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委員会会議録

質問文書

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平成23年2月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:赤堀 佐代子 議員
質疑・質問日:03/01/2011
会派名:自民改革会議


○赤堀委員
 お願いいたします。
 こちらに第2期の文化振興基本計画の策定の中で、基本目標として「10年後、県の文化振興のめざす姿」として、「『みる』、『つくる』、『ささえる』人を育て、感性豊かな地域社会の形成をめざす」とあります。「みる」というのが、国文祭の後のことに生かされているのか。「みる」力というのは非常に弱いと思うんですね。「つくる」というのは本当にやる気があっての人たちなもんですから勢いとしてはあると思います。「ささえる」はこれはもう県とか市とか町に頼っていかなくてはならないと思うんですけれども、地域での劇団というか公演をする人たちが、高齢社会になりまして何か地域に喜びを与えながら自分も楽しめる、そういう小さな劇団みたいなものをつくりかかっているんですね。ですけれども自分たちで発表の場をPRしにくいと、そこまで時間がないと、そういうのを県では、もちろん市もそうですけれども、広報に取り上げていただいて、こういうところでこういう活動をしている人たちがいらっしゃるんですよ、またこういうときに公演をしますよと、そんなような支援ができているのか、これから考えていくのか、その辺をお聞かせください。
 「つくる」人たちは本当にそれが好きでやるもんですから、意気込みはあると思うんです。「みる」人たちの意識が少ないとなかなかふえていかないと思います。そういうことでそれをお願いします。
 ここにもありますけれども、国文祭で非常にすばらしい資源があるということの実感があったようですけれども、それを県としてはどういうところにポイントを置いて伸ばそうとしているのか、その支援はどんなふうにしていくのか、それを聞かせてください。
 地域で活動する公演ですけれども、そういう人たちへの会場を借りるときに、会場費を支援してやるとか、とにかく何かをしてほしいという気持ちはうちのほうで聞きますとありますので、何かそういったいい策があったら教えていただきたいと思います。
 それと、場所の提供です。ここにもありますけれども、文化活動ができる場所を提供してくださるとかね。県下ではいろんなそういったミニ劇団のようなのを持ってるところが非常にあると思います。その発表する場所。年に1回ぐらいそういった人たちが発表する場を県がまとめてやっていただければ、もっと質も上がっていくし、やる気にもなるし、文化が高まっていくのではないかなと、こんなふうに思います。そのことに対して、どういうふうな取り組みを考えていらっしゃるかお聞かせください。

 それからグランシップですけれども、この表を見ますと、年々入館者が多くなっているということは、これだけ高まっているんだなということを感じます。この中で自主企画事業計画がありますけれども、舞踊とか合奏とか合唱、それから家族で楽しめる世界の演劇、そういったものももちろん必要なんですけれども、先ほど言いましたように、この中へ1つぐらい、年に1回そういった地域で活動してらっしゃる団体の発表の場をつくっていただくということを提案しますけれども、どういうふうに考えてくださるかお答えください。

 それから富士山静岡空港ができまして、それに伴って平成21年9月から静岡市、浜松市へ旅券の発行事務が移譲されました。それで全市町へ移譲したわけですけれども、私たちは手軽に旅券をいただけるという便利さを非常に強く感じますし、ありがたいなということを住民の人たちからも聞きます。この利便性をどのように感じているのか、それからこれによってどういう効果があったか。それから事務がふえたわけですね、各市町では。それに対して、県として市町にどのように支援を行っているのかお聞かせください。以上でございます。

○後藤文化政策課長
 文化振興基本計画につきまして、何点か御質問をいただきました。
 まず地域の演劇を行っている方々のPRということでありますけれども、平成10年度から年に3回ずつ静岡県舞台芸術公演情報ということで、地域で舞台芸術中心に活動されている方々の情報を広く県民の方々にお知らせする情報誌を発刊しております。
 それから、活動する方々向けの場所の提供等につきましては、例えば昨年度から県の文化財団と共同しまして、文化情報データベースというのを立ち上げました。その中で、あいている文化施設の情報といったものを提供しております。
 それから、今回の第2期文化振興基本計画の中でも重点施策の4のところに、説明資料の7ページになりますけれども、遊休施設等のけいこ場等への活用の促進というものを掲げておりまして、地域で芸術活動される方々については、けいこ場がなかなかないというようなお話も聞くものですから、文化財団の情報データベースとともに、今後教育委員会等にもいろいろお諮りをしながら、例えば学校の跡地の利用でありますとか、けいこ場として活用できるようなものがないかどうかとか、そこら辺の検討もしてまいりたいというふうに考えております。
 それから、委員の質問全般にかかわることなんですけれども、これまで第1期の文化振興基本計画については県の文化施設中心にいろいろ施策を検討してきたわけですけれども、いろんな活動をされる方、それから文化芸術を見る方、そういった方々に対してきめ細やかな対応をしていくためには、県だけじゃなくて市町の、特に文化施設の協力を仰いでいくというような方向性が大事だと思います。そこら辺の施策協力というような形で取り組んでいきたいと考えております。
 それから、先ほどの場所の提供という質問に戻りますけれども、SPACでは毎年夏ごろの期間を中心に県民月間というものを実施しております。県内でいろいろ活動をされている舞台芸術団体に日本平の野外劇場等施設を提供しながら、SPACのほうでは照明だとか音響だとかの技術援助をしていくというような施策を展開しております。

