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委員会会議録

質問文書

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平成20年6月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:植田 徹 議員
質疑・質問日:07/02/2008
会派名:自由民主党県議団


○植田委員
 6番、質問します。末席を汚す富士市選出の植田でございます。
 初心に返って質問をさせていただきます。
 企画部ですけれども、今の御説明で8割方、空港にかかわるお話がございました。空港部のほうにかかわることもあるかもしれませんけれども、重複する点を御容赦願いたいと思います。
 まず、1ページ。今、山村部長に御説明いただきました空港需要担当の企画監ができたということであります。我々、今、承知をしておりますのは、外国ですと韓国のソウル、アシアナ航空が仁川―静岡という便の決定をしましたけれども、ここにあります中国、台湾の――この企画監が設けられているわけですが――実際、今の状況ですね。中国、台湾への就航可能性、現状の報告を願いたいと思います。

 いろいろ今、岩ア広報局長からもお話をいただきました。皆さんがいろいろな工夫をされて静岡空港の売り込みをされている努力を私は物すごく認めたいと思います。ただ、たまたま私は岳南地域――岳南地域といいますと、富士ですけれども――に住んでいる。富士市には新幹線の新富士駅があります。しかしこの新富士駅は新幹線駅でありながら在来線とつながってない唯一の駅であります。私は当初より申し上げておりますけれども、この轍を静岡空港で踏んではならないという思いで、再三、議場でも質問を繰り返してまいりましたけれども、今でも私はその夢を捨てておりません。というのは、皆さん御承知のとおり直下駅構想であります。
 これいろいろな課題がまだ山積しておりますけれども、今、静岡空港が来年の3月にできる、さあ、富士山静岡空港を利用して方々へと行ってみよう。あるいはいろいろなところから富士山静岡空港におり立つ。アクセスです。これから皆さんにいろいろお願いをしたいのは、この中でもユニバーサルデザイン化で、6カ所の駅にこのユニバーサルデザイン化を実施して、静岡空港の開港に向けてJR東海道本線の駅にこれを実施しようということもありますけれども、いわゆるシミュレーション――実際静岡空港におりてJR東海道本線を使う人がどういうふうにラインを使って行くのか。あるいは静岡空港へおりてバスを使って静岡へ行くのか、掛川へ行くのか、はたまた新東名を使って行くのかと。
 例えばの話、私、岳南の富士に住んでいますと、今、韓国に行きたいとなったときに、アシアナ航空ではないですけれども大韓航空が羽田から金浦に発着しているんですね。これも13時30分ぐらいのいい便なんですよ。となりますと、新富士から品川まで行って、品川から羽田まで行く。そして羽田から金浦と。金浦となりますと仁川より都心から近いんですね。ということになりますと、私は当然静岡県民ですから、多少の差があってもなるべく富士山静岡空港を使いたいという意識があります。しかし、時間的なロスあるいは金額的なこともかなりの差があれば、当然違うルートを考えたくなっちゃうなということも実はあります。
 そこで、例えばじゃあ富士の人だったら、自家用車を利用して新東名を使って、あるいは既存の東名高速道路を使ってどこどこでおりると、何分かかります。ただ私がいいなと思っているのは、富士山静岡空港の駐車場が無料ということです。これは大変魅力的なことであります。その魅力を帳消しにしないような、何か広報でも「あなた方どこに居住していますか。そこでしたらこういうルートがあります。こういうラインがあります」ということを徹底的に……。今の御説明の中にも、各企業の皆さんのアンケート調査結果でもアクセスの問題がかなり出てきますね。そのことについてもぜひ静岡県くまなく、あなたはどこにいるか、どういうラインを、どういうルートを使ってこういう手法があります、こういう手法がありますということをぜひ徹底してお知らせしていただきたい。
 この富士山静岡空港から世界に飛び立つ、あるいは北海道、九州まで行くということはかなりの数でわかってきましたけれど、富士山静岡空港を拠点にして、さあそこから先をどうするかということが、私は今でも非常に心配で心配でなりません。県の皆さんにも気持ちの中でそのことをお持ちの方はかなりいらっしゃると思います。ぜひその辺のことをお話をお聞かせ願いたいと思います。

