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委員会会議録

質問文書

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平成23年10月大規模地震対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司(牧之原市・榛原郡南部) 議員
質疑・質問日:10/26/2011
会派名:自民改革会議


○大石委員
 2点お尋ねします。先ほど、2番委員からも堤防の高さについて、それから6番委員からもありましたけれど、私どもの御前崎市を中心とした駿河湾沿岸において、現在、高潮の防潮対策の予想では、第三次被害想定、それから安政大地震などで大体6.3メートルぐらい、高いところでも8メートルぐらいなんで、18メートルっていうことになると、別に安全っていう意味じゃなくて異次元なんです。18メートルを越すっていったら、私の住んでる地域、もちろん遠州灘一帯もそうですけど、壊滅的で人間がいなくなっちゃう。そういうことを考えると、今の砂丘堤防のことも含めて、それを加味した高さなのかなと思ったりするんですけど、一説によると何か新聞で見ましたけど、浜岡の発電所のあの地域は外洋だけど津波が集中しやすいような地形だっていうようなことを、ちょっと見聞したことがあるんですけど、そういうような地形的なことを含めて――ただ一律に10メートルを18メートルにしたとかっていう問題じゃなくて――そういう研究をされておられるのか。
 それから、駿河湾の構造からいけば、2番委員、あるいは7番委員のお住まいいただいている富士とか、その一番奥の沼津あたりのほうが場合によっては、今度の東日本を想定しますと、非常に高くなる可能性もあると、これは中電さんの範疇じゃないにしても、外洋に沿って多分出てくる高さっていうのは、10メートルいかないです。もう7メートルとか、8メートルレベルなもんですから、3番委員の浜松の南部についても同様かと思いますけど、ちょっと異次元の話かなというふうに思うときもあるんですけど、その辺についてはちょっと御所見をお聞きしたいというのが1件。

 それから、もう1つは、5月4日の菅総理の緊急停止要請によって、この地域は危ない地域だということが言われたわけですが、その中で再稼働について、保安員、当時は――今もそうですけど、経産省の傘下にあるということですので、これは独立機関で厳正にやっていくべきだというのは、私も賛成なんですが――そういう以前の段階において、当時の経産大臣、あるいは保安員とのこれこれこういうことをすれば、再稼働の可能性ありますよとか、再稼働についてのやりとりが確か4項目あったと思うんですが、川勝知事も現地へあの当時行きました。そのとき一緒に海江田、当時の大臣も来られた中でのお話だと思うんですが、経産省と保安員からこれならお墨つきがもらえるというレベルのきょういただいた説明で、あと地元の永久廃止なんていうところも、私のところの市長と議会が言ってますけど、あれにもやっぱり留保項目がありますので、そういうことを含めて、地元の了解とか、そういうソフト面は別として、これだけやれば、あの当時言われた浜岡は危ないということに対して、万全であるのか、それともまだほかに課題があるのか、そのあたりちょっとお聞かせください。

○仲村原子力土建グループ部長
 6.3メートルとかという話もありますし、私どもこれまでの中央防災会議の2連動、3連動のモデルで評価しても8メートル程度ということで、予想される津波の高さっていうのはそのぐらいなんじゃないかなと思っているところでございます。ただ、原子力の特殊性といいましょうか、今回の福島の事故を考えますと、やはり従来の砂丘堤防プラス多段階の対策をとるという意味では、福島の15メートル、あるいは砂丘堤防の15メートルよりも高くすることで、ダブルの対策がとれるだろうということで、津波の想定とは一対一で対応するわけじゃないですけども、防波壁の高さは18メートルにしたということで、18メートルの津波がくるとか、そういう意味での18メートルという高さではないということで御理解いただいたらよろしいかと思っております。
 それと、津波が集中しやすい海底地形であると言われていることも私ども承知しておりますが、私どもが8メートル程度、あるいはM9クラスのもので10メートル程度とシミュレーションしたときには、御前崎の半島のあたりに浅い部分がずっと広がっているという海底地形も津波シミュレーションの中にモデル化して、それを加味した上で津波の水位として8メートルとか、10メートルの推定をしておりますので、そういう影響も加味した形、それがどの程度あるのかという因数分解してそこだけを取り出した影響ってなかなか評価は難しいんですが、そういった海底地形のものも加味した形で、我々津波のシミュレーションをやって、津波評価、高さを評価しておりますので、そういったものも加味して私ども津波の想定をしているということで御理解いただければと思っております。前半の件については以上でございます。