 それからグランシップの事業につきましても、自主企画事業の中で、県民参加というような観点からしますと、毎年8月に音楽の広場というようなことで、これは音楽の分野ですけれども、アマチュアの方々300人規模で演奏会を実施しておりますほか、指定管理業務ではなくて文化財団の固有業務として、地域文化を振興するというような形で、地域で文化芸術活動に携わる方々に対する金銭的な助成制度でありますとか、そういった活動を表彰する制度とかを設けております。
 このような施策を展開しながら、文化振興基本計画の中で、「みる」方、それから活動される方に対する支援策を進めていきたいというふうに考えております。以上です。

○墨岡国際課旅券室長
 旅券事務の移譲についてのお尋ねです。
 まず、移譲による利便性の向上及び効果でございますが、県が旅券事務を行っておりましたときは、県内9カ所の旅券センターで旅券の申請受付と交付を行っておりました。平成21年9月1日の県内全市町への移譲完了後、現在では35市町43カ所の窓口におきまして、申請受付と交付が可能となりました。同時に、申請時に必要となります戸籍謄本等の取得と同じ場所で旅券の申請が可能となりまして、手続のワンストップサービスの実現が図られたところでございます。窓口開設時間も、県の旅券センター当時は平日の午前9時から午後4時半まででしたが、各市町におきましては地域性や住民ニーズに応じ窓口開設時間を設定しておりまして、効率的できめ細かい行政サービスが可能となりました。また県内に住民登録されていらっしゃれば、県内のどの市町の窓口でも旅券の申請と交付が可能となりまして、通学や通勤等、住所地以外での旅券の申請と交付を希望する県民の方々にとりましては、利便性が大いに向上したところでございます。
 次に、移譲後の市町に対する支援でございますけれども、経費面の支援といたしましては、事務処理に必要な人件費や事務費等の経費を権限移譲事務交付金として措置いたしますとともに、旅券事務を行うために必要となります窓口用の備品等は、県が購入の上、無償譲渡したところでございます。実務面では、円滑な移譲と事務の統一化、均一化を図るため、県で旅券事務処理マニュアルを作成いたしまして、市町職員に対して座学研修及び実地研修を実施したところでございます。
 また、今般策定しました新しい県総合計画におきましても、多文化共生と新たな地域外交の推進の項目の中に、市町との連携により住民に身近なところで、適正かつ円滑な旅券発給を行うと位置づけられておりまして、県民の国際感覚の涵養により地域外交が推進できるものと考えております。
 今後も新入職員のための研修会を開催するほか、電話による相談体制の整備、メールによる情報提供、県職員による巡回指導等を行ってまいりまして、市町との連携に努めまして旅券事務が適正かつ円滑に執行されますよう支援を行ってまいります。以上でございます。

○赤堀委員
 御答弁ありがとうございました。
 各地域の文化活動に対する支援ですけれども、先ほど御答弁の中で、「みる」方への支援というのはちょっとわからないんですけれども、「みる」人たちにはどういう支援をしているのか、県でやるときには県のPRはうんとしていただけるんですよね。地域でもっとすてきな劇団になろうとして努力している人たちがいる、それを「みる」側に知らしめてやる取り組みというのはあるのかないのか。やっぱりそこが弱いようです。やっぱり演じる側は「みる」側に見てもらいたい、見てもらいたいけどPRしていく時間はない、ビラみたいなのはつくりますけれども。だから、本当に田舎の芝居みたいに思われちゃって来てくれないという嘆きがあるようでございます。ぜひそこら辺の「みる」側に対しての県としての取り組みをどんなふうに考えているのか。

 それから振興策ですけれども、担当者の方々は国文祭の後にいろんなことを感じて、この基本目標をつくったわけですけれども、何を目玉として振興策としていくのか。いろいろあるなあということは感ずるんですけど、どれを主として進めていこうとしているのかちょっとわからなかったものですから、それを聞かせてください。

 それから、野外劇場なんかでも地域の人たちに見せるわけですけれども、そこは使うことはできないわけですよね。ですから、自主事業はそういうところでやるんですけれども、音楽とか演劇とか、音楽はきっと会場を貸してやっていることが多いと思うんですけれど、地域のそういった文化を高めるという――自分たちが楽しんでやってるんだからと言えばそれまでなのかもしれないですけど――これをさらに光るものにしてやるにはそういう発表の場をつくっていただければもっと違ってくるのではないかなというふうに考えます。
 この段階的な発展の中で、グランシップのこの計画の中にそういったものを取り入れて頑張っていくという気持ちはあるのかないのかをお聞かせください。

