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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年9月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 時久 議員
質疑・質問日:10/07/2008
会派名:公明党静岡県議団


○阿部(時)委員
 今、115号議案の関係で質問ありましたので、先にそこからちょっと伺っていきます。
 私の聞きたいことだったんですが、今回給油施設を設置するということでの条例改正ということで、今白井室長から説明もあったから何となくわかったんですけども、ジェット燃料の200キロリットル2基のもとになる部分では、例えば就航予定先の航空会社とか、そういったところからの要望なり御意見があったのかどうか、そういった上でこの形を設定されたのかどうか、その点確認の意味で伺っておきたいと思います。

 それと、使用料の関係は受益者負担ということをもとにしながら算定されたということですけれども、それについて支出全体の見込みとしてどういった見積りをしたのか、その辺を伺っておきたいと思います。

 それと、この5ページのところの指定管理者と業務分担ということで、県と指定管理者の分担が分かれています。これは重立ったものの感じがするんですけれども、もう少し具体的に富士山静岡空港株式会社がやる業務、その中身を教えていただきたいと思います。これが2点目。

 それと、前に戻りまして、107号議案で先ほどもずっと出ているわけですけども、いわゆる調節池の崩落というんですか、それで災害復旧で4億円というものですが、私が伺いたいのは、さっき答弁されたときに、工事が完了してから約3カ月後に6月の集中豪雨で発生したということですけども、当然完了検査をされていたということですよね。それでその後3カ月後にこういったことが起きたと。
それともう1点は、先ほど施工管理に問題はなかったということで御答弁あったようですが、崩落するまでの経過――例えば地割れがしていましたという説明をされていましたけども――そういった兆候が、その3カ月の間で管理上確認できなかったのかどうか。ここで必要以上に議論するつもりはないんですけれども、管理責任が本当にないのかということ。

施工については当然入札されて、工区で割っていますから、幾らくらいの単価でどこが入札したか。それも聞きたいんですけども、今回4億円使うわけですね。そうすると入札した当初の単価から見ると、この4億円というのはどのくらいに当たるのかどうか。

その中で、施工誤差というものがなかったのかどうか。検査しているから恐らくそういったものが出ていないと思うんですけども、まずその辺のところをお答えできる範囲で伺っておきたいと思います。以上です。

○白井経営管理室長
 115号議案につきまして、まず1点目に400キロリットルのタンクは、エアライン等の要望を聞いてのものかということですけれども、この400キロリットルに決めたのは、昨年、ことしの当初予算を要求するときでございましたが、そのときに就航を決めておりました3社の使用量を聞き取りまして、おおむね1日40キロリットルということで、それを国のほうの基準では7日分程度タンクに用意しなさいということでございましたので、その量プラス防災用の100キロリットルを加えた規模ということで、400キロリットルということにいたしましたけども、実際にはフジドリームエアラインズとか、チャーター便等の就航がございますので、現実的には他空港との例と同じような3日ないし4日分の貯蔵ができるというような規模になっております。

 それから、使用料算出に当たっての支出の見込みということでございますけれども、これにつきましては、他空港の事例とか専門業者からの聞き取りによりまして積算した施設の維持管理経費のほかに、使用料として回収するということで減価償却相当額の算入をいたしまして、初期投資額につきましても使用者からの使用料で回収をしたいというふうに考えたところでございます。
 ただし、給油施設の全体の保管数量400キロリットルのうち、その4分の1に当たります100キロリットルは防災用燃料の保管に充てるということにしておりますので、この保管に要する費用までを一般の使用者の方の使用料に転嫁することは適当ではないと考えておりまして、減価償却費相当額を含む全体経費の4分の3に当たります約4700万円の経費、これを使用料算定に当たっての年間ベースのトータルコストと見積もったところでございます。