○杉山和正氏
 運転停止にあたってのお話でございますが、私ども国の指示を受けて緊急安全対策というものを4月20日に国のほうに届けました。これは全国の原子力発電所すべてなんですが、そのときに短期対策と中長期対策というものを分けてお出ししました。短期対策はもちろん既に終わっておるわけでございますが、中長期対策としてきょう御説明したように、例えば、防波壁をつくるですとか、高台に電源を設置するですとか、そういった対策もお示しをしたところ、国のほうからは短期対策は適切に実施されているけれども、一層の安心のために中長期対策が完了するまでは浜岡発電所全号機の運転を停止するようにということでございまして、そのときに中長期対策といいます7項目ございますが、7項目についてちゃんとやりますので、国としても確認をしてくださいということを申し出て、承知をしていただいておりますので、私ども少なくともその7項目、それだけではない全項目というふうに考えてございますが、ちゃんと国に確認をしていただこうというようなことで、今説明をしている最中でございます。

○大石委員
 津波の防潮堤の高さについては御説明わかりました。それでそういう地形的なことはもう少しいろんな学者が言ってますので、中電さんだけが地形的な判断の上でということより、もう少し科学的な分析もしていただきたいというのが1点です。
 津波の高さは、大体8メートルから10メートルぐらいだと思うけど、施設の安全性というか、原発という特質性からいくと、いろんな面で二重、三重の安全対策をする意味で18メートル、ところが18メートルがひとり歩きする。18メートルなら、今度は19メートルの津波がきたらどうするんだっていうような議論から、地下に爆弾を抱えている東海地震の直下だから、19メートルが来た場合には、もう静岡県は全滅ですよという話の飛躍になっていくんです。だから、それを聞いていると19メートルがきたらどうするんだといったら、浜松市の駅から南は全滅だと思いますし、もっと北までいっちゃうと思うんです。沼津、富士のほうも相当全滅になると思うんですけど、そうしたらもう日本の国の機能が喪失するっていうことだと思いますので、私はぜひ、これから説明していくときに謙虚はいいけども、そこら辺のめり張りをきちんとしないと19メートルがきたらどうする、20メートルがきたらどうするっていうことになる。我々もやらなきゃいけないんですが、その辺の問題が1点と。

 それから、もう1つは、一層の安全のために7項目やれということで、念には念を入れて今度やるということで、一方では、このたびの私の地元の議会での議論のやりとりの中で、市長も言ってるんですが、福島のようなことが浜岡で起こってはいけないから永久停止なんだという言い方をしているんです。だとしたら、一層の安全としての7項目をしっかりチェックして、それが時の政府からもしっかり指導を受けているということを、もう少し胸を張って言ってもいいんじゃないかなと、それでも危ないっていうんだったら、私は幾ら安全対策やっても地球が割れるかもしれないわけだから、そうしたら廃炉っていう話も出てきていいと思うんですが、その辺は委員の皆様にも申し上げたいんですが、そういう一種の一般受けするような議論の中で、この安全性の問題をいいかげんにすると大変なことになるっていうのは自分も感じていますので、最後は意見でございます。

○仲村治朗氏
 防波壁の18メートルという高さがひとり歩きしてしまうという、私どもも考え方、津波被害減災に対する考え方が大事じゃないかということで、18メートルという数字よりも考え方が大事だと、考え方というのはどういうことかというと、今国の中央防災会議でもそうですし、土木学会の委員会なんかでもそうなんですが、2段階の津波の高さを考えましょうということで、ハードで対策する津波の高さと、万一それを超えたときの、避難だとか、ソフトの対策で考えましょうということがありまして、必ずしも私どものものと一対一で対応するわけではありませんけれども、やはりまずは津波に対しての進入をハードのもので防ぎましょうということのもの。その高さをどうするかというのは、やはりその地域の津波の想定なり、あるいは構造物の、施設の重要性で高さっていうのは18がいいのか、8がいいのか、10がいいのか、それはいろんな要因で決まると思いますので、浜岡の防波壁が18メートルだから静岡県の沿岸500キロ全部18メートルにしろというような、そういう議論じゃないとは思いますので、そういうことでまずはある程度合理的に想定される津波に対しては、第一段階としてハードの対策をとりましょうということ。さらにそこでとまらずに、やはり今回も想定外というような言葉も使われてますけれども、それを超えた場合でも次の対策をということで、浜岡の場合には建屋の中に入らないように浸水対策2ということで考えているという。そういう2段階のことで考えるというのが大事であって、高さの18メートルっていうのをマスコミの方とか、その辺を強調して言われるところもありますけども、私どもは考え方が大事じゃないかというふうに考えておる次第です。

○杉山和正氏
 その点を注意して説明を続けてまいりたいと、そのように思っております。

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