 それでこれは空港のほうにかかわることかもしれませんけれども、来年の3月に開港ということをもうずっと前からうたいにうたってまいりました。私には、開港日が3月の幾日になるかなということが見えていないんです。とりあえずオリンピックにしても、あるいは花博にしても県のイベントがあると、県庁の表玄関にいるとカウントダウンが出ますよね。もう300日を切っているんですけれども、我々はその日取りがちょっとわかってないんですが、実際3月開港でいいのかな。その辺のことがわかればお話をいただきたいと思います。

 空港のことはまた違うときにお聞きすることにしまして、この説明の資料に沿って順番に。
 12ページ、静岡県総合計画審議会。これ今まで既存の審議会もありますよね。部長の説明ですと、調査分析をより詳細に行うためにこの2つの部会を――県民生活部会と経済産業部会を設置をしたと、こういう提案説明がありましたけれども、既存のそれじゃあ審議会はどうなっちゃったんですか。物足りないからこの2つの部会をつくろうとしていると思うんですけれども、実際今までの審議会は何だったんですかということもお聞かせください。

 次に13ページ、道州制の問題につきましては、先月か先々週、天野議長と花森副知事が東京へ行ってこの話をしたという新聞報道がありました。時期尚早じゃないかとそういうお話をしたようですけれども、我が県では、多分政令市のような政令県ということを提唱しているというお話でありますけれども、実際全国的に見て、この道州制について県当局の皆さんの静岡県の道州制に対する考え方が――静岡県としてね――どのくらいのレベルというか、位置にあるのかをお聞かせを願いたいと思います。

 16ページ、さっき話の中にありました鉄道駅のユニバーサルデザイン化、これは先ほど言いましたからね……。
 17ページの、この別添資料にも――きょうの追加資料にもありましたDMVですけれども、デュアル・モード・ビークル。これは先進として富士市が最初に手をつけて、JR北海道に行ったり来たりしていろいろな試行錯誤を繰り返して、富士市ではこれを導入する方向で走っているようであります。多分ここにいらっしゃる皆さんはこのデュアル・モード・ビークルはもう既に見たり乗ったりしている方がいらっしゃると思いますけれども、実際マイクロバスに鉄道の車輪がついた、せいぜい乗っても25人ですよね。これが運転手、車掌が乗るとなると、現況ですと9人しか乗れない。この間の新聞でトヨタ自動車が27〜28人になるくらいの車両を開発中ということも出ましたけれども、果たしてこのデュアル・モード・ビークルの今の状況のままでこの利用者の多い区間へのシャトル運行の導入検討とか、そういうことにわたって将来的にDMVの導入を検討しているということですけれども、実際今の車両でしたら私はかなり疑問がありますけれども、いかがなものでしょうか。

 21ページに地上デジタル放送のことが書いてありますけれども、我が家ではまだアナログ放送のテレビで、やがて買いかえなければいけないなということであります。この中段にアナログ放送は2011年――平成23年7月24日に終了予定となっていますよね。現在、約91%カバーしておるという説明でした。平成22年度の見込みは98%となっていますが、平成23年7月24日に100%カバーできると解釈してよろしいんでしょうか。その点。
 以上、漏れた点があるかもわかりませんけれども、質問をいたします。お願いいたします。

○杉山静岡県理事(国際戦略担当兼空港需要担当)
 まず、空港の路線就航の可能性の件でございます。特に中国と台湾についてのお話でございます。
 中国につきましては、日本の国土交通省に当たる民航総局というところが国際線の就航に全権を持っております。ことしの1月に民航総局の方が静岡に見えまして、国土交通省との政策懇話会という非公式の会議を開きまして、意見交換をしたということもございます。その席上などで県の要望を民航総局に伝えて、今後の支援をお願いしたのですが、中国の幹部のほうについても静岡空港への就航を強くお願いしたところです。
 その結果、今、静岡空港に中国東方航空――中国の一番大きな航空会社でございますが――中国東方航空にぜひ上海から静岡に結んでいただきたいという希望を申し上げておりまして、これについて支援する、あるいは協力するという約束をいただいております。これは個人的になるかもわかりませんが、かなりの確率で上海からの就航は確実なんではないかなというふうに思っております。ただ、中国という国柄でございますので、それがいつ発表されるかということについては、できるだけ早くしていただいて、県民が利用できるような形に我々も早く取り組みたいなという希望を持っておりますけれども、これはひたすらお願いして、早期の発表をお願いするほかないかなというふうに思っております。
 それに対して台湾でございますが、これは台湾のほうは定期路線の就航というよりも、例えば近年北海道と東北等で台湾からの路線が非常に就航しておりますが、これはいずれもチャーター便でございます。定期的チャーターといいます、かなり連続してチャーター便が飛んでおりますが、これは定期便ではございません。台湾の航空会社のほうも静岡との就航について、非常に魅力的なところだという御意見を何度も聞いておりますが、これがやはり定期路線でなくてチャーター便の就航になるだろうなというふうに、そういうお返事を聞いております。
 現実でも台湾の方が何万人も富士山あるいは伊豆のほうに今現状で入っておりますので、この観光客あるいはビジネス客がこういった静岡の定期的チャーターのほうに移っていただけると、それが最大の誘客のポイントになるかなと思っております。
 ただ、今後定期的チャーター便になりますと定期便と違いまして航空会社や旅行会社のビジネス戦術といいますか、このときにチャーター便が行けばもうかるんだと、これは確実にもうかる可能性があるという可能性が出てきますとチャーター便をすぐ飛ばせます。ですからその決定はかなり開港の間際になるのかなというふうに思っております。それが路線について、中国、台湾の状況かと思います。

