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委員会会議録

質問文書

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平成19年6月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:渥美 泰一 議員
質疑・質問日:06/26/2007
会派名:自由民主党県議団


○渥美委員
 2点だけ質問させていただきます。
 先ほどから議論されていますけれども、多極分担型の都市圏域の形成でございますけども、いろいろ説明があったわけですけども、それぞれの地域、あるいはこの県全体としての考え方としては、やはりこういった形で進むべきではないかというふうに私も思います。
 浜松市も2年前に合併して、この4月に政令市ということになったわけですが、この広域合併を進める上で、前市長からも提案されてきた浜松市のまちづくりの理念、これはやっぱりクラスター型という表現をしてましたけども、それぞれの地域の特性、個性を生かしながら、地域の役割を担いながら、全体として連携を持って、全体として発展していくというような考え方でしたので、私もぜひそういう方向にうまく合併ができればいいなということで、地元でもいろんな手だてを尽くして、合併に向けて取り組ませていただいた経緯があります。
 そういう中で、県がこうして多極分担型の都市圏域をつくっていくというようなことで、研究会を発足させて、その提言を得ていくということですが、先ほども少しお話出ましたけども、ちょっとわかりにくいです。県が目指す多極分担型都市圏域構造、もう少し具体的にこのイメージをお話しいただければと思います。
 それから、県内5地域の圏域形成に向けた政策ですね。先ほども少し触れてましたけども、得た提言をどう生かしていくのか、これらについて少しお話を聞かせていただきたいと思います。それがまず1点。

 それから、もう1点は国際戦略、国際化の進展に伴って、国はもちろんですけど、それぞれの地域の発展、振興もやっぱり世界が相手だということだと思います。本県も時あたかも空港開港まで2年を切ったというような状況の中で、いやが上にも世界に目を向けざるを得ないという状況になってきていると思います。機運も高まってきたというふうに認識しておりますけども、そういう中で、知事が先頭になって部局横断型の戦略会議を設置して、当面の3カ年計画を策定したということでございますが、この県の国際戦略に向けての理念、あるいは考え方ですね、これを少しお話を聞かせていただければと思います。以上2点。

○柴田企画監(地域政策担当)
 多極分担型の地域構造の件で、もう少し圏域のイメージを具体的にという点でございますけども、先ほど来申しましているように、地域っていうものはそれぞれ個性豊かな地域であるということですけども、その地域の中に複数の中心地域があって、それらの中心地域が交通網等でネットワーク化されるということで、相互に機能を分担、補完しながら、また連携しながらより大きな圏域を形成し、その圏域が1つの圏域として自立的に発展していくということでございまして、うちの県でとらえますと、5圏域という話になるんですけども。
もともとの発想としましては、小さなところで言えば、町内会とか小学校レベルの小さい圏域の中でも、それぞれの中心的なとこがあるし、それを大きくした例えば市と政令市といったレベルでもそういうのがある。例えば、東京の中でもあるという話があります。例えば大森ですとか、遠く足立とかそういうところでそれぞれの地域があるというような形で、広域になってもそれぞれの地域がまた連携し合っていくというようなことでありまして、そのとらえ方をしますと、さらに広がっていけば、もっと大きな広域的な地域ブロックというような中でも、例えば県というようなものなら、もう少し膨らんだようなものが連携するというような形で、多極分担と言われているものは、面積が広大になっても、いろんなところでその地域のあり方としてあるわけです。
県といたしますと、総合計画に定めるこの地域ですね、その中の生活圏のレベルでやっぱり自己完結的に発展できるというような地域とはどうしたらいいのかなということをまず考えまして、その先にいきまして、将来の発展につながるということで、例えば国土形成計画の関係になってくるということですけども、広域レベルの地域形成というものについても考えていくというようなことまで、この研究会では取り組んでいく予定でございます。
 それと、その5地域の形成に向けた政策ということですけども、ただいま申しました中で、各地域というものの中に、それぞれの都市というものもありますので、そのネットワーク化を促進するための広域的な交通網でありますとか、先ほどもちょっと地域的に東部のことで申しましたけども、コンベンション、商業文化等の高次都市機能をそれぞれのところにふさわしいような形で分担しながら整備していくというようなことですね。
 あるいは志太榛原地域でいけば、富士山静岡空港というものがあって、それを核にしつつ、いろんな地域でどんな都市機能を担っていくかというようなことを検討していくと。また、伊豆では観光というものがキーワードになりますから、それぞれの地域での観光振興というものにつながるような都市機能、都市づくり、まちづくりですね、そういうものを推し進めていくというようなことで、社会資本整備、を初め各種施策というものを地域づくりの中で考えていくというようなことでいきたいと思っております。

