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委員会会議録

質問文書

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平成19年6月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大池 幸男 議員
質疑・質問日:06/26/2007
会派名:平成21


○大池委員
 8番、大池でございます。
 私も3点質問をさせてもらいたいと思います。
 まず、6番委員からも話がありましたように、志太榛原・中東遠サミットの件と、光ファイバーの件と大井川鉄道の件で質問したいと思います。
 志太榛原・中東遠サミットの件ですけれど、6番委員のお話でありましたように、志太榛原と中東遠というのは、地域でいえば中部地域と西部地域のサミットという話でございますので、地元といいますか――私も島田市なんですけども――地域の県民から見るに、なぜこの2つの地域の首長さんを集めてサミットをやるのかなっていうのが、そもそも入り口のところで理解ができないところがあるという話はよく聞きました。
この説明の中で県としては将来的には静岡空港ができるから、この地域は一体的な圏域を持っている地域だよっていう説明もございましたけれど、あえて集めて将来に向けてという仕掛けを知事及び県がやったということは、何らかのねらいがあるんではないのかなというのは思うわけです。
そのねらいっていうのは、知事が常々おっしゃってる広域連合とか、さらなる県内の市町村の再合併ということをいろんなステージでおっしゃってるという中でどうなんでしょう、合併という――静岡政令市と浜松政令市の間のエリアを全部一固まりにしようというような意図みたいなものがね、憶測みたいなものが出てくるんですけど、そんな意図があるのかどうなのか、逆にしたいのか、そんなところをちょっと教えていただきたいなって思います。
 
それと、今後水平展開といいますか、県内他地域においてもやるよというお話でございましたけども、東部ではどういうエリアで設定をしていくんでしょうか。これも、伊豆全体なのか、富士川から以東の全地域をターゲットにするのか、そこら辺の計画がございましたら教えていただきたいと思います。毎年1回ぐらいという頻度みたいなお話でございましたけれど、そもそも県が地域と一体となった、将来的なビジョンがもしあるんだったら、こういう頻度でやってっていいのか、どうなのかということをお聞かせ願いたいと思います。

 2点目でございます。光ファイバーの整備構想でございますけれど、平成23年までにカバー率を100%にしますと。ここの説明書に地図がございまして、黒いところが光ファイバーが設置されてるところですので、どうなんでしょう、8割ぐらいのエリア――ほとんど辺地とか山間地域になると思いますけど――まだ設置してないわけです。
そして、今後この広いエリアを――事業は多分民間がやると思うんですけれど――民間の事業者が100%を目指して本当にやっていただけるでしょうかね。非常に大きな投資が必要であると思いますけど、そこら辺の確約をいただいての中で23年に100%だという目標を設定してるのかお聞きしたいと思います。
もしこの100%のカバー率を達成するためには、どのぐらいの事業費――これは民間ベースでしょうけれど――事業費が必要なんでしょうかお聞きしたいと思います。
 また、それを達成するために行政も県及び各市町も支援をしていくと、それをやらなければとても実現できないとは思いますけれど。ちなみに勉強不足で申しわけないんですけれど、その助成制度の具体的な中身、県の支出割合とか助成内容とか個々の自治体の助成内容に対して、どういう制度になっているのか教えていただきたいと思います。以上、2点です。

 それと、最後に3番目の大井川鉄道についてでございます。
 大井川鉄道は大井川の流域を北部まで川根本町まで走っている鉄道でございますけれど、豪雨がありますと、山崩れをして不通になると。線路そのものも大変時代おくれなもので、まくら木が木で装備が非常に旧式になっている、大井川鉄道さんからの支援要請が多分県にも入っているという状況で、今県の支援、そして個々の周辺自治体の支援を受けて、鉄道近代化設備整備費助成の事業が入っているとお聞きしております。まず、その県の大井川鉄道さんの設備の近代化にかかわる費用といいますかね、その出資している中身を教えていただきたいと思います。