 それから、指定管理者の業務の中身ということでございますけれども、航空機給油施設の設置管理者である県といたしましては、施設の使用承認を与えて、それから管理する燃料の品質を検査し、適正に管理された給油施設で保管をし、搬出される燃料の量に応じて料金を徴収するということになりますけども、このうち指定管理者には日々の搬入搬出に関する計画の調整や使用者に対する施設使用上の指示、それから燃料の品質管理、在庫数量等の数量管理など、燃料の搬入搬出及び保管に関する業務、さらには施設の点検、維持管理に関する業務、並びに料金賦課の対象となる給油量の報告業務など日常的な管理運営に関する業務をゆだねたいというふうに考えております。

○勝山整備室長
 第107号議案の災害復旧について、御説明申し上げます。
 まず第1点目の施工完了検査ということでございますが、19年度の末ですので、ことしの3月25日に工事全体が完成しておりまして、3月28日にいわゆる完成検査を受検しております。その結果は良好であったという報告を聞いております。
 2点目の、その後6月までの3カ月間の間に地すべりのような兆候は見られなかったのかというお尋ねかと思いますが、降雨が何度かありまして、我々が4月の下旬に現場から報告を受けている感じでは、若干のり面に変異、異常が見られるという報告を受けております。その後、5月の末になってその部分の滑りが大きく拡大してきた。つながっている水路の一部に崩壊が見られるようになったということ。それから6月の大きな豪雨によって地すべり全体の土塊が動いて、その上部にありますアクセス道路の歩道のところまで拡大をしたと、このような報告を受けているところでございます。
 ただ、我々は地すべりという認識でおりますので、一時の例えば6月だけの雨で一時期に大きく滑ったと言いますか、そういういわゆる土砂崩れ的な兆候ではなくて、4月の終わりごろから降雨が繰り返されるごとに、徐々にそういう兆候があらわれたものだとこのように考えておるところでございます。

 それから、3つ目ですが、当初のいわゆる調節池のそのものの工事費の内容でございます。
 この調節池そのものは、申しわけありません。空港部の資料の3ページのR0調節池の上段の平面図をごらんいただきたいと思うんですが、調節池そのものはこの平面図の下の部分にR0本堤と書いてありますが、この本堤というのはいわゆるコンクリートのダムになっております。コンクリートのダムのところを平成13年度から15年度にかけて施工をしております。
 それから、ちょっとこの図では見づらいかもしれませんが、右上のほうに水路がずっと延びておりまして、書いてなくて申しわけないんですけど、右上のところに沈砂池というのがございます。その沈砂池が平成18年度、水路と沈砂池は平成18年度に工事を実施しております。最後に19年度になって、その本堤の裏側と言いますか、北側の部分の掘削をしまして、今回崩壊した部分ののり面の工事を19年度に行っているということでございます。
そういうふうに段階を分けて施工しておりますが、コンクリートでつくったこの本堤工につきましては、4億3000万円ほど工事費を要しております。それから、15年度に工事を実施しました沈砂池とそれに付随する下流の河川――水路ですね――これにつきましては6000万円ほど要しております。
 それから最後に、その池の中を掘削しまして、のり面工を施工して完了したわけですが、19年度の掘削工事につきましては、実は本体の用地造成工事を契約しておりますJVに、本体部分を盛り土するための土にこの掘削土を利用し、大型の重機械、重ダンプを使うことによってコストの縮減にもつながりますので、大手のスーパーゼネコンのJVに施工をお願いして実施したところでございます。そのように分けて実施をしてきております。

 それから、最後に施工誤差というお尋ねでしたが、冒頭申し上げましたとおり、工事の完成検査を受検した結果としては、良好ということで合格をいただいておりますので、その点についての誤差等は特になかったと理解をしております。以上でございます。

○阿部(時)委員
 特に、航空機の給油施設の燃料のことですけど、40リットルで7日分という算定をされたということで、逆にもう1点追加で聞きたいのは、飛行機がたくさん飛んでくれば、需要がふえてくれば、200キロリットル2基じゃなくて、当然ふやすこともあり得るわけですよね。そういった場合の場所というか、増設ができるかどうか、そのくらいの余裕があるのかどうか、その点を伺っておきます。

