの要望があわせてあったのかどうか、確認したいと思います。

○濱田公園緑地課長
 ことし8月に浜松市が提出いたしました県予算に対する要望事項の中では、篠原地区東側区域約25ヘクタールへの設置を要望しております。県といたしましては基本構想策定並びに今行われております勉強会の中で、篠原地区全体――これは37.2ヘクタールございますけども――の中で野球場の配置を検討しているところでございます。

○阿部委員
 篠原地区の水泳場の東側でよろしいでしょうか。37.2ヘクタールということはそこの土地の買収作業とか造成作業、またあわせて球場本体とかそれに付随する施設の建設など、その役割分担は現状どうなっているんでしょうか、確認します。

○濱田公園緑地課長
 現在行っております勉強会の中で、用地費の負担、造成費、建設費、維持管理費などについて県、浜松市で役割分担を決定していく予定でございます。

○阿部委員
 わかりました。
 では、これはただ球場をつくるだけでなくて、冒頭申し上げたようにまずコンセンサスを得られること、そしてその具体的な土地の要件がどれだけきちんとそろえられるかで次の段階に進めると思いますので、よくよく浜松市と突っ込んで協議を進めていただきたいと思います。

 次の質問に入りますが、その球場の建設が順調にできたとして、その後の運営についてはどのような話になっているのか確認します。

○濱田公園緑地課長
 野球場の運営につきましても、勉強会の中で検討しているところですが、将来の維持管理費の低減を図るため、公設民営も含めて検討しているところでございます。

○阿部委員
 その件で1つだけ確認しますが、公設民営も含めてという今の答弁でしたが、ということは例えば県営でやる可能性もある、もしくは全く違う、公設民営でも県営でもない可能性もあるということでしょうか。確認します。

○濱田公園緑地課長
 そのとおりでございまして、現在のところ公設民営の可能性も含めて検討しているということで、今後決定していく予定でございます。

○阿部委員
 ありがとうございます。
 それであれば、冒頭申し上げたように西部の野球を盛んにしていく拠点、また西部の県民の皆さんがそこを中心にいろんな野球の人材の育成、また指導者の育成などが図れる拠点にするためにはどうしたらいいかぜひ念頭に置いて、どういう形がいいか建設的な話し合いを進めていただきたいと思います。

 この野球場に関して最後の質問ですが、報道によると鈴木康友浜松市長は2020年の完成を目標にして取り組むということでありましたが、これは現状の情勢を鑑みる中で、作業工程上かなりタイトではないかと私は感じています。
 また、オリンピックの野球競技も当初の想定より規模が縮小されて6チーム程度と言われています。であればこれは無理に2020年完成である必要はないのかなと感じるところでありますが、先ほど来申し上げているようによりよい球場をつくることを第一義として、2020年は目標と捉えてよろしいでしょうか、確認します。

○濱田公園緑地課長
 野球場の建設につきましては、平成31年度の浜松市沿岸域防潮堤の完成に合わせまして、防災避難施設を兼ね備えた野球場を整備することが望ましいと考えております。その翌年に開かれます平成32年のオリンピックで何らかの形で利用されることとなれば、より効果的な施設運営ができると考えております。

○阿部委員
 わかりましたが、宮尾都市局長にお伺いします。
 今、M田公園緑地課長からは平成31年の防潮堤の完成に合わせて整備することが望ましいということでありましたが、先ほど僕が冒頭に申し上げたようになかなか情勢は厳しいと認識しています。その現実をちゃんと踏まえて、空論を展開してもしようがないのでそのあたりしっかりと現状を突き合わせ、また状況をきちんとかみ砕きながら、話し合いを進めていきながら目標値を決めていくべきだと思いますが、見解を伺います。

○宮尾都市局長
 工程につきましても、今勉強会の中でかなり詰めた検討をしているところであります。ただいろんな不確定要素が当然幾つかございます。それらも含めまして2020年を目標に計画を進めていきたいと考えております。

○阿部委員
 最後に意見、要望だけ申し上げておきます。
 現状、日本全国がオリンピックに向けて建設ラッシュであります。その中で無理をすることによって経費が増大してしまったり、また工事自体がいいものができないということもございます。それではわざわざ県が参画して球場をつくる意味がなくなるのでそのあたりはしっかりと、目標値は目標値としてもちろん結構ですが、現実を踏まえて構想を進めていただきたいと思います。

 では、次の項目に入ります。
 景観行政についてお伺いします。
 まず、委員会説明資料の102ページにございます景観づくり推進大会の開催について伺いますが、これは来年3月に景観づくり推進大会を開催し、県民、事業者、行政が一堂に集い景観づくり宣言を発表するとありますが、この大会を開催する趣旨と内容について改めて伺うとともに、この大会は今後継続させていくのか、また今回の景観づくり宣言をきっかけにしてどのような本県の景観形成を推進していく所存でいるのか、お伺いしたいと思います。