 それから、富士山静岡空港のアクセスの件でございます。富士山静岡空港のアクセスの第一はやはりこれだけ東西に広い県ですので、とは言いましても、私どもいつも静岡空港を自慢してますように交通の至便な地域に立地する空港でございます。それはもう東西に東名高速道路が通る。それで県の東西の端からでも最短時間で空港に集まることができると、これ出色の空港だと思います。その意味で静岡空港に2,000台の駐車場をつくって、県民に対して最大の利便性を図った空港であると私自身認識しております。
 2点目が、その直近に新幹線とJRが走ります。ここに太いパイプをつけることができれば、県民にとって最短距離で新幹線を利用でき、JRも利用できるし、東西170キロにわたるところをやはり一番短い時間で列車を利用する形で空港に集まってきていただけると思います。
 そうは言いましても、やはりこれ南北にも広い県でございますので、高速道路、鉄道のほかに主要都市からのバス路線をちょっと柔軟に扱えば、そういうバス路線もあったら、さらにアクセスは重複して県民の利便性が高まるのかなというふうに思っております。
 もう4点目は、観光地に直行する交通手段かなと思います。それはフェリーであったりバスであったりいろいろありますが、これはやはり観光地の地元とそれから地元のバス会社さんと、工夫を凝らして、その辺を柔軟に結んでいただくことが静岡空港の利便性を高めるお話かなと思います。

 それで、3点目のあの開港日のお話でございますが、まだ開港日は正式には決定されておりません。3月中旬に開港するということで、私どもあらゆる準備を進めております。それに御理解いただければと思います。以上でございます。

○伊熊企画調整局長
 2点、お答えさせていただきます。
 総合計画審議会の、2つの部会の設置の件でございます。総合計画審議会につきましては、この3月に新しい方に2年の任期ということで御就任いただきました。従来50名という大きな人数で運営したわけでございますが、今回は26名とかなり絞りまして実質的な議論をいただくということでお願いしたものでございます。
 実は3月の審議会の中でも、専門的な部会を設置したほうがいいという御意見をいただきましたものですから、我々検討いたしまして、この2つの部会を設置させていただきまして、さまざまな専門的な検討いただいて、これをまた審議会のほうにお返しをするということで、本年度のスケジュール――12ページのところの2番と書いてございますが、下にスケジュールございますが――おおむね8月から検討いたしまして、12月あるいは3月の審議会におきましてその中間的な報告あるいは最終的なものを御報告するということで、一応連携をして、審議会のもとにこの専門部会が運営されるという形で運営していきたいと考えてございます。

 次に、道州制の点でございます。
 特にお話がございました議長さんと花森副知事が出席した会議におきましても、いろいろ各県が御意見を申し上げたということで聞いてございます。
 最近の調査――日経新聞で1月に実施された47都道府県の調査を地域別に見ますと、東北、関東、中国は賛成あるいは慎重派が混在をしているという状況があります。四国と九州は賛成派が目立ってございます。あと本県が属します北陸、東海のブロックはどちらとも言えないと、まだその状況を見てと、慎重派が多い。近畿は反対派が多いという状況で、地域別でもかなりいろいろな意見が出てございました。
 本県の意見もありましたけれども、植田委員おっしゃるとおり、政令県構想という中で一定の規模があるところにつきましては、一気に道州制に至るということではなく、ある程度国の権限の移譲を受けながら独自にノーブロックでやっていくというようなことを主張してございますので、我々としましては、まず国民的な道州制に対する意向、これを踏まえながら、政令県構想に基づく政令県をまず目指す、こうした中で他県の動向も見ながら進めていきたいと思います。以上でございます。