 次に、経営的に非常に今大変だなというのが周知のとおりなんですけど、周辺自治体の住民の人口も減っていって、なかなか乗降客がないという中で、SLだけが収入源になっているようなところがあるみたいですけれど、そういう中で柱となる事業を模索しているようにお伺いをしております。
その1つとして、県にも御相談をしてるというような話も聞いてるんですけど、大井川流域のダムに堆積している堆積土砂の搬出を大井川鉄道を利用してというお話があると思いますが、この件に関して進捗状況といいますか、この件に対する方針みたいなものが、まだ決まってないのかもしれませんが、どういう調整が行われているのかなということをお聞きしたいと思います。特に国の管轄の長島ダム――ほかのダムは中電なんでしょうけど――長島ダムの堆積土砂をどういう形で搬出するのかと、それを大井川鉄道とリンクされるのかもしれませんけれど、搬出方法についてそれなりの方針がございましたらお教えいただきたい、以上でございます。

○伊熊総括企画監(企画調整担当)
 志太榛原・中東遠サミットに関しまして、県の意図といいましょうか、どんなつもりで開催をしてるかということでございます。
 お話がございました広域連合とか、市町合併、これはそれぞれの各市町の意思に当然かかるものでございますのでこれが一番重要でございます。
県としましては、こういったものとは別に、本日説明資料でちょっとお示ししています12ページに多極分担型都市圏域形成研究会っていうのを開いておるわけでございます。12ページの研究会の目的のところに「また」以下でございますが、「分権型社会への改革が進む中、市町村合併の進展に伴う県内の地域構造の変化、国土形成計画策定の動きや道州制の議論」等々ということで、県域を超えた広域的な施策、とりあえずは県内の地域で現状、今後どうしたらいいかということで、今研究会をつくってございます。この中では、1つのある程度の圏域の中で複数の都市とか地域がその特徴を生かして、交通・情報インフラのネットワークにより、各機能をそれぞれ相互に分担・補完して、自立的に発展する、そういったことを目指していこうというような、これも多極分担型、それぞれが持っている機能を分担して都市圏域を形成するというそういったことが、例えばこの中東遠、志太榛原地域でできないだろうかということも研究会の目的の1つでもございます。
ということで、我々としましては、広域連合とかあるいは市町村合併をどうしてもというようなことをもっと小さなエリアでお願いしているところがございますけども、それをどうしてもということではございません。もちろん、そういうことで地域形成していただく、まあもちろんお考えはあると思いますが、県としましては、現状の志太榛原あるいは中東遠をいかにこの地域として発展をしていただくことができないかという、県としても逆にどうかかわりを持たなくちゃいけないかということを含めまして研究してるところでございます。  
この地域、先ほどもお話いただきましたとおり、少し従来の区分とは大井川町あるいは菊川町を挟んで、志太榛原と中東遠ということで、これまで余り行き来が少なかったという地域でございますが、浜松市と静岡市は約90万ぐらいの都市でございますので、これに匹敵するような、先ほど申し上げたさまざまな製造品出荷額等々、GDPなどあるということもございますので、ある程度まとまった形でそれぞれの機能を分担しながら発展できるじゃないかという、このような形で考えたいということでお集まりいただいて、県もそこに参画したということでございます。
 
もう1点、県の東部地域というのが1つターゲットといいましょうか、目指す部分があると思います。この地域も約100万近くなりますので。ただ地域的に伊豆地域というのは観光の方が少し重立ったものになるかなということで、既に伊豆地域につきましては、6市6町ということで既に市と町が、逆に主体となりましてサミットを自分たちでやろうという意見がありまして、それに対して県が参加をしたということがございます。
そういった自立的な動きがありますので、そういった伊豆地域を除きました形の富士川町までの地域、東部地域につきまして、同様な多極分担型の都市圏域がさらに連携してできないかというようなことをあわせて研究したいということもございます。
この地域に対しまして、これで特に働きかけということが今のところございませんが、県としてはそういった県全体を考えますと、こういった多くのさまざまな機能を分担して行うような機能を持つのはいいではないかということで、本年中にはこういったサミットも企画をしていきたいということで、今検討しているところでございます。
 まだ、具体的な日程は決まっておりませんが、そんな方向でやっていきたいと考えております。以上でございます。