○植松景観まちづくり課長
 最初に、景観づくり推進大会を開催する趣旨と内容でございます。
 世界に誇ります本県のすぐれた景観を後世に引き継いでいくため、地域総がかりで景観形成に取り組む必要がございます。そこで全ての関係者が連携して、より一層景観の形成と保全を推進するため県民、事業者、行政等の関係者が一堂に集い、ともに景観づくり宣言を発表することとしております。景観づくり推進大会はこの宣言を発表する場でございまして、景観形成のそれぞれの主体であります県民、事業者、行政が一堂に集う景観県民運動スタートの総決起大会となると考えております。
 2点目の推進大会後の取り組みでございます。
 本大会は意識醸成のための動機づけではございますけれども、宣言発表で終わらせることなく、次年度以降も静岡の景観形成のために活躍されている団体や県民を顕彰する場を設け、継続発展的に景観づくり、県民運動の情報発信をしてまいります。
 また、この宣言内容を実現させるため、その推進方策を示すアクションプランを作成いたしまして、全庁一丸となって景観施策の推進に努めていく考えでございます。

○阿部委員
 ありがとうございました。
 これは、景観づくり宣言をするだけでは――今、答弁に景観県民運動をスタートするということでありますが、景観行政は市町が所管するところも多くて、県がこれに参画するということは広域行政である県がどのように静岡県全体の景観をつくっていくか、その将来計画をつくっていくかということだと思います。それにつながる宣言でなければ意味がないと私は考えています。
 そこで、植松景観まちづくり課長には申しわけないんですが、私、ことしこの建設委員会に配属されて景観行政は非常に重要だと、世界遺産を2つ抱える静岡県の今後の発展のためには非常に重要だという観点からいろんな議論をしてきているんですが、現状の景観まちづくり課の事業、業務は今のままでは都市局の中での事業役割でしかないと感じています。
 今、答弁にあったような景観づくり宣言をして、県全体が静岡県ならではの世界に発信するふじのくにとしての景観づくりをしていくのであれば、他の部局でも観光分野とか文化財保護とか教育分野、空き家対策も全部関連させて、全て一体化させて県全体としての景観行政を取りまとめていく必要が私はあると思います。
 そこで、何点か質問したいんですが、まずこの交通基盤部内でも道路にしろ河川にしろ、それぞれ景観に関することをやってくれていますが、局を超えた研究チーム等の機能はあるんでしょうか、それをお伺いします。

○宮尾都市局長
 局を超えた景観に関する取り組みについてお答えいたします。
 本年度、交通基盤部の各局の特に若手の職員を集めましたふじのくに景観研究プロジェクトチームを組織いたしました。
 このプロジェクトでは、ふじのくにの景観を美しくしていくために改めて今までそれぞれの局で個別にやっていた悩み等々を持ち寄りながら、景観に関する課題の洗い出しからその解決策、また今後の施策まで検討を行ってまいりました。
 この取り組みでは、当然のことながら行政のみでは限界があると。NPOや地域づくり団体そして民間企業それから県民の皆様も一緒になって、それぞれの主体が有機的に連携して景観施策に取り組む社会総がかりの景観形成を理念とした研究してまいりました。とりあえず形として一旦取りまとめまして、10月に知事に報告したところでございます。
 その成果としましては、新たな景観施策とそれを支える財源、組織、制度を幾つか提案するとともに、景観に関する意識を醸成する目的で景観づくり宣言を作成しました。先ほど御質問がございました3月に開催いたします景観づくり推進大会の景観づくり宣言の素案は、このプロジェクトから生まれ出たものでございます。
 今後は、このプロジェクトで実践した組織横断的な景観施策を本格的な業務の一部として取り組むことで、今後とも検討を進めていきたいと考えております。

○阿部委員
 ありがとうございました。
 宮尾都市局長の意気込みも今までの活動もよくわかりますが、私も調べたところ平成18年に新静岡県景観形成ガイドプランが策定されて、県はそれに基づいて景観行政をやってきています。そのときに景観施策の連絡会議が設置されたはずですがこれが休眠状態だと。だからこれが今、宮尾都市局長がおっしゃった新しい機能になっていくのかなと思うんですが、そこで交通基盤部長でないとお答えしづらいと思うので、あえて野知交通基盤部長に答弁を求めたいと思うんですが、それだけの景観行政をダイナミックに展開しようとしているのであれば、現在の景観まちづくり課を都市局の一部ではなくて、先ほど私が少し厳しい言い方をしましたが、景観まちづくり課自体のミッションを全庁の取りまとめをする役目として体制を強化するとともに、ポジションも変えるべきだと私は考えます。このあたりは交通基盤部長として部局を超えて組織改編をやらざるを得ないものでありますので知事に進言していく必要もあるかと思いますが、野知交通基盤部長の所見を伺います。