○田澤政策推進局長
 まずDMVに関してでございます。先ほどのお話もありましたように、DMVというのは小さな、マイクロバスを改造したというような新しい交通機関ということで、確かに輸送力に関しては大変少ない、小さいということはそのとおりでございます。現在、北海道で試験営業をしております。それも1両当たり定員は16名ということで実際に試験をしているという状態です。ただ一方において車両価格が通常の電車の7分の1であるとか、いろいろな運行経費が4分の1であるとか、実際にはメリットもたくさんあるという中で、恐らくこの導入についてはそれぞれの路線が置かれた、あるいは同じ路線であってもそれぞれの場所に応じた導入の理由と、またその効果が見られるんではないかなというふうに思っております。
 今回、天竜浜名湖鉄道で行うところも現実的に利用人員が非常に少ない中でかなり経営的に厳しいという状態の中で、1つの新しい運行実態に応じてどのような形式をとるかという中の選択肢として今回実証実験を行うということでございます。

 それから、地上デジタル放送についてであります。
 お配りした資料の中で22年までに98%ということですけれども、これはあくまで中継局の整備によるカバー率が98%ということでございまして、これを所管しております国も地上デジタル放送の本格放送前に100%をやるというふうにしております。この100%にするやり方ですけれども、ケーブルテレビでありますとか、あるいは難視聴の共聴施設をつくったり、あるいは共聴施設のデジタル化をしたりというような、さまざまな方法で100%を目指しているというふうになっております。以上でございます。

○天野(進)委員
 議事進行にちょっとあえて申し上げたいんですけれども、今、杉山理事のほうから大事な丁寧な答弁があったわけですけれども、その中で中国東方航空が上海から就航されるだろうと、自分にとっては確実だと思っているというような表現がありましたけれども、これは新聞に書かれると大変な影響をもたらす問題だと思っております。
 そこで、ぜひこれは記者の皆さんにも、これは杉山理事の思いだということで御理解をいただいて、この場でそういう答弁があったという表現はやめてほしいと、私は聞きながら感じたところでありますので、この際杉山理事にもう一度その辺についてお願いします。

○山村企画部長
 今の御指摘のとおり大変微妙な問題でありますし、まだ何も確定しておりません。
 もう1つ申し上げたいのは、この後、空港部の審議がございます。所管事項から言えば我々が答えるべき話ではありません。これは空港部が責任を持って回答すべき内容でありますし、もう1つは開港日についても我々がどうのこうのできるものではありませんので、これも空港部の審議の際に質問していただければ大変ありがたいと思います。
 今後、我々はほかのことでも――いろいろ対外的な交渉が余りないものについては、私も私見を述べさせていただきますけれども――今言ったような非常に微妙なものについては、相当慎重な答弁をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。

○植田委員
 いずれにしましても、いろいろな議論のある中でもう来年の3月に富士山静岡空港は開港します。静岡県民としてこれを利活用――もう200%、300%利活用したいという思いがある一方で、まだまだあの空港の真下を新幹線が通っているってね、いやもったいないね、何とかしてちょっと横へ出して途中で新幹線へ乗りさえすれば、上下を問わずおりた駅の真上が空港だったなんて、これは世界に類を見ないすばらしい拠点になるね。
 私は静岡県がじゃなくて、国策として日本列島のど真ん中に位置する富士山静岡空港は、もう日本国としてそういう手段をとらなければいけない。新幹線がわざわざあの真下を通っていながらそれを使わないという手はない。いや、それはいろいろな議論があります。ダイヤが過密過ぎる、あるいは駅が近過ぎるということもあるでしょう。
 しかし、日本列島の真ん中に位置する、この位置的にも新幹線がその真下を通っているこの現実、私はまだ望みは捨てない。JRが席上につかないじゃなくて、必ず近い将来、JR側が「ぜひここに駅をつくってください」と言う日がもうほんの近い近い将来に来ると私は確信をしております。

 それからですね、話は変わります。
 田澤政策推進局長からお話しいただきました。DMV――デュアル・モード・ビークル、これ富士市でも同じことをやっているんですがね、もしかすると私の聞いている価格と違うかもしれません。1両幾らと踏んでおりますか。そのことをお聞きします。