○杉山企画部理事(国際戦略担当)兼知事公室長
 静岡県の国際戦略の理念、考え方というものでございます。
 委員がおっしゃいますように、3年後に静岡空港が開港をいたします。その一方で、中国の台頭等、アジアの国際環境は大きく変わっております。2000億円にいたる巨額な投資をしました空港がこれから静岡県の姿を大きく変えていく、また一般の人あるいは企業にとっても、その空港が大いに、こういうふうに将来の役に立つような発展につながるような、そういった空港にしていかなければならないという状況にあるかと思います。
 その中で、具体的にその空港をどこの国と結んだらいいのか。あるいはその結び方はどの分野なのか。観光なのか産業なのか、農業なのか、どこを追ったらいいのか。それを具体的に詰めていくと、開港前の3年の時期については――新聞でもいろいろ言われておりますが――恐らく空路を決めていくことが最初になっていくと思います。もちろん、まだ空港がございませんので、各国の方の対応は、静岡県はどのぐらい可能性があるかっていうのはわかりません。ですから、空路の誘致をしながら、それをPRしていくという段階にあるかと思います。
 その点で、今静岡空港がどこと結ぶかというこういう議論、どことどのような形で結ぶかという分析をいたしました。昨年1年間分析をいたしましたが、やはりその中心は、中国、台湾、韓国この3つに尽きるかと思います。もちろんほかのアジアの諸国は今も急速に発展しておりますが、特にここの東アジアの3国は、今GDPが日本のちょうど3分の1からもう少し上がった程度かと思います。
 ただ、この3国は所得も向上しまして、社会も安定しまして、爆発的に日本との関係がふえております。例えば、韓国は昨年、日本への観光客が207万人まで激増いたしました。日本から韓国へは、社会が安定してますので230万人行っています。あるいは台湾については、130万人の方が日本にリピーターで何回も来ております。それは、韓国も台湾も所得が向上して、社会が安定して、日本へのかかわり方が深くなったんだと思います。恐らくこれからの路線の就航先としては、定期航路を引いて韓国と台湾の方と観光の分野でもビジネスの分野でもより厚意になる可能性がふえてくるかと思います。
 そして、もう1つは、一番最大の可能性を持っているのは中国かと思います。中国の沿岸部は、3億から4億の方たちが住んでおります。もちろん中国は今いろんな大きな問題、ナショナルレベルの大きな問題がありますけども、今現在では4億か5億の方がいらっしゃって、沿岸部には上海、香港とか、大連とか青島とかいわゆる東京に匹敵するような都市が4つも5つも同時に成長している状況です。
 ですから、私どもとしては、将来は富士山静岡空港がそういった中国沿岸部の大きな大都市と複数航路結ばれるような環境になると、四、五年のタームで考えると、そういった姿になるだろうと予測しております。
 そこに向けて、ここ3年間は具体的に路線就航のための活動、あるいは静岡県をより深くわかっていただくための、そういう大都市、あるいはソウル、台北においての観光PR、県のPR、あるいはもっと向こうの観光展や物産展があれば、そこに積極的に参加して静岡県のPR、知名度を上げると、そういった具体的な作業を展開していくことが当面の戦術であり、大きくはその地域に絞って、そこに時間も人もお金もっていうんですか、予算もそこに絞っていくという点が大きな戦略になるかなというふうに考えております。
 もちろん、ほかとは全くやらないというわけではございません。そこに比べればプライオリティーがございますので、まず東アジアへの就航をトップターゲットのプライオリティーにおいて、各種の施策を展開していきたいというふうに考えております。以上でございます。