○野知交通基盤部長
 御質問ありがとうございました。
 静岡県の景観施策につきましては大変古うございまして、もう昭和60年代から国に先駆けて取り組みをさせていただいております。7番委員がおっしゃったとおり平成18年に新静岡県景観形成ガイドプランをつくったんですが、実はそのもととなる静岡県景観形成ガイドプランをグランドデザインとしてつくったのが昭和62年でございまして、これをきっかけに県の景観施策を始めたと言っていいかと思います。
 当時は、交通基盤部の前身である都市住宅部がございまして、都市住宅部であったこともございましてまず都市景観から始めようということで、当時は都市景観とは何かというところから始めなければいけなかったということがございまして、まず景観に関しての啓発をやらなきゃいけないというところから始まっています。
 それがございまして、今は景観賞ということでやっておりますが、その前身の都市景観賞の表彰制度をつくりました。これはつくり方として単に県がやるのではなくて、協議会をつくったんです。建築の団体ですとかあるいは造園関係の団体、メディアも入っていただいて、やはりそういうところで県と一緒に地域の民間の皆さんもかかわる中でやってかなきゃいけない、これが功を奏しましてこれまで続いているということがございます。
 そういう取り組みとともに、県下に景観というものを波及させなきゃいけないということで、当時各市町村レベルでも県と同じようにガイドプランをつくってほしいということがありまして県でも支援制度をつくりまして、都市景観という形だったんですけど、用途地域等を設定している市町村にも支援する形で進めておりました。
 それから約20年、ようやく国の景観法が平成16年にでき上がりました。この景観施策の礎となる法制度ができて、都市景観だけではなくて自然景観ですとか農村景観も含めてこれから景観を進めていくということでございましたものですから、県としても都市景観ではなくて広く景観施策をやっていく転換を図る必要がありまして、それを踏まえた形で新静岡県景観形成ガイドプランをつくりました。それと同時に狭い、当時のいわゆる都市レベルだけではなくて、広く全庁的に景観施策をやっていかなきゃいけないものですから、全庁的な連絡会議をつくって取り組んだわけでございます。
 確かに7番委員がおっしゃるように今活動が活発ではないとごらんになっていると思いますが、それを母体としてふじのくに色彩・デザイン指針もつくらせていただいて、まず県が率先して県が行う事業からやっていく、それを見本にして進めなきゃいけないということで取り組んでまいりました。そのデザイン指針は今、単に交通基盤部だけではなくて教育委員会でも警察本部でも使っていただいていることがありまして、平成24年度からはまさに全庁的な運用で進めさせていただいたわけでございます。
 景観法も施行されて10年になりました。新静岡県景観形成ガイドプランも10年を迎えたということがありまして、いよいよこれからは公共施設レベルだけではなくて民間施策も取り組んでやっていくことが大事だろうということがあります。
 そういう面で広く、先ほども答弁の中で地域総がかりでこれからやっていくということがございますものですから、そちらへ大きくさらに羽ばたいていきたいということがございます。そういう面で、ことし景観まちづくり課という県の課のレベルで初めて景観という名前をまずつけさせていただきました。それは何かといいますと全庁的に、また地域総がかりでやっていくためのバッテリーとなって動けるような、ここで静岡県は景観をやっているんだよという発信の拠点として進めさせていただいたわけでございます。
 それを踏まえて今、来年度に向けて羽ばたく仕込みをさせていただいてきておりまして、この年度末に景観の推進大会を行うのはそのきっかけづくりと思っていただけるとありがたいなと思います。来年度以降それを踏まえた形でまさに地域総がかりで取り組みをしてまいりたいと思っています。
 具体的には、新景観形成ガイドプランにかわる新新静岡県景観形成ガイドプランとして新たな取り組み方針を県の方針と定め、その中に盛り込む形でさらに進めてまいりたいと思っていますし、それができる組織体制も検討を始めておるものですから、また御支援を賜ればと思っております。

○阿部委員
 御答弁ありがとうございました。
 今、野知交通基盤部長のおっしゃることはよくわかりますし、そうしなきゃいけないと思います。ぜひお願いをしたいのは景観まちづくり課がもっと力を発揮できるように、小さな枠組みの中にはめるのではなくて大きく景観行政をリードできる形をぜひ全庁の中でつくっていっていただくように野知交通基盤部長からも強く進言をして、すばらしいふじのくにの景観をつくる一助、またリーダーとしてやっていただきたいと思います。
 以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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