 先ほど道州制のことをお話しくださいました。いずれにしても道州制云々を議論に議論を重ねて、県民に投げかけるように我々議員にもまだこの道州制についての議論は全くといっていいほどされておりません。ですから、静岡県議会にも今の提言等を投げかける、議論をする、その繰り返しをしていただきたいということをお願いしたいと思います。

○田澤政策推進局長
 それでは、DMVの価格についてですけれども、今、予想価格として2000万円というふうにしております。実際の車両価格が鉄道の車両が約1億3000万円ほどということで聞いておりました。その改造費も含めて約7分の1というふうに聞いております。

○山村企画部長
 新幹線の地下駅のお話で、植田委員から非常に熱いメッセージをいただきました。ありがとうございます。
 植田委員の意見を聞いておりますと、何か県がいかにもあきらめたような論調でお話をされておりましたけれども、決してあきらめてはおりません。あきらめておりませんというよりも、きちっと総合計画にも位置づけておりますし、我々は、これは将来的にはぜひ必要だと。今現状は国へ毎年いろんな要望事項を出します。その中には空港の地下駅については、これはまさに委員が言われたような国策なんだと、国の政策としてまずやってくれという要望を中に入れ込んであります。それがまず1点。
 それからもう1つ、JR東海との関係でありますけれども、これJRだけではなくて、何か新しいことをやってくれと民間にお願いをすれば、当然その需要はあるんでしょうねと、その需要をちゃんと説明した上で、向こうが納得した上できっと新しい駅なり、新しい線路というのを引くと思うんですね。ただ静岡空港は残念ながらまだ開港しておりませんし、その辺は一体どのくらいの乗降客があるのか、そのうち新幹線を利用する人がどのくらい見込まれるのか、それがわからないうちは事業者としては恐らく手を出せないだろうなと、我々もその辺はわかってきておりますので、そういう意味ではできるだけ静岡空港を利用する人をふやすということ、ふやして――先ほど委員が言われましたように――向こうから、いや、これならJR東海も商売になるというような状況になったときに、初めて現実的に動いていくんだろうなと思っております。
 それからもう1つ、今、JR東海がリニアの話を自前でもつくるというようなことを非常に公言しております。リニアができますと、今の新幹線というのは非常にあくというとおかしいですけれども、余裕が出てまいります。したがいまして、うちはJR東海に対してはリニアを頑張れ、頑張れって一生懸命リニアの応援をしています。リニアができるだけ早くできれば、物理的に今の東海道新幹線というのは非常に余裕が出てきますので、そうすると技術的な問題というのはクリアされていくだろうなと思っておりますし、現状でも多分やろうと思えばできると思うんですね。
 ただ、多分需要がそれだけ見込めないというのが事業者としての判断であろうと思っておりますので、まず我々とすれば、そこは需要をふやすと、顕在化させるというのが、この空港地下駅に対する対応策ではなかろうかなと思っております。決してあきらめておりません。

 それから、道州制に関してなんですけれども、一応道州制の意義、それから将来的にはこういう形ということは静岡県も是認しております。何も静岡県1県でとか、政令県――二、三の県が集まってそれだけで将来行こうとは思っているわけじゃありません。遠い将来を考えれば、日本の国土、国のあり方というのは道州制が導入されてもしかるべきだろうな。
 その点では一致しているんですが、例えばこのビジョン懇談会で言われました2018年度までに導入するというように、期限を切ってあります。そうしますと、まだそんなに国民の間でも議論されておりませんし、認知もされておりません。議論もまだまだ生半可の中で、おしりを切られてそこに持っていくというのは非常に問題が大きいと思っております。ああいうものが出てきますと、ほかのほうからいろいろな学者などもいろいろな意見を出してきています。
 例えば、たまたま手に入れたものですけれども、立命館大学の先生なんかは非常におもしろい分析をしながら20州ぐらいでいいじゃないかと。日本の今考えている9とか10前後の道州というのは余りにも大き過ぎる。これはほかの国と比べたときに、州というのは連邦制をとらない限りはそんなに大きくする必要はないんだというような議論もありますし、今まで欠けているいろいろな部分が補われるような議論が非常に出てまいりましたので、これから細部にかけてみんなでいろいろ議論をしていけば、もう少し深まっていくのかなと。そういう意味では静岡県としては時期尚早であるというのが基本的な今のスタンスであります。以上であります。

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