 それから旅券のことです。ありがとうございました。本当にいろいろ工夫されてやってくださってありがたいと思います。
 1件に対しての所要時間というか、何時間ぐらいでできるのか、何日間か待たなければできないのか、その辺をお聞かせください。以上です。

○後藤文化政策課長
 「みる」側への支援策というようなお話がございました。
 地域でいろいろ舞台芸術を初めとして活動されている方々がこういうようなことをやっていますよというような情報につきましては、県の支援策の大きな役割というのに情報提供がありますものですから、先ほども申し上げた舞台芸術公演情報で取り上げてPRするとか、文化財団と共同で進めた文化情報データベースの中にもそういった催事の情報等がいろいろあるわけです。
 それに加えまして、今回創刊をしました「アトリエふじのくに」でも広く民間も含めてそういった活動については四季ごとに提供していきたいというふうに考えております。

 それから、2点目の文化振興基本計画の目玉は何かというような御質問ですけれども、これは6つの重点施策すべてが目玉なわけなんですね。
 そういった中で、先ほど国民文化祭の成果、国民文化祭によって盛り上がった文化活動でありますとか、今まで見過ごしがちだった身近な文化資源のよさを再認識して活用していくというような観点から、この重点施策3とか4を目玉というような形で具体的な事業をお示しをしたわけです。
 それ以外にも「ささえる」という観点から考えますと、県民の方々が文化活動をしていく環境を整えるというのが県の主な役割だと思っておりますので、地域でそういった文化活動の中核施設となる公立文化施設の機能を強化していくとともに、地域で活動していろんな活動団体と社会とのつなぎ手となっていくアートマネジャーを養成していくアートマネジャー養成講座も今年度から開始をしております。
 さらには、「みる」ということでもって、重点施策1の子供が本物の文化に触れる機会というのは継続的に取り組んでいかなきゃならない重要な課題なものですから、来年度から新たに文化芸術大学と協働した形で、子ども芸術大学を創設して、今までの子供たちが鑑賞するというのを第1ステップとしますれば、今度は自発的に手を挙げて体験をしていくというようなことを第2ステップとして、鑑賞とともに体験も進めていくというようなことも、その目玉として盛り込んでおるわけでございます。

 それから、発表の場をつくるということに関しましては、県民の方々のいろいろな文化活動のすそ野を広げるということで、先ほど御答弁申し上げましたふじのくに芸術祭、ここが今後の1つの中心的な役割を担っていくんじゃないかなというふうに考えております。
 従来の主催事業に加えまして、県の我々がやっている事業と共催事業という形、それから市町でいろいろ芸術祭等でもってやっているものも協賛事業というような形で盛り込みながら、全県で盛り上げていくような芸術祭にしたい。その中で1人でも多くの県民の方々がいろんな活動に参加をしていく、鑑賞するというようなことを目指していきたいというふうに考えております。以上です。

○墨岡国際課旅券室長
 旅券でございますけれども、市町で申請を受け付けまして、県に送られてきてそれを審査して作成し、また作成後の審査をして送り返して市町で交付ということになりますので、通常は申請した日から起算いたしまして、土日祝日を除いて8日目に交付ということになります。
 ただ、海外で事故や病気などによりまして親族が急に渡航しなければいけないということになりました場合には、県のほうで即日発給いたしております。これは土日とか夜間を問わず、緊急の場合は即日発給いたしております。以上でございます。

○赤堀委員
 今の旅券のことですけれども、例えば、そんなことがあっては困るんですけど、旅行していてパスポートがどこかに行っちゃったときの対応はどういうふうにされるのか。

 それから、要望ですけれども、子供たちには非常に大きな豊かな感性があります。
 ですから、「みる」側のほうに、子供たちにとにかくいいものを見せていただきたい。そういう環境のところの子供たちは常に触れているんですね、映画にしても劇団にしても。田舎の子供たちは、今劇場が余りないので。テレビが普及しているのでいいじゃないかというけど、やっぱりテレビで見るとのまた違います。美術とか音楽とか、生のものを見せてやるということは、すごく感性を豊かにしますし、人間形成の上で大事なことだと思いますので、そういうところにも力を入れていただきたいなと思います。
 それから、地域の劇団同士の連携を図るその仲立ちをぜひやっていただきたいと思います。最後のは要望です。よろしくお願いします。

○墨岡国際課旅券室長
 海外で旅券を紛失した場合には、最寄りの日本の大使館、領事館に行っていただければ、そこで今までの旅券を失効させまして、帰国のための渡航書という、パスポートではないんですけれどもそれにかわるものを発給いたしますので、それで日本に帰っていただくことになります。以上でございます。

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