○渥美委員
 何となく、多極分担型のっていうのは何となくわかったようなわからんようなことですが、言わんとしてるところは、広域的な取り組みになってもそれぞれの地域が自立というか、あるいは身近な問題でも自己完結、それぞれの地域でできるんだというようなお話も含めて、大きく合併しても生活に困らんよというようなことが、その雰囲気としてなかなか感じられるようなお話だったような気がするんですが。
 今まで、国においても全国総合開発計画をやって、多極分散型なんていう言葉でしたね。東京一極集中から多極分散型というようなことを目指してやったわけですが、結局はまあ大都市への集中というのは依然として進むと、一方過疎はどんどんふえていくというようなことになっているわけですが、やっぱりその一番の原因っていうのは、権力の集中、この解消が進まないもんだからということもあると思うんですね。
 今地方分権を進めて、具体的な形になってきてますので、これまでのような形の集中を防ぐ方策もあるのかもしれませんが、国の国土形成計画というようなお話もありましたが、そういった方向で進めなきゃいけない、私もそのように思うし、それは可能じゃないかなというふうに思うんですね。
 そういう中で、いわゆる合併が思うように進んでいかないということにも、この研究会の提言を生かしていくというねらいはあるのかなとも思ったんですがね。要は県民、その地域の住民の方々に、先ほど7番委員さんも言ってましたけど、県民にわかりやすくというようなお話もあったんですが、特に関係する地域の皆さんにはそういった研究会での提言をよく理解していただいて、住民一人一人の考え方がその方向に向いていくような、そういった意識啓発ということにも生かしていきたいのかな、そういうお考えもあるとも聞いたんですが。
知事も大分この合併の進展状況にはいら立ちも感じてるような、そんな答弁も時折聞かれますので、そういったことに大いに生かしていったらどうだろうと。逆にですね、ひょっとして、県の方もそのようなこともあるいはもくろんでいるのかもしれませんが。恐らく県が考えているこれからの多極分担型の都市形成、基本的にはこれが大事だというような内容が具体的な形で提言されてくるんだろうと思いますが、それをこれからの静岡県として全体的に見た中で合併推進構想の実現に生かしていかなきゃいけないんじゃないかなというふうに、その辺の考え方をいま一度お聞きしたいと思います。

 それから、国際戦略の方ですが、交流っていうのは相手として東アジアの3カ国ということですが、優先相手とすると外交上あるいは効率性とかいろんな観点から、まず近隣諸国から大事にぐあいよくやっていかなきゃいけないということは言えると思うんですね。もちろん、今の状況の中では米国、あるいはEUともうまくやっていかなければいけないというふうに思いますけども、中国、台湾、韓国を中心とした東アジアがターゲット、主眼だというようなお話だったんですが、東アジア共同体構想っていうのは――もう随分前ですね――あれはマハティール首相でしたか、もう十数年ぐらい前に提案されたと思うんで、そして、今年の1月に東アジアサミットが開催されて、この共同体――東アジア共同体構想に至るロードマップっていいますか、道筋みたいなことも合意されたというようなことになってきてます。
 先ほどお話にありましたように、世界の成長率の2分の1をこの東アジア地域が担ってるというような状況にもなってきてますので、安倍総理も世界の成長センターというように位置づけられているこの東アジアに大いに着目しなきゃいけないというような認識のもとに、アジアゲートウェイ構想――これ本会議でもちょっと触れてましたかね――が提案されて、日本がアジアと世界の玄関口――ゲートウェイになっていかなきゃいかんというようなことが国の方針としても、打ち出されておりますので、静岡県としても東アジアが重要と、この認識というのは非常に大事な観点であるというふうに思います。今後、東アジアの国民の機運もいろんな形で盛り上げていく必要があるだろうというふうに思います。
 そういう中で、今年は中国の中でも非常に発展のスピードを上げている、たしか住民1人当たりのGDPが中国全体の中で4位というふうではなかったですか、浙江省、そんなにとてつもなく大きな省ではないんですが、非常に豊かな地域だということで、知事も浙江省と友好提携を結んで、いい選択をしたというふうに認識されてるようですけども、私もそのように思います。この25周年の記念式典が10月に行われるということで、知事が言うには1,000人規模の訪中団を結成して、チャーター便も動員して乗り込んでいこうということで、この25周年の問題については、私も昨年の12月議会でちょっと取り上げさせていただいて、非常にいい機会だから、これを生かしていかなきゃいけないという提案もさせていただきましたけども、そういう中で1,000人規模で行くぞということですので、大いにこれで盛り上げの舞台ができてきたというふうに思います。
今後の問題は、浙江省との友好を通じて、浙江省を初めとする中国との交流を深めながら、本県発展にどう生かしていくかと、これが一番大事な問題だと思いますので、その辺の具体的な取り組み、戦略、それについてお伺いしたいと思います。