○田代総括企画監(政策推進担当)
 光ファイバーの関係でございますけれども、この100%を達成するのに民間事業者の確約があるのかという点につきましては、これは確約といいますか、構想をつくるときに市町とか民間事業者等にも入っていただいております。そして、今後整備していくためのスキーム、それは3点目の御質問で助成制度の内容というような御質問ありましたけれども、この構想の中では都市部については民間主体で整備をする、それから過疎とか辺地等の条件不利地域についてはなかなか採算ベースには追いつきませんので、そこでは行政支援策の検討ということを構想の中でうたっております。今後、来年度の当初予算に向けてこの支援策のスキームについて、今検討を進めているところです。現時点での固有助成制度というようなものは、一部国の制度で市町村等が行う場合に補助するようなのは僻地とか何かごく限られた地域でありますけども、それでは県のこの100%の構想へ持っていくには、なかなか全部がカバーできませんので県独自の制度を現在検討しているところです。
 そして、100%達成のための事業費につきましては、約250億から300億ぐらいかかるのではないかなというふうに見込んでおります。以上です。

○坂本企画監(交通政策担当)
大井川鉄道についてでございます。
 まず、鉄道近代化の支援の部分でございますが、大井川鉄道につきましては、平成15年度、長期の運休が、また平成16年度にもまた脱線事故があったということで、国の保安監査の対象になります。その中で、改善指示が出ております。この改善指示の内容をすべてクリアするためには、平成16年度から20年度、この間におおむね20億円ぐらいの設備投資が必要ということで、これは重要な交通手段ということもございますので、国、県並びに地元の市町、相談をいたしまして、通常の支援のスキルより手厚い手当をしているところでございます。
 おおむね国が7億円、県が8億円。地元1市2町が2億6000万ぐらい、鉄道事業者としての負担分はもう非常に少なくて済むという形で、現在近代化の設備投資を行っております。内容といたしましては、いわゆる危険箇所の壁面の補修、あるいはトンネルの改修、あるいはまくら木のPC化、いわゆる木材から鉄筋へと、あと鉄橋等の補修と、そういうようなものも入っています。

 2点目の長島ダムの堆積土砂の関係でございます。
 大井川鉄道につきましては、昭和42年度が利用者のピーク383万ほどございました。平成18年度につきましては、それが100万を切ってるということで、非常に利用者の数が減っていると、当然その分収支係数も悪化してるということがございます。そういう意味で、なるべく地元大井川鉄道のメリットになるような仕組みができないかということを考えております。
 長島ダムにつきましては、年間14万立方メートルほどの堆積土砂が発生すると、これをすべてダンプで運んだ場合、あくまで試算でございますが、1日100台ぐらいのダンプが運行しなければいけないと。これについて、ぜひ大井川鉄道を利用した土砂の運搬ができないかということで、地元の川根本町も、あるいは土木事務所、長島ダム、協働してそこら辺の事業化への検討を行っているところでございます。
 また、これにつきましては、私どもも大井川鉄道再建の柱になる手法ではあるかなというふうには考えておりますので、また、関係部局と協議をしてまいりたいと思っています。以上です。

○大池委員
 サミットの件はわかりました。
 光ファイバーでございますけれど、助成策をまだ検討中ですという話で具体的なお話がなかったんですけど、やはりこういう時代になりますと、山間過疎地、辺地でも光ファイバーを利用した高速のインターネット等を利用したいというのは当たり前な時代になってきてるもんですから、できるだけ早く整備をしていただきたいと思いますし、まあ、そのためには民間業者らが設置するにしても、経済性から考えて、長距離ファイバーを持っていかなくちゃいけないというと二の足を踏むわけですので、強力な支援制度を早期に設立して、この事業を推進していっていただきたいと思います。これは要望でございます。

 最後に、大井川鉄道でございますけれど、約20億の税金を投入して、それなりの安全性を確保するような鉄道に再生するわけですけども、せっかく税金を入れたわけですので、それなりに公共的需要をきちっと将来的にしていっていただきたいなと思います。
 その1つは、先ほど言ったように国のダムであります長島ダムの搬出土砂が、大量の土砂があるわけですので、それをダンプ等で運んだら、まあ今どき環境も安全性も非常によくないのは周知の事実でございますので、ぜひ鉄道というのは勾配があるわけですので、下りですので、ほっといても下がってくるような鉄道でございますので、砂利を乗っけてうまく大井川鉄道と話を精査をしていただいて、県民が理解できるような事業を進めていただきたいと、これも要望でございますので、よろしくお願いします。以上でございます。

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