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委員会会議録

質問文書

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平成23年10月観光資源活用促進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:森 竹治郎 議員
質疑・質問日:10/27/2011
会派名:自民改革会議


○森委員
 きょうは庄司さん、お忙し中ありがとうございました。
 今お話を聞いて、確かに観光の人材、この養成が一番だというような話。振り返ってみますと、確かに伊豆半島でも、かつては熱海の例をとらえますと、大月ホテルさん、それからつるやホテルさんが昭和20年代、30年代、ぐんぐん熱海温泉を引っ張りました。それから、熱川温泉。これは大東館さん、福島屋さんが同じように熱川、東伊豆温泉郷を引っ張って、下田のほうにも黒船ホテルさんがおられた。皆さんがそれぞれお亡くなりになって、その後を受けている方が大変に今苦労されているわけです。
 一方、観光協会なども、伊東では――小野副委員長のところでは、かつて牧野さんという観光協会の専務さんがいました。本当に1年365日、朝から夜中まで観光の先頭に立っておられた。そういう方々がやっぱり観光地をリードしてきた。今、翻って、伊豆半島は、正直いって庄司さんぐらいしかおらないのかなとそんな感じはしますけども、人材養成は確かにそのとおりだと思います。
 私が少しまたお尋ねしたいのは、これからの伊豆半島、人材養成ということはわかりましたけども、どういう方向で伊豆半島の観光をやっていったらいいのか、その辺のお話を庄司さんにお尋ねしたいなと思うんです。

○庄司清和氏
 私も伊豆が好きなのでしょっちゅう行きますけども、どの町へ行っても伊豆半島は沈んでますよね。静岡県の一番個人所得の低い順に並べますと、伊豆半島の町はほとんど収入が減っていますので、そこに住んでいる人が収入が減ると近所の店がいいわけないですよね。ですから、これは大変な問題なんですけども、今、温泉場でおかみの「いやしのおかみ教育」とかですね、こういうことを時折やってますけども、そういうことではないと思うんですね。もうお客さんそのものにとって魅力がなくなってきちゃったということがありますね。
 行政も少し考えてほしいと思うのは、限界集落というのか、老人の多い町ほど、その市長さんは一生懸命で町に何かをしようとしてですね、行政が中心となって道の駅をつくったり。伊東にも海岸にすばらしい道の駅ができましたよね、あの道の駅がにぎわえばにぎわうほど、町なかは閑古鳥が鳴いているわけですよね。例えば、私どもの温泉の近くに行政のやっている日帰り温泉があります、料金は500円、市民はその半分で250円。そうしますと、うちが1,500円とか900円とかとると、みんなそっちへ行ってしまうわけですね。これは行政の人たちが一生懸命になればなるほど、その町をだめにしてしまう一つの大きな例だと思いますね。小野副委員長は伊東ですけども、あそこの道路沿いの道の駅が繁盛すればするほど、町なかにお客さんがいかなくなりますよね。そうしますと町がどんどんだめになっていきます。
 だから、先ほど言うように、行政はそういうことは余りやらないほうがいいんで、もっと新しい人材をどんどんつくって、第二の星のやさんのような。星野リゾートの、あの人はアメリカの観光専門の大学を出て、日本に帰ってきて、日本じゅうあちこちに星のやという旅館を経営してますけども、あの人が行くところがみんなよくなっていくわけですね。
 こういう人材を早くこの伊豆に育てる。必ずいます、人は。いるけども、みんな足を引っ張るのではなくて、そういう人に箔をつけてあげて、そして思い切り仕事をさせてあげればいい。県は後押しをして、背中を押してくれればいい。
 その人に先回りして市が道の駅をつくったり、あるいは温泉をつくったり、あるいは劇場をつくったりすると、結局は行政の場合には、日本というのは縦割り行政ですから補助金がたくさん出ます。恐らく補助金を勉強しっかりしたら1,000個ぐらい補助金があるんではないか、いろんな角度からですね。それを利用しては立派な建物をつくる。それの恩恵をこうむるのは建築業者とデザインをやっているコンサルタント。そして、役所の人が手に負えなくなると指定管理者と称して丸投げしてしまう。指定管理者が合わなくなると、補助金を出す。
 これもみんな日本の財政を悪くしている基本ではないかと思うんですけども、まず、第二の星のやさんのような、あるいは今IT産業で脚光を浴びております孫さんにしても、若者を地元の中から選び出してくれれば、伊豆には100人とか200人の人が十分いると思いますけども、そういう人たちに成功した人のいろんな成功事例を学ばせてほしいなというふうに思いますね。伊豆にはすばらしい人材がたくさんいると思いますけどね。

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