 そして、あわせてですが、上海事務所の――毎回来てますね――報告っていいますか、国際室が出してくれてるんですか、上海の事情、中国の状況ですね。あれも関心を持って読ませていただいておりますけども、中国の情報収集とかいろいろな役割を担って活躍をいただいてるんですが、上海事務所をこれからの交流進展にどう生かしていくか、その具体な話もあわせてお聞かせいただきたいと思います。以上です。

○伊熊総括企画監(企画調整担当)
 多極分担型の都市圏域の関係の御質問でございます。
 実は、この研究会をつくる前に、静岡総合研究機構とか、我々の若手職員とこの研究会の座長をやっていただいてます黒川先生と研究を昨年度からやっておりまして、その中で1つの具体的な例でございますけども、ヨーロッパのオランダにランドシュタットっていう地域がございます。アムステルダム、これは商業、金融の中心で、空港もスキポール空港を持ってるということがあります。あとハーグ、これは人口が40万ほどですが政治の中心です。あるいはロッテルダム、これは港湾ゲートウェイ――港湾を持っている、そういった地域がそれぞれ機能を果たしながら一体として発展してるというような、ヨーロッパの例が1つあります。ドイツにもございますが、そういった例を参考としながら、本県でもそういった分担をしながらやっていくことができるということで研究を始めた次第でございます。
 ということで、県内のある程度小さな都市であっても、それぞれ、その都市が持っている特性を生かし、それぞれ機能を分担しながら相互に連携すれば、ある程度のまとまりの部分で一体的な圏域を形成していき、相互に発展できるのではないかというそこら辺の発想がございまして、この多極分担型の都市圏域の形成のための研究会を開いたわけでございます。
 ここで提言をいただくという予定でございますが、当然、その地域それぞれの御理解をいただかなければ意味ありませんので、その提言内容の御理解を進めていくというのは先生おっしゃるとおり当然のことでございます。
 これが場合によれば、今後合併ということもその地域の中で起きるかもしれません。やっぱりこれはそれぞれの市町の考えでございますので、少なくとも合併をしなくてもそういった機能分担をしながら、その研究をして発展をしていくということができるではないかと、最終的に合併ということにつながれば、それは一つの方向であるかなというそういう認識でございます。
 県としましては、まずはこの多極分担型の都市圏域について御提案をさせていただきながら、特に東部地域、あるいは志太榛原・中東遠地域、これにつきましてどのような機能分担しながら地域として考えていくかということに持っていきたいと、このように考えてございます。以上でございます。

○杉山企画部理事(国際戦略担当)兼知事公室長
 浙江省を初め中国の各地域と今後どういった交流――実際の交流をどういうふうに進めていくか、どう生かしていくかという御質問でございます。私自身も浙江省との交流には15年ほどかかわっております。ただし、それでも広い中国のほんの一部分しか知らないなという思いがあります。中国は本当にこれから大きな可能性がありますけど、片方では新聞等でお聞きのとおり、外資系の企業の税率の恩典がある日突然外されたり、あるいは上海では、上海市の意を受けて5年前に誘致された日本企業が、F1レース場をつくるんでどいてくれとか、それで裁判になったとか、それこそ、環境保護の面では隣の中国人の企業は汚水を垂れ流しているけども、日本企業は国際級の汚水汚濁防止装置を要求されるとか、全く一筋縄ではいかないところです。
 その一方で、浙江省と25周年の友好交流がありますが、その中で私が一番強く感じていますのは、やはり政府の力です。共産党一党独裁ですので、今回25周年でいきますと、早くから、知事を書記が迎えたいと。浙江省のナンバーワンでございます書記の下に副書記が3名ないし4名いまして、その1人が省長でございます。実質的なナンバーワンは書記ですね。書記が知事を迎えるということを早々と宣言しております。
 こういったナンバーワンの方が対応するという意味は、自由市場が導入されておりますけども、中国では決定的な重みを持ちます。ということは、25周年の間に、経済の分野でも知事と省長の合意が下の分野で実施されるように、経済交流促進機構という――今産業部が所轄していますが――そこの機構があって、下で積み上げた事項が最終的には知事と省長の合意になって、静岡県と浙江省の合意で、例えば静岡県の企業が立地する工業団地が十数年前に実現されました。ですから、そういう意味で浙江省の中では静岡県企業の活動が私は非常に保護されてると思います。そういう関係が中国中とできればよろしいんですが、静岡県の意が通じることのできるところは、その中で浙江省と上海だけで、あとは浙江省ほどに評価された関係というのはないわけです。
 今後、手をこまねいているわけにはいきませんので、今私どもが開港を間近に控えてやっていますのは、それらの都市と人的ネットワークをつくると。例えば、民間の方が行きましたらその後に県の部長が行く、ある時期には副知事が行く、あるいは県議会の方にも行っていただく。静岡県の出身の方が同じ意図を持って、役所なり有力な航空会社なり、そういったところを重ねて訪ねていただいて、その中国の各都市の間に信頼のおけるネットワーク――つながりをつくることが中国でビジネスも含めてあらゆる面をうまくやっていく一番の基礎になるのかなと思っております。
 その意味で、各界、各層の方、広く県民に御協力をお願いできたらというふうに考えております。