 管理委託する部分の中身についてはわかりました。

 それであと、この調節池の関係で、いわゆる公共工事の場合は、管理責任というほうをどうも主にしているようであって、施工業者に対するいわゆるペナルティとかそういったものが一般的にないんですね。それで、技術的な問題でいろいろ検査しているわけですから、私は問題なかったというふうに見るんですけども、例えば完了検査を3月末にやって、4月に既に地割れが出てきた、なおかつそれが5月に広がってきた、まさに直後にそういった状況が生まれて、6月の集中豪雨でこうなったと言う。逆に言えば集中豪雨があったからよかったんですね、私はそう思うんです。これがなかった場合、果たしてそこを見つけられたかどうか心配するわけですよ。空港開港してからこんな事故があったら大変なことですよね。ですから、逆にある意味では幸いしたというふうに私は思うんです。
結果ですからとやかく言うよりも早くこれを復旧させるということが大事だと思うんですけども、いわゆる施工した業者さんに対するペナルティというのはどうなっているんでしょうか。そういったことを行政側としては念頭にないのかどうか。その辺もちょっと伺っておきたいと思います。

○白井経営管理室長
 現在、航空機給油施設を整備しております敷地の中には、さらに200キロリットルタンクを2基増設できるだけの余地を残して整備を進めておりますので、今後需要がふえた場合には、タンクの増設を計画をしてまいるということになります。

○勝山整備室長
 施工業者のいわゆる瑕疵という点でございますが、あくまでも私どもが設計をして発注した図面等に基づき、また施工方法も私どもの指定したもののとおり施工がなされているということを確認しておりますので、施工業者に対する瑕疵と言いますか、ペナルティと言いますか、そういうものはないと考えております。

○阿部(時)委員
 ちょっとこだわるわけじゃないんですけども、やはり公共事業というのはそういう形が結構多いんですね。民間がやると施工側にもそれなりのペナルティというのは出てくるんですね。今回だけの問題じゃないんですけども、そういった今の仕組みと言うんですか、県がやっているからと言ったって、技術的な部分である意味では業者の技術をかりてやっていると思うんですけども、やはりこういった機会に公共事業の中での――空港だけのこういうことで言うのも失礼かもわかりませんけども――やはり見方を少しずつ変えていかないといけないときに来ていると思うんですよ。それで先ほど、そこに至るまでの全体で約10億円、なおかつ今回4億円を使ってやるんですよ。普通の工事現場だったらどこかの会社がつぶれちゃうくらいのことなんですね。そういった部分でやはり地元の業者といろいろあると思うんですけども、やはりそういった問題を起こしたのは事実ですから、やはり施工に対する厳しさをもう少し見ていかないと。
公共事業というのは、すべて管理側の県が税金を投入せざるを得ない。そして議会にかけられて、私たちも賛成すると。これがずっと続けてきているわけです。仕組み上そうなっているからということですけども、もう少し県も施工業者に対する厳しさも示していただきたいと私は思うんです。やることはやるということですけども、そうでなければ施工業者側の技術の問題、これはいろんな検査をしながら数字で出てくることもあるけども、数字で出ない技術もありますよね。ですから私は今回これを見ていると、まさに完成検査した後いきなり亀裂が出てきているということは、その段階で図面上の問題もあったんだなと思います。ですから、ぜひとも私はこういったことを契機に中身をもっともっとしっかり見ていく。そしてそれに対する責任の態度というものもしっかり明確にさせていく、県が持つのはいいですけども、業者側の姿勢にも出てくると思います。ですからこれだけの巨費を投入して、ここまで来た段階でなおかつこれだけの金額を投入せざるを得ない。ある意味では余分なお金です。それをよしとする私も正直言ってつらいです。ですから、ぜひとも空港部は厳しさを持っていただきたいなと思います。それだけ苦労してきているわけですから。それを施工をやっている方たちにもしっかり示していただきたいと思います。やはり最終的に空港ができ上がって、本当によかったんだなと言っていただけるような富士山静岡空港でありたいなと思いますので、厳しさをぜひともお願いしたいと思います。要望だけです。以上です。

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