 もう1つは上海事務所でございます。上海は、今経済の中心になっておりまして、香港よりも上海が中心かと思います。とは言っても、それに負けない経済区域が深圳、あるいは大連近辺に興りつつあります。深圳は、中国の自動車のセンターなどと言われており、巨大な工場群ができそうなんですけども、どちらにしても上海事務所の管轄するエリアが上海1つでは収まらないなというふうに思っております。沿岸部が中心になるでしょうけれども、ほかの都市もカバーするような広範な動きが今後必要になっていくかなというふうに思っております。以上でございます。

○渥美委員
 ありがとうございました。やっぱり、中国に限らず対外戦略をやっていくには理事が言われるように、人的なネットワーク――人脈ですよね、交渉力のある人材の育成も必要だと思います。そういった人脈をつくっていってくことは非常に大事だなというふうに思います。理事も長いこと中国の方にかかわっていただいているようですが、私もここ数年ばかりですが、日中友好協会の活動を通じて毎年2回ぐらい行ってですね、目標は中国に友達をつくりたいなと、少しでもね、1対1の友達、これが大事じゃないかなと。国際交流っていうのは、やっぱり交際ですからね。国対国から地域対地域、そして個人対個人、これをいかにみんながたくさんそれぞれそういう相手をつくっていけるかということも大事だなということで、私、特別中国が好きなわけじゃないんですが、緑化協力事業等々含めて、できるだけ向こうに知り合いを持とうと、全国商工会青年部連合会のメンバーなんかも大分知り合いもできたもんですから、そういったことは、将来何かでつながりができるといいなというふうに思ってるところです。
 ぜひ、今の上海事務所もそうですが、今回開設されるソウル事務所もそういった人脈づくり、人的ネットワークづくりを目標にして、その体制もしっかりと整えてやっていただければというふうにお願いしておきたいと思います。

 そして、最後1点ですが、静岡空港の関係ですが、航路開設にはやっぱり需要をつくり出していくということ、これ非常に基本的なことだと思いますけども、相手の地域に対するPR、これは大事ですけどもね、もちろん、静岡県あるいは日本の魅力、そのツアー。韓国の方ではですが、働く女性、ヤングの女性を相手にツアーモデルをどんどんとインターネットのウエブサイトを使って提供していくというようなこと、非常に大事なことだと思うんですが、それと並行して、やっぱり航路開設っていうのは、向こうから来て、帰り空で帰るじゃしようがないもんですから、魅力があるのはやっぱり相互交流。向こうから来たら、こっちから同じぐらい乗せていくというようなことになっていかないと、なかなか航空会社も積極的になってこないというふうに思いますので、静岡県民に対する相手の地域の魅力、中国なりあるいは韓国なり台湾なりですね、そういったPRですね。もう当然観光会社なんかはそういったことを一生懸命やってると思うんですが、県もそういった視点で、県民に対する相手の地域のPR、これをやっぱりやっていく必要があるんじゃないかなというふうに思います。
 そして、それを通じて、県民の国際意識を広めていくという形、そういったことも大事だなというふうに思っていますので、ぜひそういった観点でこれからの取り組みをお願いしたいと思います。

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